1. TOP
  2. 販売中の空き家一覧
  3. コラム
  4. 空き家投資コラム
  5. コインランドリー経営の始め方|費用・儲かる仕組み・注意点を徹底解説

share

公開日:2025.10.27 更新日:2026.08.19

コインランドリー経営の始め方|費用・儲かる仕組み・注意点を徹底解説

サムネイル

コインランドリー経営は、無人運営で人件費を抑えながら、生活に根ざした洗濯需要を取り込める土地活用・副業として注目されています。初期費用は2,000万〜3,000万円が相場で、立地と固定費の設計しだいで利回り10%前後を狙える一方、競合の増加や設備トラブルには注意が必要です。

本記事では、コインランドリー経営の始め方を、市場の現状・メリット・初期費用とランニングコスト・開業手続き・フランチャイズと個人経営の違い・成功のポイントまで、順を追って解説します。「儲かるのか」「いくらかかるのか」といった疑問を整理し、堅実な経営判断につなげましょう。

なお、投資としての利回りの現実やリスクをより詳しく知りたい方は、あわせて「コインランドリー投資は儲かる?利回りの現実と失敗リスク、成功条件を解説」もご覧ください。

コインランドリー経営の現状と市場規模

業者と打ち合わせする男性

コインランドリー業界の市場規模は微増傾向にあり、株式会社矢野経済研究所の調査によると、国内市場は2018年時点の約906億円から2022年時点では1,009億円まで拡大したとされています。

また、コインランドリーという施設のイメージも、従来とは大きく変わりつつあります。かつては「雨の日の一時的な利用場所」という認識でしたが、現在は洗濯機の多機能化が進み、ウール製品やペット用品の洗濯、花粉・ダニ対策など、多様なニーズに応えられるようになりました。

また、経営者の観点からは、人件費を抑えながら土地活用や相続税対策にも利用できるとして、投資対象として注目度が高まっています。ただ、ニーズの高まりから競合店舗が増加しており、料金やサービス内容での差別化がますます重要になっている点には注意が必要です。

安定した需要と市場拡大の背景

需要拡大の背景には、ライフスタイルの変化が大きく影響しています。代表的な要素としては、特に共働き世帯における「時短の重視」や、単身世帯や高齢者世帯における洗濯機を置くスペースの問題などが挙げられます。

都市部では宅配クリーニングという選択肢も普及しつつありますが、コインランドリーの「即日・低価格・セルフ完結」という手軽さは依然として支持されています。

さらに、近年はコインランドリーを日常的に立ち寄れる場所にするために、Wi-Fiやカフェスペースを備えた快適な空間設計を取り入れる店舗も増えています。いわば「時間消費型」の施設から「体験型」の施設へと進化した点も、コインランドリーが利用しやすくなった要因といえるでしょう。

コインランドリー経営の3つのメリット

チェックシートと丸バツのイメージ

コインランドリー経営の魅力は、その土台が生活に欠かせない「洗濯需要」のうえに成り立っていることです。そのうえで、以下のような特徴があることから、堅実な投資方法として注目されることになりました。

  • 無人運営が可能
  • 資産形成や相続税対策として活用できる

つまり、無人運営による低コスト構造と安定したキャッシュフローの仕組み、そして長期的な資産形成につながる相続税対策の側面を兼ね備えている点が、コインランドリー経営の強みといえます。それぞれの魅力について、具体的に見ていきましょう。

無人運営が可能

コインランドリーは無人運営を基本とするため、毎月の人件費を大きく削減できます。これにより、毎月の固定費が少なくできるため、安定した収益構造を築きやすくなります。その分、借入金の返済や修繕費用の積み立てなどに回せるようになるため、長期的な経営を計画するうえでも大きなアドバンテージになるでしょう。

ただし、クレーム対応や機器トラブルへの対応を考えると、定期的な巡回やメンテナンス体制は確保しておくべきです。人の目が行き届いていないところでトラブルが起こった場合、コインランドリーの評判が落ち、将来的な収入を減らすことにもつながります。

特に「清潔な店内」と「快適に使える設備」はリピーター獲得の基本です。メリハリを付けたコスト管理で日常管理体制を整え、安定経営の基盤を築きましょう。

資産形成や相続税対策として活用できる

コインランドリー経営は、継続的な利用者を背景に利回り10%前後を狙える投資といわれています。利回りから計算すると10~15年程度で初期費用を回収できることになるため、早期に収入の多くを資産形成に利用できるようになります。

コインランドリー経営は、相続税対策としても有効です。「小規模宅地等の特例」をはじめ、以下のような節税制度を活用することで、現在の所得税や固定資産税の対策と、将来的な相続税の負担軽減を同時に目指せます。

  • 小規模宅地等の特例
    小規模宅地等の特例(特定事業用宅地等)の適用により、事業用宅地として使用されている場合、最大80%まで相続税評価額を減額可能
  • 減価償却による節税
    洗濯乾燥機や精算機などの設備は耐用年数に応じて減価償却が可能で、経費計上することで法人税や所得税の負担を軽減できる
  • 相続時精算課税制度や事業承継税制の活用
    後継者に事業を引き継ぐ際に贈与税・相続税を抑えられる

コインランドリー経営を始めるための初期費用

電卓を打つ手元

ここでは、コインランドリーの開業に必要な初期費用のうち、店舗の建築以外の部分を紹介します。

一般的には、コインランドリーの初期費用は2,000万~3,000万円程度が相場といわれています。内訳は以下のとおりです。

初期費用の大まかな内訳(目安)

項目内容費用目安
洗濯機や乾燥機など一式洗濯機、大型洗濯機、洗濯乾燥機、スニーカー用洗濯機、管理システムなど1,000~2,000万円程度
工事費内外装工事1,000万円程度

なお、コストを抑えたい場合は、洗濯機や乾燥機をリースにする選択肢もあります。フランチャイズ形式の場合によく導入されている手法です。

コインランドリー経営でかかるランニングコスト

コインランドリー経営にかかる主なランニングコストは、月25~50万円程度です。主な項目は以下のとおりです。

ランニングコストの主な内訳(目安)

項目費用目安(月額)
水道光熱費10万~20万円
店舗の家賃またはローン10万~20万円
雑費5万円前後

また、上記以外にも毎年固定資産税や都市計画税が発生します。これらは立地と店舗規模によって変動します。さらに、機器をリースで対応する場合は、リース代も加算されます。

コインランドリー開業に必要な手続き

コインランドリーを開業するまでの一般的な流れは以下のとおりです。

🏠 コインランドリー開業までの6ステップ

1

立地条件の確認

用途地域・建築基準法を確認。市街化調整区域は原則、建築が制限されます。

2

事業者の選定

「コインランドリー事業者」か「設計事務所」を窓口に選びます。

3

仮設計・協議

保健所・消防署・上下水道局・都市計画/建築窓口と協議します。

4

本設計

協議内容を反映して図面を確定し、関係機関に再確認します。

5

各種許可の取得・届出の提出

開発許可・建築確認の取得、消防・保健所への届出(全体で長くて約1カ月半)。

6

建築・オープン

図面どおりに施工し、完了検査を経てオープン。消防設備は要件が厳格です。

立地条件の確認

まず絶対に確認すべきなのが立地条件です。コインランドリーは建築基準法上「店舗」(規模・地域により「工場」)として扱われ、店舗なら第一種低層住居専用地域以外、工場なら低層・中高層の各住居専用地域以外で建築できます。ただし自治体の地区計画や条例で制限される場合があるため、必ず建築指導課や都市計画課で確認しましょう。なお市街化調整区域は原則建築不可、都市計画区域外は縛りがなく基本的に立地可能です。

事業者の選定

次に設計・施工を担う事業者を選びます。依頼先は「コインランドリー事業者」と「設計事務所」の2種類です。前者は事業者が窓口となって設計・工事会社へ手配し、後者は設計事務所が窓口となって事業者・工事会社を探します。直営店やフランチャイズ運営をしたいなら前者、事業者選定まで任せたいなら後者が向いています。

仮設計・協議

事業者が決まったら仮設計を行い、保健所(衛生・廃棄物)、消防署(防火・避難・ガス乾燥機)、上下水道局(給排水)、都市計画窓口(開発許可)、建築窓口(建築確認)と協議します。道路・農地・文化財などの窓口が加わる場合もあり、内容は多岐にわたるため時間を確保しておきましょう。

本設計

協議が整ったら内容を反映して本設計を行い、図面完成後に再度関係機関へ確認します。この協議は開発許可申請・建築確認申請の事前審査にあたるため、後工程をスムーズに進めるうえでも誠実に対応することが大切です。

各種許可の取得・届出の提出

本設計後、開発許可・建築確認の取得や、消防・保健所への届出を行います。協議段階で内容は固まっているため、ここは主に最終チェックです。書類提出から許可までの期間はケースにより異なりますが、全体でも長くて約1カ月半程度に収まります。

建築・オープン

許可・届出がクリアになったら建築工事と設備設置を行い、行政の完了検査を経てオープン準備に入ります。完了検査では図面との相違があると再施工を求められることがあり、特に消防設備は要件が厳格なため注意が必要です。検査後は広告やプレオープンで地域の認知を獲得しましょう。

経営形態はフランチャイズと個人経営どっちがいい?

家の模型を前に考え込む人

コインランドリー経営には「フランチャイズ加盟」と「個人経営」の2つの形態があります。それぞれにメリットと注意点があるため、資金力や経営スタイルに合わせて選ぶことが重要です。

フランチャイズと個人経営の比較

項目フランチャイズ個人経営
開業準備立地調査・設計・設備導入を本部がサポート自分で事業計画から準備まで行う
運営ノウハウマニュアル・研修が充実自力で集客や運営方法を確立
集客力ブランド力を活かせる地域ニーズに合わせ柔軟に対応
自由度料金設定や店舗デザインに制約あり設備・料金・内装など自由に決定可能
コスト加盟金・ロイヤリティが必要固定費は抑えやすいが、ノウハウ不足のリスク
向いている人初心者、安定経営を目指す人独自戦略で差別化を図りたい人

フランチャイズはサポート体制が整っており、初心者でも安心して始められます。例えば、既存ブランドの知名度を活かして集客できるため、開業直後から利用者を確保しやすいのが強みです。ただし、加盟金やロイヤリティの負担があり、自由な経営判断は制限されます。

個人経営は、自由度の高さが魅力です。ペット用洗濯機やカフェスペースを導入するなど、独自の店舗づくりで差別化が可能です。一方で、ノウハウや集客を自力で構築する必要があるため、失敗リスクはフランチャイズより大きくなりやすいでしょう。

コインランドリー経営を成功させるための4つのポイント

コインランドリーを安定的に運営するためには、いかに固定客を増やすかがポイントとなります。日常生活の一環として利用される施設なので、繰り返し「ここを利用したい」と思えるポイントがあることが重要です。

特に重要なポイントとしては、以下のような項目が挙げられます。

環境の条件

  • 立地や周辺施設の状況
    周辺の人通りは十分か。日常生活で利用されそうな人が集まる施設はあるか
  • 競合店舗の状況
    商圏内に競合店舗はあるか、ある場合の店舗数や店舗のクオリティはどうか

施設の条件

  • 駐車場の使いやすさ
    十分な駐車台数が確保できているか、止めやすい敷地設計か、洗濯物の積み下ろしに支障はないか
  • 設備の品質
    洗濯機や乾燥機の品質はニーズを満たせるものか。長期的に使い続けられるものか

また、周辺の世帯構成に合わせた設備のカスタマイズや、ペット衣類の洗濯機のような特定ニーズへの対応が必要かも確認しましょう。

その他にも、近年トレンドになってきている、カフェや小売店などとの併設型店舗も検討してみてもよいでしょう。

❓ コインランドリー経営に関するよくある質問

Q. コインランドリー経営は儲かりますか?

A. 利回り10%前後を狙えるといわれ、10〜15年程度で初期費用を回収できる可能性があります。ただし水道光熱費や家賃などの固定費は下がりにくく、競合の増加で売上が落ちると利益が大きく削られます。立地の洗濯需要と固定費の設計しだいで結果が大きく変わるため、参入前の商圏調査が重要です。

Q. コインランドリー経営の初期費用はどのくらいかかりますか?

A. 洗濯機・乾燥機などの設備一式に1,000〜2,000万円、内外装工事に1,000万円程度で、合計2,000〜3,000万円が相場です。設備をリースにすれば初期費用を抑えられます。加えて、水道光熱費・家賃・雑費などのランニングコストが月25〜50万円程度かかる点も見込んでおきましょう。

Q. コインランドリー開業に必要な手続きは?

A. 立地条件(用途地域)の確認、事業者の選定、仮設計と関係機関との協議、本設計、開発許可・建築確認の取得、消防・保健所への届出を経て、建築・オープンとなります。市街化調整区域は原則として建築できないため、早い段階で自治体の建築窓口に確認しておくことが大切です。

Q. フランチャイズと個人経営はどちらがおすすめですか?

A. 初心者や安定経営を目指す方は、立地調査から運営ノウハウまで支援を受けられるフランチャイズが安心です。加盟金やロイヤリティはかかりますが、開業直後から集客しやすい利点があります。設備や料金を自由に決めて差別化したい方は、コストを抑えやすい個人経営が向いています。

まとめ

コインランドリー経営は、無人運営による低コスト構造と安定した需要によって、長期的な資産形成を狙える魅力的なビジネスです。開業費用の大きさや競合店舗の存在、日々のメンテナンス負担などのリスクをクリアできれば、資産形成の大きな力になってくれるでしょう。

実際に始める際には、不動産会社やコインランドリーの運営会社などに相談をして、立地選定や設備導入、経営形態などを一緒に考えてもらいましょう。経営が心配な方は、サポートが受けやすいフランチャイズを選ぶのもおすすめです。

最近は、カフェや店舗を併設するスタイルも増えており、コインランドリーのイメージは大きく変わりつつあります。地域からどんな施設が求められているかを考え、長く愛されるコインランドリーを目指しましょう。

コインランドリー経営、まずは無料で相談しませんか?

立地の見極めや収支計画、活用スキームの構築まで、空き家・空きスペースの活用に詳しいアキサポがトータルでサポートします。あなたの土地・物件がコインランドリーに向いているか、お気軽にご相談ください。

空き家の相談窓口はこちら

この記事の監修者

一級建築士 白崎 達也

白崎 達也 アキサポ 空き家プランナー

一級建築士

中古住宅や使われなくなった建物の再活用に、20年以上携わってきました。
空き家には、建物や不動産の問題だけでなく、心の整理が難しいことも多くあります。あなたが前向きな一歩を踏み出せるよう、心を込めてサポートいたします。

コラム一覧

関連記事

関連記事