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公開日:2026.06.23 更新日:2026.06.03

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田舎の格安物件は本当にお得?探し方と購入前に確認すべき注意点

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田舎の格安物件を手に入れて、広い家や庭のある暮らし、自然に囲まれた生活を過ごす…なんともロマンのあるビジョンですよね。都市部では手が届きにくい一戸建てでも、地方では数十万円台や100万円台で売り出されていることがあるので、決して夢で終わる話ではありません。

とはいえ、田舎の格安物件は、物件価格は安くても、住める状態にするまでの費用や地域で暮らし続ける不便さといった負担がのしかかってくるケースもあります。

そこで大切になるのが、田舎の格安物件を「安い家」として見るのではなく「自分が思い描く暮らしを実現できる物件か」という視点です。この記事では、田舎の格安物件が安く売られている理由から、具体的な探し方、購入前に見ておきたいポイントや注意点などを解説します。

田舎の格安物件が数十万〜100万円台で安い理由と背景

田舎の格安物件が安い理由は、単に建物が古いからではなく、立地の不便さや買い手の少なさ、住み始めるまでにかかる負担の大きさによるところが大きいです。価格だけを見ると掘り出し物に見えても、その背景を確認しないまま購入すると、修繕費や生活の不便さによって「思ったより安くなかった」と感じやすいです。

特に地方では、人口減少や高齢化によって空き家が増え、家を売りたくても買い手がなかなか見つからない地域があります。所有者にとっても、使っていない家を持ち続ける限り、固定資産税や草刈り、建物管理の負担がかかり続けます。そのため、価格を下げてでも早く手放したいという事情から、相場より安く売り出されるケースがあるのです。

さらに、田舎の格安物件は、購入してすぐ快適に住めるとは限りません。長く空き家だった家では、雨漏りやシロアリ被害、水回り設備の劣化、床下の腐食などが進んでいることがあります。見た目はまだ使えそうでも、実際に住むには屋根や配管、電気設備などの修繕が必要になり、購入後にまとまった費用がかかる場合もあるでしょう。

つまり、田舎の格安物件は甘い話ばかりではないということです。とはいえ、それらの問題が自分にとって受け入れられる範囲であれば、田舎の格安物件は十分に魅力的な選択肢になります。たとえば車移動に抵抗がない、DIYやリフォームを前提に考えている、多少不便であっても、広い家や豊かな自然に囲まれた環境で暮らしたい方にとっては、非常に好条件の物件になり得ます。

理想の田舎の格安物件に出会うには?おすすめの探し方5選と特徴比較

田舎の格安物件は、都市部の物件と違って一般的な不動産ポータルサイトにすべて掲載されているとは限りません。そのため空き家マッチングサービスや空き家バンクなど、複数の情報源を組み合わせて探しましょう。

また、探し方によって見つけやすい物件のタイプも変わります。希望条件に合う空き家を効率よく探したいなら空き家マッチングサービス、地域の空き家情報を直接確認したいなら空き家バンク、補助金や移住支援も含めて検討したいなら自治体情報が役立ちます。まずは、それぞれの特徴を押さえておきましょう。

探し方特徴見つけやすい物件
空き家マッチングサービス希望条件をもとに、空き家や活用可能な物件を探しやすい自分の希望に合う空き家、移住・二拠点生活向けの物件
空き家バンク地方自治体が直接運営または関与しているため、地域の公的な空き家情報を安心して確認しやすい移住向けの空き家、地方の一戸建て、賃貸可能な空き家
自治体の移住サイト物件情報だけでなく、補助金や移住支援制度もあわせて確認できる改修補助が使える物件、子育て世帯・移住者向けの物件
民間の不動産ポータルサイト価格やエリア、間取りなどの条件で検索しやすい売買価格が安い中古戸建て、別荘地の物件、古家付き土地
地域の不動産会社ポータルサイトに出ていない地元物件を扱っていることがある地元で長く管理されている中古住宅、売主との調整が必要な物件

実際に空き家マッチングサービスで扱っている物件を見てみたい場合は、「アキサポ」の物件情報をチェックしてみてください。ここだけでしか扱っていない物件もあるので、意外な掘り出し物に出会えるかもしれません。

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希望条件から田舎の格安物件を絞り込む4つのアプローチ

自分の理想の暮らし方や、住みたい地域などの条件から格安物件を探すには、価格や間取りだけでなく「その場所でどんな生活をしたいのか」から逆算することが大切です。田舎の格安物件は、同じ価格帯でも立地や建物の状態、地域の支援制度によって、購入後の暮らしやすさが大きく変わります。

そこでここでは、田舎の格安物件に求める条件を「自分好みの条件」「住みたい地域」「暮らし方」「支援制度」の4つに分けて紹介します。

自分好みの条件から探す|空き家サービス「アキサポ」が便利

自分好みの条件から田舎の格安物件を探したい場合は、空き家サービスの「アキサポ」が便利です。空き家の専門家が所有者と購入希望者、または活用希望者の間に入り、希望条件に合う物件を個別に提案してくれるため、より具体的な条件から物件を探せます。

また、空き家を購入するだけでなく、借りたい場合の相談にも強い特徴があります。借りる場合は、リフォーム費用をアキサポが負担してくれる仕組みも用意されており、初期費用を大きく抑えられる可能性があります。

特に、移住や二拠点生活、古民家活用など目的がある程度決まっている場合は、自分だけで探すよりも条件に合う物件へたどり着きやすくなるでしょう。田舎で「思い描く暮らし」を始めたい方は、ぜひアキサポにご相談ください。

住みたい地域から探す|気候・災害リスク・都市部への距離を見る

住みたい地域から探す場合は、その地域で生活を続けられるかを確認することが第一です。特に、気候や交通、災害リスク、医療体制などの地域条件は暮らしやすさを大きく左右します。

たとえば、冬に雪が多い地域では除雪の手間や暖房費がかかりますし、山間部では土砂災害や道路の凍結、沿岸部では津波や塩害のリスクも見ておきたいところです。都市部への距離も重要で、通勤・通学、通院などにかかる時間が負担にならないかも確認しておきましょう。

暮らし方から探す|畑付き・古民家・別荘利用で必要な管理は変わる

畑付きの家で家庭菜園を楽しみたい、古民家をリフォームして住みたい、週末だけ過ごす別荘として使いたいなど、目的がはっきりしている場合は、暮らし方から逆算して、条件に該当する物件を探すのがよいでしょう。

たとえば、家庭菜園を楽しみたいのであれば、畑の広さや日当たり、水源の有無、農機具を置けるスペースなどが重要になります。古民家に住みたい場合は、建物の雰囲気だけでなく、耐震性や断熱性、水回りの状態、リフォームできる範囲まで確認しておきたいところです。別荘利用であれば、自宅から通いやすい距離か、留守中の管理をどうするかも判断材料になります。

このように、実現したい暮らし方が決まると、見るべき条件や注意点も自然と絞られていきます。一方で、畑があれば草刈りや水やりが必要になり、古民家なら修繕や寒さ対策、別荘なら湿気・害虫・庭木の管理などが発生します。理想の暮らしに近い物件ほど、楽しみと同時に管理の手間も付いてくると考えておきましょう。

支援制度から探す|空き家バンク・補助金・移住支援をあわせて確認する

初期費用を抑えて田舎の格安物件を探したい場合は、支援制度が手厚い自治体から候補を絞る方法もあります。空き家の改修補助や家財処分費の補助、移住支援金といった支援制度は自治体によって内容が大きく異なるため、同じ価格帯の物件でも使える制度によって実質的な負担が変わってきます。

支援制度を比較したいときは、全国空き家対策推進協議会が運営する検索サイトや、都道府県の空き家・移住支援に関するまとめページを確認すると探しやすいです。すでに気になる地域がある場合は、最初からその自治体の公式サイトを確認してしまってよいでしょう。

なお、制度の利用条件は自治体ごとに異なることが多いです。あとから「この物件では使えなかった」「着工後なので対象外だった」とならないよう、候補地が絞れた段階で自治体の担当窓口に直接確認しておきましょう。 

安易な購入は危険?田舎の格安物件を買う前に必ず確認すべきリスク

田舎の格安物件を買う前に必ず確認しておきたいのが、修繕費や車の維持費、上下水道の整備、境界や再建築の問題といった「物件に付帯する問題」です。物件価格が安くても、住むための準備や手続きに費用がかかると、結果的に予算を大きく超えてしまうことがあります。

これらを十分に確認しないと、購入後に「屋根や水回りの修繕が必要だった」「車がないと生活できなかった」「建て替えができない土地だった」といった問題が発生するかもしれません。

そこでここでは、田舎の格安物件を買う前に確認したいポイントを、費用・インフラ・権利関係の3つに分けて解説します。

リフォーム費用と修繕リスク|安く買えても住むまでに費用がかかる

物件の状態が悪いと、安心して住める状態にするまでに高額な費用がかかることがあります。特に長期間空き家状態だった物件は、雨漏りやシロアリ被害などの物理的瑕疵だけでなく、新耐震基準への適合性、あるいは都市計画法や建築基準法に基づく「再建築不可(接道義務違反など)」に該当しないかといった、法的制限も含めて多角的に確認する必要があります。

これらの劣化を放置すると、建物の構造部分まで傷みが広がったり、住み始めてから追加工事が必要になったりするかもしれません。たとえば、雨漏りを放置すれば柱や梁が腐食し、シロアリ被害が進んでいれば床や土台の補修まで必要になることがあります。水回りの劣化も、配管交換や設備入れ替えまで含めると費用が膨らみやすい部分です。

そのため、リフォーム費用を見積もるときは、安心して住むために必要な工事を優先して精査しましょう。

なお、田舎では工事業者の数が限られていたり、現地までの出張費がかかったりすることもあります。依頼できる業者が少ない地域では、工事の時期が遅れたり、想定より費用が高くなったりするケースもあるでしょう。少しでもリフォーム費用を節約するためにも、複数の業者から見積もりを取り、工事内容と費用を比較しておくことが大切です。

インフラ・交通・生活環境|日常生活への負担が大きくないか確認する

田舎の格安物件を選ぶときは、建物だけでなく、その地域で日常生活が成り立つかどうかも確認しておきましょう。都市部と違い、田舎では車がないと買い物や通院が難しい地域も多く、移動手段や生活インフラがそのまま暮らしやすさに直結します。

まず確認したいのは、上下水道やガス、電気、通信環境などのインフラです。公営水道ではなく井戸(地下水)を利用している物件では、定期的な水質検査の実施や、揚水ポンプの交換・メンテナンス費用が個別にかかる場合があります。下水道が整備されていない地域では、浄化槽の点検や清掃費用も見込んでおかなければなりません。さらにガスがプロパンの場合は、都市ガスより費用が高くなる可能性が高いです。

次に交通面では、車の利用を前提に生活を組み立てる必要があります。最寄りのスーパーや病院、役所、学校までの距離に加えて、冬場の除雪、道路幅、坂道、夜間の運転しやすさなども確認しておきたいポイントです。普段は問題なく通れる道でも、大雨や積雪で使いにくくなる地域もあるため、季節ごとの移動のしやすさにも注意が必要です。

また、仕事や日常生活でインターネットをよく使う場合は、現地の通信環境も必ず確認しておきましょう。内見時にはスマートフォンの電波状況を確認し、インターネット回線の対応エリアも事前に調べておきましょう。

契約・権利関係|境界・再建築不可・農地付き物件に注意する

今まで紹介してきた事項と同じか、それ以上に重要なのが、契約・権利関係です。建物の修繕やインフラの問題は費用をかければ解決できることもありますが、契約・権利関係は簡単に解消できないケースも出てきます。

たとえば、隣地との境界(実務上の所有権界や法的な筆界)が不明確な格安物件を購入すると、引き渡し後に塀や植栽の越境、通路の通行権等をめぐって深刻な境界紛争(民事トラブル)に発展するリスクがあります。また、再建築不可の物件であれば、現在の建物を壊したあとに新しい家を建てられないため、将来の建て替えや売却で不利になる可能性が高いです。

ほかにも、畑付きや農地付きの物件にも注意が必要です。物件に農地(田・畑)が含まれる場合、その所有権移転(売買)には農地法第3条に基づく農業委員会の許可が必須となります。この許可は、買い手が一定の農業従事要件等を満たしていなければ原則として取得できないため、よく確認しないと、家の隣の農地が使えない状態になる恐れもあります。

このように、契約・権利関係に問題があると、購入後に「住めない」「建て替えられない」「売りにくい」といった大きな問題につながりかねません。田舎の格安物件を検討する際は、物件価格の安さだけで判断せず、土地の境界、道路への接道状況、将来的な再建築の可否、付属する農地の有無などを、不動産会社や自治体の窓口に確認してから購入を進めましょう。

田舎の格安物件に関するよくある質問

Q:田舎の格安物件が数十万〜100万円台と破格の安さで売られているのはなぜですか?
A: 地域全体の需要の少なさに加え、売主が固定資産税や管理の負担から早く手放したいという背景があるためです。また、長期間の空き家放置による雨漏り・シロアリ被害や、再建築不可などの法的制限が隠れていることも価格が安い大きな理由です。

Q:田舎の格安物件を購入する際、建物以外で特に注意すべきリスクは何ですか?
A: 隣地との「土地境界」が明確か、また物件に「農地(田・畑)」が含まれているかという点です。農地がある場合は農地法第3条に基づく農業委員会の許可が必須となり、要件を満たさないと購入できないため事前の確認が不可欠です。

まとめ|田舎の格安物件は「安さ」より総額と暮らしやすさで選ぼう

田舎の格安物件は、広い家や庭のある暮らし、自然に囲まれた生活を現実的に考えられる魅力的な選択肢です。

物件選びで大切なのは「自分が思い描く暮らしを無理なく続けられる物件か」という視点で確認することです。空き家マッチングサービスや空き家バンク、自治体の支援制度などを組み合わせながら、地域・暮らし方・費用・管理のしやすさを整理していきましょう。

自分だけで条件整理や物件探しを進めるのが難しい場合は、空き家の専門家に相談するのもひとつの方法です。アキサポでは、希望条件に合う空き家の提案も行っているため、田舎で理想の暮らしを始めたい方は、ぜひお気軽に相談してみてください。

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この記事の監修者

白崎 達也 アキサポ 空き家プランナー

一級建築士

中古住宅や使われなくなった建物の再活用に、20年以上携わってきました。
空き家には、建物や不動産の問題だけでなく、心の整理が難しいことも多くあります。あなたが前向きな一歩を踏み出せるよう、心を込めてサポートいたします。

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