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公開日:2026.04.07 更新日:2026.04.07

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空き家を別荘に活用する魅力とは?購入費用や維持費、税金の注意点を解説

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「自分だけの隠れ家が欲しい」「週末は自然の中で過ごしたい」そんな憧れを形にする手段として、全国で増加する「空き家」を別荘として再生させる手法が注目されています。実際、立地や建物の状態などが噛み合えば、手ごろな価格で別荘を手に入れられる、お得な選択肢になり得ます。

ただし、別荘は買って終わりではありません。使わない期間がある分、雨漏り・湿気・水回りのトラブルに気づきにくく、さらに、固定資産税やライフライン基本料金、庭の手入れ費用など「持っているだけで出ていくお金」もかかります。

そこでこの記事では、別荘向きの空き家の探し方や優先すべきリフォームの考え方、費用を抑える工夫、別荘として持ち続けるうえでの注意点など、空き家探しを始める前に知っておきたいポイントを解説します。

空き家を別荘に活用するのはあり?空き家と別荘の現状とは

空き家を別荘として活用するのは「条件が噛み合うなら十分あり」といえるでしょう。総務省の「令和5年(2023年)住宅・土地統計調査」の結果によると、全国の空き家数は過去最多の900万戸に達し、空き家率は13.8%まで増えており、また、地方ほど空き家率が高い傾向にあります。

これは地方からすれば大きな課題といえますが、逆に別荘を探す人からすれば、手軽な価格で物件を手に入れるチャンスが増えたともいえます。さらに、買い手や借り手が付けば、空き家の所有者は維持費や管理の手間の負担から解放される可能性があります。つまり、お互いのニーズが合致すれば、空き家の別荘化はWin-Winの結果をもたらす選択肢になり得る方法なのです。

 理想の「空き家別荘」に出会うための物件探し4選

別荘向きの空き家物件を探す主な方法には、以下のようなものがあります。

  • 自治体の空き家バンク
  • 専門マッチングサイト
  • 地元の不動産会社

空き家は「不動産競売」や「公売」、あるいは「相続」に伴う直接譲渡など、流通ルートが多岐にわたり、同じエリアでも探し方によって異なる物件が出てくる可能性があります。ここではそれぞれの方法で見つけやすい物件の傾向を解説します。

自治体の「空き家バンク」

空き家バンクとは、自治体が窓口となって空き家の借り手や買い手を探す仕組みです。地域の空き家対策として運用されているため、相場より手頃な価格で出ているケースもあります。

ただし、不動産会社のウェブサイトと違って、掲載情報は最低限のことが多い点には注意が必要です。維持管理の履歴や近隣トラブルの有無など、実際の使い勝手や資産価値に関わる情報が不足しているケースも多いため、候補は多めに見つけておきましょう。

また、空き家バンクには個別の自治体サイトだけでなく、不動産ポータルサイトと提携した全国版サイトも存在します。全国版→自治体版の順番で探すと効率的に物件を絞り込んでいけます。

空き家専門マッチングサービス

「アキサポ」をはじめとした空き家専門マッチングサービスには、一般的なポータルでは扱いにくい物件や、地域で埋もれがちな案件が集まりやすく「他では見かけない空き家」を見つけられる可能性があります。

また、これらのサービスは空き家を専門に扱う事業者が行っているケースが多いので、リフォームや別荘として使う場合の管理のコツまで含めて相談に乗ってくれることが多いです。別荘は「買ってから」が本番なので、取得前の段階でリフォームや管理の現実を一緒に詰められるのは大きなメリットでしょう。

数は多くありませんが、こうした話が通じる窓口を見つけられると、物件探しの精度が一段上がります。

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地元の不動産会社

地元の不動産会社は、大手不動産会社以上に地域事情に詳しいことがあり、ネットに出ない、ここだけの物件が見つかる場合があります。また、地域住民とコミュニケーションを取りながら、条件を調整してくれるケースもあります。

その他にも、現地における具体的な住みやすさを相談できるのも大きなメリットです。そもそも別荘利用に向くエリアか、冬場の道路状況や自治会との距離感、生活インフラなど、役立つ情報を多く提供してもらえるでしょう。

空き家を別荘にするために必要なリフォーム・リノベーション

空き家のリフォームで優先したいのは、見た目よりも建物の安全性です。ここが不十分だと、滞在中に地震や強風で被害を受けるリスクが上がるだけでなく、雨漏りや傾きといった根本的な不具合が放置され、結果的に改修範囲と費用が膨らみやすくなります。まずは耐震性や屋根・外壁といった「躯体を守る部分」の点検と補強や修繕を優先するのが現実的でしょう。

また、水回りは別荘利用でもトラブルが出やすい代表格です。長期間使わないことで臭いが上がったり、配管の劣化に気づかず漏水が進んだりすることがあります。さらに寒冷地では凍結による破裂リスクもあるため、設備の交換だけでなく配管の状態確認、水抜きのしやすさ、凍結対策(保温・凍結防止帯など)まで含めて「使える状態」を先に作っておくと、滞在のたびにストレスを抱えにくくなります。

優先度リフォーム項目実施の主な目的先送りすると起きやすいこと
耐震診断・補強安全性の確保地震時の倒壊リスク/売却も難しくなる
水回り一新+配管確認生活機能の回復漏水・腐食・悪臭/修繕範囲が拡大
断熱・湿気対策快適性・健康リスク低減ヒートショック/カビ・結露/家が傷む
外壁・屋根の修繕雨漏り防止・躯体保護腐食・シロアリ・内装まで被害
内装(壁紙・床など)見た目・過ごしやすさ生活には致命傷でないが満足度が下がる
中〜低間取り変更使い勝手の最適化住み始めてから不満が出やすい

なお、リフォーム費用は「どこまで手を入れるか」で相場が一気に変わります。別荘の場合、まずは安全性と清潔性を担保して、そのあとに内装や間取りといったプラスアルファの部分を検討すると整理がしやすいです。

改修費用のコストを抑えるには

別荘用の空き家改修は、同じ「リフォーム」でも普段住まない前提があるぶん、どこにお金をかけるかで満足度が大きく変わります。たとえば、快適さを上げようとして大規模なリフォームをすると費用対効果の面で疑問が残りますし、耐震性能や雨仕舞い・水回りといった重要な部分を軽視すると、あとから再度修繕が必要になりやすい悩みが付きまといます。

そこでここでは、コストを抑えながら必要な改修を進める具体策を4つ紹介します。

補助金の活用

改修費を抑えるうえで、まず確認したいのが国や自治体が実施している補助制度です。国が実施している補助金には「住宅省エネ2026キャンペーン」のように、窓の断熱や省エネ設備の導入で補助が出る制度があります。制度の名称や上限額、対象工事は年度や時期で変わるため、申請前提で動く場合は最新の要件を必ず確認してください。


また、自治体には空き家バンクに登録してある物件を対象にしたリフォーム補助金や、移住者を対象とした補助金などが用意されているケースがあります。ただし、補助金を受け取る条件として別荘が除外されているケースが多いので、要件は必ず電話や窓口で確認してください。

設備グレードの最適化

空き家のリフォームで改修費がかかりやすいのは水回りや広範囲に使用する建材などです。これらの部分で型落ち品や中級グレードを選ぶだけでも、高級グレードと比べた場合に数十万~100万円以上の差が出ることがあります。

「念のため」と、高いグレードを選びたくなることもあると思いますが、まずは「必要な性能」を決めて、条件をクリアするグレードを選ぶのが堅実な進め方といえるでしょう。たとえば、キッチンは収納や清掃性、浴室は断熱性や乾燥のしやすさなど、別荘で困りやすい部分に絞って投資すると、費用対効果が上がります。

施主支給の検討

照明器具やエアコン、洗面台などは、施主支給(自分で購入して業者に取り付けを依頼)にすることで中間マージンを抑えられることがあります。


ただし、知識が無い状態で進めると、サイズ違いや搬入不可、初期不良などのトラブルを招く恐れがあります。何から何まで施主支給で進めようとするとトラブルが起こりやすいので、事前に業者とすり合わせたうえで、無理のない範囲で検討してみてください。

DIYの取り入れ

費用を抑える王道は、人件費がかかりやすい「仕上げ」にDIYを取り入れることです。壁の塗装やクッションフロアの施工などは、難易度が比較的低く、工事単価も削減しやすい領域になります。


ただし、下地処理が甘いとすぐ剥がれたり、湿気が多い別荘地ではカビが出たりするので、あくまで失敗しても致命傷になりにくい箇所に絞るのが現実的です。構造・防水・電気・ガス・給排水といった安全性に関わる工事は、基本的にプロに任せたほうが良いでしょう。

空き家を別荘にする際の注意点

空き家を別荘にする際に大事なのは「買えるか」よりも「持ち続けられるか」です。毎日住まない家は、劣化やトラブルが静かに進みやすく、気づいた時には修繕費が膨らんでいることもあります。

そこでここでは、管理・税金・法令・インフラという4つの観点から、特に注意すべき点を紹介します。

維持管理の計画

別荘は使わない期間があるため、雨漏りやシロアリ、配管の漏水などの不具合に気づきにくい傾向があります。特に「湿気」と「水」は放置すると一気に建物を傷めるので、定期的な換気や通水、敷地内の見回りは最低限のルーティンとして組んでおくのが安心です。


自分で管理に行くのが難しい場合は、別荘の管理サービスで、巡回・換気・通水・簡易清掃といった項目を行ってもらいましょう。

なお、空き家を購入・譲り受ける際は、相続登記が未了でないかを必ず確認しましょう。2024年4月より相続登記が義務化されており、未登記物件の取得は後に思わぬ法的トラブルや過料のリスクを伴います。

ランニングコスト

別荘化では改修費に目が行きがちですが、実際は「持っているだけでかかるお金」がじわじわと効いてきます。そのため、別荘を持つ予算を立てるときは、次のような固定費・変動費をまとめて見ておくことが大切です。

  • 固定資産税
  • 電気・水道・ガスなどの基本料金
  • 庭木の手入れ・除草
  • 地域によっては別荘税
  • 定期点検・修繕積立

これらの項目が、年間に使う回数や期間に対して高すぎると、だんだん足が遠のいて空き家に戻ってしまいがちです。購入前にランニングコストの概算を作っておき、無理のないラインを考えておきましょう。

「別荘」と「セカンドハウス」の税金の違い

セカンドハウスというのは、仕事や通学、療養などの事情で継続的に使う必要がある「生活のためのもう一つの住まい」を指します。週末だけの気分転換ではなく、一定の頻度で滞在することが前提になりやすい点が特徴です。

また、税務上の扱いにおいては、自治体によって住宅用地特例に基づく軽減が効くケースがあり、最大で固定資産税が6分の1に減額される可能性があります。一方で、別荘扱いの場合は、基本的に住宅用地特例の対象にはなりません。さらに地域によっては、独自に別荘税を設けている場合もあります。

別荘とセカンドハウスの主な違いは以下のとおりです。

区分位置づけ税負担のイメージ注意点
セカンドハウス(優遇あり)生活のために必要な、もう一つの住まい固定資産税の軽減措置が受けられる可能性がある「毎月1回以上の滞在実績」など条件を満たし、所在地の自治体へ申請が必要
別荘(優遇なし)娯楽・保養目的の不定期利用軽減措置を受けられないことが多い地域によっては別荘税が課される場合がある

軽減措置の有無は、毎年の固定費に効いてくるので、購入前に「この使い方だとどちらに当たるのか」を自治体に確認しておくと安心です。

地域の上水・下水の状況

地域ごとの上水・下水の違いにも注意が必要です。別荘は不在期間が長くなりやすく、上水と下水のトラブルに気づくのが遅れがちです。購入前に「下水道か浄化槽か」「冬の凍結対策が前提の地域か」を押さえておくだけでも、想定外の出費をかなり減らせます。

まず確認したいのが下水の方式です。古い物件や郊外では下水道が通っておらず、浄化槽を使っているケースがあります。この場合、点検・清掃(汲み取り)などの維持管理が必要になり、管理業者との契約や定期費用が別途発生します。加えて、長期間使わないと臭いが上がったり排水が流れにくくなったりすることもあるため、別荘として使うなら「点検頻度」「清掃の手配先」「過去の点検記録」は確認しておきましょう。

もうひとつは水道の管理についてです。特に寒冷地では冬場の凍結による破裂リスクが高くなるので、水抜き栓の位置と操作方法、給湯器やトイレまで水を落とせるか、配管の保温材や凍結防止帯が入っているかは、現地で見ておきたいポイントになります。冬に頻繁に通えない場合は、多少コストはかかるものの、巡回や管理サービスを利用した方がよいでしょう。

まとめ・総括

空き家を別荘にする旅は、物件購入が「ゴール」ではなく、理想のライフスタイルを維持するための「スタート」です。購入前に「自分で行ける頻度」や「管理代行を使うか」を決め、管理の動線をセットで組んでおくことが重要です。

また、空き家の現状は、予想以上に悪いことがよくあります。写真ではきれいに見えても、床下や水回り、配管などの状況は現地で見ないと分かりません。

空き家探しで失敗しないためにも、今回紹介したポイントを踏まえて、候補物件は必ず現地で細かくチェックし、補修が必要なポイントや年間コスト、管理の手段をしっかり検討しましょう。

この記事の監修者

白崎 達也 アキサポ 空き家プランナー

一級建築士

中古住宅や使われなくなった建物の再活用に、20年以上携わってきました。
空き家には、建物や不動産の問題だけでなく、心の整理が難しいことも多くあります。あなたが前向きな一歩を踏み出せるよう、心を込めてサポートいたします。

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