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公開日:2022.01.24 更新日:2026.06.11

空き家管理代行サービスとは?料金・選び方を比較解説

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空き家の管理が負担になっているものの、遠方に住んでいたり日々の忙しさから手が回らなかったりと、悩んでいる方は少なくありません。放置すれば建物の劣化や周辺への悪影響が進むだけでなく、法的なリスクも高まります。

そんなときに頼れるのが「空き家管理代行サービス」です。換気・通水・清掃など空き家の日常管理をすべて有料で代行するサービスで、建物の劣化・犯罪・周辺への悪影響といったリスクを専門家が代わりに抑制します。

この記事では、空き家管理代行サービスの特徴・メリット・デメリット・おすすめサービスを紹介します。

空き家管理代行サービスとは

空き家管理代行サービスとは、換気・通水・清掃など空き家の日常管理をすべて有料で代行するサービスで、建物の劣化・犯罪・周辺への悪影響といったリスクを専門家が代わりに抑制します。

空き家に潜むリスクの例としては、カビやシロアリによる建物の劣化、雑草や害虫による周辺環境の悪化、放火や空き巣といった犯罪リスクなどがあります。

さらに放置が進むと、「管理不全空き家」や「特定空き家」に指定される可能性があります。2023年12月施行の改正空家法により、適切に管理されていない空き家は特定空き家に至る前の段階でも「管理不全空き家」として指定され、固定資産税の住宅用地特例が解除されて税負担が最大6倍になるリスクがあります。さらに改善が見られない場合は行政代執行(強制解体)の対象となる可能性もあります。

空き家管理代行サービスでは、これらのリスクを下げるために、以下のようなサービスを提供しています。

サービス内容概要
換気建物内の空気の入れ替えおよび確認
通水水漏れや水道メーター異常などのチェック
清掃屋内外の清掃
屋内確認雨漏り・傷み・カビなどのチェック
屋外確認庭木・雑草・外壁・瓦などのチェック
剪定除草や庭木の剪定
ポスト確認郵便物の確認・整理

空き家管理代行サービスのメリット・デメリット

空き家管理代行サービスは状態維持に便利なサービスですが、状況によっては売却や活用のほうが適している場合もあります。メリット・デメリットを把握したうえで検討しましょう。

■4つのメリット

①管理の手間・移動の負担が省ける
自分の代わりに管理してもらえるため、定期的な現地訪問が不要になります。遠方に住んでいる方にとっては、移動コスト・時間の削減だけでも大きなメリットです。

②建物劣化リスクを軽減できる
定期的な換気・通水・清掃により、人が住んでいない建物に起きやすい急速な劣化を抑えられます。放置して大規模修繕(数十万〜百万円単位)が必要になるリスクと比べると、月額5,000〜15,000円程度の管理費用は合理的な選択です。

③周囲への悪影響・犯罪リスクを抑えられる
雑草・害虫・不法投棄・空き巣など、近隣や社会的なリスクをまとめて対策できます。

④将来の選択肢を広げられる
売却・賃貸・活用を将来検討する場合、定期管理された物件は買い手・借り手が見つかりやすく条件も有利になりやすいです。売却・相続相談に対応しているサービスも多く、将来の使い道を同時に相談できる場合もあります。

■2つのデメリット

①継続的な費用負担がかかる
長期間利用するほど累積コストが増えます。費用の妥当性は、自分で管理する場合の交通費・備品代・時間コストと比較して判断しましょう。基本料金の相場は月額5,000〜15,000円程度です。

②サービス品質に差がある
会社によってサービス内容・クオリティは異なります。申し込み前に、必要なサービスが含まれているか・利用者の口コミや実績・会社の信頼性を必ず確認しましょう。

おすすめの空き家管理代行サービス4選

会社名対応エリア料金(税込)拠点数特徴
東京ガス 実家のお守り東京・神奈川・千葉・埼玉(一部)9,900円〜/回1拠点草むしり対応込み、オールインワン
郵便局の空き家みまもり全国対応4,280円/月全国郵便局ネットワーク業界最安水準、2025年1月全国展開開始
Livness全国対応(一部除く)9,900円〜/月全国43拠点ALSOKと提携、24時間機械警備
日本空き家サポート全国47都道府県対応5,500円〜/回加盟231社のネットワーク(2025年7月現在)信頼性重視、動画・画像レポート

(1)東京ガス 実家のお守り

運営会社:東京ガス
対応エリア:東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県のそれぞれ一部エリア
料金:ベーシックプラン 9,900円/回、スタンダードプラン 11,000円/回、プレミアムプラン 14,300円/回
拠点数:1拠点
主な事業内容:郵便物回収、換気、通水、草木の確認、草むしり、簡易清掃、外観・内観確認、写真報告など

【提供サービスの詳細】

プラン料金/巡回数作業時間の目安換気通水外観・内観確認草木の確認簡易清掃郵便物回収写真報告草むしり
ベーシック9,900円/1回50分
スタンダード11,000円/1回60分○(10分程度)
プレミアム14,300円/1回90分○(40分程度)

東京ガスの「実家のお守り」は、換気・通水・現状報告に加え、草むしりまで対応できるオールマイティなサービスです。3プランの違いは草むしりの時間のみで、どのプランでも必要な管理作業が一通り揃っています。オプションで郵便物の転送・除湿剤の設置・除草剤散布も利用可能です。見守りサービスやハウスクリーニングも展開しており、実家に関するさまざまな心配事を一社でまとめて対応できる点が特徴です。

(2)郵便局の空き家みまもり

運営会社:日本郵便株式会社
対応エリア:全国対応
料金:基本サービス 4,280円/月(月1回訪問)
拠点数:全国の郵便局ネットワーク
主な事業内容:外観確認・戸締まり確認・庭木雑草確認・不法投棄確認・郵便受け確認・写真付き報告書送付(月1回)など

【提供サービスの詳細】

確認項目(基本サービス・全7項目)
住宅外観の状況
玄関の施錠状況
玄関周辺の状況
庭木・雑草の状況
隣家への越境物の有無
不法投棄の有無
郵便受箱の投函物の有無
オプションサービス
通風・通水
郵便受箱投函物の送付
巡回看板設置
臨時見回り
草刈り
不用品整理

2025年1月に全国展開を開始した日本郵便の空き家管理サービスです。空き家近くの郵便局社員が月1回訪問し、7項目を確認して写真付きの報告書をメールで送付します。基本料金4,280円/月は4社中最安水準で、費用を抑えて外観管理を始めたい方に適しています。2025年7月からは三井住友海上火災保険との提携による専用賠償責任保険も開始されました。通風・通水などの室内管理はオプション扱いのため、内部管理も必要な場合は別途確認が必要です。

(3)Livness

運営会社:大和ライフネクスト株式会社
対応エリア:全国対応(電波状況が悪い場所や一部地域を除く)
料金:戸建てプラン 11,000円/月、マンションプラン 9,900円/月
拠点数:全国43拠点
主な事業内容:マンション管理事業、ビル・商業施設等管理事業、建設業、警備事業など

【提供サービスの詳細】

サービス内容戸建てプラン(11,000円/月・60分)マンションプラン(9,900円/月・40分)
機械警備(24時間)
緊急時駆け付け(ALSOK)
有人巡回
通水
通風・換気
庭・庭木確認
簡易清掃
ポスト整理
巡回報告

Livnessは大和ハウスグループのブランドで、ALSOKとの業務提携により24時間機械警備・緊急駆け付け・有人巡回を組み合わせたセキュリティに強いサービスを実現しています。防犯面を重視したい方に特におすすめです。大和ハウスグループとして戸建て662,562戸・マンション106,660戸の住宅供給実績(2025年3月末累計)、マンション管理戸数415,013戸(2025年4月末現在)を有しており、空き家の買取・売却サポート・リノベーションまでワンストップで対応しています。

(4)日本空き家サポート

運営会社:株式会社L&F
対応エリア:全国47都道府県対応
料金:ライトプラン 5,500円/回、スタンダードプラン 11,000円/回、スタンダードプラス 14,300円/2回
拠点数:全国加盟231社のネットワーク(2025年7月現在)
主な事業内容:空き家管理の全国ネットワーク《日本空き家サポート》運営事業、不動産オーナーマイページ作成サービス《オーナーズクラウド》運営事業、不動産のプロと法律専門家の全国ネットワーク《家族信託の相談窓口》運営事業

【提供サービスの詳細】

サービス内容ライト(5,500円/1回)スタンダード(11,000円/1回)スタンダードプラス(14,300円/2回)
郵便受け確認
簡易清掃・雑草除去
建物外部目視点検
庭木の確認
管理看板の設置
防犯確認
全室換気
通水
雨漏り・カビ確認

※月額5,500円のマンション専用プランもあり

日本空き家サポートの特徴は「信頼・安心」を重視した運営体制です。管理作業は外注せず自社対応、定期研修の実施、動画・画像を含む詳細な管理レポートの提供により、遠方からでも空き家の状況を確認しやすい仕組みを整えています。2025年7月現在で全国231社の加盟ネットワークを通じて47都道府県に対応。司法書士法人と提携した無料相談窓口・売却無料査定など、空き家オーナー向けサービスも幅広く提供しています。

【一括比較】おすすめの空き家管理代行サービス4社の比較

前述したおすすめの空き家管理代行サービス4社について、さまざまな視点から3段階で評価し、比較に役立つ一覧表にまとめました。

評価項目東京ガス郵便局の空き家みまもりLivness日本空き家サポート
料金(コスパ)
提供サービスの充実度
実績
セキュリティ・防犯面
信頼性
他の空き家オーナー向けサービス

コストを最優先したい場合は、月額4,280円と4社中最安の「郵便局の空き家みまもり」が有力です。ただし基本サービスは外観確認のみで、通風・通水などの室内管理はオプション扱いのため、必要な作業内容を事前に確認しましょう。

基本的な管理をオールインワンで依頼したい場合は、「東京ガス 実家のお守り」のベーシックプラン(9,900円/回)が選びやすいです。換気・通水・草むしりまで一通り揃っており、1万円未満で始められます。

警備面を重視したい場合は「Livness」が充実しています。ALSOKとの提携による24時間機械警備・緊急駆け付け・有人巡回が戸建て11,000円・マンション9,900円で利用できます。

管理の品質や報告の透明性を重視したい場合は「日本空き家サポート」が向いています。動画・画像を含む詳細なレポートと自社対応による品質管理が特徴です。

サービスを選ぶ際は、コスト・サービス内容・信頼性のうち自分が重視するポイントを軸に比較検討しましょう。

空き家管理代行サービスの探し方と選び方

ここからは、相性の良い空き家管理代行サービスを見つけるための「探し方」「選び方」をそれぞれ解説します。

空き家管理代行サービスを選定する際に気を付けるポイントは以下の3点です。

相性の良いサービスを見つける3ステップ

1

強みを把握する

コスト・サービス内容・セキュリティ・利用者満足度など、各社が差別化している点を確認する

2

弱みを把握する

オプション料金の高さや臨機応変な対応力など、サービスの制約や注意点を事前に確認する

3

実績・口コミを確認する

作業品質や報告内容などの細かなクオリティは、利用者の声や実績数値から判断する

サービスを比較する際は、各社の強みと弱みの両方に着目するのが近道です。サービス内容は会社間で似通っている部分も多いため、差別化されている点を中心に確認しましょう。

■サービスの強みを理解する

各社の強みの例としては、以下のような点が挙げられます。

・ランニングコストが安い
・サービス内容やオプションが充実している
・セキュリティ面に強い
・利用者満足度が高い

自分のニーズに照らしてどの強みを重視するかを決めると、候補を絞り込みやすくなります。

■サービスの弱みを理解する

強みだけでなく、弱みの把握も欠かせません。例えば以下のような点がデメリットになる場合があります。

・プランに含まれていないオプション料金が高い
・状況に応じた臨機応変な対応が難しい

申し込み前に弱点も確認しておくことで、想定外のトラブルを防ぎやすくなります。

■実績や利用者の声を参考にする

料金やサービス内容といった表面的な情報だけでは、実際の質を判断するのは難しいです。口コミや実績を確認し、「何が評価されているか」「自分のニーズと合っているか」を確かめたうえで選びましょう。

空き家管理のお悩みはアキサポにご相談を

どのような管理方法を選んでも、空き家には何らかの負担が生じます。自分で管理すれば手間・時間・体力がかかり、代行サービスを使えば継続的な費用がかかります。

そもそも空き家は持っているだけで固定資産税などの維持費が発生する資産です。いくら適切に管理していても支出が増え続ける状況は、長期的に見て好ましいとはいえません。

せっかくの不動産資産を持つなら、「管理しながら収益も得る」空き家活用が理想的です。用途に合わせてリフォーム・リノベーションを施し、第三者に貸し出して賃料収入を得るこの方法は、物件を手放さずに資産を活かせるため、将来の選択肢も残せます。

ただし、フルリノベーションの費用は1,000〜2,000万円以上になるケースも珍しくなく、「費用面を考えると踏み出せない」という方も多いでしょう。

アキサポでは、そうした費用面のハードルを抑えながら空き家活用を始められる独自の仕組みをご用意しています。現地調査・マーケティング・リノベーション工事・入居者募集まで、ワンストップでサポートします。空き家の活用にお悩みの方は、まずはお気軽にご相談ください。

空き家管理代行サービスに関するまとめ

放置した空き家は管理不全空き家・特定空き家への指定リスクや犯罪リスクを高めますが、定期的な管理には手間と時間がかかるのも事実です。

空き家管理代行サービスを活用すれば、その負担を抑えつつ、プロによる適切な維持・管理を実現できます。各社の強みと弱みを把握し、希望条件や予算をもとに比較検討することで、相性の良いサービスを見つけやすくなるでしょう。

なお、空き家に届く郵便物にお悩みの場合は、日本の住所に届く紙の郵便物をWEB上で受け取り・管理できる「クラウド郵便 MailMate」も選択肢のひとつです。
空き家は活用の仕方次第でさまざまなメリットをもたらす立派な資産です。管理代行サービスで現状を維持しながら、将来的な活用・売却・賃貸といった使い道も並行して検討してみてください。

よくある質問

空き家管理代行サービスに関するよくある質問

Q

空き家管理代行サービスとは何ですか?

A

空き家管理代行サービスとは、換気・通水・清掃・巡回点検など空き家の日常管理を有料で代行するサービスです。所有者に代わってプロが管理することで、建物の劣化・犯罪・近隣への悪影響といったリスクを抑えられます。

Q

空き家管理代行サービスの費用相場はいくらですか?

A

基本料金の相場は月額5,000円〜15,000円程度です。定期巡回・清掃・簡易点検などが含まれるのが一般的で、庭の手入れや害虫駆除などはオプション扱いとなる場合があります。

Q

空き家管理代行サービスを選ぶ際のポイントは?

A

各社の強み(コスト・サービス内容・セキュリティ体制)と弱みを比較したうえで、実績や利用者の口コミも確認しましょう。対応エリアや自分が必要とするサービスが含まれているかも事前チェックが重要です。

この記事の監修者

白崎 達也 アキサポ 空き家プランナー

一級建築士

中古住宅や使われなくなった建物の再活用に、20年以上携わってきました。
空き家には、建物や不動産の問題だけでなく、心の整理が難しいことも多くあります。あなたが前向きな一歩を踏み出せるよう、心を込めてサポートいたします。

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