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2022.04.26

ある日、アキサポに怖い人が来た。(前編)

ある日のアキサポ事務所。
今日は、ある空き家の所有者さんが事務所へ相談に来るとのこと。
空き家活用(地域コミュニティ)事業部の2人が所有者さんをお出迎えします。

印南 俊祐
地域コミュニティ事業部 シニアマネージャー
2019年に入社。前職では、木造住宅のリフォーム事業を手がける会社で現場監督を務める。当時の経験から古い建物・空き家への可能性を感じ、アキサポに携わる。

中川 縁
地域コミュニティ事業部 チーフ
2017年に入社。前職は建築コンサル会社に勤務していたが、当社(株式会社ジェクトワン)の「やりたいことをやらせてもらえる環境」に惹かれ転職。管理部門を経て、2021年2月よりアキサポに携わる。

突然の訪問者

印南さん、お疲れさまです。お忙しいところ同席いただいてすみません。他のお仕事大丈夫でしたか?

お疲れさま。ちょうど別の仕事が落ち着いてきたところだったから、大丈夫だよ。

よかったです、とても助かります。

でも、所有者さんが直接事務所に来てくださるなんてめずらしいな。

そうですよね。私も現地でのご案内を勧めたのですが、どうしても伺いたいと言ってくださったので。

なるほど。何か心配事でもあったのかな?

それが、電話もすぐに切られてしまって。

そうか、名前は吉田丸さんか……。

あ、受付から連絡で、来られたそうです!

ーードンドン

どうぞ、お入りください!

!!

!!!

!!!!!!!!

本日担当させていただく、アキサポ スタッフの中川と申します!

私、印南と申します。今日はわざわざお越しいただきありがとうございます。

おう。

……。

……。

……。

空き家のことやってるって聞いたんだけど、オタク?

はい!

ちっ(舌打ち)。ホントか?

はい!

ちっ(舌打ち)。

お客様は、空き家をお持ちですか?

あ? そうだよ!!

私たちはアキサポという空き家活用のサービスを行っています。よければお話だけでも結構ですので、ぜひ聞かせてください。

空き家相談ってめっちゃ怪しい気がしてるんだけど、大丈夫?

ご安心ください。

不動産のヤツらってどうも信用ならんからな。もし騙すつもりなら若い衆呼んじゃうよ?

決して、騙すことなんてありませんよ!

今までいろんなヤツらが物件を利用しようと寄ってきたけど、全部断ってきたんだ。俺は他のヤツらと同じようにはいかないからな!

ご安心ください。アキサポでは、お客様のご要望に合わせて、様々な活用プランをご案内していますので。

吉田丸家の淡い思い出

そうか……なら、話だけでも。言っとくけど、少しでも怪しいこと言ったらタダじゃおかないからな!

吉田丸さんの空き家のことを聞かせていただけますか?

しょうがねぇな……。実は、俺のオフクロが長い間入院していてな。実家の空き家を俺ら兄弟に相続させるって言い出したんだ。

どんな物件なんですか?

オフクロとオヤジが結婚した時に建てたって聞いてるからもう50年以上前からあるかなぁ。俺ら兄弟はその家で育ったんだ。平屋でな、かっこよくはねぇが、じいちゃん、ばあちゃんも住んでて賑やかな家だったんだ。

2世帯住宅だったんですね! 私すごく憧れていたんです。賑やかで楽しそうです。

そうだな。子供の頃は、近所のヤツらもよく遊びに来て、みんなの溜まり場だったんだ。俺や兄貴のダチがしょっちゅう来ていたし、休みの日なんか朝から晩までみんなで遊んでたなぁ。

子供たちの間でコミュニティのような場になっていたんですね。

そうだな……。

初めて彼女を家に呼んだ時も家族みんなで集まってな。オフクロがご馳走作ってくれたっけ。みんな緊張してたけど、すぐに打ち解けてたなぁ。実は、今の家内がその時の彼女なんだがな。

とてもステキなエピソード!! 初めて行くお家でそんな風に温かくお迎えされたら心に残りますね。

そう、家内も俺の実家が大好きだった。結婚して別の場所に住むようになってすっかり行かなくなったけどな。今でも、あの時のことを嬉しそうに話すんだよなぁ。

吉田丸さんのご家族が住まわれているなかで、みんなにとっての居心地の良い場所になっていったんですね。

そうなんだよ。俺にとっちゃ、宝物だ。
あの頃に戻れるなら、戻りてぇなぁ。

……(しみじみ頷く)。

共感と疑念の狭間で…

って、どこまで聞くんだよ!! 

吉田丸さんのお話を聞いていて、家の様子が頭に浮かんできました。私も子供の頃に似たような経験をしていたので当時のことを思い出しましたよ。人が集まる場所っていいですよね。

あ!? オタクに何がわかるんだよ!! そうやって聞く時だけイイ子ぶる作戦だろ? わかってんだよ。それに昔の話してたらやっぱやめたくなってきたな。

私たちは、所有者さんが後悔のない決断ができるような、サポートをしていきますからご安心ください。ちなみに、吉田丸さんは、今の段階で「空き家をこうしていきたい」とか「こうなったらいいな」というイメージはありますか?

さっきも言ったけどな、俺と兄貴にとっちゃ大事な場所なんだ。本当は手放したくないんだ。でもな、俺らもいい年だし、家族もいて仕事もしてるから、定期的に見に行って管理するような時間もないんだよ! かと言って、管理を誰かに頼むと金もかかるしな。

そうですよね。どうにかしなければいけないと心の片隅で思っていても、手間やお金のことを考えて、何もせずに放置している所有者さんは多くいらっしゃいます。それに手放してしまったら手元からなくなるわけですから、思い出だけが残ってしまう。

だろ!? 別に過去にすがるわけじゃないけどな。

でも、空き家を所有していて「何もしない」ことは一番よくないんです。

なんでだ?

まずは、固定資産税や火災保険料をずっと払い続けている状況であること。また、定期的に手入れや掃除をしていなければ、建物の劣化も急速に進んでいきます。そんな負の連鎖が起こっていきます。

たしかにそうだな。

そこで、アキサポでは、所有者さんがアクションを起こしやすいよう、活用にかかるリノベーションや解体などの初期費用を弊社が全額お支払いし、所有者さんの負担額はゼロにしています。また、借主の募集や日々の管理も弊社が行っていくので所有者さんの負担を極力軽減しています。さらに、毎月わずかではありますが、所有者さんは賃料も得ることができるんですよ。

アキサポスタッフの空き家に対する思い

そんなムシのいい話があるか!? 怪しい!! だいたい、さっきの話聞いてもオタクらに俺の実家の大切さなんてわからんだろ!

いえいえ、決してそんなことはありませんよ。私たちは所有者さんがこれまで物件とどんな時間を過ごしてきたか。そこに、どんな思いを抱いているか。そんな物件の背景をお聞きすることを大切にしているんです。

黙れっ!!

私たちは、これまでたくさんの空き家の悩みに向き合ってきました。所有者さんたちはそれぞれの家族環境や生活状況があり、空き家に対していろいろな思いを持っていらっしゃいます。

そうだ。

思いや悩みはみなさん違うので、まずは私たちがそこに向き合うことから始めています。
お客様の中には、別の不動産会社に相談をして売却を勧められたり、壊すことを勧められた後に相談に来る方もいらっしゃいます。私たちは所有者さんの背景や心情を考慮して、空き家の可能性・選択肢を広げるお仕事をしているんです。

どういうことだ?

アキサポは、お客様のライフプランに合わせて空き家の活用を提案しています。これまで空き家とどう過ごしてきたか、そして、将来どうしていきたいか。所有者さんが描く空き家との未来に沿って、具体的な活用提案をしています。

俺たちの将来なんて自分たちでどうにかするから首突っ込んでくるな!!

私たち不動産のプロの視点が入ることで、選択肢は広がりますよ。

そうです。実は私は、過去に大工を経験したり、リフォーム事業の現場監督を勤めながら、住まいに関わる仕事をしてきました。これまでの経験から、古いものでも適切な処理をすることで新たな可能性が生まれることを実感してきました。空き家であれば、その可能性はさらに広がるんですよね。

心が通いはじめた時、物件が動き出す

そうか。疑って悪かったな……。

いえいえ。

正直、これまでいろんな不動産のヤツらと話してきたが、ちょっと違うみたいだな。

そう言っていただけて嬉しいです。

他の不動産では、売却しろだ、解体しろだ、とりあえずの解決方法しか言われなかったんだ。俺のことなんて、ちっともわかっちゃいねぇ。

そうですよね。活用は、一時的に問題が解決すればいいものではないと思っています。長い年月を共にしてきた物件ですから、過去から未来までを見据えて提案していく必要があると思っています。

いいこと言うな。

おそらくビジネスの視点で考えれば、効率は悪いかもしれません。しかし、日本では全国で約840万戸の空き家があると言われていて、大きな問題になっています。この問題を解決していくには、所有者さん一人ひとりとしっかり向き合って、一緒に解決していくことが大切だと思っています。我々は、所有者さん自身の空き家の悩みを解決しながら、日本全国の空き家問題の解決にもつなげていきたいんです。

そうか……日本全体のことを考えてくれているんだな。気に入った!!

そして、空き家を放置しないということは、吉田丸さん、あなたのためでもあるのです。ご存じでしょうか? 空き家を放置するこわ~いリスクを・・・。

(後編に続く)

※この物語はフィクションです。

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