公開日:2023.09.15 更新日:2026.10.02
【愛知県】空き家の買取相場と売り方|仲介との違い・相続した実家の税金

空き家は築年数や老朽化、立地の影響で一般の買い手が付きにくいことがあります。そんなときに選択肢になるのが、不動産会社に直接買い取ってもらう「買取」です。
この記事では愛知県で空き家・古い戸建てを売りたい方に向けて、買取と仲介のどちらが向くか、名古屋・三河・知多のエリア別の売り方、相続した実家にかかる税金までを整理します。相場や補助金の詳しいデータは愛知県の空き家対策ガイドにまとめているので、本記事では「売り手の判断」に絞って解説します。
愛知県で「売りにくい」空き家とは

愛知県の空き家数は2023年時点で43万3,000戸、空き家率は11.8%で、全国平均(13.8%)より低い水準です。ただし空き家数そのものは1963年以降で最多となっており、増加は続いています。
注意したいのは、エリアによる差が非常に大きいことです。名古屋市など都市部は中古住宅の流通が活発で売りやすい一方、知多半島南部(南知多町・美浜町など)は空き家率が20%前後と高く、買い手が限られます。同じ「愛知県の空き家」でも、立地によって売りやすさも価格もまったく異なります。
買取と仲介、どちらで売るか
空き家の売り方は、大きく「買取」と「仲介」に分かれます。
買取は、不動産会社が直接買い取る方法です。価格は仲介の5〜8割(=2〜5割ほど安い)が目安ですが、短期間で確実に現金化でき、残置物が残っていても、老朽化していても対応してもらえる可能性があります。契約後のトラブルも起きにくいのが特徴です。
仲介は、不動産会社に買い手を探してもらう方法です。市場価格で売れる可能性がある一方、買い手が見つかるまで時間がかかり、立地や状態によっては売れ残ることもあります。
買取が向くのは、早く手放したい、遠方に住んでいて管理が難しい、築古・残置物ありで仲介では売りにくい、といったケースです。逆に、名古屋市など流通が活発なエリアで、ある程度時間をかけられるなら、まず仲介を検討する価値があります。買取と仲介の違いは「空き家買取の相場、メリット・デメリット、買取以外の選択肢について解説!」で詳しく解説しています。
- 早く・確実に現金化したい
- 遠方に住んでいて管理が難しい
- 築古・残置物ありで売りにくい
- 知多半島南部など買い手が少ないエリア
- 時間をかけてでも高く売りたい
- 名古屋・尾張など流通が活発なエリア
- 建物の状態が比較的良い
エリア別・愛知の空き家の売り方

愛知県は大きく3つのエリアに分けて考えると、売り方の見通しが立てやすくなります。
名古屋市・尾張エリア(名古屋市・一宮市・春日井市など)は、中古住宅の需要が厚く、戸建ての相場も県内で最も高い水準です。状態が良ければ仲介で市場価格を狙え、急ぎや築古の場合は買取との比較で判断するのがおすすめです。
三河エリア(豊橋市・岡崎市・豊田市など)は、製造業を背景に人口の動きがあり、流通も比較的安定しています。相場は名古屋市より落ち着きますが、実需があるため、物件次第で仲介・買取の両方が選択肢になります。
知多半島南部(南知多町・美浜町など)は、空き家率が高く買い手が限られるため、仲介では時間がかかりやすいエリアです。土地に価値が残るケースも多いので、解体して土地として売る、または買取で確実に手放す、といった判断が現実的になります。
エリア別の相場の目安は愛知県の空き家対策ガイドに最新データを載せています。
相続した実家を売るときの税金
相続した実家(空き家)を売る場合、「空き家の譲渡所得3,000万円特別控除(空き家特例)」を使える可能性があります。一定の要件を満たせば、売却益から最大3,000万円を控除でき、税負担を大きく抑えられます。
主な要件は、昭和56年5月31日以前に建築された家屋であること、相続開始から3年を経過する日の属する年の12月31日までに売ること、譲渡価額が1億円以下であること、などです。耐震改修をして売るか、解体して更地で売る必要があり、2024年1月以降は売却後(翌年2月15日まで)に耐震改修・解体を行った場合も対象になりました。
注意点が2つあります。ひとつは適用期限で、2027年(令和9年)12月31日までの譲渡が対象です。もうひとつは、相続人が3人以上いる場合、控除額が1人あたり2,000万円に縮小されます。
出典:国土交通省「空き家の発生を抑制するための特例措置」、国税庁「被相続人の居住用財産(空き家)を売ったときの特例」
また、解体して売る場合は、市町村の解体費用の補助が使えることがあります。制度は自治体ごとに異なるため、「愛知県で空き家を探す方法|空き家バンク・格安物件・補助金を解説」で市町村別の窓口を確認してください。税金は個別事情で変わるので、実際の適用は税務署や税理士に確認しましょう。
買取価格の調べ方
売り出す前に、まずは自分でおおよその相場を把握しておくと、提示された査定額を判断しやすくなります。匿名査定サイトで属性情報から目安を知る、レインズ・マーケット・インフォメーションで近い成約事例を探す、不動産情報ライブラリで取引価格や地価を調べる、建物に価値が付きにくい場合は路線価図で土地単体の価格を見る、といった方法があります。
そのうえで、一括査定サイトを使って複数社の査定を比べれば、適正価格が見えてきます。
まとめ
愛知県で空き家を売るなら、まず買取と仲介のどちらが向くかを押さえることが出発点です。名古屋・尾張は仲介も狙いやすく、知多半島南部は買取や解体での売却が現実的、といったようにエリアで方針が変わります。相続した実家なら、2027年末までの空き家特例も忘れずに検討しましょう。
アキサポの買取は全国に対応しており、残置物のある家や老朽化した空き家でも売却をサポートします。まずは無料査定からご相談ください。
「空き家を安くでも手放したい」「むしろ譲りたい」という方は、買いたい人とのマッチングも選択肢です。アキサポでは全国の空き家を掲載しており、愛知県内の物件を探している買い手もいます。販売中の空き家一覧もあわせてご覧ください。
この記事の監修者
山下 航平 アキサポ 空き家プランナー
宅建士/二級建築士
ハウスメーカーにて戸建住宅の新築やリフォームの営業・施工管理を経験後、アキサポでは不動産の売買や空き家再生事業を担当してきました。
現在は、地方の空き家問題という社会課題の解決に向けて、日々尽力しております。






