公開日:2022.12.09 更新日:2026.06.16
群馬県の空き家問題と対策|現状・補助金・活用方法を解説
群馬県の空き家率は16.7%(2023年)で全国平均13.8%を大きく上回り、空き家数は161,300戸に上ります。
この記事では、群馬県の空き家問題の現状と市区町村別の動向、活用できる補助金・助成金制度、住宅価格・家賃相場、空き家の探し方と活用方法まで解説します。
出典:令和5年住宅・土地統計調査(総務省)
出典:群馬県ホームページ(住宅政策課)
目次
群馬県における空き家問題の現状

群馬県は北西部に温泉・保養地、県南東部に都市部を抱えるなど、エリアによって地域性が大きく異なります。空き家問題もエリアごとに状況が異なるため、市区町村別のデータを踏まえた理解が重要です。
群馬県の空き家率は16.7%(2023年)
令和5年(2023年)の住宅・土地統計調査によると、群馬県の空き家数は161,300戸・空き家率は16.7%で、全国平均13.8%を大きく上回り、全国16番目となっています。
空き家数は2018年(前回調査)と比べて3,000戸増加しており、1993年から2023年の30年間で約2.19倍に増加しています。
空き家の内訳では、賃貸・売却用および二次的住宅を除く「その他の空き家」が73,100戸(空き家全体の45.3%)を占めています。この区分は管理が行き届かないケースが多く、放置による倒壊・景観悪化・治安低下のリスクが特に高い種別です。
出典:令和5年住宅・土地統計調査 群馬県結果の概要(総務省統計局・群馬県統計課、2024年5月公表)
群馬県の住宅価格相場
群馬県内の中古住宅・一戸建て価格相場と賃貸の家賃相場を不動産ポータルサイトの最新データから分かりやすく解説。間取り別の傾向やエリアごとの特徴を一覧表で比較できます。
| 順位 | 駅名 | 相場価格(駅) | 市区郡名 | 相場価格(市区郡) |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | 北高崎駅 | 2,490万円 | 前橋市 | 2,290万円 |
| 2位 | 新桐生駅 | 1,880万円 | 高崎市 | 2,390万円 |
| 3位 | 竜舞駅 | 2,680万円 | 太田市 | 2,180万円 |
| 4位 | 根小屋駅 | 1,930万円 | 桐生市 | 988.5万円 |
| 5位 | 群馬藤岡駅 | 2,290万円 | 伊勢崎市 | 2,280万円 |
ここからさらに、群馬県の中でも人気の高いエリアにおける住宅価格相場、賃貸家賃相場を紹介します。
| 市区町村名 | ワンルーム | 1K/1DK | 1LDK/2K/2DK | 2LDK/3K/3DK | 3LDK/4K〜 |
|---|---|---|---|---|---|
| 前橋市 | 3.5万円 | 3.8万円 | 5.0万円 | 5.8万円 | 6.8万円 |
| 高崎市 | 4.3万円 | 4.8万円 | 6.3万円 | 6.4万円 | 8.0万円 |
| 桐生市 | 2.8万円 | 3.3万円 | 3.5万円 | 5.0万円 | 6.5万円 |
| 伊勢崎市 | 3.4万円 | 3.5万円 | 4.9万円 | 5.2万円 | 6.0万円 |
| 太田市 | 5.0万円 | 5.1万円 | 5.2万円 | 5.3万円 | 6.5万円 |
| 沼田市 | 3.5万円 | 3.9万円 | 4.3万円 | 6.0万円 | 6.1万円 |
| 館林市 | – | 4.3万円 | 4.5万円 | 6.1万円 | 6.6万円 |
| 渋川市 | 2.9万円 | 3.0万円 | 3.8万円 | 5.0万円 | 12.2万円 |
| 藤岡市 | 3.6万円 | 3.7万円 | 3.8万円 | 5.5万円 | 5.6万円 |
| 富岡市 | 3.9万円 | 4.0万円 | 5.0万円 | 5.9万円 | 6.8万円 |
群馬県内の中古住宅売買相場は、県内最大の都市である高崎市(2,390万円)や、県庁所在地の前橋市(2,290万円)、ベッドタウンとして人気の伊勢崎市(2,280万円)が2,000万円台前半の高い水準で拮抗しています。
駅単位で見ると、太田市の竜舞駅(2,680万円)や高崎市の北高崎駅(2,490万円)など、交通利便性の高い主要駅の周辺で特に価格が高騰しているのが特徴です。その一方で、桐生市(988.5万円)は1,000万円を下回る圧倒的に手頃な相場を形成しており、移住やDIYのベース基地を探している方にとって非常に狙い目のエリアと言えます。
賃貸の家賃相場もおおむね売買相場と比例しており、全体的に高崎市(ワンルーム4.3万円〜3LDK以上8.0万円)が高めの水準となっています。しかし、間取りごとに見るとユニークな地域性もあり、たとえば太田市はワンルーム(5.0万円)や1K/1DK(5.1万円)といった単身者向け家賃が県内最高値を記録しています。
これは商業・工業が集積する太田市ならではの、ビジネスパーソンによる単身需要の高さが影響していると考えられます。初期費用・固定費ともにコストを最小限に抑えたい場合は、家賃相場でも最安水準を維持している桐生市(ワンルーム2.8万円〜)を選択するなど、目的やライフスタイルに合わせたエリア選びが大切です。
群馬県の空き家に関する補助金や助成金支援制度

空き家対策で使える3種類の補助金・助成金制度
群馬県内の空き家に関連する補助金・助成金制度は、目的ごとに大きく「解体」「改修」「取得」の3種類に分類できます。2026年現在も各自治体で予算の範囲内で実施されており、要件を満たすことで初期費用を大幅に抑えることが可能です。
| 種類 | 概要 | 群馬県の事例 |
|---|---|---|
| 解体補助金 | 老朽化した空き家の解体費用を一部補助 | 高崎市「空き家解体助成金」 |
| 改修補助金 | リフォーム・リノベーション費用を一部補助 | 前橋市「空き家対策補助金」 |
| 取得補助金 | 空き家の購入・賃借時の費用を補助 | 各市町村の移住・定住支援施策 |
1. 空き家の解体に関する補助金
倒壊や放火などのリスクがある老朽空き家を解体・撤去する際の費用をサポートする制度です。 例えば高崎市の「空き家解体助成金」では、周囲に危険を及ぼす恐れのある危険空き家を解体する際、費用の一部を助成しています。維持管理が難しくなった古い実家や、放置リスクを未然に防ぎたいときに有効な選択肢です。
2. 空き家の改修に関する補助金
空き家を賃貸物件や自社アトリエ、住居として再利用するためのリフォーム・リノベーション費用を補助する制度です。 前橋市の「空き家利活用補助金(旧・空き家対策補助金など)」が代表例で、一定期間利用されていなかった空き家を新たに活用する際の内装・外装工事費用の一部が支給されます。初期投資を抑えて空き家を収益化したい方に最適です。
3. 空き家の取得に関する補助金
これから空き家を購入、または賃借して新生活を始める「これから所有者になる方」を対象とした制度です。 群馬県内の多くの自治体では「移住・定住支援施策」と連動させており、空き家バンク等を通じて物件を取得した世帯に対し、住宅取得費の補助や家賃補助、引っ越し費用の支援などを行っています。地方移住や拠点開設のハードルを下げるために活用されています。
群馬県内における各自治体の空き家に関する補助金・助成金制度の調べ方
群馬県内の空き家補助金・助成金を調べるには、
①各市町村の担当窓口へ直接問い合わせる方法
②公的な一括検索サイトなどの情報サイトを活用する方法
の2通りがあります。自治体によって実施している支援メニュー(解体・改修など)や予算上限が異なるため、事前の正確な確認が不可欠です。
最も確実な一次情報を得るなら、該当する市町村の窓口(建築課や都市計画課など)へ直接問い合わせるのが一番です。群馬県の公式サイトでも、各自治体の相談窓口や空き家バンクの一覧がまとめられています。
また、「自分の地域にどんな補助金があるのか」を一括で大まかに把握したい場合は、国土交通省の「地方公共団体の空き家対策支援制度検索サイト」や地域の空き家情報ポータル(空き家みまもり隊など)を活用するのが効率的です。
ただし、情報サイトのデータは過去の古い内容が残っている場合もあるため、気になる制度を見つけたら必ず自治体の窓口で「2026年度の最新の募集状況」を確認するようにしましょう。
群馬県の空き家に関するよくある質問
Q. 群馬県の空き家率はどのくらいですか?
2023年の住宅・土地統計調査によると、群馬県の空き家率は16.7%で全国16番目です。全国平均の13.8%を大きく上回っており、空き家数は161,300戸となっています。
Q. 群馬県で使える空き家の補助金にはどんなものがありますか?
主に「解体補助金」「改修補助金」「取得補助金」の3種類があります。高崎市の空き家解体助成金、前橋市の空き家対策補助金などが代表例です。制度の内容は自治体によって異なるため、各市町村の窓口で最新情報をご確認ください。
Q. 群馬県の空き家を活用・売却したい場合はどこに相談すればよいですか?
空き家の状態や活用目的によって最適な窓口は異なりますが、自治体の空き家バンクや専門の不動産会社への相談が第一歩です。アキサポでは群馬県の物件を含む空き家活用・売却のご相談を受け付けています。
群馬県の空き家活用で困ったら「アキサポ」にご相談を
群馬県内での空き家活用、あるいは理想の空き家探しでお悩みなら、ワンストップでサポートを受けられるサービス「アキサポ」の活用がおすすめです。
空き家の所有者向けには、現地調査から活用プランの提案、リノベーション、その後の利用者の募集にいたるまで、すべての工程をトータルで引き受ける仕組みを整えています。物件の条件や審査次第では、アキサポ側が工事費用をバックアップ(※一定の契約条件あり)してくれるため、資金面がネックで手つかずになっていた空き家でも、初期の費用負担を大幅に抑えて有効活用へと導くことが可能です。
また、空き家を買いたい・借りたいという方にとっても、独自の強力なネットワークが大きな強みとなります。ぜひ一度ご相談ください。
この記事の監修者
白崎 達也 アキサポ 空き家プランナー
一級建築士
中古住宅や使われなくなった建物の再活用に、20年以上携わってきました。
空き家には、建物や不動産の問題だけでなく、心の整理が難しいことも多くあります。あなたが前向きな一歩を踏み出せるよう、心を込めてサポートいたします。