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公開日:2025.10.11 更新日:2025.10.10

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【社員インタビュー】一人ひとりの空き家問題に「対話」で向き合う

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今回は、空き家解決サービス「アキサポ」を手掛ける弊社株式会社ジェクトワンの空き家プランナー・水川真志(みずかわ まさし)にインタビューを実施。空き家プランナーとはどのような仕事なのか、どのような形で空き家活用をサポートしてくれるのかを、実際に水川が担当した事例も取り上げつつ、詳しくご紹介します。

空き家プランナーとは?

「アキサポ」において、空き家所有者様のお悩みを伺い、 建物状況調査や市場調査を通じて最適な解決プランを提案・実行する専門担当者。
活用、買取などのさまざまな選択肢の中から具体的な解決策を提案するほか、 相続・名義変更手続きのサポートや工事の手配、物件の管理まで、 空き家問題の一貫したサポートを行います。

“地域に根ざした活用”と“一貫したサポート体制”に共感

今回インタビューした水川は、株式会社ジェクトワンに入社して約2年半。入社してすぐに空き家プランナーとしてのキャリアをスタートさせていますが、どのようなきっかけでこの仕事を行うようになったのかを伺ってみました。

ーー簡単な自己紹介をお願いいたします。

水川:空き家プランナーとして、主に空き家の活用について取り組んでいます。担当エリアは主に一都三県(東京・千葉・埼玉・神奈川)です。

ーー入社のきっかけを教えていただけますか?

水川:前職ではゼネコンの営業をしており、トンネルや高速道路など、インフラ関連の大きな工事を担当していました。当時はメイン担当者が別にいて、サブ的な立ち位置で仕事をしていたのですが、30歳を迎えるくらいの時期に「もっと自分で主体的に動ける仕事がしたい」と思ったんです。そのタイミングでちょうど宅建士(宅地建物取引)の資格も取得できたので、不動産業界を中心に転職先を探していました。

株式会社ジェクトワンが運営するアキサポは、他社にはないサービスを展開しているところが魅力的だったのと、何かのセミナーで株式会社ジェクトワンの代表が「その地域の特性を活かし、近隣住民の方々に理解され、その地域に見合った空き家を新しい価値に変えていく」という内容の話を聞いてとても共感しました。前職のゼネコンでは、近隣の状況関係なしにどんどん既存の建物を壊して新しいものを建てていましたが、そういうスタンスに納得しきれない部分もあったので、こういう空き家活用に対するマインドは、入社する決め手になりましたね。

ーーゼネコンと一般住宅の空き家を扱うアキサポだとかなり規模感は違うので、仕事のやり方も前職とはギャップがありそうですね。

水川:はい、やはりアキサポではほとんどが戸建ての改修になるので、ゼネコンとは全然勝手が違いましたね。建築の知識があるようでなかったですし、宅建の資格は持っていても実務はなかったので、ゼロベースで勉強しながら進めていきました。

でも、誰かに指示されるわけでもなく、自分で計画を立てて所有者様とコミュニケーションをとりながら一貫して業務を進めていけるので、めちゃくちゃやりがいを感じています!

空き家活用相談の流れ

続いて、アキサポに空き家活動の相談をした場合、どのような流れでやり取りが進んでいくのかを伺いました。

ーーアキサポを利用する際の主な流れについて教えてください

水川:まずお問い合わせいただいたら電話やメール、もしくは対面でヒアリングを行います。所有者様のご事情やお悩み、ご希望、物件のエリアなどを一通りお伺いします。

ーー何をどう相談したらいいかわからないというケースもあると思うのですが…

水川:実は、そういう所有者様がほとんどなんです。所有者様のご状況を丁寧にお伺いして、一緒に解決の糸口を見つけていくのが我々の仕事なので、具体的なご希望などが決まっていなくても、安心してご相談いただければと思います。

ーーなるほど。不動産は複雑な法律や専門用語も多いので、ゼロの状態からサポートしてもらえるのはありがたいですね。

水川:ヒアリングが終わったら、建物状況等の現地調査を行い、最短で2~3週間後を目途に活用企画をご提案します。そのあと、だいたい1~2週間後で申し込みの可否についてご返答いただき、契約となれば手続きを開始。荷物の整理や相続登記などが終わっていない方は、このタイミングで並行して対応していただく形になりますね。すべての手続きが完了し、建物を引き渡していただいてから、リノベーション工事に入ります。

ちなみに、売却の場合は専任の仲介担当者が1~2週間程度でレインズ(不動産流通機構会員専用の情報交換サービス)というサイトに掲載して募集をかけるという流れになります。

ーー申し込みから賃貸募集や運用開始までにかかる期間は、だいたいどのくらいになるのでしょうか?

水川:物件や活用方法によりますが、最短で5~6ヶ月程度ですね。賃貸の場合は、工事完了の1ヶ月前くらいから賃貸募集の準備を行います。民泊や宿泊施設の場合は、運営を引き受ける業者(出口業者)さんをおさえた上で進めるケースも多いので、工事と同時進行で業者さんと打合せや準備も行います。

ーー半年近くをかけて、企画から収益物件への転換までを丁寧に進める。その緻密なプロセスこそが強みなんですね。ちなみに、空き家活用のお問い合わせは年間で何件くらいいただくのでしょうか?

水川:私が空き家プランナーになって約2年半でいただいたお問い合わせは、450件程度なので、年間換算すると180件程度でしょうか。もちろん、中にはエリア等の条件からアキサポの活用サービスではご提案することが難しい物件だったり、ご条件が合わなかったりしてすべてがご契約となるわけではありませんが、今まで約90件を「空き家活用」という形でサポートさせていただきました。

ーー水川さんお一人で年間約180件のお問い合わせが来ると考えると、全体ではかなりの件数になりますね。

水川:そうですね。近年は空き家に関する法律も基準が厳しくなっており、空き家をどう扱っていくかは多くの所有者様の課題になると思います。今後もお問い合わせは増えていくと予想されるので、ご相談お待ちしております!

空き家の活用実績

ここからは、水川が実際に担当した物件の中から、「直近で担当した物件」と「もっとも印象的だった物件」の2件をピックアップしてご紹介します。

思い入れのある築50年以上の自宅兼事務所のビルを宿泊施設に

ーー直近で担当された物件について教えてください

水川:文京区湯島にある物件です。これから工事に着手する物件なのですが、鉄筋コンクリート造4階建てのビルで、千代田線「湯島駅」から徒歩3~4分くらいの好立地にあります。もともと所有者様が事業をしながら住まわれていた自宅兼事務所でしたが、その後1~2年ほど空き家でした。築年数は50年以上経っていて、雨漏りやカビ、湿気など湿気が溜まり、カビの発生でかなり老朽化が進んだ状態だったんです。ですが、ご相談いただいた所有者様のお嬢様が、思い出のある建物を手放さずに活用したいというご相談を受け、宿泊施設としてリノベーションする形になりました。

ーー老朽化が進んでいたとしても、長年過ごしてきたご実家であればやはり何らかの形で残したいですよね。

水川:そうですね、やはり元がご実家だった空き家の場合、思い入れもあるので手放さずに活用したいという方がほとんどです。今回の物件は、4階建てという規模感や立地の良さから、事業用としての貸し出しやシェアハウス、学生寮などいろいろな選択肢を検討できましたが、最終的に所有者様のご希望やコストを考慮し、宿泊施設となりました。

ーー確かに、老朽化や損傷は見られますが、立派な建物だから使い道も色々検討できそうですね。

水川:はい、建物自体も鉄筋コンクリート造なので、定期的なメンテナンス・修繕を行えば100年は持ちますし、まだまだ活躍できる物件だと思います。

今回は宿泊施設となりましたが、企画をご提案した際、特に奥様がすごくワクワクした笑顔でご快諾くださったので、工事の細かい部分まで作り込んだ甲斐があったなと思いました!

シロアリ被害が酷かった実家を賃貸物件へリノベーション

ーー今まで手掛けた中で、特に印象的だった物件を教えてください。

水川:横浜市神奈川区にある物件が印象的でした。この物件も所有者様のお嬢様からご相談いただいたのですが、鉄骨造2階建ての戸建てのご実家で、「自己負担はあっても良いので、なるべく早く自分たちで収益化できる物件にしたい」というご希望だったんです。戸建ての活用の場合、だいたい10年~12年はアキサポが借り受け、その間に工事費を回収して事業を運用させていただくというのが一般的なのですが、今回はなるべく早くご自身で運用されたいということだったので、所有者様に一部工事費用等をご負担いただき、通常より短い7年の契約になりました。

ーーこちらの建物も老朽化が進んでいるようですが、やはりリノベーションの規模も大きかったのでしょうか?

水川:はい、延べ床137㎡というかなりの広さがある上、和室も多かったので、1階の間取りをガラッと変更しました。具体的には1階の2和室とDKを繋げてLDKにし、畳もすべてフローリングにしたのですが、ここまで大きなリノベーションに携われたのも初めてだったので、思い入れがあります。あと、築47年で8年も空き家だったということもあり、シロアリの被害がかなり大きかったところも印象的でしたね。和室やキッチン、玄関回りにまで及んでいたので、この辺は徹底的に改修させていただきました。

ーーAfterの写真を見ると、かなりオシャレでモダンな雰囲気に変わりましたね!

水川:はい、だいぶ印象が変わったんじゃないかと思います。アキサポでは工事が終わったら、所有者様向けにリノベーション後の物件をご覧いただく内覧会を実施しているんですが、その際お嬢様はもちろんお父様とお母様もとても喜ばれていました!現在この物件は新たな入居者様が入られて、無事賃貸物件として運用されています。

ーーお客様の笑顔は本当に励みになりますよね!今回は2物件ともお嬢様が相談されていましたが、所有者様のお子様からの問い合わせをいただくというケースは多いのでしょうか?

水川:多いですね。中でも、ご両親が施設に入所されて空き家になってしまったタイミングで問い合わせいただくことがよくありますね。

多くの人の頼りになる空き家プランナーへ

最後に、空き家プランナーという仕事への想いについて伺いました。

ーー空き家プランナーの仕事で大変なところを教えていただけますか?

水川:アキサポでは単に建物をお借りするだけでなく、リノベーション工事や賃貸募集、活用開始後の入居者対応・建物管理まで一貫して所有者様と関わっていきます。なかなか手離れしない分大変さはありますが、そこがやりがいでもありますね。

工数の観点でいうと他部署との打ち合わせを重ねしたり、工事前後に現地で内見したりすると結構時間がかかります。あと、しっかりと賃貸物件としてリノベーション工事を行いますので、基本的に賃貸は募集をかけたらスムーズに見つかることがほとんどですが、稀になかなか決まらないケースがあると気が張りますね。

ーー確かに、大変さとやりがいは表裏一体ですが、ゼネコンの営業時代では得られなかった達成感がありそうですね。

水川:はい。一貫してサポートできるからこそ、不動産の知識を幅広く学べますし、所有者様と直接お話ができて、感謝の言葉もいただくことができます。前職のゼネコン時代とは違い、自分がどう動くかによって所有者様の悩みや物件の動きが変わっていくので、主体的かつ多角的に進められるのは、本当にやりがいに繋がっていますね。

ーーひとくちに空き家の相談といっても色々なパターンがあるかと思いますが、プランニングを行う上で大切にしていることはありますか?

水川:お悩みを抱えた所有者様と同じ目線に立って解決に向けて進めていくことを心がけています。所有者様のタイプも色々なので、話し合いに時間をかけたくない方もいらっしゃれば、しっかりかけたい方もいらっしゃるので、ご希望にあわせてお話を伺う姿勢は変えていますね。

ーー所有者様一人ひとりに寄り添って話を聞いてくれるのは、とても頼もしいんじゃないかと思います。

水川:そうですね、お客様との対話を大切にしているので、時間を忘れて話し込んでしまうこともあります(笑)。でも、丁寧なコミュニケーションがお客様の満足度につながると思うので、上手く調整しながら進めています。

ーー空き家プランナーとしての今後の目標を教えてください。

水川:現在の担当エリアは一都三県ですが、今後は全国へ範囲を広げて行けたらと思っています。空き家の悩みは多くの人が突き当たるものなので、幅広く頼りにしてもらえる存在になりたいです。

ーー特に関わってみたいエリアなどはありますか?

水川:私は出身が岡山県なんですが、学生時代は愛媛県、仕事で宮城県にも3年ほど住んでいました。なので、過去に住んでいたエリアは特に関わってみたいなと思っています。建物の元々の佇まいを活かしつつ、リノベーションで機能面を充実させて、建物の良さや所有者様の想いまでも引き継いでいけるような形で各地の空き家を流通させていきたいです。

ーー最後に、空き家でお悩みの所有者様へメッセージをお願いします

水川:空き家は負動産ではなく、代々引き継がれた大切な資産です。放置した結果、どんどん年数が経過して朽ちていくだけでなく、空き巣に入られるなどトラブルが起こってしまったというケースもあります。まずは解決に向けて一歩踏み出していただきたいです。何もわからない状態でもしっかりサポートいたしますので、ぜひお早めにアキサポへご相談ください!

ーーー

“人”と“地域”への熱い想いを胸に、日々所有者様と二人三脚で空き家問題解決へ奮闘している水川。前職が、アキサポとは対極ともいえるゼネコン営業だったからこそ、幅広い視点で所有者様のお悩みを捉え、最適な活用方法のご提案につながっているのかもしれません。

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※本記事の掲載内容は取材当時の情報に基づいています。

この記事の監修者

岡崎 千尋 アキサポ 空き家プランナー

宅建士/二級建築士

都市計画コンサルタントとしてまちづくりを経験後、アキサポでは不動産の活用から売買まで幅広く担当してきました。
お客様のお悩みに寄り添い、所有者様・入居者様・地域の皆様にとって「三方良し」となる解決策を追及いたします。

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