入居者が減っていたアパートを地域活性化の拠点となる複合型施設に

ヤナカアパートメント／台東区谷中

BEFORE

AFTER

■立地／建物情報
東京都台東区「日暮里」駅から徒歩6分、「千駄木」駅から徒歩9分。本物件は下町として歴史を感じられる谷根千エリアに位置しています。
本物件は、所有者様がアパートとして運営していた築50年以上の物件でした。入居者が年々減少していたものの、老朽化により建物の状態が悪く、新たに入居者を募集できずにいました。すべての住人が引っ越した後、約1年間空き家状態になっていましたが、せっかく相続した土地なので売却するのではなく、何か面白い形で有効活用をしたいと、「アキサポ」にご相談いただきました。
周辺調査をしたところ、駅からのアクセスが良く住居ニーズが高いこと、さらに谷根千エリアを目的とした観光客も多いことから、シェアハウスと飲食店などの店舗、貸しギャラリーを併せた複合型施設として再生しました。
物件の再生にあたって、2Fの居住部分では、風呂なし和式トイレだった水回り部分を一新し、全8部屋のシェアハウスとしてリノベーションを実施。共有エリアでは、居住者同士の交流やクリエイティブの相互共有を促す「アトリエコリビング」をつくるなど、従来アパートだった部分を活用しながら、シェアハウスとして再生しています。
1Fの店舗スペースには、開けている庭部分を活かした開放的なスペースを作ることで、居住空間と店舗をミックスした小さな文化圏の形成を図りました。今後は、居住者様のニーズにお応えしながら、地域に根付く交流拠点を目指して運営してまいります。

【空き家再生のポイント】
・各住居風呂なしという状況を逆手に取り、水回りを共用できるシェアハウス・店舗へリノベーション
・1階店舗部分は全て掃出し窓へ変更し、テラスから店舗へ直接アクセス可能に
・2階居住部分は既存梁を補強し、間仕切壁を取り払うことで大空間の共用スペースを確保