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公開日:2023.12.12 更新日:2026.08.07

富山県の空き家活用|補助金・費用負担なしリノベ・売却を解説

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富山県の空き家率は14.7%(令和5年住宅・土地統計調査)で、全国平均の13.8%を上回っています。世界遺産・五箇山の合掌造り集落に代表される古き良き古民家が点在する一方、空き家問題は年々深刻化しており、活用方法にお悩みの所有者は少なくありません。

この記事では、富山県の空き家事情をデータとともに解説するとともに、空き家をリノベーションして賃貸物件として活用する方法や具体的な事例、補助金制度、空き家バンクまで、空き家活用に役立つ情報をわかりやすくまとめます。

さらに、所有者様のコストを抑えてリノベーションし活用する方法もご紹介します。空き家の使い道にお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。

富山県の空き家事情

河床から望む黒部ダム

富山県の空き家率は14.7%(令和5年住宅・土地統計調査)で、全国平均の13.8%を上回っています。空き家数は約69,700戸で、2018年の13.3%から1.4ポイント上昇しました。

富山県の空き家率は、1963年以降50年以上にわたって上昇を続けています。長らく全国平均を大きく下回っていましたが、直近の令和5年では全国平均を上回る水準まで達しました。以下は、空き家率の推移です。

富山県の空き家率全国平均の空き家率
1998年9.8%11.5%
2003年11.6%12.2%
2008年12.3%13.1%
2013年12.8%13.5%
2018年13.3%13.6%
2023年(令和5年)14.7%13.8%

出典:住宅・土地統計調査(総務省)令和5年住宅・土地統計調査 結果(富山県)

空き家数も過去20年間で約1.85倍に増加しており、今後は居住世帯数の減少も見込まれることから、空き家はさらに増える可能性が高いと考えられます。

富山県で空き家活用する際に押さえておくポイント

富山県の空き家活用では、空き家率と地価の両面からエリアのニーズを見極めることが重要です。空き家率が高いエリアでも、地価が高く需要が見込める場合があるためです。

例えば、人の行き交いが少ない山間部で「シェアオフィス」として活用するのが難しいように、エリアごとのニーズを見極めて最適な活用方法を絞り込む必要があります。そこで、ニーズを見極めるための参考として、2つのデータ(空き家率ランキングと地価ランキング)を用意しました。

【データ①:富山県の空き家率ランキングトップ10】

順位市町村名空き家率(2018年)
1魚津市20.7%
2黒部市15.3%
3高岡市14.9%
4氷見市13.8%
5上市町12.9%
6小矢部市12.7%
7富山市12.7%
8滑川市12.6%
9南砺市12.0%
10射水市11.4%

参照:2018年(平成30年)住宅・土地統計調査

【データ②:富山県の市町村地価ランキングトップ10】

順位市町村地価平均
1富山市6万8,445円/㎡
2魚津市4万3,357円/㎡
3高岡市3万6,707円/㎡
4砺波市3万6,500円/㎡
5小矢部市2万9,460円/㎡
6射水市2万9,176円/㎡
7黒部市2万7,557円/㎡
8氷見市2万7,216円/㎡
9入善町2万6,660円/㎡
10舟橋村2万5,100円/㎡

データ①の空き家率ランキングからは、富山県内で空き家率が高いエリアを把握できます。2018年時点で県平均(13.3%)を上回るのは、魚津市・黒部市・高岡市・氷見市の4市で、いずれも県庁所在地の富山市から離れた沿岸部の自治体です。

ただし、空き家率の高さだけで需要は判断できません。データ②の地価ランキングを見ると、トップ3のうち魚津市・高岡市は空き家率ランキングでも上位に入っています。つまり、空き家率が高いエリアでも不動産需要が見込めるケースがあるということです。

このように、空き家率・地価・各エリアの特色といった複数の要素を掛け合わせてニーズを分析することが、適切な空き家活用への第一歩となります。

空き家をリノベーションし賃貸物件として活用する方法

空き家はリノベーションして賃貸物件にすると、物件を手放さずに家賃収入を得られます。活用前にリノベーションを考える方は多いものの、気になるのが費用の問題です。

ここからは、リノベーション費用の相場を詳しく紹介するとともに、所有者様の費用負担なしでリノベーションして空き家活用を始める方法も解説します。

空き家のリノベーションには費用がかかる

リノベーション費用で大切なのは「何に、いくらかかるのか」を把握することです。費用は工事箇所や内容によって大きく変わるため、まずは工事箇所・内容別の費用相場を一覧表で確認しておきましょう。

🛠️部位別リフォーム費用の目安(価格帯別)

0〜20万円
温水洗浄便座 バスタブ交換 畳の交換 壁クロス貼り替え 手すりの設置 内窓の追加
20〜50万円
トイレ全体の改装 IHコンロへの交換 ガス給湯器の交換 洗面所の改装 シロアリ防止処理
50〜100万円
システムキッチン(Ⅰ型) システムバス(マンション) 床暖房の敷設 和室→洋室への改装 外壁材の重ね塗り 耐震補強(金物)
100〜300万円
システムキッチン(対面型) オール電化への改修 リビングの改修 瓦屋根の交換 耐震補強(基礎工事) 太陽光発電システム
300〜500万円
アイランドキッチン 室内全体のエコリフォーム ホームシアター 増築
500〜1,000万円
躯体以外の全面リフォーム 建物の一部を賃貸部屋に
1,000万円超
二世帯住宅化 減築 古民家再生 曳き家・移築

出典:部位別リフォーム費用一覧(国土交通省)

建物全体をリノベーションする場合は、数百万円から数千万円規模の費用がかかるケースも少なくありません。手を入れるほどクオリティは高まりますが、コストがかさむと回収が難しくなります。

そこでおすすめなのが、現状を踏まえて優先順位を付け、予算に合わせて段階的にリノベーションを進める方法です。リノベーション費用の詳細や事例をさらに詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。

費用負担なしでリノベーションし活用する方法

賃貸活用は魅力的な一方、数百万円以上の費用をかけてリノベーションするのは難しいと感じる方も多いでしょう。ですが現在は、ネックとなる「高額なリノベーション費用」の負担を抑える方法があります。

「アキサポ」は、現地調査からプランニング、リノベーション工事、入居者募集までをワンストップで対応し、所有者様の費用負担なし(※)でリノベーションを行うサービスです。

🏠アキサポの空き家活用の流れ(リノベ費用は全額負担)

1

現地調査・プランニング

物件の状態や周辺ニーズを調査し、最適な活用プランをご提案します。

2

物件を借り受け

所有者様から空き家を借り受けます。

3

リノベーション工事(費用はアキサポが負担)

工事費用をアキサポが全額負担するため、所有者様の費用負担はありません(※)。

4

入居者募集・転貸運用

入居者募集を行い、一定期間アキサポが転貸して運用します。

※建物の状況等によっては、一部費用のご負担をお願いする場合がございます。

空き家を借り受け、リノベーション後に一定期間転貸する仕組みのため、初期費用の問題で活用に悩んでいた方から特にご好評をいただいています。

※建物の状況等によっては、一部費用のご負担をお願いする場合がございます。

アキサポで空き家をリノベーション活用する場合の具体的なイメージ・事例

空き家を賃貸物件として活用する方法は、「住居用」だけに留まりません。

ここでは、空き家活用の自由度の高さをイメージしていただくために、アキサポで手掛けた活用事例を紹介しますので、参考にしてみてください。

事例所在地築年数・構造延床面積活用方法
事例1神奈川県愛甲郡1972年4月・木造2階建39.74㎡賃貸住居
事例2文京区小石川不明・木造2階建27.26㎡バル&カフェ
事例3墨田区東向島1990年9月・鉄骨造4階建①128.89㎡/②97.9㎡駐車場

事例1:【神奈川県愛甲郡】空き家になった大切な自宅は新たな賃貸住居へ

空き家になった大切な自宅は新たな賃貸住居へ
項目内容
建築年月1972年4月
延床面積39.74㎡
構造木造2階建
活用事例賃貸住居

築50年超の空き家を活用した事例です。

こちらの物件は10年間空き家となっていましたが、所有者様が定期的に管理を行っていたため、長期間空き家だったと思えないほど良好な状態でした。そこで、水回りをはじめとした必要最低限のみリノベーションを実施し、新たな賃貸住居へと再生しました。

事例2:【文京区小石川】築年数不明の3棟連なる木造長屋は繁盛店へ

築年数不明の3棟連なる木造長屋は繁盛店へ
項目内容
建築年月不明
延床面積27.26㎡
構造木造2階建
活用事例バル&カフェ

3棟連なる木造長屋の活用事例です。

元々は8坪の小さな住居でしたが、近隣には地域住民の方がゆっくりと過ごせる飲食店がなかったこともあり、店舗としての活用を検討。結果的には、近隣住民からのニーズと「カフェバルを創業したい」という若者のニーズがマッチし、地域密着型のバル&カフェへと生まれ変わりました。

事例3:【墨田区東向島】学生向け賃貸アパートだった建物は駐車場へ

学生向け賃貸アパートだった建物は駐車場へ
項目内容
建築年月1990年9月
延床面積①1階 65.27㎡/2階 63.62㎡/延床 128.89㎡ ②1階 48.95㎡/2階 48.95㎡/延床 97.9㎡
構造鉄骨造4階建
活用事例駐車場

学生向け賃貸アパートとして使われていた建物の活用事例です。こちらの物件は30年以上空き家状態が続いていたこともあり、倒壊の懸念を感じるほど老朽化が進んでいました。

また、外から見ると工場に隠れてアパートの建物が見えないという問題もあったため、敷地内の工場とアパートを同時に取り壊すとともに、時間貸し駐車場への活用を行いました。

富山県の政府や自治体による空き家活用関連の補助金制度

空き家問題解消のため、近年では空き家活用に関わるさまざまな補助金が各自治体で用意されています。

補助金のタイプは主に、「空き家の解体」「空き家の改修」「空き家の取得」の3種類に分かれていますが、具体的にどのような補助金が用意されているのかは自治体によって異なります。

参考までに、富山県内で用意されている空き家関連の補助金をいくつかご紹介します。

💰空き家の補助金は主に3タイプ

① 解体(除却)の補助

老朽・危険な空き家の解体費用の一部を補助します。

② 改修(リフォーム)の補助

空き家のリノベーションやリフォーム費用の一部を補助します。

③ 取得(購入)の補助

空き家バンク物件の購入費など、取得にかかる費用を補助します。

どのタイプが使えるかは市町村ごとに異なります。お住まいの市町村の窓口でご確認ください。

制度名種類補助内容
富山市空き家再生等推進事業補助金改修・除却地域の活性化・課題解決を目的とした改修は対象経費の2/3(上限500万円)、除却は4/5(上限160万円)。用途や活用年数などの要件あり
富山市老朽危険空き家等除却事業補助金解体一定水準以上の危険度がある老朽空き家等の除却費の一部を補助
富山県空き家フルリノベーション支援事業費補助金改修買取再販事業者等が販売目的で空き家を取得・改修する工事を県が支援

補助金の名称・金額・受付期間は市町村や年度によって異なります。上記は富山市の例で、令和8年度分の受付が始まっています。射水市・魚津市など他の市町村にも独自の解体・リフォーム補助があります。最新の要件は各市町村の窓口でご確認ください。

富山県の空き家を活用するその他の方法・手段

富山県の空き家の使い道は、①リノベして賃貸②建物ごと売却③解体して土地売却④不動産会社に買取⑤無償譲渡⑥自分で住む⑦空き家バンク、の7つが代表的です。立地や建物の特性によって相性の良い方法は異なるため、目的に合った手段を選びましょう。

①リノベーションして賃貸物件として活用

賃貸活用は、物件を手放さずに毎月の家賃収入を得られる方法です。主なメリットは次のとおりです。

  • 毎月安定した家賃収入を得られる
  • 空き家を手放す必要がない
  • 第三者が継続利用するため、維持・管理の手間が軽減される
  • 住居・店舗・駐車場・宿泊施設など活用の幅が広い

活用の自由度が高く、立地や建物の特性、所有者の要望に合わせて活用方法を選べるのが魅力です。

② 建物ごと売却する

建物ごと売却は、更地にする手間やコストをかけずにまとまった現金収入を得られる方法です。ただし立地や建物の状態次第では、買い手がなかなか付かないこともあります。「更地にして売却」「不動産買取」など他の方法もあるため、状況に応じて相性の良い方法を選びましょう。

③ 建物を解体して土地を売却する

解体して土地を売る方法は、倒壊リスクがある、建物の資産価値が低い、新築ニーズが多いエリアといったケースで有効です。新築需要が見込めるエリアでは、更地のほうが流通性は高くなります。ただし解体にはリスクや費用が伴うため、専門家に相談しながら検討しましょう。

④ 不動産会社に買取してもらう

買取は、買い手が不動産会社になるため、売却がスピーディに進む方法です。仲介では一戸建ての売却成立まで平均9〜12か月かかることもありますが、買取なら買い手を探す必要がありません。ただし買取価格は仲介相場の7割程度に下がるため、「多少安くても早く手放したい」方に向いています。

⑤ 無償譲渡する

無償譲渡とは、土地・建物を無償で譲り渡すことです。一見メリットがないように感じますが、空き家には倒壊や景観悪化、犯罪誘発、「特定空家等」「管理不全空家」への指定といったリスクがあります。指定を受けると行政の指導・命令の対象になり、住宅用地特例が解除されて固定資産税が上がる可能性もあります。維持費や管理の手間に悩む場合、無償でも手放せることは十分メリットのある選択肢です。

⑥ 自分で住む

自分で住むのも選択肢のひとつですが、事前のリノベーションをおすすめします。空き家は劣化が進んで安全性に懸念があるケースが多く、現代の住環境ニーズに合っていないことも多いためです。早めに手を入れておけば、将来ほかの形で活用する際にもプラスに働きます。

⑦ 空き家バンクの利用

空き家バンクは、空き家を貸したい・売りたい人と、借りたい・買いたい人をマッチングする、市町村運営のサービスです。所有者が物件を登録・掲載し、利用希望者が現れたら当事者同士で交渉・手続きを行います。富山県内では、空き家バンク物件の取得や取得後の改修に使える補助金が用意されている市町村もあります。

🏠富山県の空き家活用に関するよくある質問

Q. 富山県の空き家率はどのくらいですか?

令和5年住宅・土地統計調査によると、富山県の空き家率は14.7%で、全国平均の13.8%を上回っています。空き家数は約69,700戸です。

Q. 富山県で使える空き家の補助金はありますか?

富山市の「空き家再生等推進事業補助金」や「老朽危険空き家等除却事業補助金」など、市町村ごとに解体・改修・取得の補助制度があります。金額や要件は市町村・年度で異なるため、各窓口でご確認ください。

Q. 富山県の空き家バンクはどんな仕組みですか?

空き家を売りたい・貸したい人と、買いたい・借りたい人をつなぐ、市町村運営のサービスです。富山県内の多くの市町村が設置しており、登録物件の購入や改修に使える補助金が用意されている場合もあります。

Q. 費用負担なしで空き家をリノベーション・活用できますか?

アキサポは、空き家を借り受けてリノベーション工事の費用を全額負担し、一定期間転貸する仕組みです。所有者様の費用負担なしで活用を始められます。※建物の状況等によっては、一部費用のご負担をお願いする場合がございます。

富山県の空き家リノベーション・活用のまとめ

富山県の空き家率は14.7%(令和5年)で、全国平均を上回る水準まで上昇しています。ただし空き家率が高いエリアでも地価が高く需要が見込める場合があるため、活用の成否は空き家率・地価・地域特性を掛け合わせたニーズの見極めで決まります。活用方法にはリノベ賃貸・売却・解体・買取・空き家バンクなどがあり、富山県内の市町村には解体・改修・取得の補助金も用意されています。

とはいえ、「どの方法が自分の空き家に合うのか」は、専門家でなければ判断が難しいのも事実です。相続した実家を持て余している、売れずに困っている、そんな段階でも大丈夫です。アキサポなら、リノベーション費用を全額負担する活用から売却・買取まで、状況に合わせて最適な方法をご提案します。方針が固まっていない段階でも、まずは無料でご相談ください。

※建物の状況等によっては、一部費用のご負担をお願いする場合がございます。

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※建物の状況等によっては、一部費用のご負担をお願いする場合がございます。

この記事の監修者

宅建士 二級建築士 岡崎 千尋

岡崎 千尋 アキサポ 空き家プランナー

宅建士/二級建築士

都市計画コンサルタントとしてまちづくりを経験後、アキサポでは不動産の活用から売買まで幅広く担当してきました。
お客様のお悩みに寄り添い、所有者様・入居者様・地域の皆様にとって「三方良し」となる解決策を追及いたします。

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