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公開日:2026.08.11 更新日:2026.07.27

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空き家の収益化アイデア12選|2026年法改正と失敗しない進め方

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「実家が空き家になったけれど、維持費ばかりかかって先行きが不安…」「誰も住んでいない家を、損をせずに有効活用する方法はないだろうか」とお悩みではありませんか?

空き家を放置すると、税金や管理費の負担がのしかかるだけでなく、老朽化によって資産価値が急落してしまいます。

この記事では、空き家を賢く収益化するための具体的な活用アイデアや、2026年最新の法改正を踏まえた失敗しない進め方を解説します。

空き家を放置するリスク

空き家の収益化とは、維持管理にコストがかかる放置された不動産をリフォーム・リノベーションして、賃貸物件や商業施設として再利用することで、資産価値を高めながら安定した利益を得る不動産運用の手法を指します。

空き家を放置することは、経済的にも法的にも非常に大きな不利益を伴います。主なデメリットは、次の3点です。

特定空家等の指導・罰則の可能性

管理が行き届かない空き家は、空家等対策特別措置法に基づき、自治体から助言や指導、勧告などを受ける可能性があります。

空き家放置による行政処分・ペナルティの流れ
1
適切な管理がされていない空き家
2
「管理不全空家」に指定(指導・勧告)
【大減税の解除】 土地の固定資産税の優遇特例(住宅用地特例)が外れ、土地の課税標準額の減額措置(1/6等)が適用されなくなるため、税負担が実質『最大6倍』に跳ね上がります。
3
「特定空家」への指定・命令・ペナルティ
命令違反で50万円以下の過料。最悪の場合、行政による強制解体(費用は全額所有者へ請求)が執行されます。

特に以下の状態にある物件は、法律に基づき指定を受ける可能性が高いため注意が必要です。

  • 建物の倒壊や、外壁が剥がれ落ちる危険がある状態
  • ゴミの放置や雑草の繁茂により、悪臭や害虫が発生している状態
  • 窓ガラスが割れたままなど、防犯上著しく有害な状態

行政からの改善『命令』に従わない場合、50万円以下の過料(過料は行政上のペナルティであり厳密には刑事罰である罰金とは異なります)が科されたり、自治体に建物を強制解体されてその費用を全額請求されたりする(行政代執行)リスクがあります。

固定資産税・維持費の負担増

誰も住んでいない空き家であっても、固定資産税や都市計画税は毎年かかります。さらに、火災保険や修繕費、草刈り、換気や通水、巡回管理などの費用も必要になります。

空き家に関する法律(空家等対策特別措置法)の改正により、放置された空き家は、倒壊寸前の「特定空家(とくていくうや)」だけでなく、手入れ不足の「管理不全空家(かんりふぜんくうや)」として行政から指定されるようになりました。 自治体からの改善の「勧告(かんこく)」を無視すると、土地の固定資産税を安くしてくれていた国の特別な割引ルール(住宅用地特例)が解除されてしまいます。その結果、翌年の固定資産税の負担が実質4倍〜6倍に跳ね上がります。

2026年現在は、全国の自治体でこの指定と指導が本格的に運用されているため、「まだ大丈夫」という過信が即、大きな増税に直結する状況です。 なお、「家を解体して更地(さらち)にすれば税金が安くなる」というのは完全な誤解です。建物を解体すると、同様に国の割引ルールが使えなくなるため、やはり固定資産税は最大6倍になります。

更地にすることを検討するときは、売却や賃貸、土地活用など、そのあとの活用方法まで考えておく必要があります。

近隣トラブルと資産価値の低下

空き家の放置は、雑草や害虫、不法投棄、悪臭、放火や不審者の侵入など、近隣トラブルにつながりかねません。状況によっては、所有者として対応を求められるケースもあるでしょう。

さらに、建物が劣化することで、換気不足による湿気やカビ、シロアリ、木材の腐食、雨漏りなども進んでいきます。その結果、建物の価値は徐々に下がり、売却では価格がつきにくくなるだけでなく、賃貸物件としても入居者が決まりにくくなってしまうのです。

収益化の選択肢は3つ|住む・売る・活用する

収益化の選択肢に迷う場合は、空き家を住む・売る・活用するの3つに分けて考えると選びやすくなります。

選択肢メリット・特徴デメリット・注意点向いているケース
住む家賃負担をゼロにできる。将来的に親族が引き継ぐことも可能。リフォーム費用が自己負担になる。立地が悪いと住みにくい。自分や家族が住む予定があり、建物に大きな問題がない場合
売るすぐにまとまった現金が手に入る。維持費や管理の手間が完全に消える。一度手放すと買い戻せない。売却に伴う税金(譲渡所得税)がかかる。維持費を早くなくしたい、相続人で現金を公平に分けたい場合
活用する毎月安定した家賃収入(不労所得)が得られる。資産を維持できる。空室リスクや修繕費がかかる。初期費用(投資額)の回収に時間がかかる。資産を手放したくない、長期的に安定した収益を得たい場合

収益化に向く空き家の条件を確認する

空き家が収益化に向いているか条件をチェックするイメージ(CHECKLIST用紙とペン)

空き家を収益化するなら、活用方法を先に決めるのではなく、建物・立地・権利・法規制・収支の5つをチェックしましょう。

建物の状態(修繕・耐震・設備)

最初に確認すべきは、雨漏りやシロアリ、建物の傾きなどの安全性です。これらに問題があると、大規模なリフォーム費用が必要になります。あわせて、配管や電気、水回りなどの設備も確かめておきましょう。

また、1981年(昭和56年)6月以前に建てられた「旧耐震基準」の物件は注意が必要です。耐震性が不足していると、賃貸や店舗への転用が難しくなるケースがあります。

立地と需要(賃貸・宿泊・店舗)

建物以上に、立地条件は空き家の収益を左右します。賃貸なら駅からの距離や生活利便性、人口動態、大学・病院・工業団地などの雇用や通学の需要が判断材料になります。

宿泊施設なら観光地に近いだけでは不十分です。地域ならではの魅力や滞在目的をつくれるかどうかも収益性に響きます。

店舗やコワーキングスペースとして活用する場合は、人通りや駐車場の有無も確認しましょう。

登記・相続の状況

不動産の売却や賃貸契約を進めるには、物件の名義人があなた自身になっている必要があります。

相続登記(不動産の名義を亡くなった親からあなたに変更する手続き)は、2024年4月から完全に法律で義務化されました。 不動産を相続したことを知った日から3年以内にこの手続き(名義変更)を行わない場合、10万円以下のペナルティ(過料:かりょう)が科される可能性があります。 過去(2024年4月より前)に相続したまま放置している空き家もすべて対象です。

名義が親のままでは、収益化の契約を結ぶことも売却することも法律上一切できません。まずは司法書士などの専門家に相談して速やかに名義変更を完了させましょう。

法規制(用途地域・接道・許認可)

用途地域や接道条件などの法規制も、あらかじめ確認しておきましょう。地域によっては、店舗や民泊など、利用できる用途が制限される場合があります。

接道条件によっては、建て替えや大規模リフォームが難しい物件もあり、将来の活用方法や売却にも影響が及びます。

民泊や宿泊施設、飲食店などへ転用する場合は、住宅宿泊事業法や旅館業法、営業許可などが必要になるケースもあります。投資する前に、自治体や専門家へ相談しておくとよいでしょう。

初期費用と収支シミュレーション

リフォーム費用だけでなく、管理費や保険料、募集費、税金など、運用を始めてからのコストも見込んでおくことが大切です。

想定される賃料や稼働率をもとに、毎月の収益や投資回収期間を試算し、無理のない初期投資額を決めましょう。

修繕費など、想定外の支出への備えも重要です。利用できる補助金についても、あわせて確かめておきましょう。

空き家の収益化アイデア12選

「手放したくない」「できれば家賃収入を得たい」と考えていても、空き家に合う活用方法は立地や建物の状態によって異なるもの。まずは代表的な活用方法を一覧で確認し、気になる方法から詳しく見ていきましょう。

活用方法特徴注意点
戸建賃貸家賃収入を得やすく、比較的始めやすい修繕費や空室リスクがある
アパート・賃貸併用住宅収益性を高めやすい初期投資が大きい
シェアハウス単身者需要を取り込みやすい運営や入居者管理が必要
民泊・宿泊施設高収益を狙える可能性がある許認可や運営負担が大きい
店舗貸しテナント収入を期待できる立地や用途に左右される
サテライトオフィス・コワーキング法人・テレワーク需要を取り込める通信環境や地域需要が重要
時間貸しスペース小規模から始めやすい集客や予約管理が必要
介護・福祉施設長期契約で安定収入を目指せる改修や法令対応が必要
セーフティネット住宅制度や補助金を活用できる場合がある登録要件を満たす必要がある
倉庫・トランクルーム初期費用を抑えやすい防犯・湿気対策が必要
更地にして駐車場・貸地建物管理の負担を減らせる解体費用や税負担を確認する
太陽光発電など土地活用土地を活用して長期収益を目指せる初期投資や立地条件に左右される

戸建賃貸として貸す

特徴
ファミリーやペット可物件を探す世帯、法人社宅などの需要があり、間取りや駐車場の有無が入居率を左右します。改修は見た目よりも、水回りや給湯設備、雨漏り、防犯など、生活に直結する部分を優先すると効果的です。

注意点
空室を防ぐには、家賃を相場に合わせて設定し、適切な募集方法を選ぶことが重要です。遠方に住んでいる場合は、自主管理より管理会社へ委託したほうが、トラブル対応の負担を抑えられるケースもあります。

アパート・賃貸併用住宅にする

特徴
建て替えや増改築で住戸数を増やし、複数の家賃収入を得られる活用方法です。立地に需要があれば、高い収益性を期待できます。

注意点
初期投資が大きいため、賃貸需要や融資計画、将来の売却まで見据えた収支シミュレーションが欠かせません。建ぺい率や容積率などの法規制によっては、現在と同じ規模で建て替えられない場合もあります。

シェアハウスにする

特徴
大学やオフィス街に近いエリアなど、単身者の需要がある地域で収益化を目指しやすい活用方法です。

注意点
入居者管理や共用部のルールづくりなど、運営の負担が大きい点に注意が必要です。代行会社を利用する場合は、手数料を含めても収益が確保できるか、あらかじめ収支を確認しましょう。

民泊・宿泊施設として運用する

特徴
観光地や長期滞在の需要がある地域で高い収益を目指せる活用方法です。住宅宿泊事業として運営する方法と、旅館業の許可を取得して営業する方法があります。地域ならではの体験価値を提供できる物件は、需要が高まりやすいでしょう。

注意点
稼働率や季節によって収益が変動しやすい傾向にあります。また、清掃や鍵の受け渡し、緊急対応、近隣への配慮などは、運営の生命線になります。消防設備や避難経路など、法令要件も確認しましょう。

店舗貸し(カフェ・物販など)にする

特徴
店舗として事業者へ貸し出せば、家賃収入を得ながら運営の負担を抑えられます。人通りが多く、視認性の高い立地では、カフェや物販店、事務所など、幅広い用途での活用が期待できるでしょう。

注意点
内装や設備をどこまで貸主が整え、どこから借主が負担するかによって、初期費用は大きく変わります。飲食店の場合は、保健所の許可や換気・排水設備への対応も必要です。退去後は、次の借り手が見つかるまで時間がかかる場合もあります。立地や需要を十分に確かめておきましょう。

サテライトオフィス・コワーキングにする

特徴
テレワークやワーケーションの需要を取り込む活用方法です。高速インターネットや電源、会議スペースなど、働きやすい環境を整えることで、付加価値を高めることができます。自治体や企業と連携することで、利用者を確保しやすくなるケースもあります。

注意点
需要が限られる地域では、稼働率が伸びにくいことも。会員制や時間貸し、法人契約など、運営方法によって収益性が変わってくるため、地域のニーズに合った運営計画が重要です。

時間貸しスペースとして貸す

特徴
撮影や会議、教室、イベントなど幅広い用途で利用でき、小規模から始めやすい活用方法です。大規模なリフォームを行わず、清掃や最低限の設備を整えるだけで運用できるケースもあります。

注意点
予約管理や鍵の受け渡し、清掃、トラブル対応の仕組みを、あらかじめ考えておく必要があります。また、立地によっても利用者数は大きく変わってきます。競合施設の料金や稼働状況を調べたうえで、需要のある用途に絞って運営していきましょう。

介護・福祉施設に転用する

特徴
デイサービスなどの介護・福祉事業者へ貸し出す方法は、長期契約になりやすく、安定した家賃収入が期待できます。地域によっては継続的な需要が見込める点もメリットです。

注意点
バリアフリー化や手すり、トイレ、消防設備など、用途に応じた改修が必要になる場合があります。建物の条件によっては工事費が高額になるほか、退去後に別の用途へ転用しにくいケースもあります。

セーフティネット住宅として提供する

特徴
2025年10月、空き家オーナーを強力にサポートする『改正住宅セーフティネット法』が施行されました(2026年現在も適用中)。 この制度は、高齢者や子育て世帯など『住宅確保要配慮者』へ優先的に空き家を貸し出す『居住サポート住宅』などの仕組みです。登録したオーナーには、国や自治体から手厚い支援措置が用意されています。 改修費補助(耐震・間取り変更等の工事費用の1/3、上限50万円等)や、低所得者向けに家賃を減額した際の『家賃低廉化補助(月額最大4万円/戸)』などを活用・申請することが可能です。

さらに、家賃の滞納が発生した際の「国の保証サポート(家賃債務保証支援)」も新設されたため、空き家オーナーにとって2026年最も低リスクで収益化を狙える新しいチャンスとなっています。

注意点
登録の要件や必要な改修内容を確認しましょう。家賃設定や入居者支援の仕組みも踏まえ、無理のない運営計画を立てましょう。

倉庫・トランクルームとして貸す

特徴
比較的、初期費用を抑えて始めやすい活用方法です。建物全体だけでなく、一部を区画して貸し出すなど、小規模から運用を始めることもできます。

注意点
湿気対策や防犯対策が不十分だと、カビや盗難などのトラブルにつながりかねません。搬入しやすい動線や駐車スペースの有無も、利用者に選ばれるポイントになります。需要が読みにくい地域では、まずは小規模から始めましょう。収益性を確かめてから、拡大していくのがおすすめです。

更地にして駐車場・貸地にする

特徴
建物の老朽化が深刻な場合に向いている活用方法です。建物の維持・管理の負担を減らせるほか、月極駐車場や時間貸し、一括借上げなど、運営方法を選ぶこともできます。

注意点
更地にしたあとの固定資産税や維持費も含めて、収支を確かめましょう。あわせて、周辺の駐車場の料金や空き状況など、地域の需要についてのリサーチも必須です。

太陽光発電など土地活用をする

特徴
日照条件や土地の広さが適していれば、売電や自家消費による収益をめざせます。建物を活用しにくい土地であっても、長期的な土地活用の選択肢になるでしょう。

注意点
初期投資や設備の維持管理費、投資回収期間の試算が、結果を大きく左右するといっても過言ではありません。日照条件や電力会社との接続条件に加え、災害リスクや近隣への影響も確かめておきましょう。

売却で現金化する|そのまま売る・買取・買取再販

空き家の活用がむずかしい場合や、維持費や固定資産税の負担から早く解放されたい場合は、売却による現金化も有力な選択肢です。

売却方法は主に3つの方法があります。それぞれの違いを理解しておきましょう。

売却方法特徴注意点
そのまま売る(仲介)市場価格で売却を目指せるため、高く売れる可能性がある。売却まで時間がかかることがあり、内見対応や建物の管理が必要。
買取不動産会社が直接購入するため、短期間で現金化しやすい。仲介より売却価格は低くなる傾向がある。
買取再販築古物件やリフォーム前提の物件でも売却しやすい。改修費用や販売リスクを考慮するため、価格は伸びにくい。

空き家を活用する前に決めること

空き家の収益化をめざすなら、活用方法を選ぶ前に「何を優先するか」を整理しておくことが欠かせません。

判断基準や出口戦略をあらかじめ決めておくことで、改修費のかけすぎや方針転換による損失を防ぎやすくなるためです。

活用か売却かの判断基準

空き家を活用するか売却するかは、次の6つを基準にすると判断しやすくなります。

確認項目チェックポイント(判断の目安)活用すべきケース売却すべきケース
収支(コスト)初期費用を何年で回収できるか10年以内に回収できる見込みがある修繕費が数百万円以上かかり、回収の目処が立たない
管理の負担遠方でも管理体制を維持できるか管理会社に委託して黒字を確保できる遠方で様子が見えず、委託費を払うと赤字になる
法規制再建築や用途変更が可能か接道状況や用途地域に問題がない再建築不可物件で、リフォームの制限が厳しすぎる

初期費用の回収期間が長い場合や、遠方で管理が難しい場合は、売却も選択肢に入れるとよいでしょう。また、再建築不可など法規制の制約がある物件は、早めに専門家へ相談することで最適な活用方法を見つけやすくなります。

出口戦略(いつ・いくらで・どう手放すか)

空き家の収益化では、「5年運用して売る」「親の相続前に整理する」など、期限を決めておくと、投資判断がぶれにくくなります。

また、売却価格は周辺相場や物件の状態によって変わってきます。複数社へ査定を依頼し、相場をあらかじめ把握しておきましょう。

賃貸として運用する場合は、契約の内容によって売却のしやすさが変わることも、あわせて押さえておきましょう。

空き家収益化の注意点

空き家収益化における注意点やリスク喚起を示す警告マーク

「リフォーム費用が予想以上にかかったらどうしよう」「始めた後に赤字にならないだろうか」と不安に感じる方も多いでしょう。

判断を見誤らないための注意ポイントを解説していきます。

リフォーム費用のかけ過ぎを防ぐ

リフォームでよくある失敗は、見た目を重視しすぎるあまり費用がふくらみ、家賃収入や売却価格では回収できなくなってしまうことです。

「安全性や法令対応など必須のもの」「入居に必要なもの」「あると付加価値になるもの」に分けて優先順位をつけておくと、こうした失敗を防ぎやすくなります。

管理・空室・家賃滞納のリスクに備える

家賃収入を見込んでいても、入居者が決まらない期間や家賃の未払いが発生すると、計画どおりの収益を得られないこともあります。

こうしたリスクへの備えとして有効なのが、家賃保証や管理会社の活用です。ただし、費用やサービス内容をよく確かめたうえで選びましょう。

民泊や時間貸しスペースでは、清掃の品質や近隣トラブルへの対応も重要です。利用ルールや保険、緊急時の連絡体制を整えておき、必要に応じて運営代行の利用も検討しましょう。

行政・NPO・専門家に相談する

空き家の収益化を考える際には、法律や税金、建築、相続など、複数の専門知識が必要になるため、ひとつの相談先だけでは解決できないこともあります。

そのため、補助金や支援制度は自治体、売買や賃貸は不動産会社、改修は建築士や施工会社、相続は司法書士、税務は税理士というように、相談する内容に応じて窓口の使い分けも必要です。活用方法が決まらない場合は、自治体の空き家相談窓口やNPOなどへのお問い合わせも有効です。

空き家の収益化を成功させるポイント

空き家収益化の成功ポイントとアイデアを示す「POINT」ブロックとひらめく電球アイコン

物件ごとの条件が異なるのが空き家の特徴ですが、収益化を成功させるポイントには共通点があります。ここでは、成功につながる3つのポイントをご紹介します。

立地を見極める

賃貸需要が高い地域なら戸建て賃貸、観光客が多い地域なら民泊、車の利用が多い地域なら駐車場というように、周辺のニーズに合わせることで、収益化しやすくなります。

あわせて、周辺の家賃相場や空室状況、類似物件の募集条件も調べておきましょう。競合と比べてみることで、設備や家賃設定など、改善すべきポイントが見えてくるはずです。

投資バランスを考える

安全性や法令に関わる工事は優先しつつ、そのほかの部分については、必要な工事と費用を抑えられる部分とを見極めましょう。

補助金の活用や段階的なリフォーム、借主負担での内装工事などを取り入れることで、初期費用を抑えられる場合もあります。

小さく始めて検証する

いきなり空き家の全面改修を行ってしまうと、収益化が思うように進まなかった場合の損失が大きくなってしまいます。

おすすめは、一度に大きな投資をするのではなく、小規模から始める方法です。一部だけを賃貸に出したり、倉庫や時間貸しスペースとして運用したりすることで、需要の感触をつかむことができるでしょう。

運用を始めたあとは、問い合わせ件数や成約率、稼働率などを確かめ、その結果をもとに改善を重ねていきましょう。小さく始めて軌道修正を繰り返すことで、状況に合わせた活用方法を見つけやすくなります。

空き家収益化に関するよくある質問
Q.
空き家を収益化するためのリフォーム費用が出せない場合はどうすればいいですか?
A.
自己資金がない場合、借主が自己負担で改修する「DIY型賃貸」や自治体の「空き家再生補助金」の活用が可能です。また、弊社「アキサポ」のように、運営会社が初期費用(リフォーム代)を全額負担して活用・転貸するサービスを利用すれば、自己負担0円で手軽に収益化をスタートできます。
Q.
過去に相続した空き家も、相続登記の義務化の対象になりますか?
A.
はい、対象になります。制度が始まった2024年4月より前に相続した物件であっても、まだ名義変更を行っていない場合は義務化の対象です。放置すると10万円以下の過料(ペナルティ)を科されるリスクがあるため、司法書士等の専門家に相談し速やかに登記手続きを行いましょう。
Q.
古い建物だと、売却後や賃貸後にトラブルになりませんか?
A.
はい、対策をしておかないと大きな損害を被る危険があります。 売却の場合は民法上の『契約不適合責任』が問われ、事前の説明がない不具合(雨漏りやシロアリ被害等)があれば、追完請求や売買代金の減額、契約解除を請求されるリスクがあります。一方、賃貸の場合は民法第606条に基づく『賃貸人の修繕義務』により、入居中の不具合に対してオーナーが修繕費用を負担する義務を負います。これを防ぐための最大の対策は、契約を結ぶ前に「建物状況調査(インスペクション)」を行い、建物の健康状態を明確にしておくことです。そして、契約書の中に「古い建物であるため、引き渡し後の欠陥についてオーナーは一切の責任を負わない(免責特約:めんせきとくやく)」、あるいは「賃貸の修繕費は〇万円までは借り手が負担する」という約束事をはっきりと書き、相手に合意してもらう必要があります。 宅建士などのプロが作成した適切な契約書を交わすことで、引き渡し後のトラブルを完全に回避できます。

まとめ|空き家は早めに動いて収益化の選択肢を広げよう

空き家は時間が経つほど老朽化とコストの増加が進み、不利になりやすい資産です。

収益化をめざすなら、建物の状態や立地、権利関係を整理し、自分に合った活用方法を見極めることが大切です。立地に合った用途を選び、無理のない範囲で進めることで、失敗のリスクも抑えやすくなります。

まずは現地の状況を確認し、簡単な収支シミュレーションや登記・相続の状況を整理するところから始めてみましょう。

この記事の監修者

一級建築士 白崎 達也

白崎 達也 アキサポ 空き家プランナー

一級建築士

中古住宅や使われなくなった建物の再活用に、20年以上携わってきました。
空き家には、建物や不動産の問題だけでなく、心の整理が難しいことも多くあります。あなたが前向きな一歩を踏み出せるよう、心を込めてサポートいたします。

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