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公開日:2025.12.06 更新日:2026.09.29

公示価格の調べ方|不動産情報ライブラリの検索手順と結果の見方

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公示価格を調べるには、国土交通省の「不動産情報ライブラリ」を利用します。調べたい地域と調査年などを選ぶと、土地価格の目安となる標準地の価格を無料で確認できます。

この記事では、公示価格の検索手順から、結果の見方、路線価などとの違いまでを解説します。相続した実家の売却を考えている方や、購入候補地の相場を調べたい方は、実際の画面を開きながら確認してみてください。

公示価格とは?調べる前に押さえたい基本

グラフ資料の上に置かれた家の模型と虫眼鏡

公示価格は「地価公示法」に基づいて、国土交通省の土地鑑定委員会が毎年1月1日時点の標準地の正常な価格を判定し、3月に公表するものです。ここでいう「正常な価格」とは、売り急ぎなどの特殊な事情がない取引で成立すると認められる価格を指します。

対象となる標準地は、周辺の土地利用や環境、面積、形状などについて標準的な土地が選ばれています。2人以上の不動産鑑定士による鑑定評価をもとに価格が判定されます。

なお、標準地に建物が建っている場合でも、公示価格に建物の価値は含まれません。建物や土地の利用を制限する権利がないものとして、土地そのものの価格を評価します。そのため、空き家付きの不動産を売却する場合は、公示価格だけで土地と建物を合わせた価値を判断することはできません。

公示価格の調べ方|不動産情報ライブラリで検索する4ステップ

収益不動産をパソコンで調べるイメージ(家とPCの粘土細工)

公示価格の調べ方(検索の4ステップ)
1
「不動産情報ライブラリ」を開く
国土交通省のサイトへアクセスし、「地価公示・都道府県地価調査の検索」を選び、区分を「地価公示」にします。
2
都道府県・市区町村と用途区分を選ぶ
調べたい土地の住所を指定し、一般的な住宅地なら用途区分を「住宅地」に絞ります。
3
調査年を指定して検索する
最新の価格を知りたい場合は最新の調査年(例:2026年など)を選び、「一覧表示」を押します。
4
結果(詳細)と地図を確認する
標準地番号を開き、1㎡あたりの価格や、周辺道路の広さ、駅からの距離などの条件を確認します。

公示価格は、国土交通省の「不動産情報ライブラリ」で検索できます。「国土交通省地価公示・都道府県地価調査の検索画面」で、区分・地域・用途区分・調査年などの検索条件を指定すると、該当する地価公示・地価調査を一覧で確認できます。

ここでは、公示価格を調べる場合の操作を、検索画面を開いてから標準地の詳細を確認するまでの4ステップで紹介します。

ステップ①:「国土交通省地価公示・都道府県地価調査の検索画面」を開く

まずは、国土交通省の「不動産情報ライブラリ」を開き、「地価公示(標準地の価格)・都道府県地価調査(基準地の価格)の検索」をクリックします。

検索画面の「区分選択」には「地価公示」と「地価調査」があります。公示価格を調べる場合は「地価公示」を選択しましょう。

ステップ②:「地域」と「用途区分」を選択する

続いて「地域選択」で、検索対象の地域を都道府県単位または市区町村単位で指定します。

「用途区分選択」では、「住宅地」「商業地」「工業地」「宅地見込地」「準工業地」などから検索対象を選択できます。住宅地の公示価格を調べる場合は「住宅地」を選択します。

ステップ③:「調査年」を選択して「一覧表示」をクリックする

「調査年選択」で検索対象の調査年を指定します。現在の公示価格を確認したい場合は、公開されている最新の調査年を選択するとよいでしょう。

検索条件を指定したら「一覧表示」ボタンをクリックします。条件に該当する地価公示が「検索結果一覧表」に表示されます。

ステップ④:「標準地番号または基準地番号」をクリックして詳細を確認する

検索結果一覧表が表示されたら「標準地番号または基準地番号」のリンクをクリックします。地価公示を選択している場合は「国土交通省地価公示個別画面」が開き、該当する標準地の詳細情報を確認できます。

個別画面の「詳細表示エリア」では、標準地の情報が表形式で表示されます。また「地図表示(GIS)」をクリックすると地図画面が開き、該当する地価公示の標準地付近を確認できます。過去の地価や対前年変動率も一覧やグラフで確認できます。

検索結果の見方|価格だけでなく土地の条件や推移も確認する

複数のグラフ資料の上に置かれた青い屋根の家の模型

検索した公示価格を見るときは、表示された金額だけでなく、土地の広さや用途、道路の状況、駅までの距離などもチェックしておきましょう。

特に見ておきたい項目は以下のとおりです。

確認項目読み取れること
調査年・価格の基準日いつの時点の価格か。検索した時点の価格とは異なる
標準地番号・所在及び地番価格が付けられた標準地の場所を確認できる
価格(円/㎡)土地1㎡当たりの価格。建物を含む売買価格ではない
地積・形状土地の広さや形状を、自分の土地と比較できる
利用区分・周辺の土地利用住宅地・商業地などの用途や周囲の状況を確認できる
前面道路・交通施設との距離道路の幅や方位、最寄り駅までの距離などが分かる
用途地域・建ぺい率・容積率等建てられる建物の用途や規模に関わる条件を確認できる
過去の地価・対前年変動率同じ地点の価格がどのように推移してきたか分かる

そのほかにも、いくつか見る際のコツがあります。続けてみていきましょう。

価格(円/㎡)を面積や坪単価に換算する

㎡単価と坪単価を勘違いしないために、必要に応じて換算をしましょう。

公示価格は、土地1㎡当たりの金額で表示されます。例えば、1㎡当たり10万円の標準地であれば、100㎡分に相当する金額は「10万円×100㎡=1,000万円」です。

坪単価で見たい場合は、1㎡当たりの価格に約3.3058を掛けます。同じ例なら、「10万円×約3.3058=約33万600円/坪」と換算できます。

過去の価格は同じ地点で推移を追う

個別画面では、過去の地価や対前年変動率、価格の推移をグラフで確認できます。最新年の価格だけでなく数年間の動きを見ることで、その地域の地価が上昇しているのか、下落しているのかを把握しやすくなります。

推移を比較するときは、できるだけ同じ調査・同じ地点を継続して見るのが基本です。別の標準地や用途の異なる土地を比べると、価格の変化が地価の動きによるものなのか、土地そのものの条件差によるものなのか分かりにくくなります。標準地や条件が途中で変わっている場合は、その点も確認しておきましょう。

価格の背景は「鑑定評価書」で確認する

公示価格がどのような判断で付けられたのか詳しく知りたい場合は「鑑定評価書」の「詳細表示」を確認します。

専門用語が多くて難しいかもしれませんが、すべて理解する必要はありません。まずは、周辺地域の特徴や土地の利用状況、価格に影響している要因などの説明を読むだけでも、その価格になった背景が見えやすくなります。

公示価格と4つの価格指標の違い

土地の価格を示す指標は、公示価格だけではありません。実際の売買価格を知りたいのか、相続税や固定資産税を計算したいのかによって、参考にする価格は変わります。

それぞれの役割と確認先を整理すると、以下のようになります。

指標・価格主な用途基準時点・確認先
公示価格一般の土地取引の指標、地価動向の把握毎年1月1日/不動産情報ライブラリ
実勢価格実際に成立する売買価格の把握個々の取引時点/不動産取引価格情報、成約価格情報、不動産会社等
相続税路線価相続税・贈与税における土地の評価毎年1月1日時点/国税庁「路線価図・評価倍率表」
基準地価都道府県地価調査による地価動向の把握毎年7月1日/不動産情報ライブラリ
固定資産税評価額固定資産税などの課税の基礎原則3年ごとに評価替え/課税明細書、市区町村窓口等

実勢価格との違い(市場価格との関係)

実勢価格とは、実際の不動産取引で売買が成立する価格を指します。

一方、公示価格は「地価公示法」に基づいて土地鑑定委員会が判定・公示する標準的かつ正常な取引価格であり、両者は一致しません。実際の取引価格は、土地の立地や面積、形状、道路条件、需給状況など、個別の条件や取引時の事情によって変わるため、公示価格と一致するとは限りません。

そのため、不動産取引時には「実勢価格」で市場感を把握しつつ、実際の取引事例で市場の状況を確認しながら、公示価格や土地価格を判断する際の指標として活用しましょう。

路線価との違い(相続税・贈与税評価基準)

路線価は、相続税や贈与税を計算する際の土地評価に用いられる価格です。国税庁が毎年公表しており、路線(道路)に面する標準的な宅地の1㎡当たりの価額を示しています。

路線価方式では、評価する土地が面する路線の路線価を、奥行きや形状などに応じた各種補正率で補正し、その土地の面積を乗じて評価額を計算します。路線価等は、地価公示価格等を基にした価格の80%程度を目途に定められています。

ただし、課税を目的とする指標であるため、実際の不動産取引価格とは必ずしも一致しません。

基準地価との違い(都道府県調査との関係)

基準地価は「国土利用計画法施行令」に基づき、都道府県が調査・公表する土地価格です。調査時点は毎年7月1日で、結果は9月頃に公表されます。

公示価格は1月1日、基準地価は7月1日時点の価格を示すため、双方を確認することで、年内の地価動向を把握する際の参考になります。

土地鑑定委員会による地価公示と、都道府県による地価調査の両方が実施されることで、各地域の地価動向を確認できます。

固定資産税評価額との違い(課税評価額との関係)

固定資産税評価額は、固定資産評価基準に基づいて市町村が決定する、土地や家屋の評価額です。東京23区では東京都が評価を行います。

ただし、固定資産税は必ずしもこの評価額にそのまま税率を掛けて計算するわけではありません。土地については、住宅用地の特例や負担調整措置などを反映した「課税標準額」をもとに税額を計算するため、固定資産税評価額と課税標準額が異なる場合があります。

また、土地や家屋の評価額は、原則として3年ごとに見直されます。宅地は地価公示価格などの7割程度を目安に評価され、家屋は同じ建物を新築した場合に必要となる費用を基準に、築年数による減価などを反映して評価します。

なお、固定資産税評価額は、あくまで税金を算定するための行政上の評価額です。実際に売買される価格とは異なるため、不動産の売却価格を考える際は、公示価格や周辺の取引事例、実勢価格などもあわせて確認する必要があります。

公示価格を売却・購入の判断に生かすには

資料を持つ相談相手の説明を、顎に手を当てて聞く女性

公示価格は、地域の土地価格の水準を知ったり、不動産会社の査定額を理解したりするための参考になります。しかし、実際の売買価格は土地ごとの条件や建物の状態によって変わるため、「いくらで売るか」「いくらなら買ってよいか」を公示価格だけで決めることはできません。

そのため、実際に売買を検討する際は、条件が近い標準地や周辺の取引事例と比べながら、立地や形状、道路条件の違いを確認することが大切です。さらに空き家付きの物件であれば、建物の状態や修繕・解体にかかる負担も含めて考える必要があります。

ここからは、公示価格を売買の判断に生かす際の見方と注意点を確認していきましょう。

条件が近い標準地を参考にする

公示価格を参考にするときは、単に距離が近い標準地を見るのではなく、自分の土地と条件が近い地点を選ぶことが大切です。

近隣の土地であっても、大通り沿いの商業地と住宅街の奥にある土地では、利用のされ方や需要が異なります。駅までの距離や前面道路の幅、土地の形、建築に関する制限などを見比べることで、公示価格と実際の査定額に差が生じる理由も理解しやすくなります。

また、公示価格に一定の倍率を掛ければ、個別の土地の実勢価格を正確に求められるわけではありません。売却価格や購入価格を検討する際は、条件の近い標準地に加えて、周辺の取引事例もあわせて確認しましょう。

空き家付きなら建物の状態や引き渡し条件も確認する

空き家付きの不動産では、土地の価格だけでなく、建物の状態やどのような条件で引き渡すかまで含めて考える必要があります。

建物をそのまま使える状態で引き渡すのか、修繕が必要な状態で売るのかによって、買い手が負担する費用は変わります。解体して土地として売る場合も、解体費用がかかるほか、その後の税負担が変わることがあります。

そのため、査定を依頼した際は提示された金額だけを見るのではなく「土地の条件をどのように評価したのか」「建物や残置物の状態を査定額にどう反映したのか」まで確認しておきましょう。

アキサポでは、空き家の状態や所有者様のご希望を踏まえ、売却だけでなく活用も含めた方法をご提案しています。公示価格だけでは判断しにくい空き家の扱いについても、お気軽にご相談ください。

アキサポに相談してみる

公示価格の調べ方についてのよくある質問
Q1. 自分の土地の住所を入力しても公示価格が出ないのはなぜですか?

A1. 公示価格はすべての土地に付けられるものではなく、国が選んだ標準地の価格だからです。自分の土地を調べるときは、近隣にある用途や道路条件などが似た標準地を探し、その価格を参考にしましょう。

Q2. 公示価格の金額でそのまま売れると考えてよいですか?

A2. そのまま売れるとは限りません。公示価格は標準地の土地そのものの価格であり、実際の売買価格は立地や形状、道路条件、建物の状態、需要などによって変わります。周辺の取引事例も確認し、不動産会社に査定を依頼する際は価格の根拠も聞いてみましょう。

Q3. 公示価格は坪単価で表示されていますか?

A3. 表示されるのは1㎡当たりの価格です。坪単価を知りたい場合は、その価格に約3.3058を掛けます。例えば10万円/㎡なら、坪単価は約33万600円です。

まとめ|公示価格を調べ、土地の条件と合わせて判断しよう

公示価格は、地域の土地価格の水準を知るための基準になります。ただし、調べた金額がそのまま自分の土地の売却価格や購入価格になるわけではないため、標準地の場所や用途、道路条件など、自分の土地との違いまで確認することが大切です。

また、売却や購入を検討するときは、公示価格に加えて周辺の取引事例も確認し、不動産会社の査定を受けた際には「なぜこの金額になったのか」まで聞いてみましょう。複数の情報を照らし合わせることで、提示された価格にも納得して判断しやすくなります。

この記事の監修者

宅建士 二級建築士 山下 航平

山下 航平 アキサポ 空き家プランナー

宅建士/二級建築士

ハウスメーカーにて戸建住宅の新築やリフォームの営業・施工管理を経験後、アキサポでは不動産の売買や空き家再生事業を担当してきました。
現在は、地方の空き家問題という社会課題の解決に向けて、日々尽力しております。

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