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公開日:2026.07.25 更新日:2026.07.22

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【中古一軒家の注意点】購入後に後悔しないための探し方・諸費用・内見の盲点を解説

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中古の一軒家(一戸建て)は、購入費用を大幅に抑えつつ、広い庭や駐車場付きのマイホームを手に入れられる魅力的な選択肢です。手が届きそうな物件が見つかったときはワクワクしますよね。

ただし、理想の条件ばかり求めていると、購入後の改修費用や建物の安全性の面で見落としが起こりやすくなります。条件にこだわる前に「安全・安心に住める最低条件」は抑えておきましょう。

そこでこの記事では、中古一軒家を購入する前に確認したい注意点を、探し方・内見・土地条件・費用の面から解説します。

中古一軒家は「土地」もセットで確認を!探す前に覚えておきたい3つのこと

購入前に抑えるべき「3つの確認軸」

1

建物:修繕費用の事前見積もり

雨漏り、床下の湿気、シロアリ被害など目に見えない劣化リスクを点検履歴から確認。

2

土地:法令・境界・権利の確認

再建築不可のリスク、隣地との境界トラブル、私道負担の有無など個人で解決困難な問題を網羅。

3

総予算:物件価格+付帯費用の把握

仲介手数料や登記費用などの諸費用に加え、初期リフォーム費用まで含めた総額で資金計画を立てる。

まずは中古一軒家を選ぶ際の基本原則を覚えておきましょう。

ここで気を付けたいのが、戸建て住宅の場合は「建物と土地がセットになっている」ということです。もし建物の問題を見逃したまま買ってしまうと、将来的に建て替えや売却をしたいときに、思うように進まなくなるかもしれません。

今回は、特に重要な3つのポイントを見ていきましょう。

建物:どの程度の修繕が必要か見積もっておく

まず建物についてですが、中古一軒家は修繕が前提になることが多いため、あらかじめ具体的な修繕費用を見積もっておく必要があります。ここがあいまいだと、予算が足りなくなったり、思ったようなリフォームができなかったりする恐れがあります。

特に注意したいのは、屋根の雨漏り、床下の湿気、シロアリ被害などの見た目だけでは分かりにくい部分です。購入前には、内見時の印象だけで判断せず、修繕履歴や点検履歴も確認しておきましょう。

土地:敷地や道路の問題は解決が難しい

前面道路の幅や接道状況、境界、再建築の可否といった土地の問題は個人での解決が難しいことがあるため、建物以上に慎重にチェックする必要があります。

たとえば、再建築不可の物件の場合、将来建て替えができないリスクがありますし、隣地との境界があいまいだと塀や庭の範囲をめぐってトラブルになる可能性があります。こういった「法令」や「境界」「権利」などの部分は、住宅の将来性や出口戦略に大きな影響を与えるため、可能な限り問題がない物件を選びましょう。

建物・土地:予算は物件価格+付帯費用で見込んでおく

中古一軒家は購入後に修繕や改修が発生することが多いです。そのため、実質的な物件価格は、物件価格に修繕費や改修費などの工事費を加えた額で見る必要があります。たとえば、屋根や外壁、水回りなどの修繕が発生すると、それだけで数十万円から数百万円がかかることがあります。

さらに、新築と同じように登記費用や仲介手数料、火災保険料、固定資産税などもかかりますので、予算を検討する際には物件価格だけでなく修繕費や諸費用といった付帯費用も見込んでおきましょう。 

中古一軒家の内見時に確認すべきポイント

中古一軒家の購入における注意点のポイントを示す木製ブロックとノート

中古一軒家の内見で特に意識したいのは、建物の劣化を表すサインを見落とさないことです。ここでは、必ずチェックしておきたい5つのサインを紹介します。

天井・壁・窓まわりに雨漏りの跡がないか

天井や壁、窓まわりにシミや変色がある場合は、雨漏りの跡である可能性があります。特に、天井の角や窓枠の下、壁紙が浮いている部分は、水が入り込んだ可能性があるのでよく確認しておきましょう。

雨漏りは、室内の一部だけでなく、屋根や外壁、防水処理の劣化が原因で起こることもあります。表面のクロスを張り替えていると分かりにくい場合もあるため、不自然に新しい壁紙や補修跡がないかも確認しましょう。

床の傾きやきしみはないか

床の傾きやきしみは、耐震性の低下や、ひび割れの誘発、平衡感覚のズレによるめまいや頭痛などの健康被害などの重大な問題を引き起こす可能性があります。そのほかにも、ドアや窓が開閉しにくくなることもあります。

床の傾きやきしみを確認するには、部屋の中を実際に歩いてみて、足元が沈む感覚や大きなきしみがないかを見る必要があります。また、ドアや窓、収納の扉も開け閉めして、引っかかりやすい場所がないかも確認しておきましょう。

床下や基礎まわりに湿気・シロアリの兆候がないか

床下や基礎まわりは、湿気やシロアリ被害が出やすい場所です。床下点検口の有無や、基礎まわりのひび割れ、通気口の状態などを見ておきましょう。

室内にカビのにおいがする、床が一部だけ沈む、柱や土台まわりに傷みがあるといった場合は、湿気やシロアリの影響を受けている可能性があります。特に水回りに近い床や、日当たり・風通しの悪い場所は注意が必要です。

屋根・外壁・雨どいに劣化がないか

屋根や外壁、雨どいは、建物を雨風から守る重要な部分です。ここに劣化があると、雨漏りや外壁内部の腐食につながる可能性があります。

内見時には、外壁に大きなひび割れや浮き、塗装のはがれがないかを確認しましょう。雨どいが割れていたり、外れていたり、詰まっていたりする場合も注意が必要です。可能であれば点検履歴や修繕履歴も確認しましょう。

水回り・分電盤の状態と交換時期

水回りは、生活の快適さに直結する項目です。入居後に水漏れや故障が起こる可能性をなるべく下げるために、水の出方や排水の流れ、におい、床の沈み、給湯器の製造年などを確認しておきましょう。

また、分電盤も古いままだと容量が足りなかったり、リフォーム時に追加工事が必要になったりすることがあるため、合わせて確認しておきましょう。

土地・道路・境界で確認すべき重要ポイント

中古一軒家の注意点における境界線や敷地の確認ポイントを示すカラーコーンで仕切られた更地

敷地や道路、隣地境界に関する物理的・法的な瑕疵(不具合)は、購入後に個人の努力や費用だけで解消することが難しい要素です。ここでは、内見時や契約前の書類審査の際に確認しておきたい4項目を紹介します。

接道義務と再建築の可否

建物を建てる土地は、原則として建築基準法上の道路に2m以上接している必要があります。この点を満たしていないと、その土地で新築や改築ができなくなる、いわゆる再建築不可物件になる恐れがあります。

接道義務を満たしているかの判断には専門知識が必要です。購入前には、不動産会社に前面道路の建築基準法上の種別や幅員、接道状況を確認しておきましょう。自治体の建築担当の窓口でも確認できます。 

ちなみに、再建築不可物件は相場より安いことが多いので、値段だけ見れば魅力的に見えるかもしれません。しかし、老朽化してもリフォームや修繕で対応し続ける必要がありますし、住宅ローンの審査や将来の売却でも不利になることがあるので、リスクをよく考えて検討しましょう。

境界標や越境の有無を確認する

土地の境界があいまいな土地は、将来的に隣地とのトラブルが起こる恐れがあります。たとえば塀やフェンス、配管などが隣地にはみ出している場合、修繕や売却を行うタイミングで問題が発覚する可能性があります。

この問題を防ぐためには、土地の測量図を確認し、そのとおりに「境界標」があるかを確認しましょう。もし境界がはっきりしない場合は、売主側で測量や境界確認を行ってもらえるか、不動産会社に相談しておきましょう。

私道負担や通行権の有無を確認する

物件が私道に接している場合は、私道部分の持ち分や通行権の有無、管理方法などを確認しましょう。

私道に面した物件では、道路の補修費を負担する必要があったり、上下水道やガス管の工事を行う際に、ほかの所有者の承諾が必要になったりすることがあります。また、通行する権利が整理されていないと、将来の利用や売却に影響する可能性もあります。

ハザードマップと地盤の状態を確認する(浸水・液状化リスク)

敷地が浸水想定区域や土砂災害警戒区域に含まれていないか、自治体のハザードマップで災害リスクを確認しておきましょう。

また、地盤の状態も重要な確認ポイントです。土地の成り立ちや周辺環境によっては、地盤が弱かったり、液状化のリスクがあったりすることがあります。過去に浸水被害があった地域では、床下の湿気や建物の劣化にも注意が必要です。

中古一軒家の購入費用で確認すべきポイント

中古一軒家購入時の諸費用や資金計画をイメージさせる一万円札・預金通帳・虫眼鏡・家型オブジェ

中古一軒家の購入時にかかる主な費用は以下のとおりです。

費用区分主な項目特徴・注意点
取引にかかる諸費用仲介手数料、登記費用、ローン手数料、印紙税など物件価格とは別に契約や引き渡し時に現金で必要となる
リフォーム費用水回り交換、内装刷新(壁紙・床)など購入後すぐに入居・生活を始めるために必要な改修費
将来的な修繕費用屋根の葺き替え、外壁塗装など雨漏りや建物の劣化を防ぐために定期的に発生する
敷地の維持費草刈り・剪定、フェンス・ブロック塀の補修など敷地が広いほど手入れや補修のコスト負担が増える
継続的な税金・保険固定資産税、都市計画税、火災保険料など所有している限り毎年、または定期的に支払い続ける

いずれも見落とすと予算に大きなズレが生じる項目です。それぞれの具体的な内容を見ていきましょう。

取引にかかる諸費用

中古一軒家を購入するときは、物件価格とは別に、契約や登記、住宅ローン手続きなどに関する諸費用がかかります。物件価格だけで予算を組んでしまうと、契約や引き渡しの段階で想定より多くの資金が必要になるかもしれません。

代表的な諸費用は、以下のとおりです。

費用項目内容金額の目安
仲介手数料不動産会社を通じて購入する場合に支払う費用物件価格×3%+6万円+消費税が上限(400万円超の場合)ただし800万円以下の物件は2024年7月1日の宅建業法改正により、売主・買主それぞれから最大33万円(税込)の特例上限が適用される
登記費用所有権移転登記や抵当権設定登記などにかかる費用20万〜60万円
住宅ローン関連費用融資手数料、保証料、事務手数料など借入額の2〜3%
印紙税売買契約書やローン契約書に貼る印紙代1万〜3万円
火災保険料建物の火災や自然災害などに備える保険料最長5年契約で10万〜30万円
固定資産税等の清算金引き渡し日を基準に売主と買主で精算する費用数万円〜十数万円
不動産取得税不動産を取得したあとに課税される税金軽減措置の有無により大きく変わる

リフォーム費用

中古一軒家では、購入後すぐにリフォームが必要になる場合があります。代表的なリフォーム費用の目安は、以下のとおりです。

項目費用の目安
壁紙5万〜10万円(1室)
フローリング2~6万円(1畳)
畳・ふすまの交換5万〜30万円
トイレ10万〜50万円
浴室50万〜200万円
キッチン50万〜300万円
洗面所20万〜40万円

屋根・外壁の将来的な修繕費

屋根と外壁はまとまった修繕費が必要になるため、あらかじめ見込んでおきたいポイントです。将来的に見込んでおきたい修繕費の目安は、以下のとおりです。

項目費用の目安
外壁塗装50万〜160万円程度
屋根の塗装30万〜100万円程度
屋根の葺き替え70万〜250万円程度

また、購入前には、過去の修繕履歴やそのときの写真などを確認しておきましょう。なるべく具体的な情報があるほど、修繕の必要性を予測しやすくなります。

庭や外構などの敷地の維持費

中古一軒家では、庭や駐車場、塀、門扉などの外構にも維持費がかかります。庭付きや駐車場付きの物件は魅力的ですが、敷地が広いほど手入れや補修の負担も増えやすくなります。

外まわりで発生しやすい費用の目安は、以下のとおりです。

項目費用の目安
草刈り・剪定数万円〜十数万円程度
フェンス・門扉の補修10万〜50万円程度
ブロック塀の補修・撤去10万〜100万円程度
駐車場の舗装・補修20万〜100万円程度

固定資産税や火災保険料

中古一軒家を購入した後は、固定資産税や火災保険料などの維持費も継続してかかります。主な維持費の目安は、以下のとおりです。

項目費用の目安
固定資産税年数万円〜数十万円程度
都市計画税対象地域では年数万円程度
火災保険料5年契約で10万〜30万円程度
地震保険料建物構造・地域により変動
水災補償浸水リスクがある地域では追加検討

なお、固定資産税は土地や建物の評価額によって変わり、火災保険料は建物の構造や所在地、補償内容によって異なります。中古一軒家を購入するときは、物件価格、諸費用、リフォーム費、将来の修繕費、毎年の維持費まで含めて、無理なく住み続けられる総額かどうかを確認しましょう。

よくある質問

Q. 中古一軒家を購入する際、ホームインスペクション(住宅診断)は受けるべきですか?
A. 受けることを強くおすすめします。目視では分からない雨漏りの兆候や床下のシロアリ被害、基礎のひび割れなどを専門家が診断するため、購入後の予期せぬ修繕費用の発生を防げます。
Q. 再建築不可物件はリフォームすれば問題なく住み続けられますか?
A. 柱や梁を残した状態でのリフォーム(リノベーション)は可能ですが、建築確認申請が必要な大規模な増改築はできません。また、将来の売却や住宅ローン審査が非常に厳しくなるリスクを考慮する必要があります。
Q. 築年数が古い中古一軒家でも、税制優遇(住宅ローン控除など)は受けられますか?
A. 1981年(昭和56年)以降に建築された「新耐震基準」に適合している一軒家であれば、築年数を問わず住宅ローン控除等の優遇措置が適用されます。

まとめ:中古一軒家は「土地・建物・修繕費」を確認して購入しよう

中古住宅は、新築より価格を抑えやすく、立地や広さの選択肢を広げやすい魅力的な選択肢です。ただし、物件ごとに建物の状態や修繕履歴が異なるため、価格だけで判断すると購入後の修繕費・リフォーム費で想定以上の負担が発生することがあります。

築年数だけでなく管理状態・耐震性・雨漏り・接道や境界などの確認が欠かせません。内見で気になる点は不動産会社に質問し、自分だけで判断しにくい部分は専門家に相談することも大切です。

「費用面のハードルを抑えながら、住み心地の良い中古住宅を手に入れたい」とお考えの方は、アキサポにご相談ください。全国の空き家・中古物件の再生実績をもとに、物件探しから改修までまとめてご提案しています。

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この記事の監修者

白崎 達也 アキサポ 空き家プランナー

一級建築士

中古住宅や使われなくなった建物の再活用に、20年以上携わってきました。
空き家には、建物や不動産の問題だけでなく、心の整理が難しいことも多くあります。あなたが前向きな一歩を踏み出せるよう、心を込めてサポートいたします。

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