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公開日:2026.07.04 更新日:2026.06.12

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空き家不動産投資ガイド|利回り・初期費用・民泊/賃貸の収益比較と失敗回避策

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相続や住み替えをきっかけに増え続ける空き家。近年、そんな空き家を不動産投資として活用する動きが注目を集めています。

この記事では、空き家不動産投資のメリットと注意点、民泊・賃貸といった活用方法を解説。補助金や税制優遇を活用してコストを抑える方法や、失敗を避けるためのポイントにも触れていきます。

なぜ今「空き家投資」が注目されているのか

そんな空き家の増加という社会的な要因から、近年空き家投資が注目されています。相続や住み替えにより使われなくなった住宅は年々増えており、総務省の住宅・土地統計調査によると、全国の空き家数は約900万戸、​​空き家率は13.8%(2023年住宅・土地統計調査)と過去最高を更新しています。

しかしながら、こうした空き家は必ずしも“価値のない不動産”ではありません。地方や郊外の空き家であれば、50万〜数百万円と比較的手の届きやすい価格帯で購入できるケースも多く、初期費用を抑えて投資を始めることができます。

加えて、空き家は用途の自由度が高い不動産です。賃貸や民泊だけでなく、店舗、サードプレイス、二拠点生活の拠点など、多様な活用が可能。さらに、空き家改修補助や移住・創業支援といった自治体制度も拡充しており、制度を前提に投資計画を立てられる環境が整いつつあるのです。

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空き家不動産投資でできる主な活用方法

空き家投資の強みは、用途を一つに限定しなくてよいことです。立地条件や地域のニーズを見ながら、賃貸や民泊、事業利用など複数の可能性を検討できます。

活用タイプ特徴・メリット初期費用の目安想定収益の傾向
① 賃貸(長期)安定収入が見込める/地域の居住ニーズが高い
② 民泊・宿泊施設1泊あたりの単価が高い/観光地やインバウンド向き
③ 店舗・カフェ独自性を出しやすい/地域の活性化にも貢献中〜高
④ 二拠点シェア型人と拠点をつなぐ新しい形/将来の自己利用も視野
⑤ コワーキング・スペースリモートワーク需要に対応/月額制などの安定性

活用タイプ①長期賃貸として運用する

長期賃貸は、空き家投資の中でも比較的収益予測を立てやすい方法です。地域の居住ニーズを前提に計画を立てやすく、家賃収入による安定したキャッシュフローが期待できます。リフォーム費用は避けられませんが、立地や間取りが需要に合っていれば、空室リスクを軽減できます。

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活用タイプ②民泊・宿泊施設として活用する

観光地やインバウンド需要のあるエリアでは、民泊や簡易宿所としての活用も有力です。1泊あたりの単価が高く、うまく運用できれば高い利回りを目指せる可能性があります。ただし、民泊新法や消防基準、用途制限への対応を怠ると、営業そのものができないリスクもあるため、法規制について事前の確認はマストです。

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活用タイプ③店舗・カフェとして活用する

空き家を店舗やカフェとして活用すれば、収益確保と地域活性化を両立できます。古民家の雰囲気を活かした店舗は、観光資源としても評価されやすく、移住や起業とセットで検討されるケースも増えています。内装工事や厨房設備など初期費用は高くなる傾向にあるため、事業として成立するかどうか、事前に売上見込みや運営体制を慎重に検討しましょう。

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活用タイプ④二拠点・シェア型として活用する

都市部での仕事を続けながら、地方にもう一つの拠点を持つ二拠点型の活用も増えています。空き家をシェア利用や短期滞在向けに運用し、将来的には自分や家族の拠点として使う選択もできます。

二拠点生活(デュアルライフ)の魅力と成功へのステップ | 空き家の活用・売買は【アキサポ】

活用タイプ⑤コワーキング・レンタルスペース

リモートワークの定着により、地方でも仕事ができる拠点へのニーズが高まっています。空き家を改修し、コワーキングやレンタルスペースとして活用すれば、月額会員制や時間貸しによる安定収益が期待できます。定期利用者が生まれやすく、継続的な運用につながりやすいところも魅力です。

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空き家投資のメリットと注意点

空き家投資では、上手くいった話よりも“なぜつまずいたのか”という理由にこそ学ぶべきヒントがあります。安さに惹かれて購入した結果、購入後に修繕費が膨らんだり、思うように需要が得られなかったりすることもあります。空き家投資のメリットと注意点を確認しておきましょう。

空き家投資のメリット

分類項目詳細・チェックポイント
メリット初期費用を抑えられる郊外や地方の空き家は50万〜500万円程度で購入できるケースもあり、投資を始めやすい
補助金を活用できる自治体の空き家改修補助やリノベーション補助、創業支援金などを利用して負担を軽減できる
活用方法が多様賃貸、民泊、店舗、二拠点生活の拠点など、地域のニーズに合わせて柔軟に変えられる
注意点修繕・改修に想定以上の費用築古物件は雨漏りや構造の劣化が隠れているリスクがあり、事前のインスペクションが重要
収益性が地域に左右される物件が安くても、そのエリアに賃貸や観光の需要がなければ収益化は極めて困難
法規制・許認可の理解が必要民泊新法、消防法、用途地域、用途変更(200平米超)など、活用法に応じた法制度の確認が必須

空き家投資の注意点

リスク内容対策
修繕・改修に思った以上の費用がかかる築年数が古い物件では購入後に雨漏りや設備劣化が判明することもインスペクション(建物調査)を事前に実施する
収益性が地域に左右される価格が安くても需要がなければ収益化は困難立地・観光性・人口動態などのエリアデータを事前に確認する
法規制・許認可の理解が必要民泊新法・用途変更・消防法・都市計画法など活用方法によって確認すべき法制度が異なる活用方法を決める前に該当する法規制を確認する

空き家投資の実現性を判断する方法(3つの視点)

空き家投資で大切なのは、安さだけで判断せず「この空き家をどう活かせるか」を考えること。エリア需要、収益の見込み、想定されるリスク。この3つを確認することで、判断の精度がぐっと高まります。

① エリア・需要を調べる

観光地や大学周辺、工業地域、移住者が増えているエリアなど、人が集まる理由があるかどうかは特に確認しておきたいポイント。判断材料として有効なのが、人口推移や空室率のデータです。総務省の国勢調査や住宅・土地統計調査を活用して、人口減少の傾向や住宅需要の有無を客観的に把握しましょう。

②収益シミュレーションを行う

空き家投資で失敗を避けるために欠かせないのが、事前の収益シミュレーションです。

購入価格の安さだけに目を向けるのではなく、リフォーム費や税金、管理コストまで含めた総投資額を整理しましょう。そのうえで、家賃や宿泊単価、稼働率から年間収入を想定。実質利回りの目安として、戸建賃貸なら7〜12%、民泊なら15%以上を目指すのが一般的ですが、物件の個別要因により異なります。

収支計算の指標判断の目安数値運用のポイント・注意点
実質利回り7% 〜 12%(民泊なら15%以上)表面利回りではなく、諸経費や維持コストを引いた現実的な数値で測る
想定稼働率賃貸:入居率として90%前後 / 民泊:宿泊稼働率として30〜60%程度常に満室・満室稼働を前提とせず、現実的な空室リスクを織り込む
初期費用回収期間5年 〜 8年が目安総投資額(購入費+改修費など)を何年で回収できるかを逆算する

【シミュレーション例】地方の空き家を賃貸運用した場合

たとえば、地方の空き家を購入し、長期賃貸として運用するケースを想定してみましょう。

収支シミュレーションの項目該当する金額・内訳
物件購入価格150万円
リフォーム・改修費200万円
諸費用(登記・仲介手数料・税金等)30万円
総投資額(初期費用の合計)380万円
月額家賃(想定)5.5万円(年間家賃収入:66万円)
年間運用コスト(固定資産税・保険等)15万円
年間キャッシュフロー(手残り収入)51万円
実質利回り約13.4%
投資回収期間約7.5年

月額家賃5.5万円で貸し出せた場合、年間家賃収入は66万円。固定資産税・保険・修繕積立・管理費などを年間15万円とすると、年間の収支内訳およびキャッシュフローのシミュレーションは次の通りです。

  • 年間収入:66万円
  • 年間運用コスト:15万円
  • 年間キャッシュフロー:51万円

この場合、

  • 実質利回り:約13.4%
  • 投資回収期間:約7.5年

となり、地方の空き家投資としては比較的健全な水準といえます。

③トラブル・失敗事例を確認する

最後に確認しておきたいのが、空き家投資で起こりやすい失敗事例です。例えばDIYに力を入れすぎた結果、修繕費が膨らんで収支が合わなくなるケースや、需要のない立地で購入してしまい活用できないケースもあります。運営面や管理負担まで含めて検討することが大切です。

空き家投資の始め方(購入〜運用の流れ)

初めて空き家投資を検討する場合、何から始めればよいのか迷う方も多いはず。ここでは、購入から運用までの全体像をつかめるよう、空き家投資の基本的な流れを4つのステップで解説します。

空き家投資の基本ステップ(購入〜運用)
ステップ1:物件を探す
空き家バンクや民間ポータルを併用。専門家と現地同行し、隠れた劣化や法的な制約を事前に見極めます。
ステップ2:物件調査・収益性検討
インスペクションで修繕リスクを可視化。エリア需要に合わせ、長期賃貸や民泊などの活用方針と実質利回りを算出します。
ステップ3:補助金・支援制度の活用
自治体の空き家改修補助や創業・移住支援金を調査。初期費用の負担を最小限に抑えるため、購入前に対象要件を確認します。
ステップ4:運用設計・管理体制の構築
賃貸管理の委託先選定や、民泊の清掃・集客導線を整備。確定申告の手間や将来の修繕計画も先回りで整理します。

ステップ1|物件を探す

情報源は一つに絞らず、複数を併用するのが基本です。空き家バンクや民間の不動産ポータル、自治体による紹介制度などを活用して物件を探しましょう。可能であれば、空き家の取り扱いに慣れた不動産会社や建築士と現地を確認し、後から判明しがちな劣化や制約条件を事前に把握しておくと安心です。

🔗DIY・民泊・賃貸向け物件を探す

ステップ2|物件調査・収益性検討

購入候補が決まったら、インスペクションや耐震確認を通じて、劣化状況や修繕リスクを把握し、追加工事が必要かを見極めましょう。そのうえで賃貸・民泊・事業利用といった活用方針を整理し、想定収入とコストのバランスを検討しましょう。

インスペクションとは?中古住宅購入前に知るべき種類・費用・メリットを徹底解説 | 空き家の活用・売買は【アキサポ】

ステップ3|補助金・支援制度を活用

自治体によっては、空き家改修費の補助に加え、民泊・宿泊施設向けの支援や、創業・移住を後押しする制度が用意されています。これらを活用すれば、初期費用の負担を抑えながら投資を進めることが可能です。ただし、補助金には対象工事や申請時期、併用可否など細かな条件があります。購入前から制度を調べ、計画に組み込んでおくことが大切です。

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ステップ4|運用設計・管理体制を整える

賃貸の場合は、入居者対応や家賃管理をどこまで自分で行うか、管理会社に委託するかの判断が必要です。民泊の場合は、清掃体制や予約管理、集客導線の設計が収益に直結します。あわせて、確定申告や税務処理、将来を見据えた修繕計画も早い段階で整理しておくことも重要なポイントです。

補助金・税制優遇の活用でコストを抑える方法

空き家投資を検討するうえで欠かせないのが、補助金や税制優遇の存在です。多くの自治体では、空き家改修や事業利用を促進する制度を設けています。これらを活用することで、投資の初期負担を大きく抑えることが可能です。

空き家改修補助(最大100〜300万円)

空き家改修補助は、住宅の再生を目的として、改修費用の一部を自治体が支援する制度です。補助の上限額や対象工事は自治体ごとに異なりますが、100万円前後から、条件によっては300万円規模となる例もあります。耐震補強や水回りの改修が対象になることが多く、初期改修費を抑える手段として活用されています。

民泊・宿泊施設への改修補助

空き家を民泊や簡易宿所として利用する場合、観光振興を目的とした改修補助が用意されている自治体もあります。宿泊施設の整備を支援する制度で、工事費や設備費の一部が対象となるケースがあります。対象条件は自治体によって異なり、用途地域や住宅宿泊事業法、旅館業法への適合が前提となる場合が一般的です。

新規事業支援(創業補助金)

店舗やカフェなど、空き家を活用した事業を始める場合、創業支援を目的とした補助金が利用できることがあります。これらは地域経済の活性化を目的とした制度で、工事費や設備費、販促費などが対象となるケースもあります。空き家の使い方だけでなく、事業としての実現性や計画内容も含めて支給可否が判断されます。

固定資産税の特例/耐震改修税制

空き家投資では、補助金だけでなく税制優遇も検討対象となります。一定の耐震改修を行った住宅では、固定資産税の減額措置が適用される場合があります。制度ごとに条件や適用期間が異なるため、長期的なコスト管理の視点で確認しておく必要があります。

補助制度が充実している自治体例(公式サイト)

※制度内容・補助額・申請条件は自治体ごとに異なり、年度途中で変更される場合があります。必ず最新情報をご確認ください。

🔗長野県|あんしん空き家流通促進事業
長野県では中古住宅所有者が実施するインスペクション(住宅診断)や、既存住宅売買瑕疵保険の保険料について、費用の一部を補助する制度を設けています。

🔗山梨県|やまなし空き古民家・レトロ建築バンク
山梨県では、空き家対策だけではなく地域の活性化にもつながる古民家等の利活用を促進することを目的に、やまなし空き古民家・レトロ建築バンク制度を実施しています。

🔗群馬県|市町村における空き家対策支援制度(最新の実施状況は各市町村の窓口へご確認ください)
県内市町村ごとの空き家対策支援制度を一覧で掲載。各市町村が実施する補助制度のPDFデータを確認できます。

🔗岡山県|空き家対策総合案内
空き家ガイドブック、空き家管理サービス、県内市町村の空き家相談窓口や補助制度一覧など、空き家対策に関する情報が総合的に掲載されています。

よくある質問

空き家不動産投資に関するよくある質問
Q. 地方の格安空き家を購入して投資する際、最も注意すべきリスクは何ですか?
「物件価格の安さ」だけで飛びつき、事前のエリア需要(賃貸ニーズや観光需要)を調べずに購入してしまうことです。需要がなければいくら安くても空室のままとなり収益化できません。また、隠れた構造の劣化による「想定外の修繕コストの上振れ」を防ぐため、購入前のインスペクション実施が鉄則です。
Q. 空き家を民泊やカフェとして活用する場合、どのような法規制が関わりますか?
民泊の場合は住宅宿泊事業法(民泊新法)や旅館業法、消防法への適合が必要となります。カフェなどの店舗にする場合は食品衛生法に基づく営業許可のほか、建物の床面積や立地によっては都市計画法(用途地域)の制限や建築基準法上の用途変更手続きが必要になるため、契約前の確認が必須です。
Q. 自治体の空き家改修補助金を利用するためのポイントはありますか?
多くの自治体補助金は「工事の着工前」に申請して交付決定を受けることが必須要件となっています。また、対象となる工事内容(耐震や水回り改修など)や、地元の施工業者を利用することなどの細かな指定、年度ごとの予算上限があるため、物件の購入を検討する段階から前もって自治体の窓口へ確認・計画することが大切です。

まとめ|補助金と計画性で現実的な空き家投資を

空き家投資の成功の可否は購入前の判断にかかっています。エリア需要や収益性、補助金の適用可否を確認せずに進めてしまうと、想定外のコストや空室リスクに直面することもあります。迷ったときは、まず情報整理から始めることが大切です。

「アキサポ」では、空き家投資の収益シミュレーションや補助制度の整理、物件選びの方向性まで、状況に合わせた整理をサポートします。まずはお気軽にご相談ください。

🔗空き家投資の収益シミュレーション相談
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この記事の監修者

白崎 達也 アキサポ 空き家プランナー

一級建築士

中古住宅や使われなくなった建物の再活用に、20年以上携わってきました。
空き家には、建物や不動産の問題だけでなく、心の整理が難しいことも多くあります。あなたが前向きな一歩を踏み出せるよう、心を込めてサポートいたします。

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