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公開日:2025.07.18 更新日:2026.06.05

家の解体費用相場はいくら?構造別の目安と費用を抑える補助金

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この記事では、解体費用の相場や構造別の目安価格、見積もり前に知っておきたい費用の内訳や注意点を詳しく解説します。さらに、解体費用を抑えるための補助金や助成制度の活用方法、売却との比較ポイントも紹介しています。

家の解体費用の相場と構造別の目安価格

解体費用をできるだけ抑えるためにはどうすればいいのか、解体時に利用できる補助金や支援制度はあるのかといった疑問をクリアにするためには、まず解体費用の相場や家の構造別の目安価格を把握しておくことが必要です。

まずは木造や鉄骨、RC構造別の解体費用の相場をご紹介。地域差や付帯費用も含めたポイントをお伝えします。実際に家の解体にどれくらいかかるのかをイメージしてみましょう。

木造・鉄骨・RC構造ごとの坪単価目安

建物の構造坪単価の目安特徴・費用の傾向
木造3万円〜5万円比較的解体しやすいため、他の構造に比べて費用を抑えられます。
鉄骨造4万円〜7万円木造よりも強度があり解体に手間がかかるため、費用は高めになります。
RC(鉄筋コンクリート)造6万円〜8万円非常に頑丈な造りのため解体に時間と労力がかかり、費用が高くなる傾向があります。

解体費用は、建物の構造や広さによって大きく変動します。特に鉄骨造やRC造(鉄筋コンクリート造)の建物は、木造に比べて解体費用が高くなる傾向があります。これは、強固な構造ゆえに特殊な機材や解体時間が長く必要となるためです。

さらに、2階建てや3階建て、地下室がある場合は解体に追加の手間がかかるため、費用が増加します。これらの費用はあくまで目安ですので、必ず実際の見積もりを取って確認することをおすすめします。

地域差・立地条件による費用の変動要因

解体費用は、家の所在する地域によって大きく変動します。例えば、都市部と地方では費用に大きな違いが生じることがあります。

<都市部>
都市部では、敷地が狭く交通量が多いため、解体作業に必要な重機や資材の搬入といった作業スペースの確保が難しく、追加費用が発生することがあります。また、都市部は作業員の人件費が高くなる傾向にあります。

<地方>
地方では、敷地が広く作業しやすい環境が多いため、解体費用は比較的安価に抑えられることが多いです。ただし、地域によっては解体業者の数が限られている場合もあり、依頼できる業者を見つけるまでに時間がかかる可能性もあります。

付帯費用(整地費用・残置物処分・仮設足場など)も要注意

付帯費用の項目概要・作業内容費用に影響する要因
整地費用解体後の土地に残った廃材や土砂を取り除き、平らに整備する費用廃棄物の量、土壌の整備範囲、雑草や樹木の除去状況
残置物処分費建物内に残された家具、家電、衣類、生活ゴミなどを処分する費用不用品の量や種類、危険物・有害物質の有無
仮設足場設置費作業員の安全確保や、近隣への廃材飛散を防ぐために設置する足場費用建物の規模や高さ(2階建てや3階建ては面積が広がり高額化)

解体費用に加えて覚えておきたいのが付帯費用です。これらの費用が意外と大きな差になることもあります。

<整地費用>
整地費用は、解体後に残った土地を整地し、平らにするための費用です。解体作業が完了した後、土地に残った廃材や土砂を取り除き、次に利用できる状態にするために整地が必要となります。具体的には、木材・鉄骨・コンクリート・瓦などの特定建設資材廃棄物の処理や、土壌の整備、雑草や植物の除去といった作業が含まれます。

<残置物処分費>
残置物処分費は、解体作業前に建物内に残されている家具や家電、生活ゴミなどの不用品を処分するための費用です。建物内には、家具・家電・衣類・食器・生活ゴミのほかにもさまざまな不用品が残されていることが多く、これらを適切に取り除くためには分別作業が必要となります。

また、危険物や有害物質を含むなど、特殊な処理が必要な廃棄物については、別途費用が加算されることがあります。

<仮設足場の設置>
仮設足場の設置費用は、解体作業を安全かつ効率的に進めるために設置する足場にかかる費用です。作業員の安全確保と作業効率の向上に不可欠な作業となります。

解体する建物の規模や高さによって、必要な足場の面積や高さが異なり、費用が増加します。特に2階建てや3階建ての建物は、足場の設置面積が広くなるため費用も高額になる傾向があります。

見積もり前に知っておきたい費用の内訳と注意点

家の解体工事・手続き完了までの4ステップ

※自治体の補助金を利用する場合は「必ず工事契約・着工前」に申請してください

STEP 01
現地調査・見積もり

解体業者に現地を見てもらい、建物の構造や付帯費用(残置物や外構など)を含めた総額の見積書を依頼します。

STEP 02
補助金の事前申請

補助金を利用する場合、必ず解体工事の契約・着手前に自治体の窓口やサイトから申請手続きを行います。

STEP 03
解体工事の施工

近隣への挨拶や足場・養生の設置後に解体を開始。廃材の分別処分を行い、最後に土地を平らに整地します。

STEP 04
建物滅失登記

解体完了から1ヶ月以内に、法務局で建物の滅失登記を行います。これを怠ると土地の売却や活用ができません。

解体費用の内訳を事前にしっかり把握しておくことで、予想外の追加費用に悩まされることなく、安心して作業を進めることができます。思っていたより高くついた…と後悔することなく計画的に進めるためには、最初の段階でしっかりと準備することが大切です。

ここでは、解体を依頼する前に確認しておくべき費用項目と、注意すべきポイントをお伝えします。

見積もりに含まれるべき項目(解体・処分・搬出等)

見積もりには、解体にかかる基本的な費用のほかに、処分や搬出に関する費用も含まれていることを確認しましょう。解体業者によっては、これらの費用を別途追加する場合があるため、見積もりにしっかりと記載されているかをチェックすることが大事です。具体的には、以下の項目が含まれているかを確認しておくと安心でしょう。

<解体費用>
解体費用は、解体作業に必要な専用の機械や重機、および作業を行うスタッフの人件費といった、作業そのものにかかる費用です。

<処分費用>
処分費用は、解体作業によって発生した木材、鉄骨、コンクリート、瓦、ガラスなどの特定建設資材廃棄物を、適切に分別し処理する費用です。これらの廃材を産業廃棄物処理施設やリサイクル施設に持ち込む費用も含まれ、施設の選定や廃材の種類によって費用が変動することがあります。

<搬出費用>
搬出費用は、解体作業後に現場に残った特定建設資材廃棄物などを、運搬車両に積み込み、産業廃棄物処分場まで運搬するための費用です。大型の廃材や遠隔地の処分場へ運搬する場合には費用が増えることがあります。

解体後の登記(建物滅失登記)にかかる費用も忘れずに

解体後、建物の登記を抹消する「建物滅失登記」を行う必要があります。この手続きは不動産登記法第44条に基づき義務付けられ、登記にかかる費用も確認しておくべきポイントです。

登記手数料は通常1〜2万円ですが、司法書士に依頼する場合は別途報酬が発生することもあります。建物滅失登記を行わない場合、法務局の記録上、土地に建物が残っている状態が継続し、その後の土地の売却や活用に支障が生じる可能性があります。解体が完了したら、速やかに登記手続きを進めるようにしましょう。

不明瞭な追加費用の回避方法と確認ポイント

見積もりの段階で追加費用が発生しないようにするためには、解体業者との契約前に十分に内容を確認することが大切です。解体費用はこれで問題ないと安易に考えていても、後から予期せぬ追加費用が発生するケースは少なくありません。

契約前に見積もり内容があいまいであったり、追加費用が発生する可能性について説明がない場合、必ずその点を業者に確認を。特に作業内容や廃材の処分方法に変更がないか、書面でしっかりとチェックすることが重要です。

また、解体費用や処分費用、登記費用など、すべての項目を契約書に明記してもらうことで、後々のトラブルを未然に防ぐことができます。業者とのやり取りで気になる点は、遠慮せずに質問し、しっかりと納得してから契約を結ぶようにしましょう。

家の解体費用を抑えるための補助金・助成制度

家を解体する際には避けられない大きな費用が伴いますが、実は自治体によっては解体費用の一部を補助してくれる制度が存在します。

補助金の種類概要補助金額の相場主な支給条件・自治体の例
① 解体に関する補助金老朽化して危険な空き家の取り壊し(除去)費用の一部を補填する制度数十万〜200万円程度老朽度の基準を満たす物件、数年間の区への無償貸与が条件となる場合あり(例:墨田区、杉並区など)
② 改修に関する補助金リフォーム、リノベーション、修繕にかかる費用の一部をサポートする制度20万〜50万円程度空き家バンクへの登録、または地域活性化事業(コミュニティスペース等)への利用が条件(例:日野市など)
③ 取得に関する補助金移住や定住促進を目的とした、空き家の購入(取得)費用を支援する制度自治体により異なる子育て世帯・若年夫婦限定、または一定期間以上の定住や空き家バンク登録物件が対象(例:檜原村、新島村など)

これらの制度を上手に活用することで、費用を大幅に抑えることが可能になります。ここでは、家の解体に関する補助金や助成制度について、押さえておきたいポイントをご紹介します。

自治体による解体補助金の内容と条件

自治体によっては、空き家の解体費用を補助してくれる制度があり、活用すれば費用負担を大幅に軽減できます。補助金の金額や支給条件は地域によって異なりますが、一般的には解体費用の一部が支給されることが多く、数万円から数十万円、地域によっては最大50%まで補助される場合も。

空き家解体の補助金には、一般的に建物の老朽化や破損が一定基準を超えていること、所有者が個人であること、解体工事着手前に申請することなどが条件として含まれます。

各自治体によって条件は異なるため、空き家が所在する自治体の公式ウェブサイトや担当窓口で確認しましょう。

申請時の注意点|工事前申請が原則な理由

解体工事の補助金を受けるためには、ほとんどの自治体で工事前に申請が求められています。その理由は、解体費用が補助対象となるかどうかを事前に確認し、適正な手続きで進めるためです。

そのため工事が始まった後に申請しても、補助金の支給対象外となる可能性が高く注意が必要です。申請手続きは予想以上に手間がかかることがあります。解体工事のスケジュールに合わせて、早めに申請の準備を始めることをおすすめします。

対象となる空き家の条件と地域差のチェック

補助金を受けるには、対象となる空き家が一定の条件を満たしているか確認することが重要です。多くの場合、空き家が老朽化していることや、周囲に危険を及ぼす恐れがあることが条件として求められます。また、補助金を受けるには所有者が解体工事を行うことが条件となるのが一般的です。

さらに、補助金の金額や支給条件は地域によって異なるため、地域差も確認しておく必要があります。一般的に、都市部では補助金額が高い傾向にある一方、地方では支給額が少ないケースも見られます。

自分の空き家が条件に合っているか、申請前に地域ごとの補助金条件や支援策をしっかり確認しておくことが、後々の安心につながるでしょう。

解体を検討すべきケースと売却との比較ポイント

家をどうするか決める際、解体するか売却するかは重要な選択肢となります。特に、家の状態や土地の特徴、将来の計画が、その判断における重要なポイントとなります。

もし、解体して土地を活用したいけど、売却したほうが得かも…と悩んでいるなら、解体を検討すべきケースと売却との比較ポイントをしっかりと理解しておきましょう。

老朽化・倒壊リスク・管理困難な場合の判断基準

空き家が老朽化している場合、解体を検討する最も一般的な理由として、倒壊の危険性や管理の負担が挙げられます。

空き家を放置し続けると、改正空家法に基づき、適切な管理がされていない「管理不全空家」に指定されるリスクがあります。自治体からの指導に従わずに勧告を受けると、特定空家等に指定される前段階であっても固定資産税の優遇措置(住宅用地特例)が解除され、税負担が最大6倍になる可能性があります。

さらに状態が悪化して「特定空家等」に指定されれば、行政代執行による強制解体が行われ、その費用がすべて所有者に請求される恐れもあります。

たとえば、以下のような状況がある場合には、解体を検討することが賢明でしょう。

<家の老朽化>
家の構造が傷んでいたり、屋根や壁が崩れていたりすると、修理費用がかさむだけでなく、安全面でもリスクがあります。

特に木造や鉄骨は劣化が進みやすく、台風や地震で倒壊する危険性があります。倒壊すれば、大きな被害が周囲に及ぶこともあり、解体を検討することがリスク回避につながります。

<倒壊リスク>
建物が倒壊する危険性がある場合、解体が最も安全で確実な選択肢です。特に、築年数が経過した家屋では、木材や鉄骨が劣化しており、強風や地震に対して非常に脆弱になります。

倒壊事故が発生すれば、建物所有者には民法第709条(不法行為)や民法第717条(土地の工作物等の占有者及び所有者の責任)に基づく損害賠償責任が発生する可能性があり、隣家や通行人に危害を与えた場合には、多額の損害賠償責任に発展する恐れもあります。

<管理困難>
空き家を長期間放置すると、管理が非常に困難になります。雑草や不法投棄によるゴミの堆積は、美観を損ねて近隣住民に不快感を与えてしまうことも。

さらに、害虫や野生動物が住み着くことで、公衆衛生上の問題や健康被害を引き起こす可能性も考えられるでしょう。このような場合は、解体して更地にすることで管理が楽になり、将来的な負担を軽減することができるでしょう。

再建築不可や不整形地など、解体後の価値変化に注意

解体後の土地の価値についてもしっかり考えることが大切です。特に、再建築ができない土地や、形が不整形で使いにくい土地では、解体しても価値があまり上がらないことがあります。

再建築不可の土地の場合、建築基準法上の制限により新たな建物を建てることができないため、解体費用がかかるだけで、期待するような利益が得られないケースも存在します。

また、不整形地は形状が不規則で利用しにくいため、解体後の土地活用が難しく、土地の価値が大幅に向上することは少ないでしょう。解体しても売却しにくい可能性があるので、慎重に判断することが重要です。

売却と解体、どちらが得か判断するポイント

売却と解体、どちらが得策かは土地の状態や将来のプランに左右されます。自分の状況に合わせて、最適な方法を選ぶことが最も重要です。

次のポイントを参考にして、それぞれの方法について考えてみましょう。

<売却の場合>
家をそのまま売却する場合、解体費用がかからず手軽に売れる可能性があります。しかし老朽化した家屋の場合、買い手が見つかりにくい、売却額が低くなる、または長期間売れないといったリスクも考慮する必要があります。

解体の場合>
解体して更地にすれば、土地を新たに活用できるチャンスが広がります。駐車場や住宅用地として新たな用途を持たせることができ、場合によっては高値で売却できることもあります。ただし、解体費用を差し引いた実際の利益をしっかりと把握することが重要です。

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よくある質問

家の解体費用と手続きに関するよくある質問

Q.

家の解体費用は建物の構造によってどのくらい変わりますか?

A.

建物の構造が頑丈になるほど解体費用は高くなります。一般的な坪単価の目安は、木造が3万〜5万円、鉄骨造が4万〜7万円、鉄筋コンクリート(RC)造が6万〜8万円です。RC造などは強固なため特殊な機材や多くの作業時間が必要となり、廃材の処分費用もかさむため高額になります。

Q.

解体工事の補助金をもらうための重要な注意点はありますか?

A.

最大の注意点は、ほとんどの自治体で「解体工事の契約・着工前に申請すること」が原則ルールとなっている点です。業者の選定を終えて工事が始まってしまったり、工事が終わった後に申請したりしても、一切補助金の支給対象にはなりません。必ず見積書が出た段階で自治体の窓口へ相談・申請を行ってください。

Q.

管理できない空き家を解体せずに放置するとどんなリスクがありますか?

A.

適切な管理を怠って放置すると、改正空家法に基づき「管理不全空家」や「特定空家等」に指定される恐れがあります。自治体からの指導や勧告を受けると、土地にかかる固定資産税の優遇措置(住宅用地特例)が解除され、税負担が最大6倍に跳ね上がるリスクがあります。また、倒壊による近隣トラブルや損害賠償責任が発生するリスクも高まります。

まとめ|家の解体費用を正しく理解して後悔のない判断を

家の解体は、費用だけでなく思い出や家族の意見が絡む、心の整理も必要な決断です。だからこそ、正しい情報をもとに納得して選ぶことが大切です。

早めの見積もりと相談が費用と手間を減らすコツ

実際に解体するかどうかは別として、早い段階で見積もりを取り専門家の意見を聞いておくことは大きなメリットがあります。補助金制度は事前申請が必要なケースが多く、タイミングを逃すと利用できなくなる場合も。複数の業者を比較する余裕があれば、費用の削減と安心できる工事の実現につながります。

アキサポで解体からその後の活用まで安心サポート

アキサポでは、解体するか迷っている段階からご相談いただけます。現地調査・費用見積もり・補助金の申請支援・信頼できる業者のご紹介までトータルでサポート。解体後の土地の売却や活用方法のご提案もセットで行っており、「壊す・残す・活かす」の3つの選択肢を見据えた後悔のない判断をお手伝いします。

この記事の監修者

山下 航平 アキサポ 空き家プランナー

宅建士/二級建築士

ハウスメーカーにて戸建住宅の新築やリフォームの営業・施工管理を経験後、アキサポでは不動産の売買や空き家再生事業を担当してきました。
現在は、地方の空き家問題という社会課題の解決に向けて、日々尽力しております。

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