公開日:2024.05.17 更新日:2026.08.09
空き家の電気代はいくら?毎月の目安と節約する4つの方法

普段使っていない空き家でも、電気の契約を続けている限り基本料金がかかります。誰も使わなくても、契約アンペアに応じて毎月おおよそ1,000〜2,000円前後、年間で1〜2万円程度が発生するのが目安です。
「使っていないのに、なぜ電気代が?」と疑問に思う方も多いはずです。この記事では、空き家に電気代がかかる仕組みと金額の目安、そして無駄な出費を抑えるための節約ポイントを紹介します。
空き家でかかる毎月の電気代
空き家で電気の契約を行っている場合、発生する毎月の電気代は1,000~3,000円程度です。
ただし、実際の電気代は、管理や清掃のために空き家を訪問する頻度や、その際にエアコンを使用するかどうかといった条件によって変わります。
実際の費用が気になる場合は、検針票などをチェックしてみてください。
電気をまったく使わなくても電気代はかかる
💡電気を使わなくても電気代がかかる仕組み
基本料金
契約アンペア数で決まる固定費。使用量がゼロでも発生します(例:東京電力30Aで月935.25円)。
電力量料金
使った分だけかかる変動費。再エネ賦課金(2026年度4.18円/kWh)も使用量に応じて加算されます。
電気代=基本料金+電力量料金。空き家で電気を使わなくても、基本料金分は毎月かかります(無使用月は基本料金が半額になる会社もあり)。
一切電気を使わなくても、契約している限り基本料金は発生します。大手電力会社の従量電灯は基本料金と電力量料金の合計で計算されるため、使用量がゼロでも基本料金分(例:東京電力従量電灯B・30Aで月935.25円)はかかるのです。
電気代の基本料金は、契約しているアンペア数と、契約している電力会社によって決まります。以下は、東京電力の従量電灯Bの基本料金一覧です。
■東京電力「従量電灯B」基本料金
| アンペア数 | 基本料金(月額) |
|---|---|
| 10A | 311.75円 |
| 15A | 467.63円 |
| 20A | 623.50円 |
| 30A | 935.25円 |
| 40A | 1,247.00円 |
| 50A | 1,558.75円 |
| 60A | 1,870.50円 |
ただし、電力会社によっては、電気をまったく使わなかった月の基本料金が半額になるところもあります。東京電力では半額になるため、仮に30Aの契約をしていた場合、電気料金は935.25円の半額の467円(端数は切り捨て)です。また、最近では基本料金がない電力会社も出てきました。
通常の電気代には再生可能エネルギー発電促進賦課金が加算されます。電気使用量に応じて発生する費用(2026年度単価:4.18円/kWh)のため、電気をまったく使わない月はかかりません。ただし単価は毎年度改定されるため、最新単価は資源エネルギー庁の公式サイトでご確認ください。
空き家の電気契約は継続したほうがいい?
結論として、月1〜2回でも管理で訪問するなら電気契約は継続がおすすめです。照明や掃除機が使えず、夜間の緊急対応もできないなど、電気がない不便が管理の支障になるためです。
月に1〜2回でも訪問する予定があれば、電気契約は継続しておくほうが現実的です。毎月の電気代が気になる場合は、次のセクションで紹介する節約方法で対応しましょう。
空き家の電気代を節約する方法

空き家の電気代を節約するためには、電気の使い方や契約内容の見直しが効果的です。ここでは、電気を止めずにできる、空き家の電気代を節約する方法をいくつか紹介します。
空き家の電気代を節約する4つの方法
契約するアンペア数を低くする
前述したとおり、電気料金はアンペア数によって決まる基本料金と、電気の使用量に応じて決まる電力量料金の合計額です。そのため、アンペア数を下げれば、それだけ電気代も低くなります。
人の住んでいる一般的な家庭では、アンペア数を下げすぎるとブレーカーが落ちるといった不便が生じます。しかし、空き家は一度に利用する電気の量が限定的ですから、アンペア数を低くしてもそれほど問題はないでしょう。
例えば、東京電力の従量電灯Bの場合、50Aから20Aに下げるだけで、基本料金は毎月935円節約できます。年間では1万1,000円以上の大きな節約につながります。
ブレーカーを落とす
空き家を出るときは、忘れずにブレーカーを落としましょう。ブレーカーを落としておくことで、家の中の電気が完全に遮断されます。テレビなどに無駄な電力を供給することがなくなるため、節電につながり、電気代を節約できます。
ブレーカーを落とすのは、空き家の漏電対策としても効果的です。コンセントなどに溜まったほこりなどによって漏電が起こると、火災の原因になります。空き家が火災になっても発見は遅れがちですから、大きな被害につながる可能性もあります。節電のためにも、安全のためにも、ブレーカーはこまめに落とすようにしてください。
使用しない電化製品のコンセントはすべて抜く
使っていないテレビや冷蔵庫、エアコンなどが空き家に残っている場合、不要なコンセントはすべて抜いておくことも電気代の節約に有効です。
たとえ電源を入れていなくても、コンセントがささっていると待機電力が発生します。ブレーカーを落としてしまえばコンセントがささっていても待機電力は発生しませんが、空き家を訪問した際、ブレーカーを上げると、また電気が流れることになります。
使わない電化製品であれば、コンセントを抜いておいたほうがいいでしょう。コンセントが抜けていれば、万一ブレーカーを落とし忘れた場合も、漏電火災のリスクを低減できます。
電力会社を変える
電力会社を変えることで、電気代の節約につながることもあります。
2016年以降、電気の自由化によって「新電力」と呼ばれる新しい電力会社と契約を結べるようになりました。新電力の会社の中には、基本料金がなく、電気の使用量に応じた料金のみを請求するところもあります。1ヵ月間、一切電気を使わないことがあるなら、このような電力会社を選ぶメリットがあるでしょう。
とはいえ、電力会社の切り替えが節約につながるかどうかは、電気の使い方などによって変わります。検針票などをもとに電気代のシミュレーションができる会社が多いため、実際にメリットがあるかどうか、確認しておくことが大切です。
空き家にかかるコストを考えるときは電気代も忘れずに!
まとめ
空き家の保有には、電気代をはじめ固定資産税などさまざまな費用がかかります。電気代は、契約アンペアを下げる、訪問後にブレーカーを落とす、不要なコンセントを抜く、新電力に切り替えるといった方法で抑えられます。まずは検針票で今の契約内容を確認し、早めに見直すのがおすすめです。
とはいえ、節約できるのはあくまで「持ち続けるコスト」の一部です。思い出の詰まった家を手放したくない場合は、賃貸として活用する方法もあります。賃貸に出せば電気代は借主負担になり、家賃収入も得られます。「今の状態では借り手がつかないかも」とお悩みなら、アキサポにご相談ください。アキサポが物件を借り上げてリノベーションし、入居者に貸し出す仕組みのため、費用面のハードルを抑えて活用を始められます。
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アキサポが物件を借り上げてリノベーションし、入居者へ貸し出します。費用面のハードルを抑えて空き家活用を始められます。
この記事の監修者
白崎 達也 アキサポ 空き家プランナー
一級建築士
中古住宅や使われなくなった建物の再活用に、20年以上携わってきました。
空き家には、建物や不動産の問題だけでなく、心の整理が難しいことも多くあります。あなたが前向きな一歩を踏み出せるよう、心を込めてサポートいたします。






