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公開日:2025.10.19 更新日:2025.09.29

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木造住宅のリフォームを徹底解説!成功のポイントと費用・事例を紹介

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空き家問題や住宅の老朽化が社会課題となっている昨今。既存の木造住宅をリフォーム・リノベーションして活用する動きが広がっています。

この記事では、木造リフォームを成功させるための知識や、費用相場、補助金の活用方法まで、ポイントを解説。実際の木造リフォーム活用事例とあわせてご紹介します。

木造リフォームが注目される背景

日本の住宅の約6割を占める木造住宅。その多くが築年数の経過により修繕を必要としています。一方で、現代のライフスタイルに合わせた住環境への需要や、伝統的な木造建築への再評価も高まっており、リフォームによる住宅再生はますます重要な選択肢です。

空き家問題と木造住宅の老朽化

全国で約900万戸にも上る空き家のうち、大部分を木造住宅が占めているのが現状です。相続した中古住宅や長期間使用されていない物件は、適切な管理が行われないことで老朽化が進行してしまいます。
特に築30年を超える木造住宅では、屋根修繕や外壁塗装が必要不可欠です。放置すれば建物の価値が大幅に低下する恐れもあるでしょう。

こうした課題を解決し、木造リフォームを計画的に実施することで、地域活性化にも貢献できる貴重な資産として再生させることができます。

現代の暮らしに合わせた快適性向上

昭和時代に建てられた木造住宅の多くは、現代の生活スタイルに適した設備や間取りとなっていないケースが少なくありません。水回りの老朽化、断熱性能の不足、バリアフリー対応の必要性など、快適な住環境を実現するための課題が山積しています。

リフォームを通じて間取り変更を行い、省エネ性能を向上させることで、光熱費の削減と住み心地の大幅な改善を同時に実現することが可能です。また、高齢化社会に対応したバリアフリー設計の導入により、長期にわたって安心して暮らせる住まいづくりができます。

伝統的な木造建築の価値と再生需要

日本の伝統的な木造建築技術は、世界的にも高く評価されており、その美しさや機能性を現代に活かしたいという需要が高まっています。古民家や歴史ある建物の良さを残しながら、現代的な設備や性能を付加するリノベーション手法が注目を集めているのです。

木材の持つ調湿効果や温かみのある質感は、現代の住まいにおいても大きな魅力となります。適切なリフォームにより、伝統的な価値を保持しつつ、現代の建築基準法に適合した安全で快適な住環境を創出することができるでしょう。

木造住宅リフォームのメリットとデメリット

木造住宅のリフォームには多くのメリットがある一方で、構造上の制約や費用面での課題も存在します。事前にこれらの特徴を十分に理解し、適切な計画を立てることが大切です。各種補助金制度も活用しながら計画を進めましょう。

資産価値・住み心地の向上

適切なリフォームを実施した木造住宅は、資産価値の大幅な向上が期待できます。特に立地条件の良い物件では、リフォーム費用を上回る価値向上が見込まれることも珍しくありません。断熱性能の改善により冷暖房効率が向上し、年間を通じて快適な室内環境を維持できるようになります。

また、水回りの全面改修や間取り変更を行うことで、現代的なライフスタイルに対応した使い勝手の良い住まいに生まれ変わらせることが可能です。木材特有の調湿効果により、梅雨時期でも湿度が適切に保たれ、カビや結露の発生を抑制する効果も期待できるでしょう。

耐震性・断熱性に関する課題

築年数の古い木造住宅では、現行の耐震基準を満たしていない場合が多く、大規模地震に対する安全性に不安があります。耐震補強工事には相応の費用がかかりますが、生命と財産を守るためには避けて通れない重要な投資といえるでしょう。

古い断熱材は経年劣化により性能が低下している可能性が高く、適切な断熱改修が必要です。これらの工事は建物の構造に関わる部分が多く、専門的な知識と技術を持つ工務店や建築士との連携が不可欠となります。施工品質によって効果に大きな差が生じるため、実績豊富な業者選びが重要です。

補助金や助成金の活用で費用負担を軽減

木造住宅のリフォームには、国や地方自治体から多様な補助金・助成金制度が用意されています。耐震改修工事には、耐震改修促進法に基づく支援制度があり、工事費用の一部補助を受けることができます。

省エネリフォームに対しては、ZEH支援事業や長期優良住宅化リフォーム推進事業などの活用が可能です。空き家の活用を目的としたリフォームでは、自治体独自の補助制度が設けられている場合もあります。

これらの制度を効果的に活用することで、数十万円から数百万円の費用削減が期待できます。リフォーム計画の初期段階で詳細な調査と申請準備が大切です。

木造住宅リフォームの進め方と注意点

木造住宅のリフォームを成功させるためには、計画段階での十分な準備と、信頼できる専門家との連携が欠かせません。特に法規制の確認や費用シミュレーションは、後々のトラブルを防ぐために重要な工程となります。

計画段階での費用シミュレーション

まずは建物の現状を正確に把握するため、専門家による詳細な調査を実施しましょう。構造躯体の状況、設備の老朽化具合、耐震性能の評価などを総合的に検討し、必要な工事項目を洗い出します。工事内容別に概算費用を算出し、予備費を含めた総予算を設定することが大切です。

工事期間中の仮住まい費用や、想定外の補修工事に備えた資金も考慮に入れる必要があります。複数の工務店から見積もりを取得し、内容を比較検討することで、適正価格での施工を実現できるでしょう。

工務店や建築士の選び方

木造住宅リフォームの成否は、施工を担当する工務店や設計を行う建築士の技術力と経験値に大きく左右されます。木造建築に特化した実績を持つ業者を選ぶことが重要で、過去の施工事例や顧客の評価を詳しく確認しましょう。特に耐震補強や断熱改修などの専門性の高い工事については、該当分野での豊富な経験を持つ業者を選定することが不可欠です。

建築士については、構造設計に精通し、建築基準法などの法規制への対応実績が豊富な専門家との連携をお勧めします。複数の候補者と面談を行い、提案力、コミュニケーション能力、アフターサービスの充実度などを総合的に評価して最適なパートナーを選択してください。

建築基準法・耐震基準など法規制の確認

リフォーム工事を実施する際には、建築基準法をはじめとする各種法規制への適合が必要となります。特に、増改築や用途変更を伴う場合は、建築確認申請や消防法、都市計画法などの規制に注意が必要です。現行の耐震基準に適合させるための補強工事では、構造計算書の作成や行政への届出が求められる場合があります。

用途変更を伴うリノベーションでは、消防法や都市計画法などの規制も関わってきます。これらの法的手続きには専門知識が必要です。無許可工事は、建築基準法第9条等に基づく工事停止命令や是正命令、罰則(同法第98条)・行政処分につながる可能性があるため、経験豊富な建築士や行政書士と連携して適切に対応しましょう。

木造住宅リフォームにかかる費用と相場

木造住宅のリフォーム費用は、工事内容や建物の状況により大きく変動します。適切な予算計画を立てるためには、工事項目別の相場を把握し、補助金制度の活用方法を理解することが重要です。複数業者からの見積もり比較により、費用対効果の高いリフォームを実現しましょう。

工事内容別の費用(耐震補強・断熱改修・水回りなど)

・耐震補強:100万~300万円
耐震補強工事の費用相場は、木造住宅の規模や補強内容により100万円から300万円程度。基礎の補強、壁の増設、接合部の強化などが主な工事項目で、建物の構造評価結果に基づいて必要な対策を選定します。

・断熱改修:50万~200万円
断熱改修では、断熱材の種類や施工範囲により50万円から200万円程度の費用が必要に。外張り断熱、充填断熱、窓サッシの交換などを組み合わせることで、高い省エネ効果を実現できます。

・水回り全面改修:200万~400万円
水回りのリフォームは、キッチン、浴室、洗面所、トイレの全面改修で200万円から400万円程度が目安。配管の全面更新や給湯設備の交換も含めた総合的な改修により、快適性と機能性を大幅に向上させることが可能です。

リフォーム費用の目安と補助金活用方法

木造住宅の全面リフォーム費用は、建物の規模や改修内容により500万円から1,500万円程度が一般的な相場となります。部分的な改修の場合は、対象範囲に応じて100万円から500万円程度で実施可能です。

費用負担の軽減には、各種補助金制度の積極的な活用がおすすめです。耐震改修には自治体の耐震改修補助金、断熱改修には国のZEH支援事業や省エネリフォーム補助金が利用できます。空き家の活用を目的とした工事では、地域再生や移住促進を支援する自治体独自の制度もあります。

申請には工事前の手続きが必要な場合が多いため、計画段階で詳細な調査を行い、適切なタイミングでの申請準備を進めることが重要です。

見積もり比較と失敗しないポイント

リフォーム業者選定において、見積もり比較は重要なプロセスのひとつです。最低でも3社以上から詳細な見積もりを取得し、工事内容や使用材料、工期、保証内容などを総合的に比較検討しましょう。

単純な価格比較だけでなく、提案力や施工品質、アフターサービスの充実度も重要な判断基準となります。見積もり内容が曖昧な業者や、極端に安い価格を提示する業者には要注意。追加工事や材料変更により、最終的な費用が大幅に増加する可能性があります。

契約前には、工事範囲の詳細確認や支払い条件の明確化、変更工事の取り扱いなどを書面で確認しましょう。信頼できる業者との長期的なパートナーシップが、満足度の高いリフォームにつながるでしょう。

木造住宅リフォーム活用事例3選

ここからは、アキサポが実際に手掛けた木造リフォームの事例をご紹介します。相続物件の活用から、思い入れあるアパートの再生、さらには長年空き家だった住宅をカフェへと蘇らせた事例まで、多様な取り組みをピックアップしました。

ポイントを抑えたリノベーションを施し新たなご家族へ

大掛かりな工事ではなく、必要な箇所に絞った木造リフォームの事例からご紹介。相続によって受け継いだ木造住宅の空き家を売却せずに活用したいという想いで所有者様からお問い合わせいただきました。

すでに内装の表層リフォームをされていたため、アキサポでは水回りの改修や倉庫の補修など、住み心地に直結する部分に重点を置いてリフォームを実施。ポイントを抑えた再生で、すぐに新しいご家族に入居していただける住まいが完成しました。

コストを抑えながら資産を有効活用した木造リフォームの事例となりました。

建築年月1983年6月
駅徒歩東金IC 車で約5分、高速バス 東金~東京線シーサイドライナー「丘山小学校」駅 徒歩8分、東金線「福俵」駅 徒歩44分、JR東金線「東金」駅 徒歩48分
延床面積約127.54㎡
構造木造瓦葺平屋建

思い入れのあるアパートは面影を残して新たな賃貸住宅へ

こちらは「母から譲り受けた大切なアパートを活用したい」とのご相談を受けて進めた木造リフォームの事例です。

もともとお風呂がなく生活するには不便な状態だったため、間取りを変更してユニットバスを新設。さらに内装は、新築のような美しさを目指してリノベーション。日常生活に快適さを取り戻しました。

一方で外観は、当時の面影を残すために塗装を工夫。思い出と機能性を両立させた賃貸住宅へと再生した事例です。

建築年月1972年4月
駅徒歩京急本線「平和島」駅 徒歩9分、「大森町」駅 徒歩10分
延床面積約39.74㎡
構造木造2階建

10年空き家だった戸建て住宅は和モダンカフェ&食事処へ再生

約10年間、空き家のまま眠っていた築古の木造住宅。床の損傷や湿気による劣化が深刻化していました。

さらに所有者様のお荷物も多く残っており、アキサポでは残置物撤去からお手伝い。そのほか、床の張り替え、外壁塗装、屋根の葺き替えなどを実施しました。

外観は街並みに調和しつつも目を惹く色味で塗装し、内部は昔ながらの木の素材感を活かした温もりあるデザインに仕上げています。

その結果、古き良き雰囲気を気に入った利用者様から反響があり、和モダンカフェ&食事処として生まれ変わりました。

建築年月築50年(お問合せ時)
駅徒歩東京メトロ千代田線「千駄木」駅より徒歩5分
延床面積約55.59㎡
構造木造セメント瓦葺2階建
店舗概要飲食店(2階に茶室あり)

木造住宅のリフォームもアキサポがお手伝い

木造リフォームを行うことで、老朽化した建物も生活しやすいかたちに整え直し、次の世代へ引き継ぐことが可能になります。資産価値の維持や向上に加え、地域への貢献や次世代への継承といった面でも大きな意義があります。

ただし、木造住宅特有の構造や劣化の状況によっては、想定以上の費用がかかることもあります。納得のいくリフォームを目指すためには「再生の可否をしっかり見極めること」「木造リフォームの実績が豊富な専門業者を選ぶこと」「建築基準法など法的要件を確認すること」が重要です。

さらに、費用負担を抑えて安心して取り組みたい方には、リノベーション費用をオーナー様が負担せずに、自己負担0円(※)から木造リフォームを始められる「アキサポ」の活用もおすすめです。もし木造住宅のリフォームでお悩みでしたら、ぜひ一度アキサポまでご相談ください。

※ 建物の状態によっては、一部費用をご負担いただく場合があります。

アキサポに「木造住宅リフォーム」の相談をしてみる

この記事の監修者

岡崎 千尋 アキサポ 空き家プランナー

宅建士/二級建築士

都市計画コンサルタントとしてまちづくりを経験後、アキサポでは不動産の活用から売買まで幅広く担当してきました。
お客様のお悩みに寄り添い、所有者様・入居者様・地域の皆様にとって「三方良し」となる解決策を追及いたします。

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