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公開日:2026.03.09 更新日:2026.02.12

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【保存版】不動産を活用した相続税対策とは?基礎から具体策まで徹底解説

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不動産は現金と異なり、実勢価格と相続税評価額に差があり、特例や活用方法によって税負担が大きく変わる資産です。正しい知識を持たずに対策を進めてしまうと、本来支払う必要のない多額の相続税を負担することになりかねません。

そこでこの記事では、不動産相続税の基本的な仕組みから、具体的な節税対策、生前準備の考え方、専門家への相談ポイントまでを解説します。早めの対策を心がけ、将来の負担やトラブルを未然に防ぎましょう。

不動産相続税の基本を押さえよう

まずは、不動産が相続税の計算上どのように扱われるのか、評価方法や課税対象範囲について理解しておきましょう。

土地や建物は、現金とは異なる評価基準が用いられ、評価方法によって税額が大きく変わるケースもあります。相続税評価額の考え方や実勢価格との違い、課税対象の範囲など、基礎知識を整理しながら全体像をつかんでいきましょう。

相続税評価額と実勢価格の違い

相続税評価額は、国が定める路線価や倍率方式などの基準に基づいて算出されます。多くの場合、実際の売買価格である実勢価格よりも低めに評価されるため、不動産は相続税対策に有効といわれています。

地価が高騰しているエリアでは、実勢価格との差が想定以上に広がることもあり、思わぬ評価額が出る可能性も否定できません。 また、相続直前に取得した不動産が必ずしも低評価になるとは限らず、市場動向や税制改正の影響を受ける点にも注意が必要です。

土地と建物の評価方法

土地の評価方法には、主に路線価方式と倍率方式の2種類があります。
都市部では、路線価方式が用いられることが多く、道路ごとに定められた路線価に補正率を加えて評価します。路線価が設定されていない地域では、固定資産税評価額に一定の倍率を掛ける倍率方式が採用されます。

建物については、原則として固定資産税評価額が基準です。築年数や構造によって評価額は変動するため、木造か鉄筋コンクリート造かといった違いも確認しておきたいポイント。形状が複雑な土地や特殊な構造の建物などは個別事情による補正が大きいため、専門家への相談により適正な評価額を算出することが可能です。

課税対象となる不動産の範囲

相続税の課税対象は、居住用不動産に限りません。投資用マンションやアパート、駐車場、事業用の土地・建物など、所有する不動産は原則すべて評価対象となります。

不動産は現金より評価が抑えられやすい反面、維持費や管理負担が発生する点も見逃せません。特に共有名義の場合、分割方法や将来の売却を巡ってトラブルに発展することも。相続前から分配方針や管理体制を話し合っておくことが、相続後のトラブル防止に役立ちます。

不動産を活用するメリットと評価減の仕組み

相続税対策として不動産が注目される理由は、現金に比べて評価額を抑えやすく、工夫次第で負担軽減が期待できる点にあります。路線価や倍率方式による評価、不動産特有の評価減の仕組み、さらに賃貸や借入を組み合わせることで、相続税額に差が生じるケースも少なくありません。一方で、返済計画や運用リスクといった注意点も存在します。

ここでは、不動産を活用することで得られるメリットと、評価額が下がる基本的な仕組みを整理していきます。

現金より相続税評価額が低くなる理由

不動産は、相続税の計算において実勢価格ではなく、公的に定められた評価基準で評価されます。そのため、市場価格よりも低い金額になる傾向があり、これが節税効果を生む大きな理由です。同じ資産価値でも、現金で保有するか、不動産として保有するかによって相続税額に差が出る点は見逃せません。

不動産には維持管理費や修繕費、空室リスクといった負担も伴います。節税効果だけでなく、総合的な視点も踏まえて検討しましょう。

人に貸すことでさらに評価額が圧縮される仕組み

不動産を第三者に貸している場合、土地や建物は「貸家建付地」として扱われ、一定の評価減が認められます。これにより、現金で保有している場合と比べ、相続税負担が大きく軽減される可能性があります。

ただし、評価減を受けるには、賃貸契約の実態や継続性など、細かな要件を満たす必要があります。形式的な賃貸では認められないケースもあるため注意が必要です。

借入を利用した相続税対策の考え方

不動産取得時にローンを利用している場合、相続時には借入金残高を債務控除として差し引くことができます。課税対象となる財産総額を抑えられる点は大きなメリットです。

一方で、借入は返済義務を伴います。過度な借入は相続人の負担となりかねず、安易な判断は禁物です。金利動向や返済期間も考慮し、長期的な資金計画を慎重に立てる必要があるでしょう。

不動産を使った相続税対策の具体的な方法3選

不動産を活用した相続税対策には、いくつか代表的な手法があり、状況に応じた選択が求められます。家族構成や保有資産、将来の住まいや収入計画によって、最適解は人それぞれ。節税効果だけに目を向けるのではなく、運用のしやすさや相続後の負担まで見据えることが重要です。

ここでは、小規模宅地等の特例、賃貸用不動産の活用、生前贈与制度という代表的な3つの方法と、それぞれの特徴や注意点を解説します。

小規模宅地等の特例を適用するための条件と注意点

小規模宅地等の特例は、居住用や事業用の宅地について、相続税評価額を最大80%まで減額できる非常に効果の高い制度です。

ただし、「被相続人が住んでいた住宅を相続人が引き続き利用する」など、細かな要件を満たす必要があります。 適用可否の判断を誤ると、本来受けられたはずの減額が使えなくなる可能性も。対象となる面積にも制限があるため、事前にどの不動産をどの相続人が承継するのかを具体的に決めておくことが安心につながります。

賃貸用不動産の購入・建築で評価を下げる方法

更地に賃貸用の建物を建てる、あるいは既存の賃貸物件を購入することで、相続税評価額を圧縮する方法です。賃貸中の不動産は評価が下がりやすく、家賃収入も得られるため、上手くいけば節税と収益確保を両立できます。

しかし空室リスクや管理負担、修繕費といった課題も存在します。特に築年数が古い物件では、想定外のコストが発生することも。思わぬ出費がかさんでしまうリスクもあるので注意が必要です。

相続時精算課税制度の活用と2024年改正による基礎控除の導入

相続時精算課税制度を利用すれば、累計2,500万円までの贈与について贈与税を抑えつつ、将来の相続時にまとめて精算できます。

不動産を含む大きな資産を、早めに次世代へ移転できる点が特徴です。 ただし、相続時には贈与分が合算されるため、必ずしも節税になるとは限りません。将来の資産価値や税率を踏まえたシミュレーションが欠かせない制度です。

生前贈与と不動産管理のポイント

生前贈与は、財産を少しずつ引き継ぐことで、将来の相続税の負担を軽くできる有効な方法です。ただし、制度をよく理解しないまま進めてしまうと、思わぬ税金がかかったり、家族間のトラブルにつながったりすることもあります。

贈与は一度きりの対策ではなく、毎年の非課税枠や特例制度を活用しながら、長期的に進めていく視点が重要。不動産を贈与する場合は、名義変更や税申告、贈与後の管理体制まで見据える必要があります。相続税対策だけに気を取られず、贈与した側とされた側のライフプランを毎年見直す習慣も大切です。

生前贈与の基本ルールと110万円の非課税枠

生前贈与の基本となるのが、年間110万円まで贈与税がかからない暦年贈与の制度です。令和6年(2024年)以後の暦年贈与は、生前贈与加算の対象期間が「相続開始前7年以内」とされました。

ただし移行措置があり、相続開始日によっては当面「3年」扱いの期間もあるため、適用関係を確認しましょう。贈与の実態がない「名義預金」や「名義不動産」と判断された場合、税務調査で否認されるリスクがあるため、贈与契約書の作成や贈与後の資金管理まで考えておく必要があります。

相続時精算課税制度のメリット・デメリット

相続時精算課税制度は、累計2,500万円までの贈与を対象に、将来の相続時にまとめて精算する仕組みです。大きな資産を一度に移転できるため、不動産価値の上昇分を相続前に切り離せる点がメリットといえます。

この制度を選択すると、その贈与者からの贈与について暦年課税に戻せないため、制度選択は慎重に判断しましょう。

生前贈与後の不動産管理で気をつけたいトラブル

不動産を贈与した後は、管理や費用負担をめぐるトラブルが起こりやすくなります。賃貸物件の場合、家賃の受取人や修繕費の負担者を明確にしておきましょう。親が居住し続けるケースでは、家賃の扱いや固定資産税の負担をどうするか、事前に話し合っておく必要があります。

万が一、将来的に売却を検討することになった際も、所有者が複数の場合は意思決定が難航しがちです。共有名義を避けるなど、リスクを抑える工夫が大切です。

不動産評価を下げるためのリフォーム・土地活用の着眼点

不動産評価は、建物の状態や土地の形状、活用方法によって変動します。リフォームをしたり、土地を分けたりすることで、相続税の評価額を抑えられる場合もありますが、「手を加えれば必ず節税になる」というわけではありません。

耐震化やバリアフリー化は資産価値を高める一方で、固定資産税評価が上がる可能性もあります。土地活用についても、費用や手続き負担、将来の使い勝手まで考慮することが大切です。

耐震・バリアフリーリフォームによる資産価値の変化

耐震補強やバリアフリー対応は、建物の安全性や居住性を高めるため、市場価値が上がる傾向があります。その結果、固定資産税評価額が上昇し、相続税対策の観点では逆効果になる場合もあります。

ただ、高齢化が進む中では、こうした設備を備えた物件の需要が高まりやすく、将来は賃貸として安定した収入につながる可能性もあります。

土地分筆や接道状況改善で評価は下がるのか

土地の評価額は、土地の形や道路との接し方によって大きく変わります。角地や道路に面している幅が広い土地は評価が高くなりやすいため、状況によっては土地を分ける「分筆」によって評価を抑える方法が検討されることもあります。

分筆には測量費や登記費用がかかり、土地が小さくなりすぎると利用価値が下がるリスクも否定できません。評価額を下げることだけを目的にするのではなく、実際の使い勝手や将来の売却可能性まで含めて検討しましょう。

アパート・マンション経営の収益性と空室リスク

アパートやマンションを建てて賃貸経営を行うと、土地が「貸家建付地」として評価され、自用地に比べて貸家建付地は「自用地評価額 ×(1 − 借地権割合 × 借家権割合 × 賃貸割合)」で評価します。評価減の幅は、借地権割合・賃貸割合などで変動します。家賃収入を得ながら相続対策ができる点は、大きなメリットといえるでしょう。

しかし、空室リスクや修繕費、家賃下落といった経営上の不確実性も無視できません。特に、需要が少ないエリアでは、想定どおりの収益が得られないこともあります。

市場動向を見極め、運営期間や出口戦略まで含めた計画を立てることが、安心して進めるためのポイントです。

不動産相続の遺産分割トラブルを防ぐには

不動産を複数の相続人で共有する場合、管理や費用負担、将来の売却判断などで意見が分かれやすく、トラブルの火種になりがちです。相続が起きてから慌てないためには、事前に分割方針を整理し、家族間で認識をそろえておくことが重要です。

ここでは、共有名義のリスクや遺言書の活用など、遺産分割トラブルを未然に防ぐための基本的な考え方を解説します。

共有名義のリスクと解消案

不動産を共有名義にすると、売却や賃貸などの重要な判断に共有者全員の同意が必要になります。そのため、意見がまとまらず手続きが進まないといった事態が起こりやすいといったデメリットがあります。

こうしたリスクを避けるには、遺産分割協議書で取得者を明確にする、特定の相続人が単独で相続するなどの方法が考えられます。不動産が複数ある場合は、資産価値のバランスを見ながら分割する工夫も有効です。

遺言書の作成と生前コミュニケーションの重要性

遺言書は、不動産の分け方を明確に示せる最も有効な手段です。特に分割が難しい不動産が含まれる場合、遺言の有無が相続後の負担を大きく左右します。

加えて大切なのが、生前のコミュニケーションです。内容を知らされないまま遺言書が開示されると、不満や誤解が生じることもあります。作成前後に家族で話し合いの場を持つことで、納得感を高められるでしょう。

形式の不備による無効を防ぐため、公正証書遺言の作成や、2020年から始まった「自筆証書遺言書保管制度」の利用を検討しましょう。

相続税対策に強い専門家への相談ポイント

不動産を含む相続税対策は、税務・法律・不動産評価が複雑に絡み合う分野です。自己判断だけで進めると、思わぬ税負担や手続きミスにつながることも少なくありません。

だからこそ重要なのが、信頼できる専門家への相談です。税理士、弁護士、不動産鑑定士、不動産会社など、それぞれの役割を正しく理解し、状況に応じて連携してもらうことが、納得感のある相続対策につながります。

税理士・弁護士・不動産鑑定士の役割と選び方

相続に関する税金の手続きや判断を担うのが税理士です。相続税の申告や特例・控除の適用を行い、不動産相続の経験が豊富な税理士ほど、評価を下げる工夫や制度の活用方法に詳しく、結果的に税負担を抑えやすくなります。

遺産分割や相続放棄などで意見の食い違いが起こりそうな場合には、弁護士のサポートが欠かせません。法的な整理を早めに行うことで、感情的な対立や長期化を防ぎやすくなります。

不動産鑑定士は、土地の形や建物の状態など、個別の事情を踏まえて不動産の価値を判断する専門家です。路線価だけでは判断しづらい物件では、鑑定結果が税額に影響することもあります。

不動産会社の活用と賃貸管理ノウハウの重要性

賃貸経営や土地活用を前提に相続税対策を考える場合、不動産会社のサポートは心強い存在になります。立地や需要、賃料相場を踏まえた提案を受けることで、収益性とリスクのバランスを見極めやすくなるでしょう。

入居者募集や日常管理を任せれば、相続後の負担軽減にもつながります。ただし、管理費や修繕費がどの程度かかるのかは、事前にしっかり確認しておくことが大切です。

相続税対策への理解があり、税理士や弁護士と連携できる不動産会社であれば、より実務に即した提案が期待できます。専門家同士の連携力も、重要な判断基準のひとつです。

まとめ|早期の準備と専門家のアドバイスで失敗しない相続税対策を

不動産相続の税金対策は、すぐに正解が見つかるものではありません。評価方法や特例の使い方、賃貸活用や生前贈与など、選択肢が多く、判断を誤ると将来の負担が大きくなることもあります。

だからこそ、早めに家族で話し合い、必要に応じて専門家のアドバイスを受けながら準備を進めることが大切です。不動産という大きな資産をどう引き継ぐか。一つひとつの判断が、相続後の安心や納得感につながります。

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この記事の監修者

白崎 達也 アキサポ 空き家プランナー

一級建築士

中古住宅や使われなくなった建物の再活用に、20年以上携わってきました。
空き家には、建物や不動産の問題だけでなく、心の整理が難しいことも多くあります。あなたが前向きな一歩を踏み出せるよう、心を込めてサポートいたします。

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