公開日:2026.03.11 更新日:2026.03.13
NEW不動産投資のやり方を徹底解説!初心者が知るべき基本と始め方
物件の購入や運用を通じて家賃収入や売却益などを得る代表的な投資手法である不動産投資。資産形成や老後の生活資金を確保する目的で、多くの人が注目しています。
本記事では、そんな不動産投資を始める前の基礎知識やメリット・リスク、具体的な手順を初心者向けにわかりやすく解説。成功確率を高めるためにも、事前の情報収集や入念な収支シミュレーションを行いましょう。
目次
【基本】不動産投資とは?仕組みと収益が発生する流れ

まずは不動産投資の基本的な仕組みについて理解し、どのように収益が生まれるのかを確認していきましょう。
不動産投資は、マンションやアパート、戸建て住宅などの物件を購入し、そこから得られるインカムゲインや将来的なキャピタルゲインを狙う投資方法です。
インカムゲインとは、家賃収入のように定期的に得られる利益のことで、比較的安定したキャッシュフローを望む投資家に好まれます。一方のキャピタルゲインは、購入時より高い価格で物件を売却して得る差益を指し、転売タイミングを見極めることで大きな収益を得ることが可能です。両者を上手く組み合わせることで、リスク分散と収益拡大を図る投資戦略が期待できます。
不動産投資の種類|目的別の特徴と選び方

不動産投資にはさまざまな種類があり、それぞれにメリットやリスクが存在します。自分の資金力や投資目的に合った手法を選ぶようにしましょう。
一棟投資(マンション・アパート)
マンションやアパートを一棟ごと購入する投資方法では、満室時の収益が高い反面、大規模修繕や空室リスクに備える必要があります。また、物件全体の管理が必要となるため、維持費や管理会社への委託料は高額になりがちです。しかし、運用やリフォームの自由度が高く、複数世帯からの家賃収入によるリスク分散が期待できます。資金調達では、高額ローンを組むことになるため銀行との綿密な交渉がカギとなるでしょう。
区分マンション投資
マンションの一部屋単位で投資する方法は、比較的手軽に始められる点がメリット。ローン返済額も一棟投資に比べて抑えられ、空室リスクも一室だけに限られるため、初心者やサラリーマン投資家が最初に狙いやすい投資スタイルとして人気です。ただし、管理組合への支払いなど、区分所有ならではのコスト負担がかかる点には注意が必要です。
戸建て投資
一棟投資や区分投資に比べて比較的初期費用を抑えやすいのが、戸建てを購入して賃貸に出す方法。需要が安定しているエリアであれば売却時の値上がりも狙いやすく、キャピタルゲインを得るチャンスがあります。周辺環境や通勤アクセスの良し悪しが入居者需要に直結するため、事前の市場調査を入念に行うようにしましょう。
REIT(不動産投資信託)
REITは証券市場で取引される不動産投資信託で、少額から投資が可能です。実際の不動産所有とは異なるため、物件管理や修繕などの手間が不要で、分散投資にも向いています。
また、流動性が高く、株式のように売買しやすいというメリットがありますが、投資先の運用状況や金融市場の影響を受けやすいため、株式相場などの変動には注意しましょう。
小口化商品やクラウドファンディング
小口化商品とは、複数の投資家で不動産を区分所有する仕組みの投資方法で、比較的低額からスタートできるのが特徴。クラウドファンディングは、オンライン上のプラットフォームを通じて投資資金を集め、特定のプロジェクトや物件に出資する形態です。いずれも投資のハードルが低く、多様な物件へ分散投資しやすい一方、分配金や運用状況が不透明になりやすいというデメリットも。失敗を避けるためにも、事業者の実績や投資対象の情報開示状況を確認してから出資することが重要です。
【4つのリスク】不動産投資の注意点とは

不動産投資は、安定した家賃収入や実物資産を持つ安心感、さらにはローンを活用することでレバレッジを効かせやすいというメリットがあります。しかし、もちろんいいことばかりではありません。ここでは、不動産投資の主なリスクをまとめました。
多額の初期費用リスク
不動産投資における初期費用は、物件価格の一部である頭金に加えて、仲介手数料や融資事務手数料、印紙税など各種諸費用が発生。これらを合計すると想像以上の出費となることが多く、資金計画を誤るとスタートから資金繰りに苦しむ場合があります。物件価格の30%程度を現金で用意しておくなど、余裕ある資金準備がリスクを下げるポイントのひとつ。また、投資物件の情報収集や比較を怠らず、コストパフォーマンスの高い物件を選ぶことも重要です。
空室や家賃滞納リスク
空室や家賃滞納により、思うように収入が得られないというケースも少なくありません。そんなリスクを避けるためにも、入居需要の高いエリアや物件を選ぶことは必須。周辺環境や交通アクセスの良さは空室期間を短くするうえで大きな要素となります。さらに、管理会社による適切な入居者審査や滞納保証制度の活用で、家賃回収の安定度を高めることも可能です。定期的な物件のメンテナンスやリフォームも、入居者の満足度を高め、空室リスクを低減することができます。
修繕費・管理費のリスク
建物は年数を経るほど当然劣化していくため、外壁や屋根、配管といった部分を定期的に修繕しなくてはなりません。マンションの場合は共用部の維持管理に管理費・修繕積立金がかかり、区分投資でも負担が発生します。こうしたコストは長期的に見れば必須の投資でもあり、将来の大規模改修に備えるためにもしっかりと積み立てておく必要があります。怠ると資産価値の低下や入居率の低下につながり、結果的に収益が落ちる可能性が高まるため注意しましょう。
ローン返済リスク
融資を受けて不動産投資を行う際は、金利上昇リスクや返済が長期化する可能性に要注意。特に物件数が増えてくると、日々のキャッシュフロー管理が複雑化しやすいので、収支を細かくチェックしながら借り入れを増やすか検討しましょう。金利が低水準のうちに固定金利や適切な返済期間を選んでリスクを抑える手段もあります。
初心者が知っておきたい不動産投資のポイント

不動産投資をスムーズに始めるためには、目的を明確にし、エリアや物件タイプなど基本的な視点を押さえておくことが重要です。
投資目的と目標を明確にする
投資目的は老後の年金補填、短期売却による利益獲得、あるいは長期的な安定収入など人によってさまざまです。まずは、何年後にどの程度のキャッシュフローを得たいかといった具体的な数値目標を立てましょう。これにより、物件選びや借り入れプランが整理され、余計なリスクを背負わずに済む可能性が高まります。
物件のエリア選定:将来性・需給バランス
エリア選定では、現在の賃貸需要だけでなく、将来的な人口動向や都市開発の計画をチェックすることがポイント。通勤や買い物の利便性、学校や病院などの生活インフラの充実度も重要な要素です。調査には、インターネットのポータルサイトや行政の人口推計データなどを活用するほか、可能であれば現地訪問を行い街の雰囲気を確かめましょう。エリアの需給バランスを正しく捉えることで、将来的な空室リスクを抑えやすくなります。
物件タイプの選定:ファミリータイプかワンルームか
ファミリータイプは家賃が高めに設定できる反面、修繕費などの経費負担も大きい可能性があります。一方、ワンルームタイプは初期費用や修繕費が抑えられ、学生や単身赴任者など幅広い需要があるのが魅力です。ただし、居住期間が短く入退去が多いケースもあり、管理の手間が増えるとも言われています。そのため、まずはターゲット層を明確にしてから、それに合った物件タイプを選ぶことがポイントです。
管理会社・パートナー選びの基準
管理会社は空室対策や家賃回収、修繕手配など運営業務を担う重要なパートナーです。実績や地元での知名度、管理物件数などを確認し、入居者募集力や対応の迅速さをチェックしましょう。また、金融機関選びも同様に重要で、金利や融資条件が今後のキャッシュフローに大きく影響。丁寧に比較検討し、長期的な視野で付き合えるパートナーと組むことが不動産投資の成功につながります。
不動産投資の始め方・やり方の5ステップ

ここからは、不動産投資を実際に始めるまでの流れを順を追って解説します。特に初めて挑戦する方は、失敗を防ぐためにも、一つひとつのステップを押さえておきましょう。
ステップ1:情報収集と勉強方法
まずは、不動産投資について基本から学ぶところからスタートしましょう。ポータルサイトを活用して市場の賃料相場や価格帯を把握し、書籍やオンラインセミナーで投資理論やリスク管理手法などを学んでおくと、具体的な物件探しや収支シミュレーションに進みやすくなります。
ステップ2:不動産会社・相談窓口を探す
信頼できる不動産会社や融資先の金融機関を見つけることは、投資の成否を左右するといっても過言ではありません。不動産会社の選定では、地域に根差したネットワークや情報量の豊富さ、担当者の知識レベルもチェックしておくのがおすすめ。また、ローン相談では複数の金融機関を当たり、金利や融資条件を比較検討することで最適な借り入れ先を探すことができます。
ステップ3:投資計画の策定と収支シミュレーション
購入可能な価格帯や期待する利回りを明確にしたうえで、収支シミュレーションを行います。例えば家賃収入からローン返済や管理費、修繕費を差し引き、手元に残るキャッシュフローを算出するといった流れです。シミュレーションソフトやエクセルを使い、空室リスクや修繕費用の上振れも想定した現実的な数値設定をすることで、投資判断がより的確になるでしょう。
ステップ4:物件視察・現地確認のチェックポイント
候補物件が見つかったら、必ず現地視察を行いましょう。周辺環境や駅からの距離、通りの治安などは実際に歩いてみないとわからない部分も多いです。建物の構造や設備の状態を確かめ、屋根や外壁など大がかりな修繕が必要かどうかの確認も忘れずに。可能であれば、近隣の賃貸情報も併せてチェックし、競合状況を把握しておくのもおすすめです。
ステップ5:契約・融資の流れと注意点
物件の購入が決定したら、宅地建物取引士による重要事項説明(重説)を受け、内容を入念に確認した上で売買契約の締結へと進みます。後々のトラブルを回避するためにも、疑問や不安があれば契約前に解消しておくようにしましょう。
融資を受ける場合は銀行との最終調整を行い、必要書類の準備やローン契約を締結します。契約後には、代金の支払いと引き換えに行う所有権移転登記や、融資に伴う抵当権設定登記などの手続きが並行して進むため、司法書士とも連携したスケジュール管理が重要です。
運営・管理のやり方|物件維持と安定収益化のコツ

せっかく物件を購入しても、適切な運営・管理ができなければ空室や家賃滞納のリスクが高まり、収益が安定しなくなります。ここからは、安定した運営・管理のやり方についてまとめました。
自主管理と管理会社委託の比較
自主管理は、コストを抑えやすい反面、入居者対応やトラブル処理、家賃回収などにかかる時間と労力が発生します。管理会社に委託する場合は費用がかかるものの、専門スタッフのサポートにより安定した運営が期待できる点がメリットです。
一般的に、初心者は管理会社を利用し、物件運用のノウハウを学びながらリスクを抑える方法をとるケースが多め。双方のメリット・デメリットを理解して、投資スタイルやライフスタイルに合った方法を選びましょう。
サブリース契約のメリット・デメリット
サブリース契約とは、サブリース会社が物件を一括で借り上げ、オーナーに一定の家賃を支払う仕組みのこと。空室リスクを低減できるメリットがある一方で、借地借家法に基づき、サブリース会社側から賃料の減額を請求されるリスクがあります。当初の「保証賃料」が将来も見直されないわけではなく、想定より収益が下がるケースも少なくありません。
また、オーナー側からの解約には正当事由が必要とされるなど制限が付く場合もあるため、契約内容を精査し、長期的な視点で損益を検討するようにしましょう。
空室対策と入居者募集のコツ
空室期間を短くするためには、物件の魅力を高め、ターゲット層に合った宣伝を行うことが重要です。具体的には、内装リフォームや家賃設定の見直し、写真や図面の見せ方工夫などが挙げられます。また、ポータルサイトへの効果的な掲載や地元仲介業者との連携によって、より多くの入居希望者を集めることも可能。こまめな情報更新や問い合わせ対応のスピードも、空室解消に大きく貢献します。
家賃回収トラブルを防ぐポイント
不動産投資でありがちな家賃滞納や未納といったトラブルを防ぐためには、入居前の審査と契約内容の明確化がポイント。必要に応じて家賃保証会社を利用すれば、万一のリスクを軽減することが可能です。さらに、オーナーの口座振替システムや管理会社の回収業務を活用することで、トラブル発生時の対応をスムーズに行いやすくなります。
出口戦略(売却・買い換え)とタイミングの見極め

不動産投資では保有して賃貸収入を得るだけでなく、売却や買い換えを上手に活用することも大切です。事前に出口戦略を見据えて計画を立てておくことで、不動産投資の恩恵をしっかり受けやすくなります。
売却益を狙うなら押さえておきたいポイント
売却益を狙うなら、物件の将来価値や地域の地価上昇率を見極めておくようにしましょう。立地条件や需要の高さが価格に反映されるため、周辺相場の研究や過去の売買事例をチェックしておくのがおすすめ。買い手に好感を持たれるよう、管理状態が良好で収益実績が出ていると高く売れる傾向があります。
資産整理・相続活用での出口戦略
相続を見据えた不動産投資では、節税を念頭に置いた資産整理がポイント。生前に不動産を複数に分割して子どもに贈与する、あるいは相続税対策として不動産を活用する方法も検討の余地があります。また、老朽化が進んだ物件を手放して新築物件に買い換えることで、管理負担を軽減しつつ資産価値を上げるケースも。いずれにしても、税理士や弁護士などの専門家の意見を取り入れながら具体的なプランを立てておくと安心です。
不動産投資に関するよくある質問(Q&A)

初心者が抱きがちな疑問や、実務において気になるポイントをQ&A形式で整理しました。
Q1:サラリーマンでも始められる?
サラリーマンでも、安定した給与収入を活かして比較的審査に通りやすいローンを組むことが可能です。
むしろ収入面が安定していることで融資条件が有利になるケースもあります。ただし、忙しいビジネスパーソンほど物件管理に割ける時間が限られるため、管理会社を活用するなどの工夫が必要です。
Q2:減価償却の仕組みや節税方法は?
不動産投資では建物や設備の減価償却を計上することで課税所得を圧縮し、節税につなげることができます。
減価償却期間は物件の構造や使用状況によって異なり、しかるべき年数でコツコツと計上します。また、ローン金利や修繕費なども経費として扱えるため、確定申告の際にきちんと記帳しておくようにしましょう。節税効果を最大化するには、税理士などの専門家に相談して計画的に取り組むのもおすすめです。
Q3:ローン審査で気を付けるべき点は?
ローン審査では、年収や勤務年数、現在の借入状況などが重点的に確認されます。
また、物件そのものの担保価値も重要視され、立地や築年数、構造などの要素が審査結果に大きく影響します。返済比率が高すぎると借入金額が制限される場合があるため、事前に予算を明確にしておくとよいでしょう。複数の金融機関を当たり、条件や金利を比較検討すると納得のいく融資を得やすくなります。
まとめ|失敗を回避して成功する不動産投資のやり方
不動産投資は、正しい知識と計画的な行動によってリスクをコントロールしながら、資産を形成する有効な手段のひとつです。自分の投資目的を明確化した上で物件選びやエリア選定、管理・運営方法を適切に検討し、資金計画やシミュレーションを行うステップをしっかり踏みましょう。あわせて、将来的な売却や買い換えも見据えた出口戦略を考え、長期的に利益を得られる投資スタイルを確立することが大切です。
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この記事の監修者
白崎 達也 アキサポ 空き家プランナー
一級建築士
中古住宅や使われなくなった建物の再活用に、20年以上携わってきました。
空き家には、建物や不動産の問題だけでなく、心の整理が難しいことも多くあります。あなたが前向きな一歩を踏み出せるよう、心を込めてサポートいたします。