公開日:2026.07.08 更新日:2026.07.08
NEW空き家の近隣トラブル実態調査|350人のアンケート結果
空き家を放置すると、様々な問題が発生します。雑草やごみ放置による景観悪化、害虫の発生、老朽化による崩壊リスクにつながり、いつの間にか近隣トラブルの火種となってしまうことも。
空き家所有者350人への独自調査をもとに、リアルな近隣トラブルの実態と、その対策をご紹介します。
調査概要
・調査方法:WEB調査
・調査地域:全国
・調査対象:全国の30〜70歳の男女で、空き家を保有している個人
・調査期間:2025年7月9日(水)〜7月10日(木)
アキサポでは、全国350人の空き家所有者を対象にアンケートを実施。空き家所有者350人へのアンケートで約24%(約4人に1人)がトラブルを経験しており、苦情・害虫・老朽化崩壊の3種類が主なトラブルで、解決費用の平均は約18万円にのぼります。
つまり、およそ4人に1人が実際に問題に直面していることになります。空き家所有者にとって、決して無視できない数字と言えるでしょう。
では、具体的にどのようなトラブルがあったのでしょうか。実際に「トラブルを経験した」と答えた83人の回答からは、隣人からの苦情・通報、害虫・害獣による、衛生環境の悪化など、空き家の管理不全が招くリアルな声が寄せられました。
近隣トラブル①「苦情・関係悪化や無断立ち入り」
・隣人から手入れをするように言われた
・隣人住人に窓を開けた時に外観が悪いので早く取り壊してほしいと怒鳴られた
・近隣から木の伐採を求められている
・隣人が勝手に土地部分を使っていた
・無断で空き家に入られた
空き家の管理不足によって、隣人との関係が悪化したという声が多数寄せられました。外観の悪化や庭木の越境など、日常的に目にするストレスが感情的な対立を生む要因になっています。
なかには私有地の無断使用といったケースも見られ、放置によって近隣との摩擦が起きている実態が浮き彫りになっています。
近隣トラブル②「害虫・害獣による被害や衛生環境の悪化」
・小動物が入り込み、獣害対策で近所の家から苦情が入った
・野生生物が住み着いた
・虫が湧いてたのでクレームがきた
・動物の侵入被害で衛生環境悪化
・猫が集まる場所になってしまった
空き家を放置すると、害虫や野生動物が住み着きやすくなり、衛生面や悪臭の問題から近隣住民の苦情に発展するケースが少なくありません。
害虫の大量発生でクレームを受けた例や野良猫が住み着いてしまった例もあり、管理不全が周囲の暮らしに直接的に影響を及ぼしている実態がうかがえます。
近隣トラブル③「老朽化による損壊リスクと管理責任」
・中越沖地震の後、損壊場所の片付け、修理が遅れ隣家に迷惑をかけた
・台風で屋根が破損した
・壁が落ちてきた
・窓枠が崩落して侵入できる状態
老朽化が進んだ空き家では、地震や台風などの自然災害を機に壁や屋根が崩れ、隣家に被害を与えたという報告も。破損箇所の放置が思わぬ二次被害につながり、所有者の管理責任が問われる結果となったケースもありました。
目次
トラブル対応にかかった金額は?平均費用と高額ケースの実例
空き家トラブルの3大種類と費用の実態
近隣トラブルの解決には、時間だけでなく金銭的負担も避けられません。
今回の調査では、空き家トラブルを経験した人の平均費用は約18万円にのぼり、実際に費用をかけた人に限定すると約23万8千円という結果に。なかには、老朽化による大規模な修繕や解体で、200〜300万円の費用がかかり、深刻な近隣トラブル解決に多額の負担を強いられたケースもありました。
空き家トラブルを未然に防ぐには?4つの対処法を解説
| 対処法 | 主な効果 | 向いているケース |
|---|---|---|
| 自分で住む | 老朽化・害虫・防犯リスクを根本解消 | 居住可能・移住を検討できる場合 |
| 管理代行サービスを活用する | 定期巡回・清掃・防犯確認をプロに委託 | 遠方に住んでいて頻繁に通えない場合 |
| 賃貸・民泊などで収益化する | 人の目が入り防犯・劣化防止にもなる | 需要が見込めるエリアの場合 |
| 売却・譲渡する | 管理責任・維持費用から完全に解放される | 管理・活用が困難な場合 |
空き家の近隣トラブルを防ぐ主な方法は、①自分で住む②管理代行サービスの活用③賃貸・民泊などでの収益化④売却・譲渡の4つで、状況に応じた選択が重要です。
自分で住むことで近隣トラブルを防ぐ
最も確実に近隣トラブルを防ぐ方法は、自分自身が住むこと。人の出入りがあれば、老朽化の進行や害虫・害獣の発生も抑えられ、防犯面でも安心感があります。また定期的な手入れや近隣との関係維持もしやすく、結果的に維持コストの軽減にもつながります。
管理代行サービスの活用で安心を確保する
遠方に住んでいたり、頻繁に通えなかったりする場合には、空き家管理代行サービスの利用も有効。定期的な巡回や清掃、草刈り、防犯確認などをプロに任せることで、見た目や安全性を保ちやすくなります。費用はかかりますが、トラブルの未然防止には効果的な手段といえるでしょう。
賃貸・民泊などで収益化を図る
空き家を賃貸や民泊、店舗などとして活用することで、トラブルの芽を摘むと同時に、収益を得ることも可能です。活用されている空き家は人目に触れる機会が増えるため、防犯や劣化防止の面でもプラスに働きます。需要に応じた活用方法を検討することが大切です。
売却・譲渡でトラブルと決別する
空き家の管理や活用が難しい場合は、思い切って売却や譲渡を検討するのも一つの方法です。誰かに引き継いでもらうことで、管理責任や維持費用から解放されるだけでなく、地域全体の防災・防犯にも貢献できます。早めの判断が、余計なトラブルを回避するカギとなります。
近隣トラブルを防ぐために空き家を放置しない選択を

空き家の管理を怠ると、景観悪化や雑草の繁茂、ごみ放置、騒音・悪臭トラブル、さらには違法駐車や防犯上の問題まで多岐にわたるトラブルの原因になり得ます。
空き家所有者は、放置せずに、早めに適切な対処を講じることが不可欠です。クレームを未然に防ぎ、安心して地域と共存していくための意識が求められます。
空き家管理に不安がある方は、アキサポの無料相談で最適な一歩を

「自分では対応しきれない」「遠方に住んでいて管理が難しい」と感じている方には、空き家活用・管理の専門サービス【アキサポ】にぜひお問い合わせください。
近隣トラブルを防ぐための売却・活用方法など、状況に応じた柔軟なサポートをご提供いたします。
この記事の監修者
白崎 達也 アキサポ 空き家プランナー
一級建築士
中古住宅や使われなくなった建物の再活用に、20年以上携わってきました。
空き家には、建物や不動産の問題だけでなく、心の整理が難しいことも多くあります。あなたが前向きな一歩を踏み出せるよう、心を込めてサポートいたします。