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公開日:2026.06.08 更新日:2026.06.09

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リフォーム瑕疵保険とは?加入のメリットや費用・保証期間を解説

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リフォームは、工事が終わった瞬間に安心できるとは限らず、実際に住み始めてから雨漏りや設備不良などのトラブルが見つかるケースがあります。そんな万が一の時に役立つのが、補修費用リスクや施工品質の確認手段として活用されているリフォーム瑕疵保険です。

この記事では、瑕疵の意味や住宅瑕疵担保責任保険との違いをはじめ、対象工事・保証期間・費用相場・保険金請求の流れ・加入時の注意点までを解説します。

まず知っておきたいリフォーム瑕疵保険の基礎知識

リフォーム瑕疵(かし)保険とは、簡単に言うと、リフォーム工事の「検査」と「保証」がセットになった保険です。工事後に雨漏りや水漏れなどの不具合が見つかった場合、補修費用などを補償してもらえる仕組みがあります。

保険に入る前に建築士などの第三者が工事内容をチェックするケースが多く、工事がきちんと行われているかを確認しながらリフォームを進めることができます。

また、工事後に欠陥が見つかった場合は、補修費用だけでなく、原因を調べるための調査費用などが補償対象になることもあります。保険商品によっては、仮住まい費用まで補償されるケースもあります。
ただし、すべての不具合が対象になるわけではありません。経年劣化や日常使用による傷み、掃除不足などが原因の不具合は対象外になることが一般的です。

そもそも「瑕疵(かし)」とは?

瑕疵(かし)とは、「本来あるべき品質や性能を満たしていない欠陥」のことを指します(民法改正以降、法的には「契約不適合」とも表現されます)。見た目が少し気になるというレベルではなく、補修が必要になる施工不良や不具合が中心になります。

雨漏りや外壁からの漏水、給排水管の水漏れ、ドアや窓の開閉不良、仕上げ材の大きな剥がれや亀裂などが例として挙げられ、引き渡し時には問題がなくても、実際に住み始めてから症状が出るケースもあります。

リフォーム瑕疵保険で判断のポイントになるのは、不具合が「工事に起因する欠陥」と認定されるかどうか。使い方や経年劣化が原因と判断されると対象外になることもあるため、工事前の建物状態や工事範囲を事前に確認しておくことが大切です。

リフォーム瑕疵保険と住宅瑕疵担保責任保険との違い

名前が似ていることから、リフォーム瑕疵保険とよく混同されやすいのが、新築住宅を対象にした「住宅瑕疵担保責任保険」です。制度の仕組みや対象範囲は大きく異なります。

法律上の違い
新築住宅では「住宅品質確保促進法(品確法)」によって事業者に10年間の瑕疵担保責任(契約不適合責任)が義務付けられており、さらに「住宅瑕疵担保履行法」に基づき、保険加入や保証金の供託(資力確保措置)が義務付けられています。

これに対して、リフォーム瑕疵保険は「任意の保険制度」です。リフォーム会社側に法律上の保険加入義務はないため、保険を付けるかどうかは施主(発注者)と事業者の合意(契約内容)で決まります。ただし、リフォーム会社自身が負う「契約不適合責任(民法上の責任)」そのものが免除されるわけではない点に注意が必要です。

補償される範囲の違い
新築住宅の瑕疵保険は、基本的に住宅全体が対象になります。一方、リフォーム瑕疵保険で対象になるのは、リフォーム工事をした部分が中心です。浴室だけをリフォームした場合、補償対象は主に浴室まわりになります。工事していない既存部分の不具合は、原則として対象外となります。

保証期間の違い
リフォーム瑕疵保険は、工事した場所によって保証期間が変わります。たとえば、建物の構造部分や雨漏りに関わる工事は比較的長く保証されますが、内装や設備などは短めになるケースが一般的です。

知らなきゃ損?リフォーム瑕疵保険に加入する3つのメリット

リフォーム瑕疵保険のメリットは、もしもの補償だけではありません。リフォーム瑕疵保険は基本的に第三者の検査が入るため、施工品質の確認や事業者選定時の判断材料としても機能します。

また、工事内容や補償対象が書面で整理されるため、「言った・言わない」の口約束ベースの認識違いを防ぐことができ、補修対応や保険請求も進めやすくなります。

ここからは、具体的にどのようなメリットがあるのかを詳しく見ていきましょう。

メリット①第三者機関の検査で施工不良リスクを抑えられる

リフォーム瑕疵保険の特徴のひとつに、第三者検査員(建築士など)による現場検査があります。これによって施工中や工事完了時に検査が入る商品が多く、完成後には見えなくなる部分の施工不良や細かな不備も見つかりやすくなるというメリットがあります。

特にリフォームは、施主が毎日現場を確認できるわけではなく、ちゃんと工事されているのか不安…という方も多いでしょう。第三者のチェックが入ることで施工手順の省略防止、写真管理、使用材料の確認など、基本的な施工管理が徹底されやすくなったり、問題があれば工事中の段階で修正しやすくなったりします。

ただし、検査内容は保険商品ごとに異なるため、検査回数や確認項目、指摘後の是正確認まで行うのかは事前確認が必要です。

メリット②業者倒産時の泣き寝入りリスクを回避できる

リフォーム工事で意外と見落としがちなのが、施工不良だけでなく、事業者の倒産・廃業です。せっかくリフォームをしても、後から欠陥が見つかり、業者とも連絡が取れなくなれば、補修費を自分で負担しなければならないリスクが残ります。

リフォーム瑕疵保険では、原則として施工事業者へ保険金が支払われ、事業者が補修対応を行いますが、倒産や廃業などで事業者が責任を果たせない場合には、一定条件のもとで施主が保険法人へ直接請求できる仕組みがあります。工事後しばらく経ってから不具合が見つかるケースでは、この仕組みは安心材料といえます。

ただし、補償には条件があります。免責金額が設定されていたり、事故として認められる範囲が決まっていたりするため、保険付保証明書や契約書類は、万一に備えて必ず保管しておきましょう。

メリット③信頼できるリフォーム会社選びの判断材料になる

リフォーム工事は比較基準があいまいになりやすく、どの会社を選べばいいかわからない…と悩む方も少なくありません。そんなとき、保険対応の登録事業者かどうかはひとつの判断材料になります。

リフォーム瑕疵保険を利用できるのは、保険法人に登録された事業者に限られるため、業者選定時の最低限のフィルターとしても活用することができます。登録事業者は検索や一覧で確認可能です。

また、保険制度へ対応していること自体が、第三者検査や保証対応への理解がある事業者を見極める目安にもなるでしょう。

ただし、登録されていること自体は品質の保証そのものではないため、登録の有無だけで施工品質までは判断できません。最終的には、過去の施工事例、現場の説明の具体性、見積書の根拠、工事中の連絡体制なども含めて比較検討しましょう。

どんな住宅・工事がリフォーム瑕疵保険の対象になる?

リフォーム瑕疵保険はすべての工事に適用するわけではありません。住宅の種類や工事内容、保証期間の条件によって対象かどうかが決まるため、契約前に対象範囲を確認しておくことが重要です。

対象となるのは、既存住宅で行うリフォーム工事が中心です。屋根や外壁、床・壁の改修、キッチンや浴室など住宅と一体になった設備工事など、住まいの性能や暮らしに直結する部分が主な範囲になります。

清掃や撤去だけの作業、解体工事のみ、門・塀などの外構工事は対象外になりやすい傾向があることを理解しておきましょう。

特に注意したいのは、工事範囲の線引きです。たとえば水漏れが起きた場合、新しく工事した配管が原因なのか、もともとの配管劣化なのかで補償判断が変わります。

後から揉めないためにも、工事前の写真記録や現況確認、工事範囲の図面共有をしてもらうことで、後からの原因特定や保険判断を進めやすくなります。

保証期間は何年?5年・10年保証の違い

リフォーム瑕疵保険の保証期間は、一律ではありません。どの部分を工事したかによって、保証される期間が変わるのが一般的です。

工事カテゴリ・部位保証期間対象となる不具合・工事の具体例
構造耐力上主要な部分5年間基礎、柱、梁(はり)、床や屋根の骨組みの欠陥・傾きなど
雨水の浸入を防止する部分5年間屋根、外壁、開口部(サッシ・窓まわり)からの雨漏りなど
内装・設備・配管など1年間床・壁の著しいひび割れ、給排水管の水漏れ、建具の開閉不良など
増築工事(特約適用時)10年間基礎を新設する増築・構造土台に関わる大規模工事

また、特約を付けることで、保証期間を5年から10年へ延長したり、補償範囲を広げたりできる場合がありますが、追加検査や工事条件が必要になるケースもあります。

とりあえず長い保証が安心…と期間だけで判断せず、今後どのくらい住む予定かや将来的に売却予定があるかも含めて考え、自分のライフプランに最適な保証期間を選びましょう。

リフォーム瑕疵保険の保険料相場はいくら?費用負担の仕組み

リフォーム瑕疵保険の費用は、工事内容や保証範囲によって変わるため、契約前に“何に対する費用なのか”を確認しておきましょう。

保険料は、工事内容、補償限度額、検査回数、保証期間、特約の有無などで変動します。そのため、相場だけを見るよりも、見積書の中でどのように計上されているかを確認することが大切です。

加入手続きは、施工事業者が行い、発注者は工事代金を通じて実質的に負担するケースが一般的です。見積書では「瑕疵保険料」「検査料」「申請費用」などの項目で記載されることが多く、どれが保険に紐づく費用なのか内訳を確認しましょう。

注意したいのは、会社によって見積書の書き方が違う点です。保険料が別記載の会社もあれば、他の費用に含めている会社もあります。相見積りを取る場合は、保険の有無、保証期間、免責条件、検査回数、補償限度額まで条件を揃えて比較しましょう。

※なお、実質的に発注者が負担したリフォーム瑕疵保険の費用は、そのリフォーム工事が「所得税の投資型減税(住宅特定改修特別税額控除)」や「住宅ローン控除」の対象となる場合、特定の要件を満たせばリフォーム全体の標準的な工事費用の一部として勘案されるケースがあります。詳細な税務申告については、管轄の税務署や税理士にご確認ください。

リフォーム瑕疵保険の請求から支払いまでの流れ

万が一に備えて、事前に連絡先・必要書類・支払いまでの大まかな手順を把握しておきましょう。

不具合を見つけたら施工会社へ連絡する
雨漏りや水漏れ、ドアの不具合などを見つけたら、まずはリフォーム会社へ連絡します。その際は、不具合が起きた場所、症状の写真・動画、いつから発生したか、どのくらいの頻度で起きるかの記録を残しておくと原因確認が進めやすくなります。

調査・検査で原因を確認する
施工事業者への連絡後は、同社が現地確認や調査を行います。必要に応じて、追加検査や原因調査が行われることもあります。リフォームした配管が原因の水漏れや工事した外壁部分からの雨漏りなどは、保険対象になる可能性があります。

補修内容を決めて保険手続きを進める
原因確認後は、どの範囲をどのように補修するかを決定します。その後、施工会社が保険金請求の手続きを進めるのが一般的です。保険内容(免責金額や縮小てん補率など)に応じて、補修費用などが支払われます。

もし事業者が倒産・廃業などで対応できない場合は、保険付保証明書に記載された保険法人へ連絡することで、施主(発注者)が直接、保険金(補修費用など)を請求できます。いざというときに困らないよう、 契約書、見積書、保険の書面、引き渡し書類一式は、保証期間中はまとめて保管しておきましょう。

住宅瑕疵担保責任保険法人の役割とは

リフォーム瑕疵保険は、どの会社でも自由に運営できるものではありません。保険を引き受けるのは、国土交通大臣が指定した「住宅瑕疵担保責任保険法人」です。

住宅瑕疵担保責任保険法人は、住宅分野の瑕疵保険を専門に扱う指定法人です。リフォーム瑕疵保険は、こうした指定法人によって制度的な基準に沿って運営されています。

ただし、施主側として重要なのは、どの保険法人かだけではなく、施工事業者がどの内容で保険に加入しているか。同じリフォームでも、工事範囲、検査内容、特約の有無によって補償の実態は異なります。保険に入っているという言葉だけで判断せず、どこまで検査・補償されるのかを確認しましょう。

リフォーム瑕疵保険を付ける際の注意点

リフォーム瑕疵保険を付けていても、何でも直るというわけではありません。契約前から確認しておきたいポイントを押さえておきましょう。

保険の対象範囲を確認する
リフォーム瑕疵保険は、すべての工事が自動的に補償されるわけではありません。見積書や契約書を見ながら、対象工事と対象外工事を確認しておくことが大切です。

特に水回りや外壁は、もともとの劣化なのか工事が原因の不具合なのか判断が分かれやすい部分です。契約前に説明を受けておくことで、後のトラブル防止につながります。

保証期間と自己負担条件を確認する
構造部分や雨漏りに関わる工事は比較的長く保証されますが、内装や設備工事は短めになるケースが一般的です。

また、どこまで補償されるのかだけでなく、自己負担があるのかも重要なポイントとなります。免責金額が設定されている場合、一部費用を自己負担する可能性があります。毎日のように使用するキッチンや浴室などは、特に保証内容を具体的に確認しておきましょう。

保険の書面を必ず受け取って保管する
契約前に保険加入を依頼し、契約時や工事後に保険付保証明書や内容が分かる書面を必ず受け取りましょう。また、保証期間中は、契約書、見積書、保険付保証明書、引き渡し書類などをまとめて保管しておくことが大切です。

まとめ|安心できるリフォームのために瑕疵保険を上手に活用

リフォーム瑕疵保険は、工事後に発覚する欠陥へ備えるための制度です。第三者検査と補修費用の補償がセットになっている点が大きな特徴で、雨漏りや水漏れ、建具不良など住み始めてから気づく不具合への備えとなります。

加入手続きは基本的に施工事業者が行うため、まずは登録事業者へ依頼する必要があります。契約前には、「保険を付けたい」と明確に伝えた上で、対象工事、保証期間、特約、補償限度額、免責条件まで確認し、それらの内容が「工事請負契約書」や「見積書」に明記されているかを必ず確認しましょう。保険付保証明書などの書面は、必ず受け取って保管しましょう。

万一トラブルが起きた場合は、まず施工事業者へ連絡し、写真や発生日などを記録しながら調査・補修を進めます。もし事業者が倒産・廃業していても、条件次第では保険法人へ直接請求できる可能性があります。

保険に入っているから大丈夫と安心せず、検査内容、補償範囲、書面管理まで含めてセットで運用できているかが、リフォーム後の後悔やトラブル予防につながります。

空き家・中古住宅リフォームの不安は「アキサポ」へご相談

中古住宅や空き家のリフォームでは、工事後に雨漏りや設備不良など、思わぬ不具合が見つかることがあります。建物状態の確認だけでなく、保証内容や瑕疵保険の有無まで事前に整理しておくことが大切です。

「アキサポ」では、空き家・中古住宅の物件調査からリフォーム、活用提案まで専門家が一貫してサポート。建物状況やご予算に合わせて、最適なプランをご提案します。成功事例や活用事例もご紹介しておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。

この記事の監修者

白崎 達也 アキサポ 空き家プランナー

一級建築士

中古住宅や使われなくなった建物の再活用に、20年以上携わってきました。
空き家には、建物や不動産の問題だけでなく、心の整理が難しいことも多くあります。あなたが前向きな一歩を踏み出せるよう、心を込めてサポートいたします。

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