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公開日:2026.06.16 更新日:2026.06.12

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古民家の格安物件の探し方と選び方|再建築不可やリフォーム費用の注意点

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中古の古民家を探していると、数十万円台や100万円台など、いわゆる「古民家の格安物件」に出会うことがあります。価格に目を引かれ「これなら買っちゃおうか…」と思ったことはないでしょうか?

じつは古民家の格安物件は、物件価格だけ見て判断するのは危険です。建物の傷み具合やリフォームの手間、法規制などをよく確認しないと「安く買えたはずなのに、住める状態にするまでに想定以上の費用がかかった」という結果になる恐れがあるのです。

大切なのは、古民家の価格そのものではなく、住める状態にするまでの総額と、将来も無理なく管理できる条件を見極めることです。この記事では、古民家が格安で売られる理由や探し方、内見時の確認ポイント、購入前に知っておきたい法規制や費用について解説します。

なぜ安い?古民家の格安物件に破格の相場が多い3つの理由

そもそも「憧れの日本家屋」のような存在である古民家が、なぜ格安で売りに出されるのでしょうか?そこには単に建物が古いというだけでなく、買い手がつきにくい事情が隠れていることがあります。

まずは魅力的に映る格安古民家の実態を知るために、価格が下がりやすい主な理由を3つに分けて見ていきましょう。

格安の主な理由具体的なリスク・実態購入前の必須チェックポイント
長期間の空き家放置日常の手入れ(換気・通水・清鎖)が止まり、内部の湿気やカビ、腐食、シロアリ被害が急速に進行している。空き家期間の長さ、雨漏り跡の有無、床下の湿気状況の確認。
法的な制限・建築規制接道義務違反による再建築不可、市街化調整区域、農地法の規制により、買い手が極端に限定されている。敷地の接道幅、都市計画法上の区域区分、付帯土地の登記地目。
莫大な初期修繕費用売り出し価格は安くても、骨組み(柱・土台)の補修や水道・電気のインフラ引き直しで総工費が爆発的に膨らむ。リフォーム業者や工務店による工事見積額と、物件価格を足したトータルコストの算出。

掘り出し物に出会う!古民家の格安物件の失敗しない探し方

古民家の格安物件を探すなら、一般的な不動産ポータルサイトだけでなく、空き家に特化したサービスや自治体の情報もあわせて確認することが大切です。特にチェックしておきたいのは以下の3つです。

  • 空き家マッチングサービス
  • 自治体が運営する空き家バンク
  • 古民家物件特集や100万円以下特集

ここで気を付けたいのは、どれか一つに探す場所を絞らないことです。古民家は掲載場所ごとに物件の差が大きいので、限定すると条件に合う物件を見逃してしまうかもしれません。

それでは、それぞれの探し方でどのような物件が見つかりやすいか見ていきましょう。

「アキサポ」などの空き家専門マッチングサービスで探す

「アキサポ」などの空き家マッチングサービスは、空き家の専門家が運営する、空き家を活用したい所有者と探している人をつなぐサービスです。独自物件も多数扱っているので、一度チェックしてみてください。

空き家マッチングサービスの大きな利点は、専門家の主導のもとで、希望条件のヒアリングから物件の紹介、リフォームまでを一貫して対応してもらえることです。しかもリフォーム費用はアキサポ側が負担するので、住み始めるまでの費用負担がありません。

古民家は、一般的な中古住宅よりもリフォームに専門的な知識が求められやすい物件です。柱や梁を活かした改修、断熱性や耐震性の確保、水回りの更新など、見た目を整えるだけでは住みやすい家にならないこともあります。

その点、空き家マッチングサービスを活用すれば、物件探しとリフォームの相談を同時に進めやすくなります。古民家に住みたい気持ちはあるものの、購入費や改修費に不安がある人にとっては、費用負担を抑えながら古民家暮らしを検討できる選択肢になるでしょう。

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自治体が運営する空き家バンクで探す

自治体が運営する空き家バンクは、地域内の空き家情報を自治体が集約して公開しているため、一般的な不動産ポータルサイトや不動産会社の店頭では見つけにくい物件に出会えることがあります。

また、農地・広い庭付きの物件、移住支援制度とあわせて検討できる物件が掲載されている場合もあります。地域での暮らしを前提に古民家を探したい人にとっては、物件情報と自治体の支援制度を一緒に確認できる点もメリットです。

古民家物件特集や100万円以下特集で探す

不動産サイトの古民家物件特集や100万円以下特集などは、エリアをまたいで物件をチェックしやすいので、相場感をつかみたいときに便利です。価格帯やエリア、建物の雰囲気をまとめて比較したいときに向いているでしょう。

また、写真や間取りを見ながら候補を広げられるので、理想の暮らしをイメージしながら探したい人にも使いやすい方法といえます。

古民家を手に入れるなら賃貸・売買・贈与(0円物件)のどれがいい?

古民家を手に入れる方法には、主に「賃貸」「売買」「贈与(0円物件)」の3つがあります。それぞれ費用負担や自由度、リスクの大きさが異なるため、どれが正解というより、自分の目的や資金計画に合う方法を選ぶことが大切です。

取得方法向いている人メリット注意点
賃貸古民家暮らしを試したい人初期費用を抑えやすく、合わない場合に住み替えやすいリフォームやDIYの自由度が低い可能性がある
売買長く住む・自由に改修したい人自分の資産になり、リフォームの自由度が高い購入費用・修繕費・税金・維持管理費がかかる
贈与(0円物件)維持管理や修繕費を負担してでも、物件価格を抑えたい人 物件価格を大幅に抑えられる贈与税や登記費用、不動産取得税、登録免許税、建物の修繕費などが発生するため完全に0円ではない

古民家の取得方法を選ぶときは、単に「安く手に入るか」という視点だけでなく、「リフォームの自由度」「初期費用と維持費のバランス」「将来にわたる管理の実現性」などを総合的に比較・検討しましょう。

迷う場合は、まず賃貸やマッチングサービスを活用して、古民家暮らしの現実を確かめてから購入を検討するのも一つの方法です。

古民家を内見する際に確認すべきポイント

古民家を内見するときは、間取りや雰囲気だけでなく「住める状態に戻すまでに、どこへ費用がかかりそうか」を見ることが大切です。ここでは特に重要な以下の3点を解説します。

  • 建物の安全性
  • 屋根や壁に使われている材料
  • 庭や裏山、竹林など

建物の安全性(雨漏り・シロアリ・基礎)

古民家の内見でまず確認したいのは、建物の安全性です。なかでも雨漏り、シロアリ、基礎の傷みは、建物の安全性を脅かす点で、修繕が必要な場合、費用が膨らみやすいので要注意です。

内見だけで判断しきれない場合は、購入前にホームインスペクションや建築士への相談を検討しましょう。古民家は「直せば住める」のか「直す費用が物件価格を大きく超える」のかで判断が変わります。

屋根や壁に使われている材料

古民家は、屋根や壁に使われている材料によって修繕費やメンテナンスの難易度が変わります。特に、かやぶき屋根のような手に入りにくい材料は要注意です。見た目の雰囲気だけでなく、将来的にどのくらい手入れが必要になるかも確認しておきたいところです。

修繕や張り替えをする場合も、使われている材料によって費用は大きく変わります。瓦屋根なら一部交換で済むこともありますが、下地まで傷んでいれば広範囲の工事が必要です。トタン屋根はサビや穴あきが進むと雨漏りにつながり、かやぶき屋根は維持できる業者を探すこと自体が難しい場合もあります。

庭や裏山、竹林など

古民家は、建物だけでなく敷地全体の管理負担も確認しておく必要があります。広い庭や畑、裏山、竹林などが付いているものは魅力的に感じるかもしれませんが、管理する労力を考えないと、手に負えなくなる恐れがあります。

また、裏山や傾斜地がある場合は、倒木や土砂災害のリスクも確認しておきたいところです。敷地内に擁壁や水路がある場合、その維持管理を誰が行うのかも重要になります。境界があいまいな土地では、どこまでが自分の管理範囲なのか分からず、後から近隣トラブルになる可能性もあります。

古民家購入後にかかる費用は?

古民家の格安物件は、たとえ初期の購入価格が安く抑えられたとしても、その後に住み続けるためのランニングコストが発生します。むしろ、歴史ある古い建物や広大な付帯土地がある物件ほど、購入後にかかる税金や維持管理費を見落としてしまうと、毎年の維持負担が家計を圧迫しかねません。

ここでは、古民家購入後にかかりやすい費用を3つに分けて確認していきましょう。

税金(固定資産税や不動産取得税など)

古民家をはじめとする不動産を購入すると、固定資産税や不動産取得税などの税金がかかります。

固定資産税は、不動産の所有者に毎年課せられる税金です。標準税率は課税標準額の1.4%で、土地と建物のそれぞれに課税されます。古民家の場合、建物の評価額は低くても、敷地が広かったり、宅地以外に山林や畑が含まれていたりすると、思ったよりも税額が高くなる恐れがあります。

また、購入時には不動産取得税、所有権移転登記を行う際には登録免許税も必要です。不動産取得税の税率は原則4%ですが、土地や住宅については軽減措置により3%となる場合があります。登録免許税は登記の種類によって税率が異なり、売買による所有権移転登記では土地・建物の固定資産税評価額をもとに計算されます。

保険(火災保険や地震保険など)

火災保険や地震保険の保険料も、購入後に継続して発生する固定費です。万が一の被災時に修繕費用が高額化しやすい古民家だからこそ、補償内容を安易に妥協するのは禁物です。

ただし、築年数が古い古民家では、希望する補償内容で保険に加入できなかったり、保険料が高くなったりする場合があります。特に、木造の古民家は火災リスクが高く見られやすいため、複数の会社から見積もりを取って、なるべく良い条件のプランを探しましょう。

耐震性に不安がある古民家では、地震時の損害も想定しておきたいポイントです。火災保険とセットで加入する仕組みになっているので、火災保険と合わせて見積もりを取っておきましょう。

維持管理費(修繕・草刈り・害虫対策など)

古民家は、屋根や外壁の補修、床下の点検、水回りの修繕、草刈り、庭木の剪定、害虫対策など、維持管理費が多くなりがちです。

特に地方の古民家では、敷地全体を管理するために、草刈りや枝の伐採などが大きな負担になるかもしれません。これらの管理を怠ると、雑草の繁茂、害虫や害獣の発生、隣地への越境など、近隣トラブルにつながる可能性がある点も油断できません。

また、古民家は建物そのものの修繕も継続的に必要です。雨漏り、シロアリ、床の沈み、配管の劣化などは、住みながら少しずつ対応していくケースもあります。購入時に大きなリフォームをしても、その後のメンテナンス費用がゼロになるわけではありません。

古民家のリフォーム費用を安くする方法はある?

古民家のリフォーム費用を安くしたい場合は、補助金制度や空き家活用サービスの活用を検討するのが近道です。

まず確認したいのが、自治体の補助金制度です。空き家の改修工事や耐震改修、省エネ改修、移住者向けの住宅改修などに使える補助金を用意している自治体は多く、50万~100万円程度の補助を受けられる場合もあります。

また、リフォーム費用の負担を抑えたい場合は「アキサポ」などの空き家マッチングサービスがおすすめです。アキサポでは、条件に応じて空き家のリフォーム費用をアキサポ側が全額負担・活用する仕組みがあるため、古民家再生において高いハードルになりがちな初期投資・リフォーム費用を大きく抑えられます。

まとめ|古民家の格安物件は「安く買えるか」より「無理なく住めるか」で判断しよう

古民家の格安物件は、憧れの古民家暮らしを始めるきっかけになりやすい、身近な存在です。ただし、物件価格だけで判断すると、その他の費用が膨らんで、大きな出費を伴う可能性があるため注意しましょう。

古民家暮らしに興味があるなら、空き家の専門家が集まるアキサポを活用するのがおすすめです。空き家ならではの視点で物件を探せるため、理想の暮らしに合う古民家を見つけやすくなります。ぜひ一度、アキサポで販売中の空き家をチェックしてみてください。

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この記事の監修者

白崎 達也 アキサポ 空き家プランナー

一級建築士

中古住宅や使われなくなった建物の再活用に、20年以上携わってきました。
空き家には、建物や不動産の問題だけでなく、心の整理が難しいことも多くあります。あなたが前向きな一歩を踏み出せるよう、心を込めてサポートいたします。

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