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公開日:2026.01.08 更新日:2025.12.17

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【不動産 利回り】表面利回り・実質利回りとは?計算方法と高利回りのリスク

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不動産投資における利回りは、物件がどれだけ収益を生み出すかを判断するために欠かせない指標。家賃収入や購入価格など、具体的なデータを用いて計算することで投資の成否を見極める材料となり、特に初めて不動産投資を行う方にとっては、具体的に数字を把握できるため安心感に繋がります。

しかし、利回りの数字だけを鵜呑みにすると、実際の経費やリスクを正しく評価できないことも。そこで本記事では、不動産投資において代表的な利回りの種類やエリア別・物件タイプ別の相場、高利回りに潜むリスクなどを詳しく解説。利回りシミュレーションのポイントや投資目的に合った物件選びの基準についても触れていくので、ぜひ参考にして、自分に合った不動産投資の指標を見つけてみてください。

不動産利回りの主な種類:表面利回り・実質利回り・想定利回り

不動産投資を検討する際には、表面利回りや実質利回り、想定利回りといった指標を正しく理解しておかなくてはなりません。不動産投資における利回りは、大きく分けて表面利回り・実質利回り・想定利回りの3つに分類できます。その違いを把握し、より正確な収益シミュレーションに反映させましょう。

表面利回りとは

表面利回りは、物件価格に対してどれだけの家賃収入を得られるかを計算する、最もシンプルな指標です。年間家賃収入を物件価格で割ることで求められますが、修繕費や管理費、水道光熱費などの経費は含まれません。そのため実際のキャッシュフローとは差が出る場合が多く、投資判断の目安としては粗い数字にとどまります。とはいえ、市場を俯瞰して多数の物件を比較する際には、目安として活用できる便利な指標でもあります。

実質利回りとは

実質利回りは、表面利回りから管理費や修繕費、固定資産税などの運用コストを差し引いた実態に近い指標です。表面利回りと比べてやや手間がかかりますが、正確に投資リスクを把握するうえではこちらの指標が重要視されます。得られる家賃収入と必要経費を丁寧に算出することで、長期的な収益の安定性を見積もりやすくなるでしょう。特に築古物件の場合は修繕費の増加が予想されるため、実質利回りを計算すると想定以上に低下するケースがあります。なお、事業として減価償却費を計上できるかどうかは、物件の用途や所得区分(不動産所得・事業所得等)によって異なるため、税務上の区分を前提に試算する必要があります。

想定利回りとは

想定利回りは満室時の家賃収入や、将来的な賃料アップなどを見込んで設定されるケースが多く、投資の理想値を示すことができる点が特徴。ただし、実際の運用では空室リスクや家賃の下落リスクもあるため、想定通りに収益を上げられるかは不確定要素が大きくなります。また、利回りを高く見せるトリックに使われる場合もあるので、投資家としては慎重に分析する必要があり、表面利回りや実質利回りなど複数の指標と合わせて、総合的に考える姿勢が求められます。

エリア別・物件タイプ別の利回り相場

利回りはエリアや物件タイプによって大きく変わります。都市部と地方、ワンルームやファミリータイプなど、それぞれの相場を理解しましょう。

都市部の利回り相場

都市部の中心エリアほど物件価格が高い反面、空室リスクが低く家賃水準も比較的安定しているため、利回りは低めとなる傾向があります。需要の高さゆえ物件価格は割高となり、表面利回りは低くなりがちですが、その分入居が安定しやすく、キャッシュフローの予想がしやすい点がメリット。一方で、都心では似た条件の競合物件も多いため、差別化や物件管理が重要です。安定性を重視しながらも、いかに適切な価格で物件を取得できるかがポイントになります。

地方エリアの利回り相場

地方は取得価格が低いことから、表面利回りに注目すると魅力的に見える物件が多いのも事実です。とはいえ、人口減少が進む地域では空室リスクが高まりやすく、家賃も下落しやすいという懸念があります。安易に利回りだけを求めるのではなく、将来的に投資を回収できるかどうか、地域経済や雇用状況の変化にも目を向け、需要動向を徹底的にリサーチして安定的な収益の検討が必須です。

ワンルーム・ファミリー・一棟アパートの利回り比較

物件タイプによる利回りの違いは、投資額と入居需要、管理のしやすさによって左右されます。ワンルームは比較的購入しやすく、若年層の需要がある一方で、家賃設定が低くなるため、多くの部屋を運用しなければ大きなキャッシュフローを得にくい面があります。ファミリータイプは単価が高く購入ハードルが上がりますが、家族層の安定した需要を取り込めるため、長期にわたって空室リスクを最小化しやすいのが特徴です。一棟アパートは物件全体を管理・運用できるため利回りが高くなる場合もありますが、管理コストや修繕費も大きく、投資額自体が高額となることに留意しなければなりません。

高利回りのリスクとリスク回避のポイント

高い利回りには相応のリスクが伴います。投資後に思わぬ損失を出さないためにも、具体的なリスクと回避策を知っておきましょう。

空室リスクと家賃下落リスク

高利回り物件は、エリアの需要が限られている場合や、古い建物を大量に保有するケースに多く見られます。仮に魅力的な収入計画が立てられたとしても、実際に入居者が確保できないと収益は大きくダウンしてしまう恐れも。さらに家賃が下落し始めると、表面利回りで見積もっていたほどの収益は期待できません。空室が長期化しないよう、管理体制の見直しや周辺相場の調整を常に行うことが大切です。

建物・設備の修繕コストを見極める

築古物件やメンテナンスが行き届いていない物件は、一見高い利回りに魅力を感じますが、修繕コストがかかる点に注意が必要です。屋根や外壁、給排水設備など、建物の基本的な部分が老朽化していないか、事前に必ずチェックしておくようにしましょう。大規模修繕は一度に多額の費用が発生し、利回りを一気に押し下げる要因となるため、専門家の調査を入れたり定期的なメンテナンス計画をしっかり立てるなどして、必要コストを見極めておくことが欠かせません。また、建物の維持管理費には、擁壁やエレベーターなど工作物の安全管理費用も含まれ、これらは所有者の法的責任(民法上の工作物責任)を伴います。

利回りシミュレーションで必ず押さえておきたい項目

投資判断を行う際は、シミュレーションをしっかり行うようにしましょう。収入・支出の把握や出口戦略まで検討することで、より精度の高い投資計画を立てられます。

収入・支出の内訳とキャッシュフロー計算

キャッシュフローを把握する際には、家賃収入以外にも礼金・更新料といった変動収入や、固定資産税や保険料など毎年必要となる費用を漏れなく算出します。特に、修繕積立金や突発的な修繕費用は見落としやすく、後々にキャッシュ不足を招く原因となりかねません。安定した収支バランスを築くためには、月ごと・年ごとの資金変動をシミュレーションし、余裕を持った資金計画を立てることがポイント。収入と支出のバランスが見えてくると、投資の安全性やリスク許容度が明確になります。また、キャッシュフローが悪化した際、融資を受けている場合は金融機関との『金銭消費貸借契約』に基づき返済義務があるため、契約内容の理解も不可欠です。

出口戦略を視野に入れた利回り試算

不動産投資で長期的な収益を考えるうえで欠かせないのが、最終的な物件を売却するタイミングや価格です。購入時点の利回りだけに満足せず、売却益や資産価値の変動も含めたトータルの利益を把握しておく必要があります。市場が活況な時期に売却できれば良い利回りを確保できますが、景気や不動産市況の変動は予測が難しい点に要注意。利回りのシミュレーションには、保有期間中の賃料収入だけでなく売却時のコストや譲渡所得税なども組み込み、慎重に判断しましょう。この譲渡所得税の計算のため、購入時の諸費用や保有期間中の修繕費などの「取得費」を示す書類は、売却時まで確実に保管する必要があります。

利回りだけにとらわれない物件選びの基準

利回りの高さだけを追い求めると、かえってリスクを見落とす可能性があります。安定性や将来性にも目を向けた物件選びの基準を見直しましょう。特に築古物件では、購入後に判明した建物の瑕疵(かし)について、売主の「契約不適合責任」が免責されていないか、契約書や重要事項説明書で事前に確認することが必須です。

立地や需要を重視した資産性の高い物件

将来の転売価値や賃貸需要が見込めるエリアは、多少利回りが低く見えても長期的な利益が期待できます。特に交通アクセスの良い駅近物件では人口が集中しやすく、高い入居率を維持できる可能性が高まるでしょう。資産性の高い物件は家賃相場も下がりにくく、長期運用時の安定感に繋がります。地価や地域経済の成長性を把握したうえで、値崩れしにくい立地を選ぶようにしましょう。

メンテナンスや管理体制のチェックポイント

管理会社の対応や建物のメンテナンス状況は、空室率や長期的な利回りに大きく影響します。適切な管理体制が整っていれば、入居者が快適に暮らせる環境を保てるため、退去率の低減にも寄与しますが、逆に杜撰だった物件は、退去者が相次ぎ利回りが大幅に下落する原因となる恐れがあります。管理費用は実質利回りを削る要因でもあるため、そのコストに見合ったサービス水準であるかを事前に見極めることが大切です。

不動産投資の利回りに関するよくある質問

初心者からよく寄せられる疑問や不安について、利回りの観点から解説します。

Q1. 高い利回りの物件を選べば必ず得になりますか?

A. 高い利回りには相応のリスクがつきもので、空室が多かったり築古物件で大幅な修繕費がかかったりすると、実際に手元に残るお金は想定よりも少なくなる場合があります。

利回りだけでなく、物件の立地や将来の需要、管理状況など、多角的な要素を検討することが大切です。収支バランスを考慮せずに利回りだけを追うと、思わぬトラブルや赤字経営につながりかねません。

Q2. 新築と中古で利回りはどれくらい変わる?

A. どちらを選ぶかは投資目的や資金計画次第であり、一概にどちらが優れているとは言えません。

新築物件は家賃設定が高く、空室リスクも低い傾向があるため表面利回りはそこそこ高くなるケースがありますが、購入費用も上がるため実際に手にする収益は物件価格に左右されやすいです。一方の中古物件は、購入価格が抑えられる分、高い利回りを狙える可能性はあるものの、修繕リスクや設備の老朽化といった課題があります。

Q3. エリアが同じでも利回りに差があるのはなぜ?

A. 同じエリア内でも、物件の築年数や建物構造、管理状態、周辺施設の整備状況などによって入居者の満足度が大きく変わります。

求められる家賃も違ってくるため、利回りに差が出ることは珍しくありません。立地が良いにもかかわらず利回りが高い物件の場合は、何らかの見落としがある可能性を疑うべきでしょう。利回りの数字だけでなく、物件の詳細なコンディションを見極める目を養うことが大切です。

まとめ・総括:投資目標に合った利回りを見極めよう

不動産投資では表面利回りや実質利回りなど、多彩な指標がありますが、数字そのものだけを見ていては不十分です。充実したシミュレーションやエリア需要のリサーチ、物件の資産性や管理体制まで含めて検討することで、より現実的で安定した投資計画を立てやすくなります。

スムーズに利回りを見極めるためには、「アキサポ」などを通して専門家のアドバイスを取り入れるのもおすすめ。プロの視点も参考にして長期的な収益の安定性とリスクとのバランスを考慮しつつ、自分の目標やライフプランに沿った不動産投資計画を立てましょう。

この記事の監修者

白崎 達也 アキサポ 空き家プランナー

一級建築士

中古住宅や使われなくなった建物の再活用に、20年以上携わってきました。
空き家には、建物や不動産の問題だけでなく、心の整理が難しいことも多くあります。あなたが前向きな一歩を踏み出せるよう、心を込めてサポートいたします。

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