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公開日:2021.11.12 更新日:2024.01.08

神奈川県の空き家事情が気になる!活用方法や探し方を徹底解説

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東京都に隣接する神奈川県は、日本の経済・流行などに大きく影響を与えることも相まって、全国第2位の人口を誇る人気のエリアです。 

しかしながら、人口が多いだけに全国屈指の空き家数・空き家率を記録するなど、空き家問題の側面から見ても注目すべきエリアだといえるでしょう。特に神奈川県は、都市部とその他の場所で地域性や環境が大きく異なるため、エリアによって適切な空き家の使い道を定めることが大切です。

そこで今回は、空き家の利活用に幅広く携わってきたアキサポが「神奈川県×空き家」をテーマに、具体的なデータを交えながら神奈川県の空き家事情から具体的な活用方法、空き家の探し方などを徹底解説します。

神奈川県の空き家数は全国トップクラス!現状まとめ

神奈川県の空き家数は全国トップクラス

空き家の活用方法や探し方をお伝えする前に、まずは神奈川県の空き家に関する現状を見てみましょう。

神奈川県内の空き家数・空き家率について

はじめに、以下のデータをご覧ください。

神奈川県内の空き家数・空き家率について

参照:https://www.city.chigasaki.kanagawa.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/036/742/s3.pdf

こちらは、総務省が2018年に実施した「住宅・土地統計調査結果」に記されている「神奈川県の空き家数と空き家率の推移」をまとめたデータです。

神奈川県では空き家数・空き家率ともに、1988年の調査から右肩上がりとなっており、2018年時点で空き家戸数は全国で3番目に多い約48万戸を記録しました。

また、棒グラフ内の赤部分「その他の住宅」の増加率が増大している点も大きな問題です。

「その他の住宅」とは、賃貸用・売却用といった利用目的が明確化されている空き家と異なり、転勤・入院などにより居住世帯が長期に渡って不在の住宅や建て替えなどのために取り壊すことになっている住宅などを指します。

「その他の住宅」は定期的な管理が行われずに損傷が進んだり、住み手が見つからずに放置されたりする可能性が高く、空き家の中でも特にその存在が懸念されています。特に神奈川県の場合、「その他の住宅」の中でも「一戸建(木造)」の空き家が最も多いため、倒壊や周辺環境への悪影響などが発生するリスクも高いといえるでしょう。

事実、2013年の調査では「適切に管理されていない空き家(腐朽または破損があるもの)」が神奈川県内で約10万戸と、空き家全体の20%以上を占める調査結果も出ており、対策として空き家化の予防はもちろん、利活用の促進や適切な管理が叫ばれています。

神奈川県内の地域別に見た空き家の現状

一口に神奈川県といっても、横浜市をはじめとした都市部に加え、沿岸部や山間部など、各所で地域性は大きく異なるため、ここからは地域別の空き家の現状についても見ていきましょう。

参照:https://www.city.chigasaki.kanagawa.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/036/742/s3.pdf

上記は、「神奈川県の市町村別空き家数と空き家率(2013年時点)」をまとめたデータです。

空き家数に関しては横浜市が圧倒していますが、そもそも人口自体が他の地域と大きく異なるため、ここでは空き家率に注目してみましょう。

空き家率の高さが目立つのは、湯河原町・三浦市などの県西部相模湾沿岸地域、さらには伊勢原市をはじめとした丹沢の麓地域です。神奈川県全体の空き家率は11.2%ですが、これらの地域は軒並み14~17%超となっており、住宅の中で空き家が占める割合が多くなっているのがよく分かります。

神奈川県の空き家対策

空き家対策については、先立って国が主導する形で2015年に「空家等対策の推進に関する特別措置法(通称:空き家対策法)」が完全施行されました。

空き家対策法について詳しく知りたい方はこちら

しかしながら、全国でも指折りの深刻な空き家問題を抱えている神奈川県では、県や市区町村がそれぞれ独自の空き家対策に取り組んでいます。

【神奈川県の取り組み】

・空き家相談テキスト:市町村が行う空き家対策の支援を目的に、空き家相談窓口の一元化と汎用化に役立つ自治体担当者向けテキストを提供

・空き家にしない「わが家」の終活ノート:空き家予防を目的として、「住まい」に重点を置いたエンディングノートを提供

・リーフレット「空き家を未来へつなぎましょう」:空き家の利活用、空き家活用事例についてまとめたリーフレットを提供

【市区町村の取り組み】

・空き家バンクの設置:空き家の利活用を目的とした空き家バンクを設置(詳しくは後述)

このように自治体主導のもとで空き家対策に取り組んでいることからも分かるとおり、空き家数が全国トップクラスである半面、「空き家を買いたい・借りたい」「空き家を活用したい」人にとって、神奈川県はさまざまな面でサポートやメリットに期待できる特徴を備えています。

そもそも神奈川県は、東京都へのアクセスに優れるだけでなく、観光地、避暑地、都会、自然など、地域によって多種多様な特色を備えた場所ですから、幅広い形での空き家の利活用を進めやすいといえるでしょう。

【所有者向け】神奈川県での空き家活用方法

神奈川県での空き家活用方法

空き家が多い半面、その対策に行政がさまざまな形で取り組んでいる神奈川県ですが、まずは空き家をお持ちの方向けに「神奈川県での空き家活用方法」を紹介します。

神奈川県で空き家活用する際のポイント

具体的な空き家の使い道について紹介する前に、神奈川県の特性を踏まえた効果的な利活用のポイントをお伝えしておきましょう。

そもそも神奈川県は、都会・沿岸部・山間部など、場所によって異なる地域性を備えたエリアが混在しています。そのため、空き家活用においても地域性を踏まえた上で「空き家をどうするのがベストなのか」を模索することが大切です。

そこでまずは、不動産価値の違いを知る上でカギとなる「神奈川県の市町村別の地価(2021年時点)」を一部抜粋して紹介しましょう。

市区町村地価平均
横浜市43万0866円/㎡
川崎市40万1448円/㎡
鎌倉市28万1080円/㎡
相模原市16万0029円/㎡
海老名市15万4416円/㎡
小田原市12万6500円/㎡
箱根町8万7033円/㎡
湯河原町7万9700円/㎡
三浦市7万7600円/㎡
清川村3万1550円/㎡

参照:https://tochidai.info/kanagawa/

2021年時点における神奈川県全体の基準地価平均は平均28万1735円/㎡で全国第3位となっていますが、都市部である横浜市や川崎市と、沿岸部や山間部に位置する三浦市・清川村とでは地価に大きな開きがあるのが分かります。

ただし、神奈川県の地価変動率は2020年~2021年にかけて+0.19%上昇と、全国でも変動率第5位に位置付ける上昇傾向にあり、都市部以外でも不動産価値が高まっているエリアは存在します。

こうした地域別の不動産価値やその時々のニーズを踏まえて、次の項目で紹介するような「売る」「住む」「活用する」といったベストな空き家の使い道を模索するのが、資産を有効利用するためのポイントだといえるでしょう。

空き家活用方法①:売却

空き家はれっきとした不動産のひとつですが、不動産の活用と聞いて「売却」を連想する方も多いでしょう。

空き家を売却し他人の手に渡ってしまえば、面倒な管理の手間がなくなるだけでなく、税金から解放され、さらには現金も手元に残るため、依然として売却という手段は有効な選択肢のひとつです。

では肝心の「どのようにして空き家を売却するか?」ですが、主な売却方法には以下の3つが存在します。

1.不動産仲介による売却

2.不動産会社への買取依頼

3.空き家バンク

それぞれの売却方法の仕組みや特徴を以下に紹介しましょう。

不動産仲介による売却

不動産仲介による売却の大きな特徴は、文字どおり「不動産会社が間に入って買主を探してくれる」ところにあります。

不動産の取り扱いには専門的な知識が必要なばかりか、ものよっては数千万円する物件も珍しくないため、個人で買ってくれる人を探すのは至難の業。そこで専門家である不動産会社に仲介を依頼し、「家を買いたい人を探してもらい、売却までをサポートしてもらう」と考えれば分かりやすいでしょう。

不動産仲介による売却の場合、売主は不動産会社と媒介契約の締結(売却依頼のようなもの)し、物件情報の広告宣伝から内覧対応・売買契約の締結・売買代金の支払および物件の引き渡しへと進むのが基本的な流れです。

とはいえ、不動産会社はあくまで仲介役であり、買い手が見つからない限りは売却が成立しないため、希望する金額や期間で物件が売却できるとは限らず、媒介契約期間中に物件が売れないケースも珍しくありません。

不動産会社への買取依頼

「不動産会社による買取」は、前述した仲介売却とは異なり、不動産会社に自分が所有する物件を直接買い取ってもらう方法です。

買い手が見つかって初めて売却が成立する仲介売却は、売却までに時間がかかりやすい、そもそも売却が成立しない、といった点がネックですが、これらをカバーできるのが買取の大きな特徴です。

不動産会社が直接買い取るため、物件の宣伝や買い手探しなどの工程を必要とせず、スピーディに買取まで進められるのが最大の魅力でしょう。また、空き家は往々にして劣化が進んでおり、物件として流通させるためには売主の負担で改修する必要がありますが、買取であれば不動産会社が改修を行うので、その費用負担の心配もありません。

ただし、上記の理由から、不動産会社による買取の場合、売却金額が相場の6~8割程度となることは留意しておきましょう。

空き家バンク

空き家バンクとは、「空き家を売りたい・貸したい所有者」から寄せられた物件情報を集約し、ホームページなどで「空き家を買いたい・借りたい人」に向けて紹介する制度のことです。空き家の利活用や移住者の増加、地域の活性化推進などを目的に、全国各地の自治体が取り組みを進めており、神奈川県でも各市町村が空き家バンクを設置しています。

空き家バンクの魅力は「とにかく安く空き家を借りられる・買える」ところ。営利目的で運営されていないため、不動産会社を利用した際に発生するさまざまな費用がカットされるからです。

近年は「田舎ぐらし」「古民家人気」などがトレンドとなっていることもあって、空き家バンクの需要は高まっていますから、空き家所有者にとっても物件売却の選択肢が広がるのは大きなメリットでしょう。

ただし、空き家バンクでは基本的に運営する自治体が契約・仲介に関与しておらず、交渉や契約などの場面でトラブルが発生するリスクがあることも覚えておきましょう。自治体によっては、地域の宅建業者と連携してサポートを受けられるところもありますので、事前にチェックしておくことをおすすめします。

参照:https://www.pref.kanagawa.jp/docs/zm4/akiya/index.html#kentorikumi

空き家活用方法②:リフォーム・リノベーションして自分で住む

空き家を第三者に提供するのではなく、「自分で住む」のももちろん有効な選択のひとつです。

ただし、建物はこまめに手入れしていないと劣化や損傷が進むものですから、リフォーム・リノベーションを施した上で、自分で住むのがおすすめです。住みやすさの向上に加え、倒壊や周辺環境へ悪影響を及ぼすリスクを軽減できるのも大きなメリットでしょう。

ちなみに空き家をリフォーム・リノベーションする際の費用について、例えばフルリノベーションの場合は「10~20万円/1㎡」程度が相場となっていますが、施工箇所・施工内容によっても費用は変動するため、複数の業者から見積もりを取るなどして、適正価格を算出すると良いでしょう。

空き家のリノベーションについて詳しく知りたい方はこちら

空き家活用方法③:空き家活用サービスを利用する

「売る・住む」といった活用方法とは異なる独自の魅力を備えている「空き家活用サービス」は、近年新たな選択肢として、空き家オーナーから注目を集めています。

空き家活用サービスとは、簡単に言えば「利用目的に合わせて空き家をリフォーム・リノベーションし、第三者に貸し出す」ためのサービスのこと。立地や建物の特性、周辺のニーズなどに合わせて幅広い形で活用可能なため、ひとつひとつの空き家に最適な活用の仕方を実現できるのが大きな魅力です。

私たちアキサポはこの「空き家活用」に着目し、独自のメリットを備えた仕組みをご用意しました。

アキサポ

【アキサポの特徴】

・はじめに物件の周辺環境や立地条件など現地調査を実施

・調査に基づき現状分析やマーケティングを行い、リノベーション・活用プランを提案

・全額費用負担でリノベーション工事を実施

・賃借人・利用者の募集まで行う

・アキサポで空き家を借り受けることにより、万が一リノベーション後に賃借人がつかなくても、オーナー様へは契約どおりの費用をお支払い(空室リスクをカバー)

これらの仕組みにより、飲食店やシェアキッチン、宿泊施設などに加え、近年注目されている古民家の活用についても幅広い形での活用をお手伝いしてきました。

特に、神奈川県を含む関東圏を中心に空き家活用をサポートしていますので、空き家の使い道でお悩みの方はお気軽にご相談ください。

アキサポでの空き家活用事例を詳しく見る

【借りたい人向け】神奈川県での空き家の探し方

神奈川県での空き家の探し方

ここでは、「空き家を借りたい人」向けに、神奈川県での空き家の探し方を紹介します。

地域の不動産屋を利用する

すでに地域がお決まりの方は、該当地域の不動産屋を利用してみるのがひとつの手です。不動産屋は、近隣物件の取り扱いが多いだけでなく、周辺地域の利便性や環境に関する知識を持ち合わせているため、希望条件により細かくマッチした空き家を紹介してくれる期待が持てます。

賃貸・不動産のポータルサイトを利用する

希望条件に合わせて全国各地の物件情報を探せる「賃貸・不動産のポータルサイト」は、何より手軽さに優れたサービスです。

SUUMO・HOME’Sなど、有名な賃貸・不動産のポータルサイトは複数存在しますが、サイトごとに掲載されている物件情報は異なるため、複数のサイトを併用して探してみると良いでしょう。

空き家バンクで探す

「空き家所有者」の方向けの部分ですでに紹介しましたが、「空き家を借りたい人」にとっても空き家バンクは利用できる制度です。

実際に神奈川県内では、2017年から株式会社LIFULL(ライフル)およびアットホーム株式会社への事業委託による全国版空き家・空き地バンクの設置に加え、各自治体でも空き家バンクが運用されており、賃貸用物件も取り扱われています。物件情報は随時更新されますので、気になる方は随時チェックしてみると良いでしょう。

空き家活用サービスで探す

空き家活用サービスの中には物件所有者向けのサービスだけでなく、「物件を借りたい人とのマッチング」まで手掛けているところもあるため、空き家を借りたい人にもおすすめです。

特に空き家活用サービスの場合、賃貸・不動産のポータルサイトで掲載されていない物件が取り扱われていることも多く、掘り出し物件に出会える可能性がある点は魅力的でしょう。

私たち「アキサポ」でもお客様からのヒアリング内容をもとに、物件の紹介~内見に至るまでフルサポートを実施していますので、希望地域に詳しくない方でも安心してご利用いただけます。

神奈川県の空き家事情と活用方法まとめ

神奈川県は、空き家数・空き家率ともに右肩上がりを続けるだけでなく、2018年には全国第3位の約48万戸の空き家数を記録するなど、数多くの空き家が存在している地域です。

とはいえ、人口は全国第2位、地価ランキングでも全国第3位に位置付けるなど、空き家の需要が多い地域であるのも事実です。

空き家所有者の方は、地価やニーズといった地域の特性を踏まえて適切な使い道を模索することが大切になりますし、数が多いだけに空き家をお探しの方はさまざまな探し方を使い分けながら、希望する条件にマッチした物件探しがおすすめです。

アキサポでは、「空き家をお持ちの方」「空き家をお探しの方」両方をサポートできる体制を整えていますので、神奈川県の空き家について興味をお持ちの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

お客様のご希望やお悩みをヒアリングした上で、一人ひとりに合わせた提案をさせていただきます。