1. TOP
  2. コラム
  3. つなぎ融資とは?建築・リノベーション時の資金ギャップを埋める仕組みと注意点を徹底解説

share

公開日:2026.01.26 更新日:2026.01.15

NEW

つなぎ融資とは?建築・リノベーション時の資金ギャップを埋める仕組みと注意点を徹底解説

サムネイル

空き家のお悩みはアキサポにまるっとご相談! 空き家のお悩みはアキサポにまるっとご相談!

活用売却など、
最適なプランをご提案

相談無料!さっそく問い合わせる

空き家の相談窓口

まずはサービスについて知りたい

資料請求

住宅ローンが実行される前の支払いタイミングに、一時的な資金不足が生じることがあります。建築・リノベーションや物件購入の資金繰りで悩まないためには、住宅ローンとは異なるつなぎ融資の仕組みを理解しておくことが重要です。

本記事では、つなぎ融資の基本や利用するメリット・デメリット、手続きの流れや費用、さらに代替策までを徹底解説します。無理のない資金計画で理想の住まいを実現しましょう。

そもそもつなぎ融資が必要となる背景と基本的な仕組み

つなぎ融資は、住宅完成前に発生する費用を一時的に補う手段としてよく利用されます。ここでは、その必要性が生まれるシーンと基本的な仕組みを解説します。

一般的な住宅ローンは、物件が完成したり引き渡しが終わったりするタイミングで資金が実行されます。しかし、注文住宅の着工金やリノベーション費用などは、それよりも前に支払いが生じる場合が多く、手元の資金が不足することがあります。

そこで役に立つのが、完成までの資金ギャップを埋めるつなぎ融資です。つなぎ融資は住宅ローン実行までの短期間利用を前提とした融資であるため、通常の住宅ローンよりも高めの金利が設定されることが多いですが、必要に応じて段階的に融資を受けられるのが特徴となっています。

物件が完成し、実際に住宅ローンが実行される段階で、つなぎ融資はその融資金で一括返済されるのが一般的です。そのため、利用期間中は利息のみを支払うケースが多く、最終的には本ローンへの切り替えによって完済していきます。

注文住宅の着工金や中間金が先行して必要な場合

注文住宅では、工事が始まる前に着工金や中間金といった費用が必要となることがあります。本来は住宅が完成してから融資が実行されるため、手元資金が潤沢でないと工事を始められず、スケジュールが遅れる原因にもなります。

つなぎ融資を利用すれば、着工時点から段階的に資金を借り入れできるため、工期をスムーズに進めることができます。資金不足による工事中断リスクを避けられる点も、大きなメリットです。

中古物件のリノベーションで支払いタイミングがずれる場合

中古物件を購入してリノベーションをする際も、物件の支払いとリノベーション費用の支払いタイミングが異なることで、資金繰りが難しくなることがあります。住宅ローンは原則として工事完了後に実行されるため、物件購入や工事契約時期にギャップが生じやすいのです。

つなぎ融資を利用すれば、リノベーション工事の着手段階に必要な費用を確保でき、複数の請求が短期間に重なっても対応しやすくなります。これにより、リノベーション工事を計画どおりに進めることが期待できます。

物件売却と新居取得のタイミングが重ならない場合

今住んでいる住居を売却し、その資金を元手に新居を取得しようと考えている場合、売却が完了する時期と新居の支払い時期が一致しないケースがあります。

つなぎ融資で不足分をまかなうことで、新居の購入手続きを先に進められ、一方で旧居の売却活動に資金面の余裕を持って取り組むことが可能になります。資金の流れやスケジュール管理がしやすくなる点は、大きな利点といえるでしょう。

住宅ローンとの違いと、つなぎ融資特有の特徴

住宅ローンとは異なる点が多いのがつなぎ融資です。両者の違いを正しく理解することで、資金計画に役立てることができます。

つなぎ融資は、建物完成前に生じる支払いをカバーする目的で設定された短期間の融資です。一方、住宅ローンは住宅取得後に長期で返済していくことを前提とした融資であるため、金利や返済の仕組みが異なります。

また、つなぎ融資は利用期間中は利息のみを支払うケースが多く、最終的に住宅ローンが実行される時点で元金を一括返済します。金利は住宅ローンより高めに設定されていることが一般的なため、利用する際は利息を含めた総返済額を事前にシミュレーションしておくことが重要です。

つなぎ融資を利用するメリットを押さえよう

実際につなぎ融資を利用することで得られる利点を見ていきましょう。手元資金や支払いタイミングの問題を解消できる点が大きな特徴です。

つなぎ融資を活用することで、住宅ローンとは別に発生する必須の支払いを先行的にカバーできます。思わぬ支払いタイミングが重なっても柔軟に対応できるため、建築やリノベーションを計画どおり進めやすくなります。

また、現金化まで時間を要する旧居の売却と新居取得が同時進行する場合でも、資金ギャップを埋める方法として有効です。柔軟な資金繰りを確保できる点は、多くの人にとって建築プロジェクトをスムーズに進める判断材料となるでしょう。

手持ち資金不足でも着工・購入をスムーズに進められる

工事の着工金や物件の先行費用が手元資金だけでは足りない場合でも、つなぎ融資を利用すれば着工や購入日程を遅らせずに進めることができます。特に、建築会社や売主との契約タイミングを逃したくない場合に有効です。

この方法であれば、土地や資材の確保、施工スケジュールを崩さずにプロジェクトに着手できるため、計画全体の進捗をスムーズに進められるメリットがあります。

融資のタイミングを柔軟に調整できる

つなぎ融資は、段階ごとに必要な金額を借り入れる形態が多く、工事の進捗や支払いスケジュールに合わせて資金調達のタイミングを調整しやすいのが特徴です。

必要になった時点で追加融資を受けられるケースもあり、金利負担とのバランスを考慮しながら柔軟に資金調達できる点は、大きな魅力といえるでしょう。

つなぎ融資のデメリットとは?把握して後悔しない選択を

メリットだけでなく、金利や諸費用など注意すべき点も存在します。つなぎ融資特有のリスクを理解したうえで判断することが、後悔しない選択につながります。

つなぎ融資は短期間の資金調達手段である反面、金利や諸費用が住宅ローンよりも高額になりがちです。工期が長引くほど金利負担も増えるため、返済計画への影響を含めてリスクをしっかり把握しなければなりません。

また、将来的に住宅ローン減税の適用を受けられない部分があったり、手数料が重なることで想定以上の出費になることもあるため、事前の条件確認とシミュレーションが欠かせません。

住宅ローンより金利が高めに設定されることが多い

住宅ローンと比較すると、つなぎ融資は短期で完済される前提のため、金融機関から相対的にリスクが高い融資と見なされるケースが多く、金利を高めに設定している金融機関が目立ちます。結果的に、総支払額の一部が増える点に注意が必要です。

借りる期間は短いものの、工期が長引くと想定したよりも利息負担がかさむリスクがあるため、余裕を持った資金計画を立てておくことが重要になります。

手数料や保証料など諸費用が追加でかかる

つなぎ融資には、事務手数料や保証料、さらに印紙税などの諸費用が含まれる場合があります。これらは住宅ローンの諸経費とは別途発生することが一般的なため、総額を正確に把握しておかなければなりません。

金融機関によって費用体系が異なるため、契約前にしっかり比較検討することが、無駄な出費を抑えるポイントとなります。

工期が長引くと利息負担が増えるリスクがある

建築やリノベーションの工期が想定より延びた場合、その期間分の利息支払いが増えることになります。一時的な資金調達とはいえ、期間の延長は利息の総額に直結する点に注意しましょう。

工期遅延のリスク管理や、スケジュールに余裕を持つ計画を立てることで、余分な負担を最小限に抑えることが大切です。

住宅ローン減税(控除)の対象外となる場合もある

住宅ローン減税は、一定の条件を満たした住宅ローンによる借り入れに適用されますが、つなぎ融資自体は対象外となるケースが一般的です。その結果、利用者にとって税制上のメリットを受けられない部分が生じるというデメリットがあります。

住宅ローン減税を最大限活用したい場合は、つなぎ融資の利用額や期間を最小限に抑える、あるいは代替策を検討するなど、計画段階からの工夫が必要です。

つなぎ融資の費用と金利|具体的にかかる諸経費

つなぎ融資には金利のほか、事務手数料や保証料、契約内容によっては印紙税などがかかります。具体的な費用イメージを把握し、資金計画に反映させましょう。

つなぎ融資の金利は、住宅ローンと比べて高めの水準が設定されることが多く、期間中に発生する利息のほか、契約時には事務手数料や保証料といった諸経費も負担しなければなりません。これらの条件は金融機関ごとに異なるため、事前確認が欠かせません。

さらに、つなぎ融資の金銭消費貸借契約を「紙の書面」で行う場合、借入金額に応じた印紙税がかかりますが、近年普及している「電子契約」を利用すれば印紙税は不要となります。これらの費用を合計すると意外と大きな出費になり得るため、必ず合算したうえでトータルコストを試算し、計画に組み込むことが大切です。

つなぎ融資を受ける流れと各ステップでの注意点

実際に申し込みから返済完了までの流れを理解しておくと、スムーズに手続きを進められます。各ステップでの注意点をチェックしましょう。

はじめに、建築プランやリノベーション内容が固まったら、複数の金融機関のつなぎ融資商品を比較します。金利や諸費用はもちろん、融資可能額や融資実行の回数、返済方法などの条件も大きく影響するため、時間をかけて検討する必要があります。

契約締結後は、着工金や中間金などの支払いタイミングに合わせて融資が実行されます。最終的には住宅ローンが実行された際に借り換えで完済するため、住宅ローンの審査時期や実行予定日も踏まえて手続きすることが大切です。

住宅メーカー・金融機関の選定から申し込み・審査まで

つなぎ融資を利用する場合、まずは建築会社やハウスメーカーに資金計画の相談を行い、見積もりを細かく詰めていきます。その後、金融機関で適用できる金利や費用面の比較を進めます。住宅ローンとセットでの利用が前提となるケースも多いため、対応可否の確認も重要です。

申し込み時には、物件や工事に関する資料、返済能力を証明するための書類などを提出し、審査を受ける流れとなります。審査結果が出るまでの期間も考慮して、工事スケジュールに余裕を持った準備を進めておくことが肝心です。

契約から実行、住宅ローンでの完済までの一連の流れ

つなぎ融資契約を締結すると、建築の進捗に応じて何度かに分けて融資が実行される場合があります。着工金や中間金の受け取り後は、多くの場合、元本は据え置きとし利息のみを支払う形となりますが、条件は金融機関によって異なります。

住宅が完成し、住宅ローンの借り入れが決定すると、つなぎ融資の元本と利息をまとめて返済するのが一般的な流れです。工期遅延や手続きの遅れが返済計画に影響することもあるため、住宅ローン実行までのスケジュール管理を含め、各ステップでの調整が重要となります。

つなぎ融資を使わない選択肢|親からの贈与や分割融資の活用

つなぎ融資以外の方法として、親からの贈与や金融機関の分割融資を利用する選択肢もあります。費用や条件を比較して選びましょう。

親からまとまった資金援助を受けられる環境にある場合は、つなぎ融資を利用する必要がなくなることもあります。ただし、贈与税非課税の特例を活用するにはタイミングに注意が必要です。

また、金融機関によっては分割融資という形で、建物完成前にも複数回に分けて住宅ローンを実行できる商品が存在します。こうした代替策を比較することで、余計なコスト負担を抑えることが期待できます。

つなぎ融資を選ぶ際のポイントと最適な活用法

金融機関によって取り扱い内容が異なるため、条件の比較とリスク管理が必須です。つなぎ融資の特徴を理解したうえで、より有利に活用するポイントを押さえておきましょう。

つなぎ融資を検討する際は、金利だけでなく事務手数料や保証料などの諸費用を含めた総コストを把握することが重要です。また、融資回数や限度額、利用できる期間や返済条件が異なるため、資金計画に合った金融機関を選ぶ必要があります。

さらに、工期が予定より長引いた場合の負担増や、旧居の売却や住宅ローン実行時期とのズレでも返済に影響が出るため、リスクの洗い出しやスケジュールの調整を事前に行っておくことがおすすめです。

金融機関ごとの取り扱い・融資回数や上限額をチェック

金融機関によっては、1回あたりの融資額に上限があったり、2回・3回など融資実行の回数制限が設けられている場合があります。実際の支払いスケジュールと照らし合わせて、必要な資金を過不足なく賄える商品かどうかを確認することが大切です。

また、融資回数が増えると事務手数料が都度発生するケースもあるため、融資回数と総費用のバランスを考慮しながら検討する必要があります。

工期・売却スケジュールのリスク管理を徹底する

家づくりやリノベーションでは、天候不順や資材調達の遅延など、想定外の事情で工期が延びるリスクがあります。つなぎ融資は比較的短期間の利用を前提とした商品が多く、利用期間が延長すると利息負担が増える可能性が高くなります。

旧居を売却して資金を確保する計画の場合も、売却時期が想定より前後すると、一時的に資金不足が生じることがあります。余裕を持ったスケジュール設定と複数パターンの資金計画を用意しておくことで、こうしたリスクを低減することができます。

まとめ|つなぎ融資を賢く利用し、無理のない資金計画を実現しよう

つなぎ融資は高金利や諸費用の負担がある一方で、資金繰りのタイムラグを解消する選択肢の一つとして有効な手段です。仕組みや注意点を理解したうえで適切に活用することで、住宅取得に向けた準備を進めやすくなります。

建築やリノベーション、新居の取得など人生の大きなイベントには、資金面でのあらゆる不安がつきものです。つなぎ融資はその一時的な資金不足を補う方法として活用されるケースが多い一方、金利や諸費用が高めに設定されている点も考慮しなければなりません。

金融機関ごとの商品内容や工期・売却スケジュールを十分に比較検討した上で、返済時期や総コストを見据えた無理のない資金計画を立てることが大切です。そうすることで、理想の住まいやライフスタイルを実現するための現実的な一歩を踏み出すことができるでしょう。

この記事の監修者

白崎 達也 アキサポ 空き家プランナー

一級建築士

中古住宅や使われなくなった建物の再活用に、20年以上携わってきました。
空き家には、建物や不動産の問題だけでなく、心の整理が難しいことも多くあります。あなたが前向きな一歩を踏み出せるよう、心を込めてサポートいたします。

コラム一覧

空き家のことならなんでも、改装・管理・取引まで
ワンストップでご対応します

空き家の相談窓口資料請求

空き家のことならなんでも、改装・管理・取引まで ワンストップでご対応します

空き家の相談窓口資料請求

関連記事

関連記事