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公開日:2026.05.19 更新日:2026.05.26

【空き家の相談先】はどこが正解?悩み別の選び方と無料で解決するコツをプロが解説

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空き家の相談をしたくても、どこに聞けばいいのか分からず動けずにいる方は多いのではないでしょうか。実際、空き家の悩みは、売却・賃貸・解体だけの話ではなく、相続登記、共有名義、片付け、近隣対応、補助金の確認などが絡みやすく、最初の相談先を間違えると話が進みにくくなりがちです。

そこで本記事では、空き家を相談する前に知っておきたい基礎知識や、民間サービス・専門団体・自治体など主な相談窓口の違い、課題ごとの相談先の選び方などを分かりやすく解説します。

空き家問題が深刻化する背景と社会的影響

空き家問題が深刻化している背景には、人口減少や高齢化によって住宅ストックが余りやすくなっていることがあります。そこに、相続で家を引き継いでも、所有者が遠方に住んでいたり、仕事や子育てで管理に手が回らなかったりして、活用も処分もされないまま空き家化が長引くケースが重なっています。

さらに、空き家が問題を抱えているために売却や建て替えができないこともあります。たとえば、相続登記が終わっていない場合や、共有名義で親族の同意がそろわない場合、境界が確定していない場合などがあります。

こういった問題には、国や自治体も空き家対策を進めていますが、件数そのものが多く、個別事情も複雑なため、制度だけで一気に解決するのは難しいのが実情です。空き家問題は、家が余る社会構造と、持っていても動かしにくい実務上のハードルが重なって広がっている問題だといえるでしょう。

空き家を放置するリスクとデメリット

空き家を放置する主なデメリットは「建物が劣化する」「コストがかかる」「近隣・安全リスクが増える」の3点です。以下の表に主なポイントをまとめました。

リスク起こることデメリット
建物の劣化雨漏り・腐食・シロアリ・配管劣化改修費が増え、売る・貸す前の準備が重くなる
コスト固定資産税・保険・草木管理・巡回使っていないのに支出が続く
近隣/安全リスク越境・不法投棄・空き巣・落下物苦情や事故につながり、責任問題になりうる

こうした問題が起こりやすいのは、空き家が「人の出入りがなく、異変に気づきにくい状態」になりやすいためです。たとえば、換気や通水をしないままにすると湿気がこもり、カビや木部の腐食が進みやすくなります。雨漏りやシロアリも、住んでいる人がいなければ発見が遅れ、そのぶん修繕範囲が広がりやすいです。

さらに、草木の繁茂や建物の傷みを放置すると、不法投棄や侵入を招きやすくなり、近隣からの苦情にもつながります。瓦や外壁の落下、塀の倒壊などが起きれば、所有者として対応を求められる可能性もあります。

また、空き家は使っていなくても維持管理費や固定資産税、火災保険料などがかかり続けます。放置は何もしないことのようでいて、実際には負担とリスクを少しずつ増やしていく選択だと考えておきましょう。

まずは対応方針を決めよう!空き家相談の主な窓口と特徴

空き家の相談先を大きく分けると「実務を進める民間サービス」「状況整理や橋渡しを行う民間団体」「制度や地域ルールを案内する自治体窓口」の3つがあります。

以下にそれぞれの主な相談先と特徴を整理してまとめました。

窓口向いている相談
空き家活用サービス(例:アキサポ)売却・賃貸・管理・解体などを具体的に進めたい
(一社)全国空き家相談士協会何から始めるべきか分からない、相談先を整理したい
NPO法人(空き家相談センター等)売却ありきにせず、地域事情も含めて広く検討したい
自治体のワンストップ窓口補助金、空き家バンク、特定空き家の不安を相談したい

では、それぞれの相談先について詳しく見ていきましょう。

「アキサポ」をはじめとした空き家活用サービス

空き家活用サービスは、空き家を貸したい人と借りたい人をつなぐマッチングサービスです。ただ相手を探すだけではなく、建物の状態や希望条件を整理し、活用の形を現実的な形に落とし込むところまでサポートしてもらえるのが特徴です。空き家の扱いに慣れた事業者から、活用方法や進め方について実務的なアドバイスを受けられるため、何から始めればよいか分からない場合でも動き出しやすくなります。

また、必要に応じて、不動産会社や解体業者、士業などと連携しながら進められる強みもあります。空き家は、名義や片付け、修繕、契約なども並行して整理しなければならないことが多いため、相談先を一本化しやすい点は大きなメリットといえるでしょう。

(一社)全国空き家相談士協会

(一社)全国空き家相談士協会は、空き家の利用・活用・管理・除却に関する相談を受け付け、状況に応じて適切な解決方法や相談先を整理してくれる団体です。空き家の問題は、売却や活用だけでなく、相続、登記、税務、建築、近隣対応など複数の論点が絡みやすいため、まず全体像を整理したいときの入口として使いやすいでしょう。

特に、相続登記が終わっていない場合や、共有名義で合意形成が必要になりそうな場合、売る・貸す・解体するのどれが現実的か判断がつかない場合などでは役立ちやすいです。話が前に進まない原因を整理したうえで、司法書士や行政書士、不動産会社など、次に相談すべき相手を見立ててもらえるため、手戻りを減らしやすくなります。

NPO法人空き家相談センター・NPO法人空き家対策協会

NPO法人の空き家相談窓口では、空き家に関する悩みを幅広く受け付けています。相談内容に応じて専門家と連携しながら解決策を整理してくれるため、相続や権利関係、税金、売却、解体、活用など、複数の問題を整理したいときに向いています。

また、団体によっては自治体と協定を結んでいたり、行政と連携した相談会やセミナーを開催していたりするため、地域事情を踏まえた案内を受けやすいのも強みです。実際に、空き家対策協会は市町村と連携した相談会を行っており、空き家相談センターも市町村と協定を結んで相談窓口を担っていることが確認できます。

ただし、対応範囲や活動エリア、相談方法は団体ごとに異なります。事前にどこまで相談できるかを確認しておくと安心です。

自治体のワンストップ相談窓口(東京都・さいたま市など)

自治体のワンストップ相談窓口は、補助金や空き家バンク、地域ルールなど、制度面を確認したいときに頼りになる窓口です。特に、「使える支援制度があるか」「行政の指導対象になりそうか」「地域の施策とどう関わるか」を知りたい場合に向いています。

改修補助や解体補助、移住支援、空き家バンクの利用条件などを確認したいときは、まず自治体窓口をあたると整理しやすいです。一方で、個別の価格交渉や契約実務までは基本的に対応しないため、制度確認の後は不動産会社や専門家につなげて考える必要があります。

具体的な対応に移ろう!活用・処分・相続に関する相談先の選び方

ここからは、空き家を実際に動かす段階で、どこに相談すべきかを見ていきます。空き家の問題は建物の老朽化だけでなく、相続登記が終わっていない、共有名義で話が進まない、売るか貸すか決めきれないなど、手続きや判断の段階で止まっていることも少なくありません。そのため、今の課題に合った相談先を選ぶことが、話を前に進める近道になります。

主な課題と相談先を整理すると、次のとおりです。

空き家問題の課題相談先
費用を抑えながら空き家を活用したい空き家活用サービスの「アキサポ」
相続登記が終わっていない/遺産分割や共有で止まっている司法書士・行政書士
売る・貸す・リノベして運用したい不動産会社
解体したい/管理が回らない解体業者・管理業者

大切なのは、相談先を業種名だけで選ばないことです。活用したいのか、まず名義を整理したいのか、売却したいのか、解体して負担を減らしたいのかで、頼るべき相手は変わります。逆にいえば、課題が整理できれば、相談先も選びやすくなります。

ここでは、これら4つの相談先について詳しく見ていきましょう。

費用を抑えて空き家活用をしたいなら「アキサポ」

アキサポには、空き家活用にかかるリフォーム費用をアキサポ側が負担する仕組みがあるため、所有者は基本的に自己負担0円から活用を始められます。空き家を活用したくてもリフォーム費用が捻出できない方にとって有用なサービスといえるでしょう。

また、マッチングが成立したあとは、賃料収入の一部が所有者に還元される仕組みになっているため、これまで維持費だけがかかっていた空き家を、収益を生む資産として動かせる可能性があります。大きな自己資金をかけずに空き家活用へ踏み出しやすい点は、アキサポの大きな魅力です。

アキサポの空き家活用を見てみ

相続や法的手続きは司法書士・行政書士・弁護士へ

相続登記が終わっていない、共有名義で合意形成が必要、遺産分割がまとまらないといった場合は、司法書士・行政書士・弁護士への相談が有効です。空き家は建物の問題より先に、名義や権利関係で止まっていることも多いため、まずは法務や手続きの面から動けない原因を整理する必要があります。

それぞれの役割は少しずつ異なります。司法書士は相続登記や名義変更など、登記を含む権利関係の整理に強い専門家です。行政書士は戸籍収集や必要書類の準備など、相続に伴う手続き面の支援に向いています。弁護士は、共有者どうしの対立や遺産分割でもめている場合、境界や通行をめぐる争いがある場合など、交渉や法的整理が必要な場面で頼りになります。

売却・賃貸・リノベーションは不動産会社へ

空き家を売りたい、貸したい、リノベーションして運用したい場合は、不動産会社への相談が基本になります。不動産会社は、相場や需要を踏まえながら、売却価格や賃料、募集条件を具体的に組み立てていく役割を担います。

空き家活用サービスと似て見える部分もありますが、役割は少し異なります。アキサポのようなサービスは、空き家側の事情を整理しながら活用の方向性を考え、条件に合う相手へつなぐ形が中心です。一方、不動産会社は、物件情報を市場に出して買い手や借り手を広く募集し、価格設定、広告掲載、内見対応、契約手続きまでを一連で進めていきます。

解体・管理は専門業者へ

建物を解体したい場合や、当面活用はしないものの適切に管理したい場合は、解体業者や管理業者への相談が必要です。特に解体工事は、建物を壊すだけではなく、事前調査、近隣対応、廃材処理まで含めて進める必要があるため、専門業者に依頼したほうが確実です。

古い空き家では、アスベスト調査や追加工事が必要になることもありますし、産業廃棄物の処理や養生の丁寧さも重要です。価格だけで選んでしまうと、粉じんや騒音による近隣トラブル、周辺設備の破損、不適切な廃棄物処理などの問題につながることがあります。

管理業者に依頼する場合も同様で、単に見回りをするだけでなく、通水、換気、草木の管理、異常の早期発見まで含めて対応内容を確認しておくことが大切です。空き家は放置期間が長いほど傷みや負担が増えやすいため、活用まで時間がかかる場合でも、管理だけは止めない体制を整えておきましょう。

相談前に準備しておくべき書類と情報

空き家の相談に行く際には、空き家の現状や問題点、その原因となっている要素などが把握できる書類や情報を用意しておきましょう。特に用意しておきたい書類は以下のとおりです。

優先度書類・情報何のために使うか
登記情報(登記簿謄本/登記事項証明書)名義人・共有者・抵当権の有無を確認するため
固定資産税の納税通知書(課税明細)税額・評価額、土地建物の内訳を把握するため
住所・地番、建物の概要(築年、構造、延床、間取り)査定・見積・補助金確認の前提情報になるため
相続関係の情報(相続人、遺産分割の状況)相続未了・共有で止まるかを早期に見抜くため
現況写真(外観・屋根/外壁・室内・水回り・庭)劣化や残置物の量を共有し、概算見積を出しやすくするため
境界や接道の資料(測量図、公図、境界確認書など)境界トラブル・再建築不可の可能性を確認するため
リフォーム履歴・修繕記録、設備の取扱説明書価値の説明材料・修繕判断の根拠になるため
ライフライン情報(電気・水道・ガス、浄化槽の有無など)管理・居住・賃貸の可否を判断するため

なお、書類が見つからない場合は、以下の情報をまとめておきましょう。

  • 名義が誰か(親名義のまま/兄弟と共有など、分かる範囲でOK)
  • 空き家の場所と状態(雨漏りっぽい、床が沈む、水が出ない、家財が多い等)
  • 希望するゴール(売却・賃貸活用・解体・譲渡のどれを優先したいか)

空き家のリフォームや解体に役立つ補助金制度

最後に、空き家のリフォームや解体に使える補助金制度を紹介します。どちらも100万円以上の費用がかかりやすいので、ここを押さえておくと始める際のハードルが低くなります。

国が行っている補助金制度

国では住宅の省エネ化を目的としたリフォームに対して補助金を給付しています。2026年現在行っている主な補助金制度は以下のとおりです。

制度(例)対象工事補助上限額
先進的窓リノベ2026事業窓・ドアの断熱改修(ガラス交換/内窓設置/外窓交換/ドア交換)戸建て:上限100万円/戸
給湯省エネ2026事業高効率給湯器の導入(エコキュート/ハイブリッド/エネファーム)エコキュート7万円/台、ハイブリッド10万円/台、エネファーム17万円/台
みらいエコ住宅2026(Me住宅2026)省エネリフォーム(開口部断熱/躯体断熱/エコ設備/バリアフリー等)40万~100万円/戸(条件によって異なる)

自治体の補助金や減税制度

全国の自治体では、目的別のリフォーム補助金や解体費用の補助金などを給付しています。主な制度は以下のとおりです。

区分内容(典型例)補助率・軽減率補助額・軽減内容(目安)
リフォーム補助(自治体独自)市内業者施工などを条件に、工事費の一部を補助工事費の一定割合(自治体ごと)10万〜50万円程度(相場)
解体補助(老朽・危険空き家の除却)老朽化や危険性が高い空き家の解体を支援(除却支援)工事費の一定割合+上限(自治体ごと)上限・要件は自治体ごと(危険度・立地・事前調査など)
移住・定住支援(空き家バンク連動など)移住者・若年世帯などは補助が厚くなるケースあり条件(居住要件・住民票移動・定住期間など)で変動10万〜50万円程度(相場)
固定資産税の減税(翌年度)一定の目的改修で固定資産税が軽減耐震:1/2、バリアフリー:1/3、省エネ:1/3、長期優良住宅化:2/3原則1年間(耐震は条件により2年間)

制度の有無や補助率・補助額、給付条件などは自治体によって異なります。利用したい場合は、空き家がある自治体のウェブサイトや窓口で制度を確認してください。

まとめ・総括

空き家の相談で大切なのは、とりあえず誰かに聞くことではなく、自分が抱えている悩みの内容と相性のよい窓口を探すことです。

窓口へ向かう前に「権利関係(誰のものか)」「現状(どんな状態か)」「希望(どうしたいか)」の3点を整理しておくと、初回から踏み込んだアドバイスが得られます。あらかじめ、登記情報や固定資産税の明細、現況写真など、手元にある資料をまとめておきましょう。

「売る」か「貸す」か決められない段階でも構いません。まずは専門家と一緒に、物件が持つ潜在的な価値とリスクを棚卸しすることから始めましょう。

この記事の監修者

白崎 達也 アキサポ 空き家プランナー

一級建築士

中古住宅や使われなくなった建物の再活用に、20年以上携わってきました。
空き家には、建物や不動産の問題だけでなく、心の整理が難しいことも多くあります。あなたが前向きな一歩を踏み出せるよう、心を込めてサポートいたします。

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