公開日:2025.11.14 更新日:2025.11.10
NEW空き家を災害時の備えに。新しい空き家活用を提案する『スムヤドスム』の取り組みとは?
年々増加の一途を辿っている空き家。2015年5月に空家等対策特別措置法が施行されたのをきっかけに社会問題としてクローズアップされて以降、多くの団体や企業がその解決に向けてさまざまな取り組みを行ってきました。
そんな中、「アキサポ」を運営する弊社ジェクトワンをはじめとする空き家や地域再生のパイオニア的存在たちは、新たなフェーズとして『スムヤドスム』というプロジェクトを推進。「住居」と「宿泊」の機能をシームレスに連携させることで、空き家問題解消はもちろん、地域の活性化・支援につなげることを目指しています。
今回は、そんな『スムヤドスム』の取り組みについて詳しくご紹介。「長年住んでいない空き家の扱いに困っている」「何らかの形で空き家を活用したい」という方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
『スムヤドスム』のコンセプト:空き家を平時も非常時も利用される不動産へ

プロジェクト名である『スムヤドスム』に込められている想い。それは、かつて住まいだった空き家が、平時も非常時も利用される場として再生されること。
平時は、住居専用ではなく二地域居住や観光客の宿泊施設、いわゆる“宿”として運用。そして大規模災害が発生した際には、被災者の“住まい”として活用され、すぐに利用可能な応急仮設住宅として、災害救助法を発令した各都道府県に提供されます。
住居であった空き家が平時は宿になり、災害時は再び住居に姿を変える。『スムヤドスム』は、「住む」×「宿」×「住む」をシームレスに行き来する、ハイブリッドな不動産運営を目指しています。
アキサポとの親和性:空き家が利益を生み出す資産となり、「もしも」の時の備えの住宅にも進化する
『スムヤドスム』を運営しているのは、2025年8月に設立された一般社団法人スムヤドスム。弊社ジェクトワンも理事として参画しています。
『スムヤドスム』は、空き家が利益を生み出す資産となり、かつ「もしも」の時の備えの住宅にも進化するという『アキサポ』のサービスとも親和性の高いプロジェクトです。そのため、空き家活用のパイオニア的サービスである『アキサポ』を推進してきた立場として、「更に一歩先の新しい空き家像」を啓蒙・推進していくよう努めています。
その他、『スムヤドスム』には、時事通信社・一般社団法人日本ファームステイ協会・一般社団法人全国空き家アドバイザー協議会・一般社団法人古民家再生協会が参画。これからも多くの同志を募り、新たな空き家再生の輪を広げていく予定です。
『スムヤドスム』が目指す不動産と街のカタチ

『スムヤドスム』が目指すのは、単なる空き家活用ではありません。二地域居住や観光促進を通じて地域の関係人口を増やすことによる地域経済の活性化や、災害時の包括的な支援も踏まえて取り組んでいることが最大の特徴です。
空き家や古民家を、地元企業や自治体と連携しながら“宿”として運営することで、その地域の暮らしに溶け込むような、街と繋がる宿泊体験の実現が可能に。年々増加しているインバウンド向けの宿泊施設としても、“量の充足”だけでなく“質の充実”にも寄与するため、その地域ならではの個性を活かした地方創生が期待できます。
また、こうした取り組みは、空き家問題の解消や観光による経済効果、街のブランド向上にも繋がるため、地域住民の人々の生活にも貢献。さらに、災害時の住宅としても提供されるため、観光需要が見込めない期間でも、被災者の方々の仮住まいとしての役割を果たします。
このように、単なる宿という“点”で終わらせず、線で繋ぎ、面となって街の価値を再構築していくのが、『スムヤドスム』の魅力です。
『スムヤドスム』の今後の展開
『スムヤドスム』のサービスは、各自治体や官公庁、地元団体との連携なくしては成立しません。本格的な稼働に先駆けて、まずは数年以内に47都道府県と防災協定を締結すること*を目標としています。
さらに、各地域の空き家を1件でも多く登録していただくことも重要。登録には、“リノベーションやリフォーム不要ですぐに使える空き家であること”など条件はありますが、所有している“負動産”を地域の未来ある“不動産”に再生できるため、用途のない空き家活用の有用な選択肢となります。
*災害時の住宅としての提供にあたり、各都道府県との防災協定を締結する必要があるため
あなたの空き家が、まちを“活性化”させ、“人々をまもる家”に生まれ変わる
これまで『アキサポ』では、店舗や賃貸、宿泊施設などさまざまなカタチで空き家を活用してきました。これからは『スムヤドスム』のプロジェクトとも連携しながら、収益性だけでなく、いざとなったときの「地域貢献」も叶う不動産運営という新たなスタイルも提言してまいります。
気になった方は、ぜひ『アキサポ』の問い合わせ窓口からご相談ください。また『スムヤドスム』に興味がある旨お伝えいただければ、物件の状況やお客様のご都合を踏まえつつ、最適なプランをご提案いたします。
空き家相談会も随時開催中
『スムヤドスム』は、全国各地で空き家相談会を実施しております。民泊や宿泊、賃貸などの活用から買取まで、さまざまなご相談に対応。まだ具体的に決めておらず、「何から手をつけたらいいかわからない」という疑問にも、空き家のプロが丁寧にお答えいたしますので、ぜひお気軽にご参加ください。
【参加無料】空き家相談会 -開催一覧-
~『明日から始められる!「地域とつながる」空き家活用はじめの一歩』空き家相談会~
「空き家の管理に困っている」
「売るか貸すか迷っている」
「地域とつながりながら活用してみたい」ーーー
そんな方に向けて、空き家解決のヒントが見つかる無料相談会を開催します。
当日は、専門家による特別セミナーのほか、相続・管理・利活用などについて個別に相談できるブースも設置。
空き家を地域資源として再生するプロジェクト「スムヤドスム」の取り組み紹介も予定しています。
<📍 開催地①:富山県魚津市>
・開催日時:2025年11月29日(土)10:30〜16:00
・会場:新川文化ホール会議室201(富山県魚津市宮津110)
∟アクセス:電鉄魚津駅から魚津市民バス17分
🔗イベント詳細・参加お申込み はこちら:https://uozu-sumuyadosumu.peatix.com/
<📍 開催地②:石川県金沢市>
・開催日時:2025年12月16日(土)10:30〜17:00
・会場:金沢市文化ホール(石川県金沢市高岡町15-1)
∟アクセス:JR金沢駅からバス15分
🔗イベント詳細・参加お申込み はこちら:https://kanazawa-sumuyadosumu.peatix.com
※現地参加限定のイベントとなります。オンラインでの配信予定はございませんので何卒ご了承ください。
ご興味のある方は、ぜひお気軽にご参加ください!
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■主催:株式会社時事通信社
■企画・運営:株式会社ジェクトワン
※※※本事業は休眠預金活用事業を活用した事業です※※※
この記事の監修者
岡崎 千尋 アキサポ 空き家プランナー
宅建士/二級建築士
都市計画コンサルタントとしてまちづくりを経験後、アキサポでは不動産の活用から売買まで幅広く担当してきました。
お客様のお悩みに寄り添い、所有者様・入居者様・地域の皆様にとって「三方良し」となる解決策を追及いたします。