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公開日:2024.06.05 更新日:2026.08.03

空き家買取のメリット・デメリットは?仲介との違いや高値で売るコツ

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空き家買取とは、所有する空き家を不動産会社へ直接売却する取引方法です。

買い手を探す「不動産仲介」に比べて数日〜1ヵ月程度でスピーディーに現金化でき、仲介手数料が不要で引き渡し後の契約不適合責任も免除されるメリットがあります。売却価格は相場の50〜80%程度となる傾向がありますが、手間や時間をかけずに確実かつ早期に売却したい方に最適です。

本記事では、空き家買取のメリット・デメリット、不動産仲介との違い、売却の手順から高く買い取ってもらうための不動産会社の選び方まで詳しく解説します。

空き家買取とは?

相談する男性たち

空き家買取とは、所有する空き家を不動産会社へ直接売却する取引方法です。一般の買い手を探す不動産仲介と異なり、販売活動の手間なく短期間で現金化でき、仲介手数料が不要で契約不適合責任も免除されるのが特徴です。

不動産仲介との違い

空き家の一般的な売却方法には、不動産会社に買い取りを依頼する「空き家買取」と、不動産仲介会社に購入者を見つけてもらう「不動産仲介」の2種類があります。

比較項目空き家買取不動産仲介
売却相手不動産会社(直接買取り)一般の個人買主(市場で募集)
売却期間数日〜1ヵ月程度(即現金化可能)3ヵ月〜1年程度(買主探しに時間要)
売却価格相場の50〜80%程度相場に近い価格(高値売却の可能性)
仲介手数料無料(不要)必要(物件価格に応じて発生)
契約不適合責任免除される(負わない契約が可能)原則として負う(引渡し後の瑕疵対応が必要)
建物・残置物の状態古い家や片付け前でも対応可能状態が悪いと買主が見つかりにくい

不動産仲介は、不動産仲介会社が空き家の所有者と媒介契約を結んで購入者を探す方法です。

購入者が見つかった場合、不動産仲介会社は仲介手数料として、取引価格をもとに算出される仲介手数料を受け取ります。購入者が見つからない場合は、売却までに長期間かかる可能性があるでしょう。
一方、空き家買取は空き家を不動産会社が買い取って、その後不動産会社が購入者を探します。

空き家買取のメリット

物件の模型と計算機を持った女性

空き家買取の主なメリットは『即時現金化できる迅速さ』『仲介手数料が不要』『築古・訳あり物件でも売却可能』『売却後の契約不適合責任を負わない』の4点です。手間や維持費を抑えてスピーディーに手放したい方に最適です。

売却に時間がかからない

空き家買取の大きなメリットに、空き家の売却に時間がかからない点が挙げられます。
空き家の購入者を一から探す不動産仲介では、売却完了までに3ヵ月~1年程度かかる場合が多くなっています。もちろん、購入者が見つかなければそれ以上時間がかかる場合もありえます。

一方、空き家買取は、手続きがスムーズに進めば、数日程度で引き渡しまで完了することも可能です。査定結果などを比較してじっくり検討した場合でも、1ヵ月程度を目安に売却手続きを終えられるでしょう。

不動産仲介に比べ費用をかけずに売却できる

空き家買取は不動産会社へ直接売却するため、仲介手数料(数万〜数十万円)が一切かかりません。不動産仲介で売却した場合、物件価格に応じて以下の仲介手数料(法定上限額)が発生し、売却代金から差し引かれます。

  • 物件価格が800万円超の場合(原則):売却価格 × 3% + 6万円 + 消費税(例:1,000万円売却で税込39万6,000円
  • 物件価格が800万円以下の場合(特例)最大30万円 + 消費税

買取を活用すれば仲介手数料のコストを確実に浮かせることができるため、手元に残る資金の負担を軽減できます(※売却益に応じた譲渡所得税などは別途申告・納付が必要です)。

古い家など仲介では売れない空き家も売却できる

古い家など、不動産仲介ではなかなか購入者が見つからない空き家でも、空き家買取なら不動産会社に買い取ってもらえる可能性が高まります。空き家買取では、不動産会社がその後、空き家にリフォームなどの手を加えて活用することが多いため、元の状態が良くなくても買取対象になるからです。

契約不適合責任を負う必要がない

空き家買取では、通常の取引で、空き家の元々の所有者様に課せられる「契約不適合責任」を負う必要がありません。契約不適合責任とは、物件を引き渡した後で、売買契約の内容に合致しない箇所が見つかった場合、元々の所有者様が負わなければならない責任のことです。

不動産仲介の場合、例えば契約書に「シロアリ被害なし」と記載してあったにもかかわらず、空き家を引き渡した後で被害が見つかった場合などが該当します。このようなケースでは、購入者は元々の所有者様に対して、修繕や契約解除、減額請求などを求めることが可能です。

しかし、空き家買取の場合は、「契約不適合責任を負わない」という内容の契約を締結することができます。売却後に空き家のことでわずらわされる可能性をなくしたい方にも、空き家買取はメリットがあるといえるでしょう。

空き家買取のデメリット

空き家買取のデメリットには、買取相場の安さが挙げられます。空き家買取は、不動産仲介会社に仲介を依頼して買い手を探す場合に比べると、買取額が50~80%程度となる傾向があります。

買取額が低くなる理由は、空き家買取と不動産仲介のビジネスモデルの違いです。空き家買取では、不動産会社が空き家を買い取った後、自社の責任でリフォームなどを行って購入者を探します。そのため、買い取り後のリフォーム費用を見越した金額が買取額として設定されます。

万一、空き家が売れなかった場合には、空き家の買い取りやリフォームにかかった費用は不動産会社の損失になりますから、無闇に高い金額を設定するわけにはいかないでしょう。一方の不動産仲介は購入者を探すだけですから、不動産仲介会社自体がリスクを負うことはありません。

空き家を高く買い取ってもらうためのコツ

不動産会社に空き家を売却するときは、少しでも高く買い取ってもらうためのコツがあります。空き家を高く買い取ってもらうために押さえておきたいコツは、下記のとおりです。

【セルフチェック】空き家を高値で売却するための準備度診断
📊 準備のめやす
【3個すべてチェック】:高値買取に向けた準備がしっかり整っています。提示された査定額の理由を精査し売却へ進みましょう。
【1〜2個チェック】:まだ高額査定を狙える伸びしろがあります。未実施の項目(複数社比較や片付け)を進めてみましょう。
【0個チェック】:まずは地域の相場感把握と、買取実績のある不動産会社へのご相談からスタートしましょう。売却・手放しでお悩みならアキサポの無料相談もご活用ください。

1. 空き家の買取実績が豊富な不動産会社を選ぶ

空き家買取の実績が豊富な会社を選ぶと、物件の潜在価値や活用法(リノベーションや再販など)を正確に評価してもらえるため、高値で買い取ってもらえる可能性が高まります。

  • ポイント:不動産会社によって「新築戸建て」「マンション」「中古戸建て」など得意分野が異なります。Webサイトの実績紹介や地域の評判(SNS・口コミ)を事前に確認し、空き家事業に強い会社へ相談しましょう。

2. 複数の不動産会社に価格査定を依頼する

複数社に査定を依頼することで、適正な買取相場を把握し、最も好条件な買取先を提示金額や根拠から比較・選定できます。

  • ポイント:まずはデータで概算を出す「机上査定」で複数社を比較し、評価の良かった会社に絞って「現地査定」を依頼するのが効率的です。大手と地域密着型の不動産会社を組み合わせると、評価基準の違いも捉えやすくなります。

3. 残置物(家具・不用品など)をできる限り撤去しておく

売却前に室内にある不用品や家具・家電などの「残置物」を処分しておくと、処分費用が買取額から差し引かれるのを防ぎ、査定額の低下を回避できます。

  • ポイント:不動産会社に残置物の処分を任せることも可能ですが、その費用は原則として買取価格から減額されます。また、室内の不用品を減らしておくことで査定員が建物の状態を正しく確認しやすくなり、適切な評価につながります。

高値での空き家買取が期待できる不動産会社の選び方

不動産売却の相談をする女性

空き家を買い取ってもらう際には、実績豊富で空き家の買い取りに強い不動産会社に依頼しましょう。ここからは、高値での買い取りを期待できる不動産会社の選び方を紹介します。

空き家のある地域に精通した不動産会社を選ぶ

空き家を買い取ってもらう際は、空き家のある地域に精通した不動産会社を選ぶことも大切です。
どのような空き家にニーズがあるのかは、地域によって異なります。多くの地域で通用する一般的な空き家活用のノウハウだけでなく、該当の地域特有のニーズや特性までを踏まえて活用法を検討してくれる不動産会社を選びましょう。

また、その地域の相場に関する情報を持っているかどうかも重要なポイントです。地域の相場を熟知していない不動産会社は、適切な価格査定ができません。いくらで買い取れば利益が出るか正確に見積もれない不動産会社は、損失が出ないように買取額を抑える可能性があります。
反対に、それぞれの地域のニーズを正確に理解している不動産会社や、地域での買取実績が豊富な不動産会社は、妥当性の高い買取額を提示してもらえます。

複数の不動産会社に査定を依頼する

複数の不動産会社に査定を依頼すれば、買取額を比較できます。空き家買取の査定は、仲介で空き家の買い手を探す場合の査定とは異なる意味を持っています。不動産仲介の査定額はあくまでも「この金額での売却が見込める」という数字でしかありません。そのため、実際にその金額で売れるとは限らないのです。

一方、空き家買取の査定額は、基本的にはそのまま買取額になります。複数の不動産会社に査定を依頼することで、それぞれの不動産会社の買取額を事前に確認することが可能です。

空き家買取の査定には、データをもとに売却額の査定を行う「机上査定」と、現地で実際の建物を見て査定を行う「現地査定」があります。通常、机上査定の後に現地査定に移るといった流れになり、売却額は現地査定を経て決定します。机上査定の金額は仮のものですから、まずは机上査定で複数の業者から見積もりを取り、そのうち、査定結果が良かったいくつかの不動産会社に現地査定を依頼してください。

空き家買取の流れ

空き家買取は、実際にどのように行われるのでしょうか。ここでは、空き家買取の一般的な流れを紹介します。

🏠空き家買取の簡単4ステップ
1
査定依頼(机上・現地査定)
不動産会社へ依頼。周辺相場の机上査定後、現地で実際の建物を査定(結果は数日〜1週間程度)。
2
不動産会社の選定・打ち合わせ
複数社の買取額や条件を比較して依頼先を確定。引き渡し日や手付金などの詳細条件を協議。
3
売買契約の締結
契約書内容(契約不適合責任免除の旨など)を確認して締結。手付金(売買代金の5〜20%)を受領。
4
残代金決済・引き渡し
残代金の入金を確認後、所有権移転登記と鍵の引き渡しを行い売却完了(最短数日〜1ヶ月)。

1. 査定(机上査定・現地査定)

Webや電話で査定を依頼し、まずは相場データに基づく「机上査定」を受けます。その後、実際の建物を確認する「現地査定」を行い、3日〜1週間程度で最終的な買取価格が提示されます。

2. 不動産会社の決定・条件打ち合わせ

査定額やサポート内容を比較して依頼先を決定します。会社が決定したら、引き渡し時期や必要書類など具体的な売却スケジュールを打ち合わせます。

3. 売買契約の締結

契約条件(契約不適合責任の免除など)を確認し、不動産会社と売買契約を結びます。契約時には、手付金として売却代金の5〜20%程度を受領するのが一般的です。

4. 残代金の決済・物件の引き渡し

売却代金の残額を受領し、所有権移転登記と鍵の引き渡しを行って手続き完了です。なお、契約や引き渡しのスケジュールは売主の都合に合わせて柔軟に調整できます。

空き家買取時の注意点

不動産会社に空き家を買い取ってもらう際に注意すべき点についても見ていきましょう。買取時の注意点を知っておけば、空き家をスムーズに売却できます。

査定の前にハウスクリーニングを入れない

空き家を少しでも高く買い取ってもらおうと、査定を受ける前にハウスクリーニングを検討する方もいますが、必ずしも効果的とはいえません。空き家買取では、リフォームや解体を前提とした買取が多いため、ハウスクリーニングは査定に影響しないことがほとんどです。

ハウスクリーニングをしたとしても、その費用が売却価格に上乗せされることもあまり期待できません。買取をする不動産会社は、表面的な清掃状態より、立地条件や市場価値に注目します。汚れている場合は、最低限の清掃にとどめましょう。

余裕を持ったスケジュールで売却する

空き家を買い取ってもらう際は、余裕を持ったスケジュールで進めなければなりません。空き家の売却には、予想以上に時間がかかることもあります。一般的な不動産の売却には3ヵ月から半年程度の期間を要しますが、空き家売却にはそれ以上かかることもあるのです。何らかの理由で現金化の希望時期がある場合など、急いで売却しようとすると、買取価格に悪影響が及ぶことも考えられます。

特に注意したいのは、相続した空き家を売却した際に課せられる、譲渡所得税を軽減できる特例措置の適用期限です。譲渡所得税の特例措置を受けるには、相続開始日から起算して3年を経過する日に属する年の12月31日までに売却しなくてはなりません。譲渡所得税の適用期限も考慮しつつ、スケジュールを立てることが求められます。

空き家の名義変更について確認する

空き家の売却を検討する際は、所有権の状況を確認し、必要に応じて相続登記を行う必要があります。

空き家を相続した場合は、名義変更(相続登記)が行われていない状態だと、売却はできません。2024年4月1日より相続登記が義務化されており、相続登記の期限は「相続の開始を知った日から3年以内」とされています。また、2024年4月1日以降に相続が発生した場合、正当な理由なく相続登記を怠ると、10万円以下の過料に課せられる可能性があります。

空き家買取に関するよくある質問
Q. 空き家を売却する際、どのような書類が必要ですか?
主に登記識別情報(権利証)、固定資産税納税通知書、評価証明書、公図・建物図面、住民票、印鑑証明書、相続関係書類などが必要です。物件の状況により異なるため不動産会社へ確認しましょう。
Q. 空き家買取の場合、建物の解体費用は誰が負担しますか?
一般的に買い取る不動産会社が負担します。ただし、解体費用を見込んだ額が買取価格として提示されるため、その分買取額が低くなるのが一般的です。
Q. 相続登記が完了していない物件でも売却できますか?
原則として相続登記(名義変更)を完了させる必要があります。ただし、相続人全員の同意があれば、買取契約と並行して司法書士の手配や名義変更手続きをサポートしてくれる不動産会社もあります。

空き家の有効活用は「アキサポ」にお任せ

空き家買取は、「短期間で現金化できる」「仲介手数料が不要」「引き渡し後の契約不適合責任を免除できる」など、維持費や管理に悩む所有者にとってメリットの多い売却方法です。価格相場は仲介より下がる傾向にありますが、残置物の処分や事前の相場比較を適切に行うことで、より納得のいく条件で買い取ってもらうことが可能です。

「手持ちの空き家がいくらで売れるか知りたい」「状態が悪くて他社に断られた」とお悩みなら、まずは空き家解決のプロへ相談するのが最も確実な近道です。「アキサポ」なら、物件の条件に合わせた買取やリノベーション活用など、最適なプランをご提案します。迷っている段階でも、まずはお気軽にご相談ください。

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この記事の監修者

山下 航平 アキサポ 空き家プランナー

宅建士/二級建築士

ハウスメーカーにて戸建住宅の新築やリフォームの営業・施工管理を経験後、アキサポでは不動産の売買や空き家再生事業を担当してきました。
現在は、地方の空き家問題という社会課題の解決に向けて、日々尽力しております。

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