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公開日:2021.10.29 更新日:2026.05.29

奥多摩で空き家を探す方法|空き家バンクの仕組みや支援制度を解説

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東京都の中で最も西側に位置する奥多摩は、同じ東京都でも都心部とは全く異なる特徴を備えており、実は移住希望者や空き家関連のサポートにも力を入れているエリアでもあります。

そこで今回は、奥多摩の空き家に興味をお持ちの方向けに、奥多摩の地域性の特徴や魅力をはじめ、奥多摩の空き家事情、空き家の探し方など、知って得する情報を分かりやすくまとめました。

空き家をお探しの方はもちろん、空き家をお持ちの方にも耳寄りな情報をお届けしますので、ぜひ参考にしてみてください。

奥多摩はどんな所?地域の特性や魅力を紹介

奥多摩の地域性

奥多摩(東京都西多摩郡奥多摩町)は、東京都23区以西エリアの総称である「多摩地域」の中で最も西側に位置する西多摩郡に属しており、東京都の市区町村の中で一番広い225.53k㎡もの面積を持っています。

地理的には、東京都の中で最も西側に位置しているため、北側には埼玉県、南側には山梨県と、他県との県境にあるのが大きな特徴でしょう。

「東京」と聞くと、多くの方は都会であることをイメージするでしょうが、奥多摩はそのイメージとは大きく異なり、面積の94%を森林が占めるなど、自然に囲まれた環境が広がっています。

特徴の項目具体的な内容・データ
巨樹の数日本一の巨樹の多さを誇る、豊かな森林環境が広がる。
小河内(おごうち)ダム「東京都の水がめ」として重要な役割を担う広大なダム。
奥多摩湖水道専用の貯水池として日本最大級の規模を誇る。
山の地形東京都内で最も山が急峻であり、町の総面積の94%を森林が占める。

また、年間平均気温は約11℃~12℃と低く、東京都心と比較して、冬場の最低気温では10℃以上の開きがあるなど、気候面が都心部と大きく異なる点も特徴的です。特に冬の冷え込みは仙台市や酒田市といったの東北地方沿岸部よりも厳しく、町の平野部でも50cm程度、場所によっては1m以上の積雪となる場所もあります。

いっぽうで、8月の最高気温が30℃を下回る日も多いなど、夏は都心よりもずいぶん涼しく、過ごしやすさに優れています。

奥多摩のアクセス面

奥多摩への公共交通機関を用いたアクセスの核となるのは、1日あたり1,800~1,900人程度(過去5年間のデータ)が利用する「奥多摩駅」です。JR東日本青梅線の終着駅に設定されており、東京都内で最も西に所在する駅となっています。

以下に東京都心からの所要時間を紹介しますので、アクセス面の参考にしてみてください。

出発駅(都心)JR青梅線「奥多摩駅」までの所要時間車(高速道路利用)での所要時間
新宿駅1時間50分前後約2時間前後
東京駅1時間50分〜2時間強約2時間前後
品川駅2時間〜2時間40分約2時間前後

また、鉄道以外でも西東京バスが、奥多摩駅~奥多摩湖・丹波山村・小菅村・鍾乳洞・清東橋方面に運行しているほか、奥多摩駅では配車手配を行うことによりタクシー利用も可能です。

ちなみに車での移動に関しては、高速道路を使っても東京都心部から2時間前後と、鉄道でのアクセスと所要時間に大きな違いはありません。

奥多摩の魅力とは

奥多摩の大きな魅力といえば、やはり豊かな自然でしょう。町自体が、林野庁の構想により具体化された「科学的エビデンスを持ち、予防医学的効果を目指す森林浴が行える場所」を示す「森林セラピー基地」に指定されており、自然とのふれあいやアウトドアを存分に満喫することが可能です。

事実、観光客の大半は登山をはじめとしたアウトドアを目的として来訪しており、東京都心から2時間程度でアクセス可能という利便性も相まって、年間約150万人程度※の観光客が奥多摩を訪れています。
※西多摩地域広域行政圏協議会調べ(平成30年)

【奥多摩の主な名所・環境スポット】

スポット・施設名特徴・体験できる内容
鳩ノ巣渓谷 / 日原鍾乳洞 / 大増鍾乳洞豊かな自然が織りなす美しい渓谷や、神秘的な鍾乳洞の散策。
奥多摩湖 / 氷川国際ます釣り場広大な湖畔の景色や、初心者から本格的に楽しめるます釣り。
山のふるさと村自然と触れ合えるビジターセンター。そば打ち体験なども可能。
奥多摩温泉・鶴の湯温泉などアウトドアや登山の疲れをリフレッシュできる複数の温泉地。

また、奥多摩町では少子化対策にも力を入れており、自然に囲まれた環境の中で安心・安全に子育てが行える点も魅力のひとつです。

【奥多摩町の具体的な少子化対策例】

支援の柱・施設具体的な取り組みとメリット
1. 子育て支援事業第1子からの保育料無料化、高校生の通学定期代・医療費の全額助成など、独自の15事業を展開。
2. 子ども家庭支援センター「きこりん」0歳〜18歳未満を対象に、専門的な子育て相談や地域連携のファミリー・サポート・センター事業を実施。
3. 教育環境の充実町独自の資金拠出により、英語教育やタブレット端末導入を強化。きめ細かな指導で全国平均以上の学力を習得。

奥多摩の空き家事情

奥多摩の空き家の現状について

空き家とは「人が住んでいない住居」を意味するため、該当地域の空き家事情をひも解く上では、人口推移が大きく関連しています。

奥多摩町の人口は1960年をピークに減少が続いており、国勢調査では4,743人(2020年)へと減少。近年も4,000人台前半へ向けて過疎化と少子高齢化が一段と進行しています。

この人口減少に連動して空き家問題も深刻化しており、直近の自治体調査では空き家数が500戸を超え、空き家率は18%前後にまで上昇しています。主な原因は、所有者の高齢化や施設入居にともなう不在化、そして権利関係が未解決のまま相続され、放置されてしまうケースが増えているためです。

空き家の老朽化も大きな課題

奥多摩に存在する空き家のうち、再利用(復旧)が可能な物件は半分程度とみられています。修復が難しい主な理由は、著しく進行した老朽化や、土砂災害(地滑り)の危険性がある区域に建てられているためです。

長期の管理不足によって経年劣化が進んだ物件も多く、ただ空き家が増えるだけでなく、こうした「安全に住めないレベルの老朽化」への対策が地域全体の大きな課題となっています。

奥多摩で空き家を探す方法は?0円空き家バンクとは

奥多摩で空き家を探すアプローチは、主に以下の3つです。

  1. 地域の不動産屋:地域事情に精通しており、ネットに出回っていない掘り出し物件を紹介してもらえる可能性があります。
  2. 不動産ポータルサイト:現地へ行けない遠方からでも、スマホで手軽に価格相場や特徴を把握できます。
  3. 空き家バンク(自治体):自治体が主導し、空き家の所有者と利用希望者を仲介する安心感のある制度です。

奥多摩町の空き家バンクの特徴

奥多摩町では2014年から空き家バンクを運営しており、売買・賃貸の双方で居住用から事業用まで幅広く対応しています。さらに、若者世帯の定住を促す「若者用空き家バンク」を設けるなど、若年層の受け入れ支援に力を入れているのが大きな特徴です。

【奥多摩町若者用空き家バンクの利用条件】

対象となる世帯タイプ満たすべき年齢・家族構成の条件
単身世帯35歳以下であること
夫婦世帯45歳以下であること
子育て世帯中学生以下の子どもと同居していること

また、年齢要件や定住要件に合致しないため空き家バンクを利用できない人、アトリエ、倉庫、別荘などを探している人向けの「0円空き家バンク」を提供。「無料でも空き家を手放したい」という人向けの制度となっており、原則土地付きの物件について、譲り受ける側が契約や登記費用を負担するだけで空き家を入手することが可能です。

ちなみに0円空き家バンクでは定住利用が前提とされておらず、建物の解体後に土地だけを利用したり、アトリエや倉庫など活動拠点として利用したりと、活用の自由度が高い点も大きな魅力です。

空き家バンクとは?デメリットや仕組み、利用の流れを徹底解説

その他奥多摩での空き家関連制度

空き家バンク以外にも、奥多摩では空き家に関連した以下のようなさまざまな制度が用意されています。

制度・交付金の名称支援内容(補助額・上限)対象となる条件・概要
奥多摩に暮らしたい人登録バンクメルマガによる住宅情報の定期配信町営若者住宅、いなか暮らし支援住宅、分譲地などの最新情報を届けるシステム。
定住促進サポート事業支援金最大100万円の事業支援金を交付東京都内から奥多摩町へ移住し、指定の要件を満たして就業または起業した人が対象。
空き家等活用促進事業交付金最大200万円の交付金を交付町への空き家寄付、特定空き家等の解体、空き家バンクへの登録などを実施し届け出た人が対象。

【売りたい人も買いたい人も】空き家活用サービス

空き家バンクや売却だけでなく、近年はリノベーションを施して第三者に貸し出す「空き家活用」が資産運用として人気です。

物件や地域の特性に合わせ、宿泊施設や店舗、オフィスなどへ再生することで、定期的な賃料収入を得られるのが大きな魅力です。アキサポでは、こうした空き家の使い道にお悩みの方へ向けて、独自の活用サポートを提供しています。

【アキサポの5大メリット】

メリットの項目具体的なサポート内容
初期費用を抑えたリノベーション物件の価値を高めるリフォーム・リノベーションをアキサポ負担で実施。
入居者・利用者の募集をワンストップ化専門ノウハウを活かし、最適な賃借人や利用者の募集を全面的に代行。
賃貸料の一部をオーナーへ還元活用によって得られた賃貸収益の一部を、定期的に所有者様へ還元。
日常的な管理・トラブル対応の一任開設後の建物の維持管理や、利用者からの問い合わせ・トラブル対応を引き受け。
物件がバリューアップして一定期間後に返還契約期間満了後は、綺麗にリノベーションされた状態のまま資産が手元に戻る。

もちろん、活用を行う際には、現地調査を基にした分析を行い、物件それぞれの特性を活かしたプランニングから実施しています。

アキサポが手がけた空き家活用事例

よくあるご質問

奥多摩で空き家を探す方法は?

奥多摩で空き家を探す方法として、地域の不動産屋や空き家バンクの他に「奥多摩に暮らしたい人登録バンク」があります。
「奥多摩に暮らしたい人登録バンク」は、登録しておくとメールマガジンによって奥多摩町の住宅情報が届く制度で、町営若者住宅、いなか暮らし支援住宅、若者定住応援住宅、分譲地などの情報が届きます。

奥多摩で行っている空き家に関する制度は?

奥多摩では空き家関連の制度として「奥多摩町定住促進サポート事業支援金」「奥多摩町空き家等活用促進事業交付金」があります。
「奥多摩町定住促進サポート事業支援金」では、都内から奥多摩町に移住し、就業又は起業した人に、最大100万円が交付されます。
「奥多摩町空き家等活用促進事業交付金」では、空き家の寄付などを実施し届出を行った人に、最大200万円の交付金が交付されます。

0円物件を取得する際に必要な手続きは?

0円物件は、金銭の取引が発生しないため「売買」ではなく、多くの場合「贈与」に該当します。
贈与とは、他者に財産を無償で譲り渡すことを言い、費用は発生しません。
なお、贈与をするためには、空き家の「所有権移転登記」を行う必要があります。
譲り受けたものの価額が合計で110万円以上になると贈与税が発生します。

Q:奥多摩町が実施している「若者用空き家バンク」や「0円空き家バンク」とはどのような制度ですか?

A: 奥多摩町では独自の移住促進策として、35歳以下の単身者や45歳以下の夫婦・子育て世帯に特化して物件を紹介する「若者用空き家バンク」を提供しています。また、定住利用に縛られずアトリエや倉庫などの活動拠点を探している方向けに、無償譲渡を希望する所有者とマッチングする「0円空き家バンク」も運営しており、用途に応じた自由度の高い物件探しが可能です。

Q:奥多摩へ移住して空き家を購入・改修する場合、利用できる補助金はありますか?

A: 代表的な制度として、都内から奥多摩町へ移住して就業または起業した方を対象に最大100万円を交付する「定住促進サポート事業支援金」があります。また、物件の所有者や活用者向けには、空き家の町への寄付、特定空き家の解体、空き家バンク登録などを行うことで最大200万円が交付される「空き家等活用促進事業交付金」などが用意されています。

Q:無償で譲り受ける「0円物件」を取得する際、費用は完全に発生しませんか?

A: 物件自体の購入代金(金銭取引)は発生しませんが、法的には「売買」ではなく「贈与」の扱いとなるため、いくつかの手続き費用が必要です。原則として、空き家の所有権を移すための「所有権移移転登記費用(登録免許税や司法書士への報酬)」や契約に関わる諸経費は譲り受ける側の負担となります。また、譲り受けた物件の資産価額によっては、後から贈与税や不動産取得税が課税される場合がある点には注意が必要です。

奥多摩(東京都)の空き家情報まとめ

豊かな自然に恵まれた奥多摩町は、手厚い移住支援や子育て制度が整っており、移住先としても空き家を探す場所としても魅力的なエリアです。

また、奥多摩に空き家をお持ちの方にとっても、売却や空き家バンクへの登録だけでなく、「リノベーションして貸し出す」という有効な選択肢があります。

アキサポでは、物件の調査から最適な活用プランのご提案、その後の維持管理までトータルでサポートしています。奥多摩の空き家処分・活用にお悩みの方は、まずはお気軽にご相談ください。

▶︎ [アキサポについて詳しく知りたい方はこちら]

この記事の監修者

白崎 達也 アキサポ 空き家プランナー

一級建築士

中古住宅や使われなくなった建物の再活用に、20年以上携わってきました。
空き家には、建物や不動産の問題だけでなく、心の整理が難しいことも多くあります。あなたが前向きな一歩を踏み出せるよう、心を込めてサポートいたします。

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