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公開日:2026.07.11 更新日:2026.06.26

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投資用物件ローンとは?種類・審査・金利の選び方を徹底解説

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不動産投資を始めるにあたって、多くの人が最初に直面するのがローン選び。自己資金だけで物件を購入するケースは少なく、多くの場合は金融機関から融資を受け、物件に抵当権を設定して投資を進めることになります。

投資用物件ローン(不動産投資ローン)は、家賃収入などの収益を原資に返済していく「投資用不動産」向けの融資です。不動産投資を検討するうえで、どのような投資用物件ローンを選ぶべきかは非常に重要なポイントとなります。

この記事では、投資用物件ローンで借りられる範囲(期間・金額・資金使途)から、金利タイプの選び方、団体信用生命保険(団信)、審査のポイント、申込み手順、借り換えや法人での借入までを解説します。

投資用物件ローンは、住宅ローンとは異なり、物件の収益性や担保価値も審査対象となります。金利タイプ・融資期間・団体信用生命保険(団信)の内容は金融機関によって異なるため、自身の投資計画に合った融資を選ぶことが収益を左右する重要なポイントです。

投資用物件ローン(不動産投資ローン)とは

区分マンションや一棟アパートなどの収益用不動産を購入する際には、多くの場合、金融機関の融資を活用します。その際に利用するのが投資用物件ローン(不動産投資ローン)です。家賃収入などの収益を返済原資とすることを前提としており、自宅購入のための住宅ローンとは利用目的が異なります。

投資用物件ローンでは、申込者の年収や勤務先に加え、物件の収益性や担保価値も重視されます。金融機関が判断するのは、安定した家賃収入が見込めるか、将来的な資産価値が維持できるかなど。

住宅ローンと比べると金利は高めに設定される傾向がありますが、自己資金だけでは購入が難しい物件にも投資できるため、不動産投資を始める際の重要な資金調達手段となっています。

なお、投資用物件ローンを組んで購入した物件に、金融機関に無断で自身が居住することは金銭消費貸借契約の目的外利用として契約違反となり、期限の利益を喪失して融資残債の一括返済(期限前弁済)を求められるリスクがあります。

住宅ローン・不動産担保ローンとの違い

投資用物件ローン
利用目的:第三者に賃貸して収益を得るための不動産購入
返済原資:毎月の家賃収入など
審査の軸:個人の属性 + 物件の収益性・担保価値
住宅ローン
利用目的:自分や家族が居住するための住宅購入
返済原資:個人の給与収入など
審査の軸:個人の属性(年収・勤務先・勤続年数など)
不動産担保ローン
利用目的:事業資金・納税・教育資金など幅広い用途
返済原資:個人の収入や事業収益など
審査の軸:すでに所有している不動産の担保価値

投資用物件ローンと混同されやすいものに住宅ローンや不動産担保ローンがあります。それぞれ利用目的や審査基準が異なるため、違いを理解しておきましょう。

まず、住宅ローンは「自身や家族が住むための住宅」を購入するための融資であり、個人の給与収入などを返済原資とします。

一方、投資用物件ローンは、第三者に賃貸して得られる家賃収入などの収益を返済原資として想定するローンです。そのため、申込者の属性だけでなく、物件の収益性や担保価値なども審査の対象となります。

不動産担保ローンは、すでに所有している不動産を担保として、事業資金や納税、教育資金など幅広い用途に利用できるローンです。金融機関によって資金使途や融資条件が異なるため、投資用物件の購入資金として利用できるか事前に確認する必要があります。

投資用物件ローンで借りられる内容(融資金額・期間・資金使途)

投資用物件ローンでは、融資金額や融資期間、資金使途などの条件が金融機関によって異なるうえに、物件の種類や申込者の状況によっても条件は変わります。

融資金額は、物件価格そのものだけでなく、物件の担保価値や収益性、申込者の年収や資産状況などをもとに判断されます。そのため、同じ価格の物件であっても、金融機関によって借入可能額が異なる場合があります。

融資期間は、物件の種類や築年数などを踏まえて設定されます。一般的には、融資期間が長いほど毎月の返済額を抑えやすくなりますが、金利負担の期間が長くなるため総返済額は増える傾向があります。

資金使途として認められる範囲も金融機関によって異なります。物件の購入代金だけでなく、諸費用やリフォーム費用まで融資対象となるケースもあるため、自己資金としてどの程度準備が必要か確認しておきましょう。

借入期間と完済時年齢の目安

投資用物件ローンの借入期間は、金融機関の方針に加え、物件の築年数や構造などによって決まります。一般的に、築年数が古い物件ほど融資期間は短くなる傾向があります。

多くの金融機関では完済時年齢に上限を設けています。そのため、借入時の年齢によっては希望する期間で融資を受けられない場合もあります。融資を検討する際は、事前に完済時年齢の条件を確認しておきましょう。

借入期間が長いほど毎月の返済額を抑えやすくなりますが、その分、総返済額は増える傾向があります。借入期間を検討する際は毎月の返済額だけで判断せず、空室や修繕費の発生など、想定外の支出が重なった場合でも無理なく返済を続けられるかの視点が必要です。

将来的に売却することも選択肢として踏まえつつ、ローン残高と物件価値のバランスを考えながら資金計画を立てましょう。

諸費用やリフォーム費用はローンに含められるか

不動産投資では、物件購入代金以外にも仲介手数料や登録免許税などの登記費用(司法書士報酬を含む)、売買契約書や金銭消費貸借契約書に係る印紙税、火災保険料、ローン事務手数料などの諸費用が発生します。これらの費用は物件価格の数%程度になることも珍しくありません。

金融機関によっては、物件購入代金だけでなく、こうした諸費用を融資対象として認めている場合があります。

購入とあわせて実施するリフォームや修繕工事についても、内容や見積書の提出によって融資対象となるケースがあります。工事費用をローンに含めたい場合は、購入計画の段階から金融機関へ問い合わせをしてみるとよいでしょう。

諸費用やリフォーム費用をどこまで融資に含められるかによって、必要となる自己資金は大きく変わります。物件購入を検討する際は、購入代金だけでなく付随費用も含めて資金計画を立てることが大切です。

金利タイプと金利の見方

投資用物件ローンを選ぶ際は、金利の仕組みまで確認しておく必要があります。金利のわずかな違い(0.1%の違いなど)でも、借入額や返済期間によっては総返済額に大きな差が生じることがあるためです。

投資用物件ローンの金利は、金融機関ごとに異なります。基準金利からの優遇幅や適用条件によって、実際に適用される金利も変わります。広告などで表示されている金利だけでなく、審査結果によって適用される金利も確認しておきましょう。

商品によっては、金銭消費貸借契約(ローン契約)締結時ではなく、借入実行日時点の金利が適用される場合があります。売買契約から融資実行まで期間が空く場合は、金利変動も見込んで資金計画を立てておく必要があります。

ローンを比較する際は、金利だけで判断しないよう注意しましょう。事務手数料や繰上返済手数料、団体信用生命保険(団信)の費用なども含めて確認することで、実際の負担額を把握しやすくなります。
なお、2026年時点では金利上昇局面にあり、不動産投資ローンの変動金利はおおむね1〜4%台で推移しています。具体的な適用金利は金融機関・物件・申込者の条件によって異なるため、最新情報は各金融機関に直接確認してください。

変動金利型と固定金利型の特徴

変動金利型は、市場金利の動向に応じて定期的に金利が見直されます。一般的に固定金利型より低い金利で借りられる傾向がありますが、将来的に金利が上昇すると返済額が増える可能性があります。

固定金利型や固定期間選択型は、一定期間の金利が固定されるため、収支計画(キャッシュフロー)を立てやすいのが特徴です。ただし、変動金利型と比べると金利は高めに設定される傾向があります。固定期間終了後は適用金利が見直される場合もあります。

どちらを選ぶかは、資金計画やリスクの考え方によって変わります。金利上昇リスクを抑えたい場合は固定金利型、当初の返済負担を抑えたい場合は変動金利型といった判断になります。

金利プラン(例:金利重視・初期費用重視)の考え方

投資用物件ローンには、金利を低く設定する代わりに事務手数料が高めのプランと、事務手数料を抑える代わりに金利が高めのプランがあります。どちらが適しているかは、借入額や保有予定期間で変わります。

短期間で売却や借り換えを予定している場合は、初期費用を抑えられるプランが向いているケースがあります。長期間保有する場合は、金利差が総返済額に影響しやすく、低金利のプランが有利になるケースもあります。

ローンを比較する際は、金利だけでなく事務手数料などの初期費用も含めて確認しましょう。

団体信用生命保険(団信)と保障プラン

ローン契約者に万一のことがあった場合に、保険金によってローン残債が返済される制度が団体信用生命保険(団信)です。投資用物件ローンでも団信に加入できる商品があり、金融機関によって保障内容は異なります。

一般的な団信では、死亡や高度障害状態になった場合に保障が適用されます。商品によっては、がんや生活習慣病、介護状態などを対象とした保障を付帯できるケースもあります。

こうした上乗せ保障は、金利の上乗せや追加費用が発生する場合があります。保障を厚くすると安心感はありますが、借入期間を通じた負担額も増えるため、内容と費用をあわせた検討が欠かせません。

団信を選ぶ際は、家族構成や資産状況、加入中の生命保険なども踏まえ、自分に合った保障内容を選びましょう。

審査で見られるポイント(属性・物件・収支)

さまざまな審査基準をもとに融資の可否が判断されますが、投資用物件ローンの審査では、主に「属性」「物件」「収支」の3つが確認されます。

申込者の属性では、年収や勤務先、勤続年数、資産状況、既存の借入状況などが確認されます。金融機関は、安定した返済が見込めるかを総合的に判断します。

物件については、担保価値や収益性が主な評価ポイント。立地や築年数、賃貸需要、管理状況などをもとに、安定した家賃収入が期待できるかが確認されます。

収支計画では、想定される家賃収入に対して返済額や管理費、修繕費などの支出が適切かを見られます。金融機関が厳しめの賃料で見てくることも多いため、曖昧に収益を見積もるのではなく、空室や修繕費の発生も考慮した現実的な計画を立てましょう。

自己資金(頭金)とLTVの考え方

投資用物件ローンでは、頭金や諸費用として準備する自己資金の額によって、借入条件が変わることがあります。自己資金が多いほど借入額を抑えられるため、毎月の返済負担が軽くなり、審査でも有利に働く場合があります。

LTVとは「Loan to Value(ローン・トゥー・バリュー)」が正式名称で、物件価格や担保評価額に対する借入額の割合を示す指標のこと。一般的にLTVが低いほど金融機関からの評価を得やすくなります。自己資金をほとんど用意せずに借りるフルローンは、物件や申込者の条件によって利用できる場合もありますが、審査のハードルは高くなる傾向があります。

資金計画を立てる際は、空室や修繕費の発生など、想定外の支出にも対応できる余裕を持たせておきましょう。物件購入に自己資金を使い切らず、一定の余裕資金を確保しておくことも、万が一の備えとして大切です。

担保評価と担保権設定(抵当権)

購入する不動産の担保価値も、投資用物件ローン審査の重要な評価ポイントとなります。金融機関は、物件の立地や築年数、収益性などをもとに評価を行い、融資額や条件を判断します。

こうした担保価値をもとに融資を行うため、金融機関は返済に備えて物件に「抵当権」を設定します。抵当権とは、ローンの返済が滞った場合に備えて、金融機関が不動産に設定する担保権(物権)のことです。投資用物件ローンでは、購入する物件に第一順位の抵当権を設定するのが一般的です。

金融機関によっては、所有している別の不動産を追加の担保として求める場合があります。追加担保を設定することで融資条件が改善するケースもありますが、その不動産の売却や借り換えを行う際に、金融機関との調整が生じることもあります。

申込みから借入までの流れと必要書類

投資用物件ローンは、申込み後すぐに融資が実行されるわけではありません。一般的には、事前審査から本審査、契約、融資実行という流れで進みます。必要書類は大きく分けると「本人確認書類」「収入関係書類」「資産・借入関係書類」「物件関係書類」に分けられます。

ステップ内容主な準備書類・確認事項
1. 事前相談金融機関へ融資の相談を行う物件概要書、年収、自己資金額など
2. 事前審査融資の可能性を確認する本人確認書類、収入資料、物件資料
3. 本審査詳細な審査を実施売買契約書、重要事項説明書、確定申告書など
4. 金銭消費貸借契約ローン契約を締結契約書類、印鑑証明書、実印など
5. 融資実行・引渡し融資実行後に物件を取得登記関係書類、残代金決済書類など

収入関係書類としては、源泉徴収票や確定申告書、納税証明書などが一般的です。法人や個人事業主の場合は、決算書や法人税申告書などの提出を求められることもあります。

物件関係書類としては、売買契約書や重要事項説明書、賃貸借契約書などが必要になります。金融機関によって求められる書類は異なるため、事前に確認し、不足のないよう準備しておきましょう。

借り換え・おまとめ・法人での借入の選択肢

投資用物件ローンは、借入後の状況に応じて借り換えやおまとめローン、法人での借入といった選択肢を検討することもできます。

より低い金利のローンへ変更したり、返済条件を見直したりすることで、返済負担の軽減を目指す方法に借り換えがあります。ただし、手数料や登記費用などの諸費用が発生するため、借り換えによるメリットがどの程度あるのか事前に確認しておきましょう。

複数の借入がある場合は、おまとめローンによって返済先を一本化できる場合があります。管理しやすくなる一方で、返済期間の延長によって総返済額が増えるケースもあります。

法人での借入は、不動産投資を事業として行う場合の選択肢のひとつです。不動産賃貸業の規模によっては、減価償却費の活用や法人税率の適用、役員報酬による所得分散など税務面でメリットが得られるケースもありますが、金融機関によっては代表者個人の連帯保証を求められることがあります。法人化を検討する際は、管理方法や将来的な運用方針も踏まえて判断しましょう。

投資用物件ローンのよくある質問
Q. 投資用物件ローンで全額融資(フルローン)は受けられますか?
A. 金融機関や申込者の条件によっては、全額融資を受けられる場合があります。ただし、年収や資産状況、物件の担保価値や収益性などが総合的に判断されるため、必ず利用できるわけではありません。自己資金が必要になるケースもあるため、複数の資金計画を準備しておくと安心です。
Q. 全国どこの物件でも融資を受けられますか?
A. 対応エリアは金融機関によって異なります。都市部を中心に取り扱う金融機関もあれば、地方エリアにも対応している金融機関もあります。物件によっては築年数や種類などの条件が設けられている場合もあり、候補物件を絞る前に確認しておきましょう。
Q. 競売物件の購入でもローンを利用できますか?
A. 金融機関によっては利用できますが、一般的な不動産売買と比べて審査や手続きのハードルは高くなる傾向があります。競売物件は民事執行法に基づく裁判所の売却手続きであり、宅地建物取引業法上の『重要事項説明』の対象外となるため、通常の売買契約書や重要事項説明書が発行されません。融資(申出から代金納付まで)の実行に対応できる金融機関が限られます。決済スケジュールや物件状況に不確定な要素も多く、事前の確認が重要です。

まとめ|投資用物件ローン選びのポイント

投資用物件ローンを選ぶ際は、金利だけでなく、融資期間や手数料、団体信用生命保険(団信)の内容なども含めて比較します。金利が低くても、諸費用や条件によっては総負担額が大きくなる場合があります。

また、融資期間や借入額は、毎月の返済負担だけでなく将来の資金計画にも影響します。無理のない返済額となるよう、自身の収支状況や投資計画に合わせて検討しましょう。

審査では、申込者の属性に加え、物件の担保価値や収益性、収支計画なども確認されます。小手先の対策ではなく、自己資金の準備や現実的な収支計画を整えることが大切です。

投資用物件ローンは金融機関ごとに融資条件が異なります。複数の金融機関を比較しながら、自身の投資目的やライフプランに合ったローンを選びましょう。

資産価値や収益性を見据えた物件選びは「アキサポ」にお任せ

「アキサポ」では、空き家や中古住宅を含む不動産購入のご相談を承っています。投資用物件を探している方や、不動産投資をこれから始めたい方は、ぜひお気軽にご相談ください。

この記事の監修者

白崎 達也 アキサポ 空き家プランナー

一級建築士

中古住宅や使われなくなった建物の再活用に、20年以上携わってきました。
空き家には、建物や不動産の問題だけでなく、心の整理が難しいことも多くあります。あなたが前向きな一歩を踏み出せるよう、心を込めてサポートいたします。

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