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公開日:2026.02.21 更新日:2026.06.24

コインランドリー投資は儲かる?利回りの現実と失敗リスク、成功条件を解説

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コインランドリー投資は「無人経営が可能」「生活インフラとして景気に左右されにくい」というメリットがある反面、立地による「需要の偏り」や「競合の出現」が収益を直撃するリスクも併せ持っています。

そのため、コインランドリーを始める際には「儲かるか」よりも「下振れしても耐えられるか」を確認することが大切です。

そこで本記事では、コインランドリー投資の仕組みを整理したうえで、成立条件や失敗パターン、向いてる人や向いてない人、他の投資方法との比較などを解説していきます。

コインランドリー投資の仕組み|利回り相場と初期費用の注意点

まずはコインランドリー投資の基本となる売上の仕組みと注意点を見ていきましょう。今回はイメージがしやすいように、具体的な数字を用いた収支シミュレーションを交えながら説明していきます。

売上は「客数×客単価×回転」で決まる(収支シミュレーション付き)

コインランドリーの売上は「客数 × 客単価 × 回転」が基本です。たとえば、1日の利用が70回、平均客単価が700円だとすると、1日の売上は49,000円になり、月商は約147万円(49,000円×30日)です。

では、ここから固定費・運営費を差し引いた事例をシミュレーションしてみましょう。売上・コスト・利益は以下のようになります。

収支・経費項目金額(月額)内訳・詳細
想定月商1,470,000円1日70回利用・平均客単価700円(日商49,000円)の場合
家賃250,000円店舗用の借地または借家賃料
水道光熱費300,000円洗濯機・乾燥機の稼働に伴う電気・ガス・水道代
清掃・管理委託80,000円日常の店舗清掃および管理代行会社への委託費用
保守・修理積立40,000円将来的な機器の故障や部品交換に備えた積立金
その他諸経費30,000円店舗の火災保険料や各種消耗品費など
合計コスト700,000円毎月発生する固定費および運営費の総額
月の営業利益770,000円月商147万円から合計コスト70万円を差し引いた純利益

コインランドリーの利回りは「実質利回り」で見る

利回りには、経費を差し引かずに計算する「表面利回り」と、家賃・水道光熱費・清掃委託・保守費などを差し引いたあとに残る「実質利回り」があるため、ここをよく見ずに「利回り◯%」といった数字だけを見ると失敗しがちです。

たとえば初期投資が3,000万円で、月の売上が120万円なら年間売上は1,440万円になり、表面利回りは48%になりますが、月の費用が70万円かかったとすると、月の営業利益は50万円、年間の営業利益は600万円となり、実質利回りは20%になります。

コインランドリーは固定費が重い投資手法

コインランドリー投資は、客数が少ない場合でも水道光熱費や清掃費用、管理委託費用などの固定費が減りにくい構造になっており、売上が下振れると営業利益が大きく落ち込む恐れがあります。

そのため、投資として成立するかを判断するには「売上が好調なときにどれだけ儲かるか」ではなく「売上が想定より落ちたときに耐えられるか」で考えるのが安全です。

コインランドリー経営を成立させるための5つの条件

コインランドリー経営を成立させるための5大条件は、「明確な洗濯需要のある商圏」「競合を上回る立地・設備差別化」「売当下振れを想定した固定費設計」「品質を保つ運営・保守体制」「解約違約金を織り込んだ出口戦略」です。

これらを初期設計でシビアに構築することが、無人店舗で長期安定収益を確保するための絶対条件となります。

コインランドリー投資を成立させる5つの必須設計
1. 商圏と需要の確定
単身世帯の洗濯環境やファミリー層の大物洗い(布団等)など、地域の生活導線に基づいた「明確な利用動機」がある立地を選ぶ。
2. 競合との明確な差別化
将来的な競合の参入を見越し、価格競争に巻き込まれない「駐車場の停めやすさ」「店舗の視認性」「設備の優位性」を確保する。
3. 下振れに耐える固定費設計
家賃や管理委託費のほか、突発的な修理・将来の設備更新コストをあらかじめ毎月の収支に織り込み、売上2~3割下振れでも耐える損益ラインを組む。
4. 管理・保守運用の仕組み化
徹底した定期清掃、機器故障時の即時対応フロー、緊急問い合わせ窓口を整備。防犯カメラの個人情報取り扱いルールも掲示する。
5. 契約を精査した出口戦略
事前に事業撤退の赤字ラインを決める。賃貸借の中途解約、リース残債、FC契約時の解約違約金や競業避止義務などの法的な制約を司法書士・弁護士と事前に精査する。

コインランドリー投資に向いてる人・向いてない人

コインランドリー投資に向いている人は「店舗運営の標準化(マニュアル化)とデータに基づく冷徹な数字判断・撤退ライン設定ができる人」です。

一方、向いていない人は「どこの地域でも需要があると考え、下がりにくい固定費や事前のシビアな商圏・競合調査を軽視する楽観的な人」と言えます。

向いてる人:仕組み化・数字判断・撤退ラインが作れる

コインランドリー投資に適しているのは、店舗運営を「標準化(マニュアル化)」し、データに基づいた改善を継続できるタイプの人です。たとえば、清掃の頻度やチェック項目、故障時の連絡フローなどが最初から決まっておけば店舗の品質が安定しやすくなりますし、現場の負担がブレにくく、稼働も崩れにくくなります。

加えて、冷静に数字を見られる人も向いています。売上が不調なときでも、原因を分析・対応できれば、根本的な改善策を講じられるでしょう。

さらに重要なのが撤退ラインを決められることです。撤退ラインが明確であれば、赤字が続いたときに事態が深刻になる前に判断ができ、投資としての傷が浅く済みます。

向いてない人:前提が甘い・相場観がない・固定費を軽視

逆に向いていないのは「どこの地域でも需要はある」「無人だから手間がかからない」といった甘い前提で初めてしまう人です。こうした思い込みのまま進めると、肝心の商圏調査や競合チェックも甘くなり、需要が明確でない立地でもGOサインを出してしまいがちです。

また、感覚で出店場所を決めてしまう人も危険です。コインランドリーは固定費が重い投資なので、うまく売上があがらないと、利益が残りにくくなりがちです。

そして、固定費を軽視する人も要注意です。コインランドリーの固定費は下がりにくいので、楽観視した数字で始めるとあとで致命傷を負いかねません。

コインランドリー投資と他の投資との比較

コインランドリー投資を検討する際には、本当に自分に適しているのか、ほかの不動産投資とも比較しておきましょう。

投資手法運営の手間・負荷固定費の重さ・リスク収益性の特徴撤退の難易度
コインランドリー投資清掃や機器トラブル対応、問い合わせ体制など日常的な維持管理が必要水道光熱費や委託費など下がりにくい固定費が重く、売上短調時のリスクが高い設計と運営次第で高回転・高単価を狙え、駐車場より高い収益性を期待できる大きな初期設備投資を伴うためリース残債や解約違約金、原状回復の負担が大きい
駐車場投資管理会社への委託により日常の手間は極めて軽く、想定外の出費も限定的固定費が非常に軽く低リスクだが、周辺の競合出現による稼働低下には注意が必要賃料水準と稼働率に直結し単価アップが難しいため、収益の上限が限られやすい設備が簡易なため転用や解約がしやすく、他の投資手法へ迅速に切り替え可能
賃貸経営入退去時の手続きや原状回復、修繕対応など定期的な管理負荷が発生平常時の固定費は安定しているが、空室期間は家賃収入が完全にゼロになる稼働時は長期的に安定したインカムゲインを得られるが、入退去時の突発的コストがある借地借家法による立ち退き制限や数年単位の契約縛りがあり、即時の売却・撤退は難しい
コインランドリー投資に関するよくある質問
Q. 空き家や所有地でコインランドリー投資を始める場合の初期費用の目安は?
A. 一般的な規模の店舗では、専用の大型洗濯・乾燥機の導入費や電気・給排水のインフラ工事費を合わせ、約2,000万〜3,000万円の初期費用が相場となります。アキサポ等のサービスを利用すれば、立地調査から最適な活用スキームの構築までトータルでサポートを受けられます。
Q. 無人経営におけるセキュリティ対策と個人情報の注意点は何ですか?
A. 盗難や機器トラブルに備えて防犯カメラの設置は必須です。その際、利用者のプライバシーに配慮し、「防犯カメラ作動中」の旨を館内に明示するほか、録画データの保存期間や閲覧権限などの取り扱いルールを明確に定めておく必要があります。
Q. フランチャイズ(FC)で契約する際、出口戦略(撤退)における注意点は?
A. FC契約の中途解約には高額な違約金が発生するリスクがあるほか、解約後に同業種での営業を制限する「競業避止義務」が課されるケースがあります。居抜きでの第三者譲渡が制限されることもあるため、事前に司法書士や弁護士といった専門家の視点で契約内容を十分に精査することが鉄則です。

まとめ

コインランドリー投資は、楽観的な収支予測に基づいた参入は失敗を招きやすく、最悪のシナリオを想定してリスクヘッジを行える投資家ほど、長期的な安定収益を確保できる傾向にあります。特に、家賃や水道光熱費、清掃・保守といった固定費は努力で軽くできるものではないので、売上が振るわないと営業利益が大きく削られることも珍しくありません。

だからこそ、最初の設計でリスクの芽を摘んでおくことが大切になってきます。商圏と需要の理由が説明できる立地か、競合が増えても選ばれる根拠があるかなどをシビアにチェックして、下振れ前提でも黒字が残る損益ラインと運営体制まで固めておけば、長く安定した運営に一歩近づけるでしょう。

コインランドリー投資を検討する際、最も大きなハードルは「最適な物件探し」と「複雑な法的・税務的判断」です。アキサポでは、空き家や空きスペースの活用ノウハウに加え、有資格者による法務・税務面のアドバイスも含めたトータルサポートが可能です。あなたの土地・物件がコインランドリーに適しているか、まずは無料で相談してみませんか?

この記事の監修者

白崎 達也 アキサポ 空き家プランナー

一級建築士

中古住宅や使われなくなった建物の再活用に、20年以上携わってきました。
空き家には、建物や不動産の問題だけでなく、心の整理が難しいことも多くあります。あなたが前向きな一歩を踏み出せるよう、心を込めてサポートいたします。

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