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公開日:2026.08.31 更新日:2026.08.06

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不動産買取とは?仲介との違いと失敗しない進め方

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不動産を売る方法には、大きく分けて「仲介」と「買取」があります。仲介は買主を探して売る方法、買取は不動産会社が直接買い取る方法で、仲介と比べて売却スピードや手間、価格の考え方が大きく異なります。

この記事では、不動産買取の仕組みや仲介との違い、向いているケースを整理。査定比較のポイントや実際の売却フロー、業者選びのコツまで一通りわかるように解説します。

不動産買取の仕組みと特徴

建物の模型を手の上に乗せて考え込むスーツ姿の男性

不動産買取とは、不動産会社が買主となって物件を直接買い取る売却方法です。売主が不動産会社と直接契約を結ぶため、一般の買主を探す必要がありません。そのため、内覧対応などの手間をかけず、短期間で売却を完了できます。

買取価格は、仲介で市場に出した場合の価格から、買取業者が負担する再販までのコストとリスクを差し引いて決定。具体的には、リフォーム・解体・造成費、販売活動費、保有期間中の金利や固定資産税、売れ残りリスクなどが見積もりに入ります。

買取には「即時買取」と「買取保証(一定期間は仲介で売り、売れなければ買い取る)」の2種類があり、スピード重視なら即時買取、高値売却も狙いつつ期限も設けたいときは買取保証が適しています。目的に合わせて選びましょう。

仲介と買取の違い(価格・スピード・手間・リスク)

比較項目仲介買取
売却価格相場通り(高値が狙える)相場の6〜8割程度
売却スピード3ヶ月〜半年前後(長期化あり)数日〜数週間(即時現金化)
契約不適合責任原則あり(引渡し後も負担リスク)原則免除(引渡し後も安心)
仲介手数料必要(売買価格の3%+6万円+税など)不要(直接取引のため0円)
内覧対応・片付け必要(買い手に見せる準備が必要)不要(現状のまま引き渡し可能)

価格は、基本的に仲介のほうが高くなる傾向があります。仲介は市場の買主(個人など)に向けて販売できるため相場通りになりやすく、買取は再販の利益とコストを見込む分だけ価格が低くなりがちです。目安として買取は仲介相場の6〜8割程度と言われますが、物件の状態やエリア、業者の再販力によって変わります。

売却スピードは買取が優位です。仲介は買主が見つかるまでの期間が予測しにくく、ローンの審査落ちなどで契約が白紙になるリスクもあります。一方、買取は業者が直接買い取るため、条件に合意できればすぐに手続きが進みます。

買取は仲介と比べて手間がかからない点もメリット。仲介では内覧対応、購入申込後の条件調整、買主都合によるスケジュール変更などが発生しやすいのに対し、買取は交渉相手がプロのためコミュニケーションがスムーズです。残置物処分や現況のまま引渡しなど、負担を減らす相談もできます。

さらに押さえておきたいのがリスク面です。仲介では、売却後に建物の欠陥が見つかった際の「契約不適合責任(旧:瑕疵担保責任)」を売主が負うリスクがあります。一方、買主がプロである買取では、原則としてこの契約不適合責任が免除(免責)されるため、引渡し後のトラブルを回避できる大きなメリットがあります。どちらも万能ではないため、自分が優先したいものが「価格」なのか「確実性」なのかを先に決めるのが失敗を減らすコツです。

不動産買取が向いているケース

パソコン作業をしながら指さしをするビジネスマン

買取は、売却期限が決まっている・手間を省きたい・物件条件的に仲介で売れにくい、といった場合に有力な選択肢になります。代表的なケース別に、買取が選ばれやすい理由と注意点を押さえておきましょう。

住み替え・転勤で早く売りたい

住み替えの入居日や転勤日など、期限が先に決まっているときは買取がおすすめ。仲介だと『売れるまで待つ』状態になりやすく、売れ残りが仮住まい費用や二重ローンの原因になる恐れがあります。

不動産買取を行う際は、売却金の受け取り時期だけでなく、引渡し日の調整ができるかどうかを必ず確認しておきましょう。『契約は早めに進めたいが、引渡しは後日がいい』といった調整ができる場合があり、引越し計画が立てやすくなります。

また、住み替えでは手元資金の安全性が大切です。価格だけでなく、決済日、違約金、境界確認や測量の扱いなど、期限に影響する条件を先に固めてから契約すると失敗しにくくなります。

住宅ローン返済が厳しく早期に現金化したい

返済が苦しいときは、精神的にも時間的にも余裕がなくなりやすく、スピード重視の買取を選びがちに。けれども、最初に確認すべきは、スピード感ではなく売却額でローンを完済できるかどうかです。抵当権を外せないと原則として売却できません。

特に注意が必要なのが、残債が売却見込み額を上回るオーバーローンです。この場合は、自己資金で不足分を補うのか、任意売却など別手段が必要なのか、早めに見通しを立てる必要があります。

買取業者に相談する際は、完済から抵当権抹消までの段取り、金融機関への手続き、決済当日の流れまで具体的に確認しましょう。『売れるか』だけでなく『完了できるか』が重要です。

相続した不動産を処分したい

相続不動産では、主に以下のケースにおいて不動産買取に適しています。

  • 遠方で管理が難しい
  • 共有者がいて意思決定が進まない
  • 売るまでの固定資産税や修繕が負担になる

早期に現金化できれば、換価分割もしやすくなります。

なお、売却の前提として相続登記が完了している必要があります(2024年4月より相続登記は義務化されています)。登記が未了のままだと売買契約が進まないため、遺産分割協議を終えて代表者への名義変更を済ませておきましょう。

共有名義の場合は、原則として共有者全員の同意が必須。立会いが難しいときは委任状などで対応できるケースもあるため、事前に不動産業者に確認しておくようにしましょう。

不要な土地・建物を手放したい

形が悪い土地、接道条件が厳しい土地、需要が少ないエリア、築古で手直しが必要な建物は、仲介だと販売が長期化しやすい傾向があります。買主が限られ、価格調整を繰り返して疲弊するケースも少なくありません。

買取なら、解体・造成・再販までを前提に検討されることがあり、現状のまま手放せる可能性が出ます。ただし、どこまでが業者負担かは会社によってさまざま。解体費や測量費が価格にどう反映されているかを確認するようにしましょう。

その際にポイントになるのが、『現状渡し』の意味を具体化すること。残置物、境界、越境、古家の扱いなど、後から条件変更が起きやすい点を契約前に明文化しておくと、値下げ交渉のリスクを減らせます。

空き家を売りたい

空き家は、持っているだけで固定資産税や修繕費がかかり、草刈りや防犯などの管理負担も増えます。時間がたつほど劣化が進み、売却条件が悪くなるため、早めに売却しておくのがおすすめ。放置された空き家は、行政から「特定空家等」や「管理不全空家」に指定される恐れがあります。指定されて勧告を受けると、固定資産税の住宅用地特例(減額措置)が解除され、税金が最大約6倍に跳ね上がるリスクがあるため注意が必要です。

片付けの時間と費用が売却のボトルネックになりやすいため、現況引渡しが可能か、残置物をどうするか、近隣への配慮をどこまでしてもらえるかをしっかり確認しておくと安心です。建物の傷みが目立つ場合は、早めに現地確認と査定を取り、放置コストと売却条件のバランスで判断するようにしましょう。

家財・不用品もまとめて片付けたい

家財や不用品が残っていても相談できる業者があります。ただし、処分費が査定に含まれるのか、別途請求なのかで手取りが大きく変わるため注意しましょう。

契約前に特に確認しておきたいのが、引渡し条件が『空にして引渡し』なのか『残置物ありで引渡し』なのか、そして処分方法と費用負担の区分です。あいまいなまま進むと、決済直前に追加費用が出るなどのトラブルに繋がります。

離婚で財産分与のために売却したい

離婚では、感情面の負担を増やさずに早期に現金化し、分配を明確にしたいニーズが強いため、買取が選ばれやすい傾向があります。

離婚理由で不動産買取を依頼する場合にもっとも重要なのが、名義の確認です。共有名義か、ローンの債務者は誰か、同意者がそろうかで手続きの難易度が変わります。連絡手段や立会いが難しい場合、代理や委任で進められるかも確認しましょう。

また、周囲に知られたくない事情がある場合、内覧が不要になりやすい買取はプライバシー面でもメリットがあります。価格だけでなく、情報の取り扱い方針や連絡の配慮など、担当者の姿勢も含めて選ぶことが大切です。

査定価格を比較する方法と注意点

注意点

買取は業者ごとに再販力・得意領域・コスト見積もりが異なり、査定額に差が出やすい傾向があります。その際、単純に一番高い金額を選ぶのは危険です。買取は条件次第で金額が変わりやすく、提示額が高く見えても、引渡し条件や控除費用が厳しいと手取りが減ることがあります。

比較するときは、同じ前提条件で行うことがポイント。たとえば現況渡しの可否、残置物の扱い、測量や境界確認の要否、契約不適合責任の範囲、決済期日などをそろえたうえで、最終的な受取額とスケジュールで比べるのが賢明です。物件種別に強い会社を混ぜて比較すると、マンション、築古戸建て、借家付き(オーナーチェンジ)などで再販の得意不得意が出るため精度が上がりやすくなります。

合わせて注意しておきたいのが、不自然に高い査定を提示してくる業者。契約直前や現地確認後に『想定外の補修が必要』などの理由で大きく減額されるケースがあるため、減額条件がどこに書かれているか、価格確定のタイミングはいつかを必ず確認しましょう。

不動産買取の流れ(査定〜契約〜引き渡し)

ここからは、不動産買取の一般的なステップと、各段階で確認すべき条件(価格・時期・費用)を時系列でみていきましょう。主な流れとしては以下の通りです。

STEP 1:査定依頼・現地確認
机上査定と訪問査定を実施。雨漏りや境界の状況など、物件情報を正確に提示します。
STEP 2:買取価格・条件の提示
買取業者から金額、引き渡し時期、残置物の扱いなどの提示を受け、内容を比較・検討します。
STEP 3:売買契約の締結
条件に合意後、売買契約を締結します。契約不適合責任の免責条項などをしっかり確認しましょう。
STEP 4:決済・物件の引き渡し
代金の決済を受け取り、名義変更手続き(所有権移転登記)と鍵の引き渡しを行って完了です。

まず査定では、机上査定と訪問査定で精度が変わります。早く進めたい場合でも、訪問査定で物件状況を正確に見てもらい、価格の前提条件を文章で受け取るようにしましょう。雨漏り、シロアリ、越境、増改築の有無など、後から減額になりやすい情報は最初に開示しておくと安全です。

契約段階では、価格だけでなく、引渡し日、残置物、境界、費用負担、契約不適合責任、違約金を確認しましょう。分からない点を残したまま契約すると、クーリングオフが使えないケースも多く、後戻りが難しくなります。

そして、決済・引渡しでは、ローンが残っている場合に完済と抵当権抹消がセットで進みます。必要書類(本人確認書類、印鑑証明、権利証または登記識別情報、固定資産税関係など)を早めに揃え、当日の段取りまで含めてスケジュール化しておくと、遅延や追加費用のリスクを下げられます。

買取業者の選び方

矢印とポイントで注意を促すイメージ

買取業者を選ぶときに必ず確認しておきたいのが、以下の3つです。

  • 実績
  • 再販力
  • 透明性

売りたい物件の種別とエリアで買取実績を持っているか。買取は再販が前提なので、相場に詳しくない会社はリスク回避のため査定を低くしがちです。過去の買取事例、再販実績、対応範囲を具体的に聞くと見極めやすくなります。

次に重要なのが再販力です。自社でリフォームや販売まで一貫できる会社、販売チャネルが強い会社は、再販の見通しが立つ分だけ査定が伸びることも。逆に外注が多くコストが読みにくい会社は、見積もりに余裕を持たせるため価格が抑えられる場合があります。

そして担当者の透明性も重要なポイント。査定根拠を説明できるか、減額条件を先に提示するか、質問への回答が早いかは、そのまま取引の安心度につながります。余計なトラブルを避けるためにも、契約書の内容を急かす会社より、論点を整理してくれる会社を選ぶと安心です。

不動産買取に関するよくある質問
Q. 不動産買取でも仲介手数料はかかりますか?
A. かかりません。不動産会社と売主様が直接売買契約を結ぶため、仲介手数料(売買価格の3%+6万円+税など)は一切発生しません。
Q. 築年数が古い家や不用品が残ったままでも買い取れますか?
A. 買い取り可能です。業者がリフォームや片付けを前提に買い取るため、家財道具が残ったまま(現況渡し)でも問題なく売却できます。
Q. 住宅ローンが残っている物件でも買い取ってもらえますか?
A. 可能です。ただし、売却代金でローンを完済し、抵当権を抹消できることが条件となります。手残り額と残債の確認を事前に進めましょう。

不動産買取のまとめ

不動産買取は、スピードと確実性、手間の少なさを重視する人にとって有効な選択肢となります。特に、住み替え期限がある、相続や離婚で早く整理したい、空き家管理がつらいといった状況にある場合などに最適です。

一方で、買取は仲介より価格が下がりやすい傾向があるため、査定比較のやり方が結果を左右します。金額だけでなく、現況渡し、残置物、費用負担、減額条件、引渡し日まで含めて『手取りと確実性』で比較するようにしましょう。

そして業者選びでは、実績とエリア適合、再販力、担当者の透明性の確認が必須。複数社の査定を取り、根拠説明が納得できる会社に絞ることで、安く売りすぎや契約後の条件変更リスクを下げられます。

『アキサポ』でも随時不動産買取のご依頼を受付中。全国どこでも対応可能で、空き家の立地・状態に関わらず価値を最大限に引き出すサポートを行い、売却成功へ導きます。ぜひお気軽にお問い合わせください。

この記事の監修者

宅建士 二級建築士 山下 航平

山下 航平 アキサポ 空き家プランナー

宅建士/二級建築士

ハウスメーカーにて戸建住宅の新築やリフォームの営業・施工管理を経験後、アキサポでは不動産の売買や空き家再生事業を担当してきました。
現在は、地方の空き家問題という社会課題の解決に向けて、日々尽力しております。

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