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公開日:2023.08.11 更新日:2026.07.16

空き家譲ります・無料の実態とは?入手方法と注意点を解説

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「空き家差し上げます」は、その名のとおり、オーナーが建物を無償で譲る意思を示した募集です。多くは空き家バンクや地域の掲示板で見かけます。

空き家バンクや地域の掲示板などで目にする機会が増えており、「本当にタダで手に入るの?」「何か条件があるのでは?」と疑問を持つ方も多いでしょう。

本記事では、「空き家差し上げます」の実態とそのカラクリ、無料の空き家を探す方法、さらに空き家オーナー向けの活用情報をあわせて解説します。

「空き家差し上げます」は本当にタダ(0円)なのか?

PCの前で電卓を持ちOKポーズをするイメージ

結論からいうと、土地・建物ともに価格が0円で取引される「無償譲渡物件」は実際に存在します。

不動産の売買価格は通常、周辺の市場価格・取引事例・築年数などをもとに決まります。しかし、管理の手間や維持コストを考慮した結果、「費用をかけてでも手放したい」と判断するオーナーも一定数いるため、無償譲渡の物件が生まれます。

ただし、「無償」はあくまで物件価格の話です。取得後の修繕費・登記費用・固定資産税などは別途発生するため、トータルコストを事前に試算しておくことが重要です。

ただし、タダでもらう時にも「税金や実費の諸費用」がかかる!

費用の種類概要目安
贈与税個人から無償で財産をもらった際にかかる国税。評価額が110万円を超えると課税評価額・税率により異なる
不動産取得税土地・建物を取得した際に一度だけ都道府県に支払う税金評価額の3〜4%
登録免許税所有権移転登記(名義書き換え)時にかかる国税評価額の2%
譲渡契約書の作成費司法書士・弁護士への依頼料数万円程度
修繕費(リフォーム代)住める状態にするための工事費。物件の状態によって大きく異なる数十万〜数百万円以上

物件価格が0円でも、取得後には以下のような税金・費用が発生します。

① 贈与税

個人から無償で財産を受け取った場合にかかる税金です。受け取った不動産の固定資産税評価額が110万円を超えると課税対象になります。

② 不動産取得税

土地・建物を新たに取得した際に都道府県へ一度だけ支払う税金です。基本税率は4%ですが、住宅・土地は軽減税率として3%が適用されるケースがあります(2027年3月31日まで)。

③ 登録免許税

所有権移転登記(名義変更)の際に国へ納める税金です。標準税率は不動産評価額の2%です。

④ 契約書作成費用

後のトラブルを防ぐために譲渡契約書を作成するのが一般的です。司法書士や弁護士への依頼費用として数万円程度かかるケースが多いです。

⑤ 修繕費(リフォーム代)

無償譲渡物件の多くは老朽化が進んでいます。実際に住むためには雨漏り補修や水回りの改修など、まとまったリフォーム費用が必要になるケースが少なくありません。

物件価格が0円でも、名義変更にかかる税金・手続き費用・修繕費は別途必要です。取得前にトータルコストを試算しておきましょう。

つまり、物件そのものは0円であっても、「名義を変えるための税金」や「書類作りの実費」、そして「お家を直すお金」は最初にしっかり用意しておく必要があるということです。

「空き家差し上げます」のカラクリ|なぜ無料で譲渡されるのか

無料で取引される空き家が存在する背景には、深刻化する「空き家問題」があります。

深刻化する空き家問題

少子高齢化・人口減少・地方の過疎化により、全国の空き家は増加の一途をたどっています。総務省の令和5年住宅・土地統計調査(2023年)によると、空き家数は約900万戸と過去最多、空き家率も13.8%と過去最高を更新しました。

使われない建物は老朽化が進み、保安・衛生上のリスクや景観悪化など周辺環境への悪影響が懸念されます。こうした状況を受け、国は2015年に「空家等対策特別措置法」を施行し、2023年12月には管理不全空家への対応強化などを盛り込んだ改正法が施行されています。それでも空き家問題の解消には継続的な取り組みが求められています。

空き家を管理するための諸費用・税金

空き家を適切に維持・管理するためには、以下のような費用がかかります。

空き家を所有し続けるとかかる年間コスト

固定資産税・都市計画税 毎年課税
光熱水費(最低限の維持) 月々発生
火災保険料 年払い
草刈り・清掃などメンテナンス費 定期的に発生
修繕費(雨漏り・設備故障など) 不定期に発生
管理委託費(管理会社利用の場合) 月々発生
合計で年間10万円以上かかるケースも だから「タダでも手放したい」が生まれる

税金・光熱水費・定期的なメンテナンス費用を合わせると、空き家の維持には毎年それなりのコストがかかります。使い道がなくても費用だけは発生し続けるため、「タダでも譲りたい」と考えるオーナーが出てくるのは自然なことです。

空き家を所有することのリスク

維持コストに加え、空き家には放火・盗難・不法侵入といった犯罪リスクもあります。放置が続けば建物の倒壊や害虫・害獣の発生など、周辺環境への悪影響も懸念されます。

空き家の維持費は年間いくら?費用内訳と安く抑える対策を解説

だから、タダでも手放したいオーナーが存在する

以上のように、空き家の維持負担とリスクは想像以上に大きいものです。需要が見込める物件なら売却という選択肢もありますが、価値をつけるのが難しい空き家の場合、「タダでも手放したい」という判断は十分理解できます。

「手放す」以外の選択肢として、アキサポでは費用面のハードルを抑えながら空き家をリノベーションして活用する仕組みをご用意しています。空き家の使い道にお困りの方は、お気軽にご相談ください。

※建物の状況等によっては、一部費用のご負担をお願いする場合があります

▶ アキサポに相談してみる

0円の空き家(無料譲渡物件)を探す方法!

ここでは「0円の空き家(無料譲渡物件)」を探す以下6つの方法をご紹介します。

方法特徴向いているケース
①空き家バンク自治体が運営。無償譲渡物件が掲載されることも特定エリアで探したい
②みんなの0円物件0円物件専門。空き家・土地など多種多様な物件を取り扱うとにかく0円にこだわりたい
③空き家ゲートウェイ100円〜の物件が中心。ほぼ無償に近い価格帯安価であれば多少の費用は許容できる
④家いちば売り手・買い手が直接やりとりするセルフセル方式手続きをシンプルにしたい
⑤移住希望の自治体へ問い合わせ移住支援制度の一環で空き家をあっせんしている自治体も移住先を探しながら空き家を探したい
⑥知人からの紹介最もシンプルな方法。安心感がある身近に空き家を持つ知人がいる

方法① 空き家バンク

自治体が運営する空き家情報のマッチングサービスです。「貸したい・売りたい人」と「借りたい・買いたい人」をつなぐ仕組みで、エリアやタイミング次第では無償譲渡物件が掲載されることもあります。こまめにチェックしておきましょう。

方法② みんなの0円物件

0円の空き家・土地を専門に取り扱う無償譲渡物件のマッチングサイトです。全国どこでも、どんな状態の物件でも掲載可能で、空き家に限らず空き店舗・ビル・工場・農地・公共施設なども取り扱っています。

方法③ 空き家ゲートウェイ

100円〜100万円程度の格安物件を扱うマッチングサイトです。厳密には無償ではありませんが、ほぼ無償に近い価格での取引が可能なため、無償譲渡物件に関心を持つ層にも利用されています。

方法④ 家いちば

売り手と買い手が直接やりとりする「セルフセル方式」の掲示板サイトです。第三者を介さずシンプルに取引したい方に向いています。0円物件の掲載数は多くないため、数十万〜数百万円程度の物件も視野に入れている方におすすめです。

方法⑤ 移住希望の自治体へ問い合わせる

移住促進に力を入れている自治体では、空き家バンクのほか物件のあっせん支援を行っているケースがあります。無償譲渡物件を探している場合は、移住を希望するエリアの自治体に直接問い合わせてみましょう。

方法⑥ 知人からの紹介

最もシンプルな方法です。知人経由であれば安心して取引できる反面、身近に「タダで譲りたい」という人がいる可能性は高くありません。可能性は低くてもダメ元で声をかけてみる価値はあります。

無料譲渡物件を取得するために必要な手続き

年季の入った空き家の和室

無償譲渡は取引価格が0円のため、法律上は「贈与」に該当します。物件探し・所有者との交渉に加え、「譲渡契約書の作成」と「所有権移転登記」が必要です。

無償譲渡物件取得の注意点

・物件探し・書類作成・各種手続きに手間がかかる
・取得時に贈与税・不動産取得税・登録免許税などの諸費用が発生する
・老朽化が進んでいる物件が多く、リフォーム・リノベーション費用が別途必要になるケースが多い

これらを踏まえたうえで、売却・賃貸など他の選択肢とも比較検討することをおすすめします。

【オーナー向け】手放す前に「活用」という選択肢を

売却も難しく使い道が見えない空き家でも、活用によって収益化できるケースは少なくありません。無償で手放す前に、一度活用の可能性を検討してみましょう。

費用面のハードルを抑えてリノベーション・賃貸活用できる「アキサポ」

アキサポは、「売却が難しい」「使い道がわからない」「修繕費用が高い」といった空き家オーナーの悩みをワンストップで解決する空き家活用サービスです。

  • 物件の周辺環境・立地条件などの現地調査
  • リノベーション・活用プランのご提案
  • アキサポ負担でリノベーションを実施(※建物の状況等によっては、一部費用のご負担をお願いする場合があります)
  • 賃借人・利用者の募集までサポート

費用面のハードルを抑えながら空き家活用をスタートできる仕組みで、さまざまな事情から活用を諦めていた方にもご利用いただけます。

以下にアキサポを利用して空き家活用を実現した事例をいくつか紹介しますので、そちらもぜひ参考にしてください。

アキサポの空き家活用成功事例

事例1:設備周りを一新し使い勝手の良い賃貸住宅へ

使い古されたキッチンが明るく機能的なキッチンに生まれ変わった様子

築45年超、長期間空き家だった物件。内装・設備の改修に加え、庭の草木や破損のおそれがあったカーポートを撤去し、使い勝手のよい賃貸住宅として生まれ変わりました。

事例2:母から受け継いだアパートは面影を残して新たな賃貸住宅へ

浴室がない空き家の間取りを変更しユニットバスを入れて賃貸物件にしたイメージ

築50年超、お母様から受け継いだ思い入れのある物件。浴室がなかったため間取りを変更してユニットバスを新設し、外装は元のイメージを大切にしながら塗装を施しました。所有者様の記憶に寄り添いながら、現代の住まいとして蘇らせた事例です。

空き家の無償譲渡に関するよくある質問
Q
空き家を無料でもらうと贈与税はかかりますか?
A
個人から無償で財産をもらった場合、1年間の贈与額が基礎控除の110万円を超えると贈与税がかかります。空き家の固定資産税評価額が110万円を超える場合は課税対象となるため注意が必要です。なお、登録免許税(評価額の2%)や不動産取得税(評価額の3〜4%)も別途かかります。
Q
0円の空き家はどこで探せますか?
A
「みんなの0円物件」「空き家バンク」「空き家ゲートウェイ」「家いちば」などのマッチングサービスが主な探し方です。移住を検討している場合は、移住希望の自治体に直接問い合わせると空き家のあっせん支援を受けられるケースもあります。複数の方法を並行して使うと物件情報を効率的に集められます。
Q
空き家をタダで手放す以外の方法はありますか?
A
あります。一見使い道がなさそうな空き家でも、リノベーションして賃貸物件として活用することで収益化できるケースがあります。アキサポでは、費用面のハードルを抑えながら現地調査・活用プランの提案・リノベーション・入居者募集までをトータルサポートしており、タダで手放す前にぜひご相談ください。

まとめ

「空き家差し上げます」の言葉が示すとおり、実際に「タダ(0円)」で空き家を譲渡するケースは存在しています。

ただし、取引価格自体は0円ではあるものの、取得の際には諸費用がかかりますし、手続きが煩雑な点もデメリットだといえるでしょう。

空き家をお持ちの場合は、無償譲渡以外にも有効な選択肢が残されている可能性がありますので、空き家の使い道にお困りの場合はアキサポまでお気軽にご相談ください。

この記事の監修者

白崎 達也 アキサポ 空き家プランナー

一級建築士

中古住宅や使われなくなった建物の再活用に、20年以上携わってきました。
空き家には、建物や不動産の問題だけでなく、心の整理が難しいことも多くあります。あなたが前向きな一歩を踏み出せるよう、心を込めてサポートいたします。

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