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公開日:2026.05.29 更新日:2026.04.27

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空き家の売却相談ガイド|はじめてでも安心の窓口と方法を徹底解説

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相続やライフスタイルの変化をきっかけに検討する方が増えている空き家の売却。ただ、いざ進めようとすると手続きや確認事項が多く、何から始めればいいのかと立ち止まることもあるでしょう。

そこでこの記事では、空き家の売却を進めるうえで押さえておきたい基本知識や相談先、売却までの流れを解説。不動産会社をはじめ、自治体や空き家バンクなど幅広い相談先を紹介します。後悔のない売却を目指すためにも、ぜひ最後までご覧ください。

空き家売却はどこに相談すべき?事前に知っておきたい基礎知識

空き家売却は、放置リスクや関連制度を正しく理解することから始まります。現状を正しく理解しておくことで、相談先や進め方も見えやすくなります。まずは基本知識から整理していきましょう。

増え続ける空き家問題とリスク

人口減少や高齢化を背景に、増え続けている日本の空き家。防犯面の不安や景観の悪化につながるため、地域コミュニティにとっても大きな課題です。自治体による空き家対策は進んでいるものの、実態を十分に把握できていない物件も多く、結果として放置されてしまうケースも見受けられます。

空き家をそのままにしておくと、建物の老朽化が進み、思わぬ修繕費がかかることもあります。さらに、倒壊などのリスクが高まれば、第三者への損害責任が生じる可能性も否定できません。負担が大きくなる前に、早めに対応を検討することが大切です。

空き家と特定空き家等の違い

空き家とは、居住者がいない建物全般を指します。一方で、特定空き家等は、倒壊の恐れや衛生面・景観への影響など、周囲に悪影響を及ぼす状態にあると判断された物件のことです。外観上は同じ空き家に見えても、法律上の扱いや税負担には大きな違いがあります。

特定空き家に指定されると、自治体からの指導や勧告の対象となり、状況によっては行政代執行に進むこともあります。さらに、勧告を受けた場合は、住宅用地に対する固定資産税の課税標準を最大6分の1に減額する特例が適用されなくなります。その結果、更地と同様の税負担(評価額の70%程度)となり、支払額が実質的に増大します。

なお、管理不全空き家に指定された場合も、同様の扱いとなる可能性がある点に留意が必要です。

空き家を放置するデメリット

空き家を長期間放置すると、建物の老朽化が進み、資産価値の低下につながります。雨漏りやシロアリ被害が広がれば修繕費もかさみ、場合によっては売却価格を上回る負担が発生することも考えられます。

また、管理されていない空き家は、不法侵入や犯罪に利用されるリスクも高まり、周囲への影響が懸念される点にも注意が必要です。

こうしたリスクを避けるためにも、早めに自治体や専門家へ相談し、改修や売却などの対応を検討する必要があるのです。

空き家売却の流れと必要書類

空き家の売却は、査定を受けてすぐに完了するものではありません。名義や登記の確認、境界の整理など、事前に対応しておきたいポイントも多く、思った以上に手順が必要になるケースもあります。あらかじめ全体の流れを把握し、スムーズに進められる準備をしておきましょう。

空き家売却の主なステップ

空き家を売却する際は、まず不動産会社や自治体の窓口に相談し、物件の状態を確認したうえで査定を受けるのが一般的です。その後、査定結果をもとに売却価格を決め、不動産会社と媒介契約を締結します。

媒介契約後は、不動産会社が購入希望者を募り、条件がまとまれば売買契約へと進みます。契約成立後は、手付金の受け取りや条件の最終調整を経て、物件の引き渡しへと進みます。

名義変更や相続登記の手続き

相続した空き家や、複数の親族で共有している不動産を売却する際は、名義変更や相続登記が必要になるケースがあります。名義が曖昧な場合、売買契約に進めないだけでなく、後々のトラブルにつながる可能性もあります。

なお、2024年4月1日から相続登記が義務化されました。相続により所有権を取得したことを知った日から3年以内に申請しない場合、正当な理由がなければ10万円以下の過料の対象となる可能性があります。怠ると過料の対象となるため、売却の有無にかかわらず早急に司法書士へ相談し、名義を確定させる必要があります。

境界確定・測量の重要性

土地付きの空き家を売却する場合は、隣地との境界が明確になっているかを確認しておきましょう。境界があいまいなままでは、売却後に隣地所有者や買主との間でトラブルが起こる原因になりかねません。

必要に応じて土地家屋調査士などに依頼し、正確な境界を明らかにしておきましょう。

相談先1:不動産会社に依頼する

空き家売却の相談先として代表的なのが不動産会社です。ただ、ひと口に不動産会社といっても、仲介で売るのか、買取で手放すのかによって進め方や結果は変わってきます。なんとなく選んでしまうと後悔につながることもあるため、自分に合った依頼先を見極めることが大切です。

仲介業者と買取業者のメリット・デメリット

仲介業者は、市場に向けて広く買主を募集するため、より高値で売却できる可能性があります。その反面、買主が見つかるまでに時間がかかることもあります。

買取業者は不動産会社が直接物件を買い取るため、短期間で売却しやすいのが特徴です。ただし、売却価格は仲介より低めになる傾向があります。

どちらが適しているかは、物件の状態や売却を急ぐ事情によって変わります。できるだけ早く手放したいのか、価格を重視したいのか。優先順位を踏まえて判断しましょう。

不動産会社を選ぶ際のポイント

地元での売却実績がある会社ほど、周辺のニーズや買い手の動きをつかんでいることが多く、現実的な価格で進めやすくなります。

あわせて、実績や口コミ、担当者の対応もチェックしておきましょう。査定額だけで決めてしまうと、思っていたのと違う…と後から感じることもあります。説明のわかりやすさや相談のしやすさも含めて見ておくと安心です。複数の会社に査定を依頼し、価格と対応の両方を比べながら、自分に合う会社を見極めていきましょう。

査定から売却までの流れ

不動産会社を決めたら物件の現地調査や周辺相場の確認を行い、査定価格の提示を受けます。査定内容に納得できれば媒介契約を結び、広告掲載や内覧対応を進めながら買主を探していきます。

購入希望者が見つかり、価格や引き渡し条件がまとまれば、売買契約を締結し、決済と引き渡しへ進みます。それぞれの段階で必要な書類や準備が変わるため、あらかじめ担当者とスケジュールをすり合わせておくと、その後の手続きもスムーズです。

相談先2:自治体・空き家バンクを活用する

売却先を探す方法は不動産会社だけではありません。自治体の相談窓口や空き家バンクを活用することで、地域とのつながりを生かしながら売却を進められる可能性もあります。利用方法やメリットも押さえておきましょう。

自治体窓口のサポートと補助金制度

自治体によっては、空き家や住宅に関する相談窓口を設けていることがあります。売却の相談だけでなく、改修に使える補助金の案内を受けられる場合もあり、まず情報を整理したいときの相談先としてもおすすめです。

また、地域の取り組みや移住支援とつながり、思いがけず買い手や活用先が見つかるケースもあります。補助金の内容は自治体ごとに異なるため、事前にホームページや窓口で確認しましょう。条件や申請期限が決まっていることも多く、検討している場合は早めに動いておきましょう。

空き家バンク登録の流れ

空き家バンクに登録する際は、まず自治体のホームページなどで必要書類や条件を確認し、所定の申込書を提出します。登録が完了すると、自治体が管理するデータベースに物件情報が掲載され、購入希望者や移住希望者とのマッチングが始まります。

このとき意識しておきたいのが、掲載する情報の見せ方です。写真や建物の情報が少ないと、検討の段階で候補から外れてしまうこともあります。インターネット上の情報が判断材料になることが多いため、物件の状態や魅力が伝わるように整えておくと、その後の反応にも差が出やすくなります。

地域活性化につなげる売却事例

地域によっては、移住希望者とのマッチングがうまく進み、空き家がリノベーションされて新しい住まいや地域の拠点として使われている例もあります。人の出入りが増えることで、結果的に地域の雰囲気が変わっていくこともあります。

また、NPOや地域団体と連携し、事業用の施設や交流拠点として活用されるケースもあります。空き家を手放すだけでなく、地域づくりにも貢献できる点は大きな魅力といえるでしょう。

相談先3:複雑な権利関係や税金は専門家(士業)へ相談する

空き家売却では、相続や登記、税金など、不動産会社だけでは対応しきれない問題が出てくることがあります。そうした場面では、専門家への相談が有効です。

弁護士への相談事項(相続・契約トラブルなど)

相続人同士で空き家の扱いをめぐって意見が分かれている場合や、契約内容に不安があるときは、弁護士への相談が有効です。法的な紛争に発展した際も、早い段階で対応を依頼しておくことで、話し合いの進め方や落としどころが見えやすくなります。

高齢者や未成年者が相続人に含まれるケースでは、手続きが想像以上に複雑になることもあるため、こういった場合にも弁護士の視点を入れながら進めていくと、後々の行き違いも防ぎやすくなります。

司法書士への相談事項(登記・名義変更など)

空き家を売却する際は、登記の内容がきちんと整理されているかを確認しておく必要があり、小さな記載ミスや書類不備でも、手続き全体が遅れてしまうことがあります。

司法書士は登記の専門家として、名義変更や相続登記の手続きを代理してくれます。また、遺産分割協議書の作成など、登記の前提となる書類作成のサポートも可能です。

税理士への相談事項(譲渡所得税・確定申告など)

空き家を売却して利益が出た場合は、譲渡所得税の計算や確定申告が必要になることがあります。控除や特例を使用できるかどうかは条件によって変わるため、よく分からないまま進めてしまうと、本来抑えられたはずの税金をそのまま払うことになるかもしれません。

税理士は、申告に必要な書類の確認から手続きのサポート、税金まわりの相談まで対応してくれます。売却額が大きい場合や相続が関係している場合は、早めに一度話を聞いておくと、その後の見通しも立てやすくなります。

不動産鑑定士への相談(適正価格)

空き家をどのくらいの価格で売るべきか迷ったときは、不動産鑑定士に相談するという選択肢もあります。立地や築年数、建物の状態、周辺環境などをもとに、第三者の立場で価格を見てもらえるのが特徴です。

特に、相続や共有名義の不動産で価格について意見が分かれている場合は、こうした客観的な評価がひとつの判断材料になります。話し合いの土台をそろえる意味でも、必要に応じて専門家の視点を取り入れてみるのもおすすめです。

空き家売却の方法別メリット・デメリット

空き家は、そのまま売るか、手を加えて売るかによって負担も売却価格も変わります。どの方法が適しているかは、建物の状態や予算、売却を急ぐ度合い次第です。代表的な売却方法ごとの違いを比較してみましょう。

①空き家をそのまま売却する

リフォームや改修を行わずにそのまま売却する方法は、初期費用を抑えやすく、比較的早く手放しやすいのがメリット。建物の状態に不安がある場合や、これ以上手を入れずに整理したいときにも選ばれやすい方法です。

一方で、買主が購入後にリフォームや解体を前提とすることも多く、その分売却価格は低めになる傾向があります。高値売却よりも、手間や費用をかけずに早めに整理したい場合に向いている売却方法と言えます。

②リフォーム・リノベーションして売却する

リフォームやリノベーションをしてから売却する方法は、見た目や使い勝手が良くなるぶん、買い手の印象も変わりやすくなります。状態によっては、価格に反映されるケースもあります。

ただ、その分工事費用や時間がかかるため、かけた分をそのまま回収できるとは限りません。エリアや物件の状況によって結果が大きく変わるところでもあります。

どこまで手を入れるかは悩みどころですが、事前に相場感を確認しながら、無理のない範囲で検討していくのが現実的でしょう。

③解体して更地で売却する

老朽化が進んだ空き家は、解体して更地にすることで売却しやすくなる場合があります。建物の状態を気にせず土地として検討できるため、新築用地を探している人とマッチングすれば話が進みやすくなることもあります。

その反面、解体費用や廃材処分費などのコストが発生します。地域によっては更地にしても費用を十分に回収できないこともあるため、相場や需要を確認したうえで判断しましょう。

高額売却を目指すためのポイント

少しでも高く売るには、ただ売り出すだけでは十分とはいえません。相場の見極めや査定の取り方、物件の見せ方まで、売却価格を左右する要素はいくつもあります。高額売却につながるポイントをチェックしていきましょう。

相場調査と複数査定の依頼

不動産会社に査定を依頼する際は、1社だけで決めてしまうのではなく、いくつか見比べてみるのがおすすめです。会社ごとに査定の出し方や得意なエリア、売り方の考え方が違うため、2〜3社ほど見てみるとだいたいの相場感がつかめてきます。
ただ、査定額がいちばん高い会社を選べばいい、というわけでもありません。実際に売り切る力や担当者の対応、進めやすさといった全体を見ながら、自分に合う会社を選んでいくことが大事です。

売却時期と不動産市況

不動産市場の動きは、景気や金利だけでなく、季節によっても変わります。引っ越しが増える時期などは住宅取得への関心が高まりやすく、買主の動きも活発になりやすい傾向があります。

もし時間に余裕があれば、こうした不動産市況や季節の流れを見ながら売却準備を進めることで、高値での成約を狙いやすくなります。

空き家の魅力を高める工夫

簡単な清掃や庭の手入れだけでも、物件の印象は大きく変わります。空き家特有の古さや暗い雰囲気を和らげることで、内覧に来た人の受け取り方も変わってきます。

必要に応じて部分的なリフォームを行ったり、内覧時に家具を置いて暮らしのイメージが湧くようにしてみるのもひとつの方法。リフォーム費用や清掃・整備にかかるコストと見込まれる売却価格のバランスを見ながら、物件の魅力を高めましょう。

空き家買取業者との交渉と事前準備

買取はスピード感のある売却方法ですが、条件をよく見ずに進めると価格面で後悔することもあります。納得できる形で契約するには、業者選びや交渉前の準備が欠かせません。事前に確認したい点を整理します。

買取業者を選ぶ際にチェックすべき項目

まず確認したいのは、買取業者の実績や過去の事例です。空き家の買取実績が豊富な会社ほど、査定や契約をスムーズに進めるノウハウを持っている傾向があります。

あわせて、見積もりの出し方や契約条件の説明がきちんとしているかも確認しておきたいポイント。口コミだけで決めてしまうのではなく、実際にやり取りをしながら、複数の業者を比較しながら依頼先を選ぶと安心です。

査定の仕組みと価格交渉のコツ

買取業者は、物件の立地や建物の老朽化の状況、再販の見込みなどを踏まえて買取価格を算出しています。あらかじめ周辺相場やおおよそのリフォーム費用を調べておけば、査定額が妥当かどうか判断しやすくなります。市場価格と乖離がある価格を提示された場合でも、その場で根拠を確認でき、条件を見直してもらいやすくなります。

価格交渉では金額に目がいきがちですが、リフォームの有無や支払いのタイミング、引き渡し条件などもあわせて確認しておきたいところ。条件面まで含めて話し合うことで、納得感のある取引につながります。

契約前のトラブルを防ぐポイント

契約時は口頭の説明だけで判断せず、契約書や重要事項説明書の内容をきちんと確認してから署名するのが基本です。売却金額だけでなく、引き渡し日や手付金の受け取り時期、契約解除の条件など細かな箇所まで確認しておきましょう。

少しでも疑問があれば、その場で遠慮なく質問を。説明があいまいな業者は慎重に見極める必要があります。

売却時にかかる主な費用と節税制度

空き家の売却では、手元に残る金額だけでなく、その前後に発生する費用や税金まで把握しておく必要があります。使える控除や補助金を知っているかどうかで負担は変わります。まずは主な費用項目を確認しておきましょう。

仲介手数料・印紙税などの諸費用

不動産を売却する際は、仲介手数料や印紙税などの諸費用が発生します。仲介手数料には法律上の上限がありますが、売却価格が高くなるほど負担額も大きくなりやすい費用です。

加えて、住民票など各種書類の取得費用もかかります。売却後に想定外の負担で慌てないためにも、どのタイミングで何の費用が必要になるのか、事前に整理しておきましょう。

リフォーム・解体費用の見極め

リフォームや解体にかかる費用は高額になりやすく、判断を慎重に行いたい項目です。建物の状態が整うことで印象が変わり、結果として売りやすくなるケースもあります。

とはいえ、かけた分がそのまま価格に反映されるとは限りません。どこまで手を入れるかは、費用と見込まれる売却価格を見比べながら考えていく必要があります。見積もりを取る際は、金額だけでなく工事の内容や範囲もあわせて確認しましょう。

活用できる特別控除・補助金

相続した空き家を売却する場合は、条件を満たすことで譲渡所得の特別控除が適用され、税負担を軽減できる可能性があります。あらかじめ制度の内容を確認し、必要に応じて税理士へ相談しましょう。

また、自治体独自の補助金や助成制度が利用できるケースもあります。改修や解体にかかる費用の一部が対象になるケースもあるため、利用できる制度がないか早めにチェックしておくと、全体の負担を抑えやすくなります。

空き家売却に伴うトラブル事例と対処法

2020年の民法改正により「瑕疵担保責任」は「契約不適合責任」となりました。空き家売却において「付帯設備表」や「物件状況報告書」の記載に不備があると、引渡し後に追完請求や代金減額請求を受けるリスクがあります。これにより、「隠れた瑕疵」だけでなく、契約内容と適合しないすべての不具合が責任の対象になりました。売主が負う責任の範囲が明確になったことで、物件状況報告書の正確な作成がこれまで以上に重要になったと言えます。

物件の不具合を伝えずに売却した場合、追完請求や代金減額請求を受ける恐れもあり、告知書の作成には細心の注意が求められます。

契約後の不具合発覚や境界問題、相続人同士の対立など、思わぬトラブルが起きてから慌てるのではなく、先回りして備えておく姿勢が肝心です。代表的な事例と対処法を見ていきます。

売却後のクレーム・瑕疵問題

不動産売買では、契約後に建物の不具合や欠陥が見つかり、買主からクレームを受けることがあります。そうした場面に備えて、契約書に免責事項や責任の範囲をどこまで記載するかを明確にしておくことが重要です。

特に築年数の古い空き家は、見えない部分で傷みが出ていることもあります。万が一、売却後に不具合が判明した場合でも、契約不適合責任の範囲をあらかじめ整理しておけば、対応方針を決めやすくなります。

境界確定のトラブル

隣地との境界が不明確なまま売却を進めると、引き渡し後に買主と近隣住民の間で境界をめぐるトラブルが起こることがあります。こうした問題は解決までに時間も手間もかかり、その後のやり取りが長引くケースも見られます。

売却前に境界を確認するのはもちろんのこと、測量図などの資料を揃えておくと、予期せぬトラブルを避けることができます。

相続人間の意見対立を解消するには

空き家を複数人で相続している場合は、売却の方針や条件について意見が分かれ、話が止まってしまうことがあります。

当事者同士での解決が難しい場合は、弁護士や司法書士などの専門家に相談する方法もあります。感情的な対立を避け、第三者の客観的な視点を入れることで、合意形成につながる可能性が高まります。

空き家管理会社の活用:売却までの放置リスクを回避

すぐに売却できない場合でも、空き家を放置すると劣化が進み、資産価値の低下につながります。売却までの状態を保つには、適切な管理を続ける視点が欠かせません。管理会社の役割や活用のポイントを確認します。

空き家管理サービスと費用

空き家管理会社のサービスには、建物の巡回や見回り、郵便物の整理、簡単な修繕対応などがあります。月額数千円程度で利用できるシンプルなプランから、管理内容が手厚いプランは1万円を超えることもあります。

費用を抑えたい場合は必要最低限のプラン、できるだけ良い状態を保って高値売却を目指したい場合は管理項目の多いプランを検討するなど、予算と目的に合わせて選びましょう。

定期的な点検・メンテナンスの重要性

水回りや屋根、外壁などは、定期的に点検しないまま放置すると、気づかないうちに劣化や不具合が進んでいることがあります。その結果、売却前にまとまった費用がかかることもあります。

こまめに点検や手入れを行っておけば、老朽化を防ぎながら物件の状態を保ちやすくなります。売り出したときの印象も変わりやすく、見に来た人にも安心してもらいやすくなります。

よくある質問(FAQ)

空き家を売るとなると、固定資産税の扱いや特定空き家のこと、空き家バンクの使い方など、細かいところで疑問が出てきます。ここでは、よくある疑問をQ&A形式で回答しています。

Q1. 空き家を売却すると固定資産税はどうなる?

固定資産税は、毎年1月1日時点の所有者に課税されます。実務上は、引き渡し日を基準に売主と買主で日割り精算を行うケースが一般的ですが、これは法律上の義務ではなく、契約による取り決めです。起算日(1月1日か4月1日か)については地域や慣習によって異なるため、媒介契約時に確認しましょう。
後のトラブルを防ぐためにも、固定資産税の精算方法は売買契約書に明記しておくと安心です。

Q2. 特定空き家等に指定された場合の対応は?

特定空き家等とは、倒壊の恐れや衛生面の問題などがあり、周囲に影響が出る状態と判断された空き家のことです。自治体から指導や勧告を受けることがあり、そのままにしておくと行政代執行や固定資産税の特例が外れるケースも出てきます。

もし指定された場合は、放置せずに早めに自治体の窓口へ相談しておきたいところです。

Q3. 複数の不動産会社に相談しても良い?

不動産会社は複数社に相談して問題ありません。むしろ、査定額や販売方針を比較することで、相場感をつかみやすくなります。

ただし、専属専任媒介契約や専任媒介契約を結ぶと、その後は依頼できる会社が限られる点に注意が必要です。

Q4. 解体するかリフォームするか迷ったら?時期と予算は?

解体とリフォームのどちらが適しているかは、建物の状態や立地、売却までにかけられる時間、予算によって変わります。

更地にすると売りやすくなる場合がありますが、解体費用が高額になることもあります。リフォームは物件の印象を良くしやすい反面、工事費や期間が必要です。

費用対効果を見ながら、不動産会社や専門家と相談して判断しましょう。

Q5. 空き家バンクでの売却にはどのようなメリットがある?

自治体が運営する空き家バンクを活用すると、比較的低コストで物件情報を掲載でき、移住希望者や地域への定住を考えている買主と出会いやすくなります。自治体によっては、リフォーム補助金や移住支援制度を利用できることもあります。

地域との関わりを残したかたちで空き家を手放したい場合におすすめの方法です。

まとめ|空き家売却は相談先選びと早めの準備がカギ

空き家の売却は、費用や手続き、相談先の選び方まで幅広い視点で考えることが大切です。不動産会社や各種専門家、自治体の制度を上手に活用すれば、負担を抑えながら納得のいく形で空き家を手放しやすくなります。早めに情報を整理し、自分に合った方法を選ぶことがスムーズな売却につながるでしょう。

空き家の売却・活用相談はアキサポで

空き家は、相続したまま手つかずになっていたり、遠方にあって管理が難しかったりと、一般的な不動産売却とは異なる悩みを抱えやすいものです。アキサポでは、こうした空き家特有の事情を整理しながら、売却や活用の選択肢を幅広くご案内します。売却するか活用するか迷っている段階でも、まずは現状整理の一歩としてお気軽にご相談ください。

この記事の監修者

山下 航平 アキサポ 空き家プランナー

宅建士/二級建築士

ハウスメーカーにて戸建住宅の新築やリフォームの営業・施工管理を経験後、アキサポでは不動産の売買や空き家再生事業を担当してきました。
現在は、地方の空き家問題という社会課題の解決に向けて、日々尽力しております。

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