公開日:2026.07.14 更新日:2026.07.14
NEW内装リフォームの費用相場|種類・張り替え時期・注意点を解説
自分で住むためであったり、誰かに貸し出したりするなど、空き家を使っていこうと考えて内装のリフォームを検討するケースは多いです。
そこで今回は、そもそも内装リフォームって何?というところから、内装リフォームの種類と費用相場、注意ポイントなどについて解説します。
1. 内装リフォームとは?

内装リフォームとは、建物の内部空間である壁・天井・床の張り替えや間取り変更、キッチン・浴室などの水回り設備の刷新を行う工事の総称です。居住性の向上や資産価値の回復を目的とし、ライフスタイルに合わせたバリアフリー化など柔軟な改修が可能です。
すべての箇所を一度に施工すると初期費用が高額化しやすいため、空き家活用のゴールに合わせて「入居者が気になりやすい水回り」など、優先順位の高い部位からピンポイントで部分リフォームを行うことがコストを抑える鉄則です。
2. 内装リフォームの種類と費用の相場

2-1.内装リフォームの種類
空き家活用の目的(自己居住・賃貸運用)や建物の劣化状況に応じて、適切な内装リフォームを選択する必要があります。主な内装リフォームの種類と特徴は以下の通りです。
| 建材 | 張り替え・交換の目安 |
|---|---|
| クロス(壁紙) | 約6年 |
| フローリング | 15〜20年 |
| 畳 | 10〜15年 |
| クッションフロア | 約10年 |
| 在来浴室 | 築20年前後で不具合が出やすい |
| 内装リフォームの種類 | 費用相場の目安 |
|---|---|
| クロス(壁紙)張り替え | 量産型 800〜1,100円/㎡、一般型(ハイグレード) 1,000〜1,600円/㎡ |
| フローリング張り替え(6畳) | 集成材 5万〜10万円、無垢材 10万〜25万円 |
| お風呂 | ユニットバス交換 80万〜150万円、在来浴室→ユニットバス 100万〜150万円 |
| トイレ | 便器交換 10万〜30万円、和式→洋式 20万〜50万円、新設 50万〜70万円 |
| キッチン(システムキッチン導入) | スタンダード 30万〜100万円、高グレード 100万〜150万円 |
2-1-1. クロスの張り替え(壁紙)
壁や天井の仕上げ材であるクロス(壁紙)は、日本の住宅では安価で施工性の高い「ビニールクロス」が主流です。
国交省のガイドラインにおいて、クロスの耐用年数(賃貸経営における減価償却期間)は6年と定められています。6年を過ぎると下地の保護機能や美観が低下するため、入居者募集時の第一印象を左右する「最優先のリフォーム箇所」として張り替えを検討します。
出典:国土交通省「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」
2-1-2. 床材(フローリング等)の張り替え
床のリフォームは、既存の床の上に新しい床材を重ねて貼る「重ね貼り(レイヤード工法)」と、古い床を剥がして新調する「貼り替え」があります。
床材にはフローリング(寿命15〜20年)のほか、水回りに強いクッションフロア(寿命約10年)、耐久性とデザイン性に優れ賃貸オーナーに人気のフロアタイル、和室の畳(新調の目安10〜15年)などがあり、部屋の用途に合わせて選定します。
2-1-3. 浴室(お風呂)リフォーム
浴室は、タイル貼りの「在来浴室」と、工場生産のパーツを組み立てる「ユニットバス(システムバス)」に大別されます。
築20年を経過した在来浴室は、タイルのひび割れから水漏れを起こし、土台の腐食やシロアリ被害を誘発するリスクが高まります。リフォームでは、防水性と断熱性に優れ、工期も短いユニットバスへの交換、または浴室の半分だけをシステム化する「ハーフユニットバス」への変更が一般的です。
2-1-4. トイレリフォーム
トイレのリフォームには、便器の交換、和式から洋式への変更、壁紙や床材の張り替え、手すりの新設などがあります。
便器の交換だけであれば通常半日〜1日で完了しますが、床・壁の改修や配管工事を伴う和洋交換などは数日かかる場合があります。工事中のトイレ使用制限については、施工会社による仮設トイレの設置や、夜間の一時復旧などの対応を事前に調整しておくのが実務上スムーズです。
2-1-5. キッチンリフォーム
キッチンのリフォームは、ガスコンロやレンジフードの単品交換といった部分改修から、システムキッチンの新規導入を伴う全体改修まで多岐にわたります。
システムキッチンは、省スペースな「壁付け(I型・L型)」や、LDKの一体感を高める「対面型(ペニンシュラ型・アイランド型)」などがあり、空き家の間取りやターゲット層(単身・ファミリー)に合わせて選定します。
2-2.内装リフォームの費用相場
内装リフォームの種類ごとに費用相場を見ていきましょう。
上記の費用目安は国土交通省のデータに基づく基本的な指標ですが、2026年現在は世界的な原材料高や職人不足に伴う人件費の上昇により、実際の見積もり額は全体的に底上げ傾向にある点に注意が必要です。
特に空き家を長期間放置していた場合、目に見えない配管の劣化やシロアリ被害、雨漏りによる土台の腐食などが進んでいるケースが多く、解体してみて初めて数十万円〜数百万円規模の追加工事(補修費用)が発生するトラブルが少なくありません。
3. 内装リフォームで注意しておきたいポイント

空き家の内装リフォームで失敗を防ぐには、「仕上がりの視覚的ギャップ防止」「ライフサイクルに合わせた予防保全」「自己居住か賃貸化かという目的の明確化」の3点への配慮が不可欠です。
これらを押さえることで、無駄な追加工事やコストの発生を抑えられます。
3-1. 完成後のイメージを綿密に共有しておく
内装リフォームで最も多い失敗は、仕上がりが事前イメージと異なるケースです。これは、小さなサンプルで見た色と、広い壁に貼った色とで明るさや鮮やかさの感じ方が変わる「面積効果」という視覚現象が原因で起こります。
面積効果の対策
壁紙(クロス)を選ぶ際は、必ずA4サイズ以上の大きなサンプルを実際の壁にあてて、朝昼夜の光の当たり方を確認します。可能であれば、メーカーのショールームで大判の実物を確認するのが最も確実です。
既存部分との調和(チグハグさの解消)
内装の一部だけを新しくすると、リフォームしていない古いドアや窓枠が目立って浮いてしまうことがあります。全体の色調や質感のトーンを合わせるか、あえて建具も含めて部分塗装するなどの調和計画が必要です。
3-2. 設備の耐用年数に基づき「予防保全」で計画する
リフォームのタイミングは、設備が完全に壊れてから行う「事後保全」ではなく、建物の構造体に深刻なダメージが及ぶ前に対策を行う「予防保全」の観点で決めることが重要です。
耐用年数を基準にする
水回り設備(浴室・キッチン・トイレ)や壁紙、床材にはそれぞれ約10〜20年の耐用年数があります。特に浴室の在来タイルから水漏れが始まると、土台の木部が腐食し、後に数百万円規模の追加補修費用が発生する恐れがあります。不具合の予兆が出る前に、計画的な改修時期を判断しましょう。
🗓️築年数別・内装リフォーム時期の目安
※あくまで目安です。使用状況や設備のグレードにより、適切な時期は前後します。
3-3. 「自己居住」か「賃貸運用」か使用目的を明確にする
リフォームを始める前に、その空き家を「自分たちで長く住む家」にするのか、それとも「第三者に貸し出す賃貸物件」にするのかによって、デザインや仕様の決定基準が大きく異なります。
自己居住用の場合
家族のこだわりやライフスタイル、将来的な介護を見据えたバリアフリー化など、個別の住みやすさと好みを最優先したオーダーメイド仕様でリフォームを行います。
賃貸運用(活用)用の場合
特定の個人の好みに偏った奇抜なデザインは避け、万人受けするシンプルで明るい内装(白やベージュ基調)にします。また、退去時の原状回復コストを抑えるため、傷や汚れに強く、部分補修が容易な建材(フロアタイルや量産型クロスなど)を戦略的に選定する必要があります。
「まだ使い方が決まっていない」「自己資金でのリフォームが難しい」という場合は、アキサポの空き家活用サービスが便利です。アキサポでは、周辺環境や立地条件の現地調査を行い、最も需要が見込めるプランを提案します。
さらに、リノベーション費用は全額アキサポが負担するため、自己負担0円(※)から安心して空き家活用を始めることができます。
※建物の状況等によっては、一部費用のご負担をお願いする場合がございます。
🛠️内装リフォームに関するよくある質問
Q. 内装リフォームの費用相場はどのくらいですか?
部位により異なります。クロス張り替えは1㎡あたり800〜1,600円、フローリング張り替えは6畳で5万〜25万円、ユニットバス交換は80万〜150万円、システムキッチン導入は30万〜150万円が目安です。近年は資材・人件費の高騰で上昇傾向のため、最新の見積もりで確認しましょう。
Q. クロスやフローリングの張り替え時期の目安は?
クロス(壁紙)は約6年、フローリングは15〜20年、畳は10〜15年、クッションフロアは約10年が目安です。汚れ・傷・色あせが目立ってきたら張り替えを検討するタイミングです。
Q. 内装リフォームの費用を抑えるコツはありますか?
気になる箇所から優先して部分的に行う、複数社から相見積もりを取る、アクセントクロスなどグレードを使い分ける、といった工夫が有効です。空き家の活用が目的なら、リノベーション費用0円のアキサポのようなサービスも選択肢になります。
4. まとめ

内装リフォームは、住まいの印象を一新し、不具合を解消できる有効な手段です。ただし部位ごとに費用も張り替え時期も異なり、まとめて行えば数百万円規模になることもあります。失敗を避けるには、完成イメージを具体的に固め、最適な時期を見極め、使用目的(自分で住む・貸す・売る)に合わせて計画的に進めることが大切です。
結論として、内装リフォームは「相見積もりで費用を比べ、目的に合った範囲を見極める」ことが成功の鍵です。とくに空き家を貸す・売る目的なら、費用対効果の判断は専門家に相談すると安心です。
空き家の活用を前提に内装リフォームを考えているなら、アキサポにご相談ください。アキサポは、現地調査と分析にもとづく活用プランの提案から、リノベーション費用の全額負担、入居者募集までを一貫してサポート。重い負担になりがちなリノベーション費用の問題を解消し、費用をかけずに空き家活用を始められます。
「内装リフォームの費用が心配」「空き家を活用したい」なら、まずは無料相談から。現地調査・分析にもとづく活用プランを、リノベーション費用0円のプランも含めてご提案します。
アキサポに空き家活用を相談するこの記事の監修者
岡崎 千尋 アキサポ 空き家プランナー
宅建士/二級建築士
都市計画コンサルタントとしてまちづくりを経験後、アキサポでは不動産の活用から売買まで幅広く担当してきました。
お客様のお悩みに寄り添い、所有者様・入居者様・地域の皆様にとって「三方良し」となる解決策を追及いたします。