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2021.10.12

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空き家バンク制度とは|流れやメリット・デメリットを簡単に説明

空き家バンク制度とは全国の自治体が行っている、空き家仲介制度のこと。オーナー側も、利用者側も無料で使えるサービスです。

空き家バンク制度の名前を聞いたことがある方は多いと思いますが、利用の流れや制度の詳細を知らない方もいるはず。民間の不動産仲介と何が違うのでしょうか?

そこでこの記事では、空き家バンク制度の概要や流れなどを解説します。
また、オーナー側と利用者側両方の視点からメリット・デメリットも解説していきます。

空き家バンク制度の概要と不動産仲介との違い

空き家バンク制度とは、貸したい・売りたい空き家がある場合に、自治体がマッチングの手伝いをしてくれる制度です。空き家の情報を自治体のホームページや閲覧簿に無料で登録できるほか、空き家利用希望者との連絡調整も行ってくれます。

無料で使えてサポートも手厚いのですが、自治体にすべてお任せというわけではありません。自治体は空き家情報を掲載するのみで宣伝は行いませんし、媒介契約は仲介業者が行うため仲介手数料も発生します。

まずは、空き家バンクの仕組みや流れなど、制度の背景などを見ていきましょう。

空き家バンクの仕組みと基本的な流れ

空き家バンクの仕組みはシンプルで、全国の市区町村が空き家の情報を掲載するウェブサイトや閲覧簿を用意し、空き家のマッチングをサポートするというものです。

運営主体は全国の空き家が立地する市区町村で、各市区町村に個別の空き家バンクが用意されています。

市区町村が行う空き家バンクのサービスは主に下記のとおり。

・空き家バンク登録物件の情報サイト運営
・空き家バンク登録物件の閲覧簿の整備
・空き家オーナーと空き家利用希望者の連絡調整

また、利用の基本的な流れはオーナー側と利用希望者側で少し異なります。

オーナー側は、まず空き家バンクに物件の登録申請をして、利用希望者が来たら仲介業者を介して交渉や手続きを行う流れ。

利用希望者側は、まず空き家バンクの利用登録申請をして、希望の空き家が見つかったら仲介業者を介して交渉や手続きを行う順番で進みます。

空き家バンク制度が始まった背景

空き家バンク制度が始まった背景は全国的な空き家の増加にあります。

出典:https://www.mlit.go.jp/common/001172930.pdf

空き家増加の主な原因は、人口減少や高齢化であると言われており、空き家が長期化して管理不全を起こす事例も少なくありません。

これらの空き家のオーナーが、空き家の売却や貸出に対して苦手意識を持っていたり、十分な時間が取れなかったりすると、空き家が長期化する原因にもなります。

そこで、自治体も可能な範囲で空き家仲介の手伝いをしようということで、空き家バンクが始まったわけです。

民間の不動産仲介とは何が違う?

空き家バンク制度と民間の不動産仲介の違う点は主に下記2点です。

1、物件の宣伝は行わない
2、物件の賃貸・売買の媒介は行わない(民間の不動産会社などに引き継ぐ)

民間の不動産仲介の場合、物件の賃貸や売買を成約させるために宣伝を行うことがありますが、空き家バンクではあくまで情報の掲載のみを行います。

また、不動産の媒介(賃貸や売買の仲介をすること)は、宅建業の資格を持つ者でないと行えないため、マッチング後の手続きは民間の不動産会社などに引き継がれます。

空き家バンク利用の流れ

空き家バンクを利用する流れをオーナー側と利用希望者側に分けて見ていきましょう。

まず覚えておきたいポイントは、オーナーと利用希望者間のやりとりは必ず自治体を介して行うことと、空き家の登録には条件があることです。

空き家バンクの登録条件で気を付けたいのが、建築物の構造や立地に関する適法性を問うケースです。適法性が認められない場合、改善が難しく、結果として登録できないケースもあるため、注意が必要です。

空き家オーナーの一般的な流れ

オーナー側の空き家バンク登録から賃貸・売買契約締結までの一般的な流れは下記のとおりです。

1、空き家がある自治体の担当窓口で空き家バンク登録の申請をする
2、自治体が申請書類を確認、問題無ければ空き家バンクに登録される
3、窓口やホームページで空き家を閲覧できるようになる
4、空き家の賃貸・購入希望者が来る
5、仲介業者と協議や物件確認などを行う
6、賃借・購入希望者が物件を確認し、賃借・購入の意思があれば契約手続きに進む
7、賃貸・売買の契約手続きを行う

空き家登録のよくある条件

空き家バンク登録のよくある条件は下記のとおりです。条件は自治体ごとに異なるため、該当自治体の条件を必ず確認しましょう。

1、空き家所有者に地方税の滞納がないこと
2、空き家所有者が暴力団関係者ではないこと
3、所有権を有する証明書類などを持っていること
4、建築基準法や都市計画法などに違反している物件でないこと

この中で特に気を付けたいのが4番目の「建築基準法や都市計画法などに違反している物件でないこと」です。

建築基準法とは、建物の構造や用途等に関し“最低限の基準”を定めた法律で、その基準を満たしていることは、空き家かどうかにかかわらず、不動産の取引においてとても重要になってきます。

違反とされる内容は、内装の範囲で収まるものもあれば、屋根や壁などの主要構造部に関するものや、無許可での建築など多岐に及びます。

また、都市計画法とは住みよい都市づくりを計画的に行うために必要な事項を定めた法律で、場所ごとに立地できる用途を定めていたり、開発行為を伴う場合の許可基準を定めていたりします。つまり、都市計画法は建物の「立地の適法性」という根本的な部分に関わってくるのです。

建築基準法と都市計画法どちらも重要な法律のため、登録申請の前には必ず担当窓口で確認しましょう。

賃借・購入希望者の一般的な流れ

空き家を賃借・購入したい場合の流れは、空き家の立地しているエリアが決まっているかどうかで少し変わってきます。

エリアが決まっている場合は該当する自治体に問い合わせをするところからスタートしますが、エリアが決まっていない場合は希望する物件がある自治体を探すところから始めないといけません。

後者の場合に役立つのが空き家バンクの全国検索サイトです。

LIFULL HOME’Sやat homeなどでは、全国の不動産を探すのと同じように空き家バンク情報を検索できるようになっています。

サイトから空き家のある自治体に問い合わせメールを送れるため、とても便利です。

エリアが決まっている場合の流れ

1、物件を借りたい・買いたい自治体の窓口に問い合わせをする
2、登録されている物件情報を閲覧する
3、希望に合う物件があれば利用登録の申請をする
4、自治体が利用登録の申請内容を確認、問題無ければ登録される
5、現地確認の申し出を行う
6、現地確認の実施
7、物件を賃借・購入したい場合は契約手続きに進む
8、賃借・売買の契約手続きを行う

エリアが決まっていない場合の流れ

1、空き家バンクの物件を検索できる不動産仲介サイトから探す(LIFULL HOME’S、at homeなど)
2、物件が見つかったらサイトから、物件のある自治体へ問い合わせをする
3、利用登録の申請をする
4、自治体が利用登録の申請内容を確認、問題無ければ登録される
5、現地確認の申し出を行う
6、現地確認の実施
7、物件を賃借・購入したい場合は契約手続きに進む
8、賃借・売買の契約手続きを行う

国土交通省の空き家バンク総合情報ページが便利

全国の空き家を検索する際に覚えておきたいのが、国土交通省の「空き家・空き地バンク総合情報ページ」です。

空き家バンク情報をはじめ、全国の空き家・空き地に関する情報を掲載しているウェブサイトのリンク集が掲載されています。

  • 国交省に掲載されているリンク一覧
・全国版空き家・空き地バンク
・公的不動産(PRE)情報公開サイト
・国有財産売却情報サイト
・自治体運営空き家情報サイト

空き家バンクを利用するメリットとデメリット

空き家バンクは無料で気軽に使えるため、空き家の賃貸・売買の入り口にはピッタリです。また、行政の空き家担当が窓口になっているため、空き家に関する情報を教えてもらいながら始められるメリットもあります。

ただ、あくまで行政が行うサービスのため、民間の不動産会社と比べるとデメリットも出てきます。ここでは、空き家バンクのメリットとデメリットを解説します。

空き家オーナーのメリットとデメリット

・メリット
 無料で空き家を掲載できる
 誰でも気軽に使える
 資産価値にかかわらず掲載できる
 利用希望者との間に行政が入ってくれる
 運用者が行政のため信頼できる
 窓口で空き家に関する情報も手に入る


・デメリット
 宣伝をしてもらえないためマッチングまで時間がかかることがある
 賃貸目的の場合、掲載前に空き家を修繕しておく必要がある

空き家オーナーが空き家バンクを使うメリットはなんといっても「無料で掲載できる」ことと「気軽に掲載できる」ことです。また、物件の資産価値にかかわらず掲載してもらえることも大きなポイントです。また、運営元が間違いなく信頼できる点も安心ですね。

一方でデメリットもいくつかあります。特に気を付けたいのは宣伝を行わない点で、空き家を早く売りたいと考えている方は注意が必要です。

また、賃貸目的の場合は修繕費用にも要注意。民間の空き家マッチングサービスでは借り手となる事業者が自らの負担で修繕してくれる場合もありますが、空き家バンクの場合はすべて自費で行う必要があります。

賃貸・購入希望者のメリットとデメリット

利用希望者側のメリットとデメリットは下記のとおりです。

・メリット
 無料で空き家を探せる
 誰でも気軽に使える
 不動産会社では取り扱っていないような物件が見つかることがある
 古民家を探しやすい
 空き家オーナーとの間に行政が入ってくれる
 運用者が行政のため信頼できる
 窓口で空き家に関する情報も手に入る


・デメリット
 物件掲載数が少ない
 都市部では見つかりにくい

利用希望者側の特筆すべきメリットは、不動産会社には掲載されていないような物件に出会える可能性があることです。一般的に不動産価値が低い物件は出回りにくい傾向にありますが、空き家バンクは不動産価値を問わないため、さまざまな物件に出会える可能性があります。

また、同様の理由で古民家が掲載されている可能性がある点もポイントです。古民家はその風合いから独自のニーズがありますが、不動産価値自体は低いことが多く、一般には出回りにくい傾向にあります。

一方デメリットとしては、物件掲載数の少なさが挙げられます。不動産価値の高い都市部ではさらに少なくなるため、空き家バンクを利用する場合は地方を前提にするのがおすすめです。

空き家バンクは無料で気軽に使えるサービス

空き家バンクは、空き家の賃貸・売買の入口にピッタリな無料で気軽に使えるサービスです。オーナー側には資産価値に関係なく掲載できるメリットがありますし、利用希望者側には、古民家や思わぬ穴場物件を見付けられる可能性があります。

ただ、宣伝を行わないため、マッチングまで時間がかかる可能性がある点は要注意。早くマッチングしたい場合は民間のサービスを選んだ方が良いでしょう。

空き家のマッチングサービスの一つに、空き家オーナーから事業者が空き家を借り上げて、事業者が利用希望者を見つける「空き家活用サービス」というものがあります。空き家に賃料の一部が還元されることやオーナーの負担が少ないことから、近年注目度が高まっています。

弊社サービスの「アキサポ」もその一つ。「アキサポ」でも修繕・リフォーム費用は全額「アキサポ」が負担しており、空き家オーナー様は持ち出し0円でサービスを利用できます。

アキサポは加盟店事業「アキサポネット」により対象地域を全国に拡大中ですし、対象物件に特別な条件もありません。こういった対象地域・対象物件の範囲の広さは、数ある空き家活用サービスの中で、アキサポならではの強みといえるでしょう。

空き家で困っているなら、ぜひ一度ご相談いただければと思います。

また、アキサポは空き家のプロが揃っているサービスでもあります。

運営会社の株式会社ジェクトワンは、街なか再生事業やリノベーション事業も手掛けている会社です。確かな実績と広いネットワークで皆様に一人一人に最適なプランをご提案いたします。

さらに、2021年6月には、空き家活用サービス分野においてのインターネット調査で3冠を獲得。

「資産価値向上が期待できる空き家活用サービス No.1」「空き家活用サービス支持率 No.1」「不動産オーナーがお勧めする空き家活用サービス No.1」と、皆様からの信頼をいただいております。

空き家活用サービスは継続的な収入を得られるのが大きなメリットです。「資産価値が低いから」と諦める前に、一度「アキサポ」に相談してみてはいかがでしょうか?

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