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公開日:2026.01.16 更新日:2026.01.15

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空き家を買いたい人必見!物件の探し方から購入時の注意点・法的リスクを解説

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空き家を買いたいと考えたとき、価格の手頃さが魅力的に映る一方で「本当に住めるのか」「あとから大きな負担にならないか」と不安を感じる方も多いのではないでしょうか。確かに空き家は新築や中古住宅と比べて情報が少なく、判断が難しいと感じるのも無理はありません。

実際、空き家の購入は物件価格だけで判断できるものではなく、建物の状態や立地、生活環境、法的な条件など、事前に確認すべきポイントが多くあります。これらを整理しないまま進めてしまうと、「物件価格は格安だったが、多額の隠れた修繕費や税負担が発生した」という事態に陥るリスクも否定できません。

そこでこの記事では、空き家を購入する際に押さえておきたい考え方や物件の探し方、チェックすべきポイントを整理しながら解説します。

「安い」だけで空き家購入はダメ?失敗しないためにメリット・デメリットを知ろう

具体的な空き家の購入方法を見る前に、空き家を購入する際のメリット・デメリットを整理しておきましょう。

空き家は新築より安く、広い物件を手に入れやすいメリットがありますが、一方でリノベーション費用がかさんだり、想定外の修繕が発生しやすいデメリットもあります。せっかく購入費を抑えられても、その後に費用がかかってしまっては意味がなくなってしまいます。

では、具体的にどのような点に気を付けるべきなのか。メリットとデメリットを詳しく見てみましょう。

メリット:価格が安く、広い敷地を手に入れやすい

空き家は相場より安い物件が多く、初期費用を抑えられる点が大きなメリットです。特に地方では庭付きの物件が多く、都市部では難しい庭づくりや家庭菜園、趣味スペースの確保といった自由度の高い暮らしが実現しやすくなります。

また、古民家・農地付き・離れのある家など、物件タイプのバリエーションが豊富なことも魅力です。自分のライフスタイルに合わせた選択肢が多く、空き家バンクや不動産ポータルサイトを利用すれば、雰囲気のある物件や改修しがいのある家にも出会いやすくなります。

ただし、価格の安さだけを理由に選ぶのはおすすめしません。建物の老朽化が深刻で追加費用が大きくなるケースもよくあるので、購入費用と改修費用のバランスを踏まえて、総額で判断するようにしましょう。

デメリット:空き家ならではの修繕費用と「隠れた瑕疵」のリスク

空き家購入時のデメリットとして特に気を付けたいのが「購入後に想定以上の費用が発生しやすい」という点です。物件自体の価格は安くても、建物内部の老朽化やインフラの劣化が進んでいるケースはよくあり、修繕箇所が多すぎると、出費の総額が新築に近くなってしまう恐れもあります。

よくあるのは、配管の腐食・電気系統の老朽化・基礎のひび割れなど、外から見えない部分でのトラブルです。古い空き家では、雨漏りやシロアリ被害が隠れていないかもよくチェックしましょう。

こうしたリスクを抑えるためには、事前にホームインスペクション(住宅診断)を依頼して建物の状態を把握し、必要な修繕費を概算しておくことが重要です。また、多くの自治体が行っている、耐震改修やリフォーム費用の一部補助を活用すれば、負担を大きく軽減できるでしょう。

空き家を見つける主な方法とそれぞれの特徴

空き家を見つける方法は、不動産会社や不動産ポータルサイトのほかにも、以下のような独自のルートが存在します。

  • 空き家バンクを活用する
  • 地域の空き家を直接探す
  • 公売・競売を利用する

これらを活用すれば、いわゆる穴場物件に出会える可能性が高まりますが、それには各ルートで扱われている物件の特徴を知っておく必要があります。

では、この3つの方法を具体的に見ていきましょう。

空き家バンクを活用する

自治体が運営している空き家バンクは、穴場物件を探すためのポピュラーな方法です。

ただし、掲載される物件はピンキリで、安く出されている物件にはそれなりの理由がある点は理解しておく必要があります。

たとえば、建物の老朽化が進んでいて大規模な修繕が必要だったり、長期間放置されていたことで設備が使えない状態だったりと、購入後の負担が大きくなるケースもあります。立地が不便で買い手が付きにくい、冬場の雪対策が大変、といった生活面のハードルが理由になっていることもあるので、価格だけで飛びつかないようにしましょう。

ちなみに、自治体の担当者が物件の背景や所有者の意向を把握しているケースもあり、職員から話を聞きながら物件を検討できることもあります。さらに、空き家バンクと移住支援金・リフォーム補助金などの制度が紐づけられているケースもあり、費用面のバックアップも受けやすいです。

地域にある空き家を見つける

一般に出回っていない未公開物件を探したい場合は、地域に足を運んで探してみましょう。地元の不動産会社に相談したり、近隣住民に話を聞いたりすることで、思わぬ穴場物件に巡り合える可能性があります。

ただし、この方法は「そもそも空き家を見つけること自体が難しい」というハードルがあります。良さそうな家を見つけても、外観だけでは空き家なのかどうか判断できないことも多く、さらに所有者の連絡先が分からなかったり、長いあいだ誰も管理していなかったりと、情報にたどり着きにくいケースが少なくありません。

そのため、地域で空き家を探す際は、情報を得るための地道な調査が必要になります。地元の不動産会社、自治会、空き家バンクなど複数ルートを併用し、継続的に情報を集める必要があります。

不動産公売・競売を利用する

公売・競売は、市場価格より安く物件を取得できる可能性が高いルートです。入札形式で予算に合わせた検討ができる点は大きな魅力で、リノベーション前提の物件を安く買いたい人にとっては有力な選択肢です。

ただし、公売・競売には次のような特徴がある点には注意が必要です。

  • 原則として内見できない
  • 契約不適合責任(不具合への保証)がない
  • 占有者が残っている可能性がある
  • 権利関係が複雑な場合がある

つまり、価格の安さと引き換えに「物件状態が分からないまま買うリスク」を取る必要がある方法です。もし公売・競売を利用するなら、競売に詳しい不動産会社や司法書士などの専門家にサポートしてもらいましょう。

空き家物件探しで重要な3つのチェックポイント

空き家を探すときは、価格や見た目だけではなく、空き家ならではの特性を踏まえてチェックをしましょう。特に以下の3点は必ず確認しておくべきです。

  • 居住エリアは立地だけで判断しない
  • 物件タイプ別の注意点を把握する(古民家・農地付き・低価格物件など)
  • 現地調査は要点を理解してから行う

これらを順序立てて確認することで、候補を効率的に絞り込みつつ、購入後のギャップも防ぎやすくなります。では、それぞれのポイントを具体的に見ていきましょう。

居住エリアは立地だけで判断しない

居住エリアを自分の理想や立地の便利さだけで判断するのは危険です。実際に暮らすことを考えると、それら以上に、災害リスクや生活インフラ、周辺環境といった生活の土台が整っているかどうかが重要になってきます。

また、エリアごとの交通手段の違いにも注意が必要です。都市部のように公共交通機関を中心に生活していた人が、車移動が基本の地域へ移ると、生活スタイルそのものを見直す必要が出てきます。

買い物・通勤・送迎などの動線がどう変わるのか、必要になる道具や買い足すものは何か、逆に今まで使っていたものが使えなくならないかなど、移住によって生じるギャップの影響は意外と大きいものです。

生活環境は「住めば慣れる」部分もありますが、事前にチェックしておくほどミスマッチは防ぎやすくなります。エリア選びでは、立地の良し悪しだけでなく、日常を支える要素を総合的に確認しておきましょう。

物件タイプ別の注意点を把握する(古民家・農地付き・低価格物件など)

空き家は種類によって特徴や注意点が大きく変わります。古民家であれば、伝統工法ならではのメンテナンスが必要なことがありますし、農地付き物件では農地が荒れないように管理する必要があります。さらに、極端に低価格の物件は安いなりの理由が隠れているケースが多いです。

そのため、まずは物件タイプごとの特徴を把握することが重要です。たとえば、古民家は雰囲気や広さが魅力ですが、断熱性能や補修費用の傾向を理解しておく必要があり、農地付きの物件は、家庭菜園ができる楽しさがある一方で、具体的な維持管理の内容を理解しておかないと、耕作放棄地を生むことになりかねません。

すべてに共通して大切なのは、維持管理費用の傾向や将来の活用イメージを持っておくことです。購入前に「どれだけ手がかかるのか」「どんな暮らし方を想定しているのか」を把握しておくほど、実際に住み始めたときのギャップに振り回されることがなく、納得のいく物件選びにつながります。

現地調査は要点を理解してから行う

現地を見に行く際には、あらかじめ「何を確認すべきか」を整理しておきましょう。特に重要なのは、実際の物件の様子や生活動線、インフラ、周辺環境です。

まず、日当たり・風通し・湿気の有無 は写真では判断できないため、現地で必ずチェックします。午前と午後で室内の明るさがどう変わるか、風が抜けるか、カビ臭さがないかなど、住み始めてから気になりやすい点を見ておきましょう。


次に、生活動線を実際に歩いてみるのも効果的です。最寄りのスーパーまでの距離、学校・職場までの移動時間、冬場の道路状況など、毎日の行動をイメージしながら確認すると、暮らしの具体的な姿が見えてきます。

また、上下水道の引き込み状況やガスの種別、光回線・携帯電波の入りやすさといったインフラ面も欠かせません。スマホの電波強度も忘れずにチェックしておきましょう。

そして、周辺環境の音や匂い、交通量などは現地でしか分からない項目です。昼と夕方で雰囲気が変わる地域もあるため、できれば複数の時間帯で訪れておきたいところです。

空き家購入時に必ず確認したい法的チェック項目

空き家に安全・安心に住み続けるためにも、権利関係や法的な条件を事前に確認しておきましょう。法律上の制限や権利の問題が残っていると、購入後に建て替えができなかったり、名義変更が進まなかったりといったトラブルにつながることがあります。

特に、次の3点は購入前に必ずチェックしておきたい項目です。

  • 建築基準法や都市計画法などへの適合性
  • 登記・共有者・抵当権などの権利関係
  • 旧耐震基準か新耐震基準か

これらは、空き家購入で最もトラブルになりやすいポイントです。では、それぞれ具体的にどこを確認し、どのような点に気を付ければよいのかを順番に見ていきましょう。

建築基準法や都市計画法などへの適合性

空き家を購入する際に最も重要なのが、立地の適法性や再建築の可否に関わってくる都市計画法や建築基準法に適合しているかどうかです。用途地域・接道義務・建ぺい率・容積率などの制限に抵触している場合、建て替えや増築ができない恐れがあります。

特に注意すべきは以下の点です。

  • 再建築ができる土地かどうか
  • 建物の構造が建築基準法に適合しているか
  • 建築確認を取得したか、完了検査は済ませているか
  • 都市計画区域内の場合、建物の用途がそのエリアの制限に適合しているか

これらの確認が不十分だと、購入後に建て替えができなかったり、そもそも違法な建築物だったりするリスクが伴います。最初の段階で必ず自治体や専門家に確認しておきましょう。

登記・共有者・抵当権などの権利関係

空き家は相続や長期間の放置によって、権利関係が複雑化しているケースがあります。売買契約を結んでも、権利の整理ができないと名義変更ができず、住めないまま時間だけが過ぎることもあります。

確認すべき主なポイントは次のとおりです。

  • 所有者が誰か、共有者がいるか
  • 抵当権・差押えなどの登記が残っていないか
  • 相続登記が未了になっていないか

登記簿上の所有者がすでに亡くなっており、相続人が多数にわたるケースも珍しくありません。こうした場合は売却手続きが非常に難航するため避けた方が無難でしょう。それでも購入したい場合は、不動産会社や司法書士などの専門家と連携しながら進める必要があります。

旧耐震基準か新耐震基準か

旧耐震基準と新耐震基準というのは、建物がどの程度の地震に耐えられる構造でつくられているかを示す指標です。1981年5月31日までに建築確認を受けたものが旧耐震基準、それ以降に建築確認を受けたものが新耐震基準に分類されます。

旧耐震の空き家は、大きな地震に対する想定が現在よりも甘く、揺れに耐えられず倒壊リスクが高い傾向があります。そのため、耐震補強が必要になるケースが多く、購入後に多額の改修費が発生する可能性があります。

一方、新耐震の空き家は「震度6〜7の揺れでも倒壊しにくい」ことを前提につくられており、安全性の面で一定の基準を満たしているため、耐震補強なしで居住できる可能性が高いです。

まとめ:空き家購入で理想の暮らしと地域に出会おう

空き家の購入は、価格の安さや物件の魅力だけで決めるものではありません。住み始めてからの修繕や維持管理、生活環境との相性まで含めて考えることで、はじめて「納得できる選択」になります。

だからこそ、自分がどんな暮らしをしたいのか、どこまで手間や費用をかけられるのかを整理することが大切です。空き家ならではの特徴を理解したうえで選ぶことで、購入後のギャップを大きく減らせるでしょう。

まずは、今回紹介した視点をもとに、気になっている物件が自分の生活や価値観に合っているかを一つずつ確認するところから始めてみてください。その積み重ねが、後悔のない空き家購入につながっていきます。

この記事の監修者

白崎 達也 アキサポ 空き家プランナー

一級建築士

中古住宅や使われなくなった建物の再活用に、20年以上携わってきました。
空き家には、建物や不動産の問題だけでなく、心の整理が難しいことも多くあります。あなたが前向きな一歩を踏み出せるよう、心を込めてサポートいたします。

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