公開日:2024.09.26 更新日:2026.08.03
空き家の空き巣対策|狙われやすい家の特徴と防犯法を解説

空き家を狙った空き巣は珍しくなく、残された家具などが盗まれることもあります。狙われやすい空き家には「人目につかず、侵入しやすい」という共通の特徴があり、その裏返しを押さえれば被害はしっかり防げます。
この記事では、空き巣に狙われやすい空き家と狙われにくい家の特徴を整理し、有効な防犯対策から、空き巣の心配を根本から減らす空き家の対策方法までをわかりやすく解説します。
目次
空き巣に狙われやすい空き家の特徴
空き巣に狙われやすい空き家の特徴は、主に4つです。人通りが少ない場所にある、隣家と離れている、死角が多い、管理が行き届いていない、という4点です。いずれも『人目につかず、侵入しやすい』という共通点があります。
✅あなたの空き家は狙われやすい?空き巣リスク診断
当てはまる項目をタップして選び、チェックが付いた数を下の目安と照らし合わせてください。
チェック数で見るリスクの目安
0個:リスクは低めです。今の管理状態を継続しましょう。
1〜2個:注意が必要です。防犯設備の導入や定期管理で対策を。
3〜4個:空き巣に狙われやすい状態です。早めの防犯強化に加え、管理が難しい場合は売却・賃貸・活用も検討を。進め方に迷うときは空き家の無料相談で選択肢を整理できます。
人通りが少ない場所にある
人通りが少ない場所にある空き家は、空き巣にとっては、人に見られずに出入りしやすいため、狙いやすい場所です。閑静な住宅地で、昼間に人通りが少ないといった場合は、近隣住民の目にとまる可能性も低いでしょう。
誰かに目撃される可能性が低い場所にある空き家では、大型家具を運び出すといった、大胆な犯行も行われやすくなってしまいます。
隣家と離れている場所にある
1軒だけ離れた場所にあり、隣家と距離がある空き家も、空き巣にとっては目立たず侵入しやすい場所だといえます。誰かに見つかりにくい分、空き巣に狙われるリスクは高まります。
死角が多い
空き家が高い塀に囲まれている、空き家の四方が住宅に囲まれた旗竿地に建っている、庭に覆い茂った草木で通りから空き家が見えにくいなど死角が多いと、侵入した空き巣が身を潜めやすくなってしまいます。空き家の中で何をしていても目立たないので、空き巣が侵入しやすくなります。
管理が行き届いていない
管理が行き届いていない空き家も、空き巣に狙われやすくなります。管理が行き届いていないということは、人が住んでいる可能性が低いと空き巣は判断するからです。
例えば、郵便受けから郵便物がはみ出している、庭の草木が生い茂っている、門扉や塀の一部が壊れたままになっているといった状態だと、空き巣に目をつけられてしまう可能性が高まるでしょう。
空き巣に狙われにくい空き家の特徴
空き巣に狙われにくいのは、空き巣にとって侵入するリスクが高い空き家です。具体的には、下記のような特徴を備えた空き家になります。
| 比較の観点 | 狙われやすい空き家 | 狙われにくい空き家 |
|---|---|---|
| 周囲の目 | 人通りが少なく、隣家とも離れている | 通行人や近所の目が常にある |
| 死角 | 高い塀・旗竿地・繁茂した草木で見えにくい | 死角がなく、身を潜める場所がない |
| 侵入のしやすさ | ガラス破損や簡単な鍵で短時間に入れる | 施錠が固く、侵入に5分以上かかる |
| 管理状態 | 郵便物の放置、草木の繁茂、塀の破損 | ポストや庭木が整い、訪問の形跡がある |
空き巣以外の空き家の犯罪のリスク

空き巣以外にも、空き家には放火・不法投棄・犯罪拠点としての利用・不法侵入者の住み着きといった犯罪リスクがあります。管理者が不在の空き家ほど、これらの被害に遭いやすくなります。
放火
空き家に対する犯罪のひとつに、不法侵入者による放火が挙げられます。放火が起きると、建物が消失してしまうだけでなく、近隣の家に飛び火して、損害を与えてしまうケースもあります。
基本的に空き家の所有者が法的責任を負うことはありませんが、「簡単に第三者が火を出せる状況を作った」などの重過失が認められれば、損害賠償請求を受ける可能性もあるでしょう。
不法投棄
空き家が荒れていると、見つかりにくく、心理的にも罪悪感を抱きづらいといった理由から、不法投棄をされるおそれがあります。
一度、不法投棄が行われると繰り返し標的にされ、不法投棄された物に放火されるなどの被害を受ける場合もあるので注意しましょう。
犯罪拠点の利用
放置されたままの空き家は、犯罪の拠点として使われることもあります。ECサイトで不正購入した商品の受け取り場所にされる、詐欺グループの拠点にされる、大麻の栽培や違法薬物の受け渡し場所として使用されるなど知らないうちに犯罪に巻き込まれるケースがあります。
住み着き
管理されていない空き家は、不法侵入者が空き家に住み着いてしまう住み着きのリスクもあります。空き家に住み着かれてしまうと、火災や犯罪のリスクが跳ね上がり、犯罪拠点として利用される可能性も高まってしまいます。放火や犯罪拠点としての利用を防ぐには、住み着きを防止することが重要です。
空き巣から空き家を守るための防犯対策
空き巣から空き家を守る防犯対策は、主に3つです。防犯カメラやアラームなどの防犯設備の導入、定期的な管理(または管理サービスの利用)、そして近隣住民との協力体制づくりが有効です。
🔒空き家を空き巣から守る3つの防犯対策
📹防犯設備の導入
防犯カメラやセンサーライト、アラーム、防犯フィルム、補助錠などで、侵入そのものを防ぎます。
🧹定期的な管理
郵便物や庭木を放置せず、人の出入りの形跡を残します。遠方なら管理サービスの利用が有効です。
🤝近所付き合い
近隣住民と信頼関係を築き、空き家を気にかけてもらう。不審者情報の共有にもつながります。
防犯設備の導入
防犯設備の導入は、空き巣対策に有効な方法のひとつです。例えば、防犯カメラのほか、不審者が来た場合は自動的にライトが点灯して写真が撮影されるといった設備があります。不審者の侵入があればアラームが鳴り、セキュリティ会社に通報するシステムを導入するのも空き巣の防止に効果的です。
そもそもの侵入自体を防止する対策として、窓やドアに防犯フィルムを貼る、補助錠を設置するといった方法もあります。
定期的な管理
定期的に空き家を管理する、または管理サービスを利用して定期的に空き家を訪れてもらうのも、空き巣被害を防止する上で有効な対策です。ポストの郵便物の放置や庭木の放置は、空き巣から「十分な手入れがなされておらず、侵入しやすい場所」だとみなされる判断材料になってしまいます。
近場に住んでいれば、管理のために定期的に空き家へ通うことも可能ですが、遠方にお住まいの場合や時間的に訪問が難しい場合は、専門業者による管理サービスを利用しましょう。
近所付き合い
地域の交流イベントなどに参加し、近隣住民の方と信頼関係を築くことができれば、空き家の状態を気にかけてもらえる可能性もあります。親密な関係になれば、不審な人物の情報も共有してもらえるかもしれません。
地域活動には積極的に参加し、近隣住民の方との協力体制を構築しておくことが大切です。
空き巣の心配を減らすために行う空き家の対策方法
空き家は死角が多い場所にあるほど、また一見して管理が不十分だと思われる状態であるほど、空き巣に入られるリスクは高まります。
このようなリスクを減らすために、有効な空き家の対策方法をご紹介します。
空き家を売却する
空き家の対策方法のひとつとして、空き家を売却することが挙げられます。空き家を売却すれば、固定資産税などの支払いはなくなりますし、管理の手間から解放されるといったメリットも生まれるでしょう。
空き家の売却方法には、主に次のようなものがあります。
| 売却方法 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| 不動産仲介会社に依頼 | 売却活動を代行してくれ、手間がかからない | 売却まで時間がかかり、買い手が付かないこともある |
| 不動産会社へ買取 | 短期間で売れ、築古でも売却しやすく、仲介手数料も不要 | 仲介より手残りが少なくなりやすい |
| 自分で購入者を探す | 空き家バンク等を使えば仲介手数料がかからない | 手続きを自分で行い、売買の知識が必要 |
不動産仲介会社に売却を依頼する
空き家売却のオーソドックスな方法として、不動産仲介会社に依頼して、空き家の購入者を探してもらう方法があります。仲介手数料はかかりますが、不動産仲介会社があいだに入って売却活動を行ってくれるので、所有者の手間はかかりません。一方で、売却までに時間がかかる傾向があり、空き家の場所や状態によっては購入者が見つからないこともあります。
不動産会社に買い取りを依頼する
空き家を直接、不動産会社に買い取ってもらう方法もあります。不動産仲介会社に売却を依頼する場合に比べて短期間で売却できる、築古の物件でも売却しやすいといったメリットがあります。また、仲介手数料も必要ありません。
一方、 不動産仲介会社があいだに入った売却金額よりも、手残りが少なくなる可能性が高いというデメリットもあります。
自分で購入者を探す
空き家の売却には、不動産仲介会社を通さずに、自分で空き家の購入者を探すこともできます。
例えば、地方自治体の提供する空き家のマッチングシステム「空き家バンク」を利用して、直接自分で購入者を見つける方法があります。仲介手数料がかからないのがメリットですが、売却手続きなどを自分で行う必要があるので、トラブル防止のためには、ある程度不動産売買の知識が必要になるでしょう。
空き家を賃貸物件にする
空き家を賃貸物件として貸し出すという方法もあります。売却と違って空き家を手放さなくていいというのは大きなメリットです。さらに、人が住むことで建物が傷みづらくなる、日常管理の手間から解放される、賃料収入が得られるといったメリットも挙げられます。
デメリットとして、空き家の状態によっては貸し出す前に大規模なリフォームや修繕が必要になる、入居者とトラブルになるリスクがあることが挙げられます。また、空き家を賃貸物件にするには、リフォーム費用や管理費用などが必要です。
空き家を更地にする
空き家がひどく劣化しているので、売却するのも賃貸物件にするのも難しいという場合には、空き家を解体して更地にするという方法もあります。更地にした後は、売却したり、新たな建物を建てて活用したりすることが可能です。
ただし、更地にしたままの状態だと、負担する固定資産税額が3~4倍にもなる可能性があるため、空き家があるときと比べて上がります。また、更地にする際は解体費用もかかります。空き家を更地にする場合は、かけたコストに見合ったものになるかどうか検討しましょう。
🏠空き家の空き巣対策に関するよくある質問
Q.空き巣に狙われやすい空き家の特徴は?
主に4つです。人通りが少ない、隣家と離れている、死角が多い、管理が行き届いていない空き家は狙われやすくなります。いずれも「人目につかず、侵入しやすい」という共通点があります。
Q.空き家の空き巣対策で有効な方法は?
防犯設備の導入、定期的な管理、近隣住民との協力の3つが有効です。防犯カメラや補助錠で侵入を防ぎ、郵便物や庭木を放置せず、遠方なら管理サービスの利用も検討しましょう。
Q.管理が難しい空き家はどうすればいいですか?
管理が難しいなら、早めに売却・賃貸・更地といった根本対策を検討するのがおすすめです。放置を続けるほど空き巣や放火などのリスクが高まります。売却か活用か迷う場合は専門会社への相談が近道です。
まとめ
空き家の空き巣対策の基本は、「侵入しにくく、人目につく状態を保つこと」です。人通りが少ない、死角が多い、管理が行き届いていない空き家ほど狙われやすくなります。防犯設備の導入、定期的な管理、近隣住民との協力で、被害に遭うリスクは大きく下げられます。空き巣だけでなく、放火や不法投棄、犯罪拠点としての利用といったリスクも、適切な管理が防ぎます。
とはいえ、遠方に住んでいたり本業が忙しかったりで、空き家を継続的に管理し続けるのは負担が大きいものです。管理が難しい空き家は、売却・賃貸・更地といった根本的な対策で手放す・活かすほうが、防犯面でも税負担の面でも安心につながります。
アキサポなら、売却から費用をかけずに始められる活用まで、物件に合った選択肢を一緒に整理できます。無料相談から始められるので、方向性が決まっていなくても大丈夫です。まずは気軽にご相談ください。
空き家の管理・防犯にお悩みなら
管理が難しい空き家は、放置するほど空き巣や放火のリスクが高まります。売却・賃貸・活用のどれが最適かは物件ごとに違います。アキサポの無料相談で、あなたの空き家に合った対策を一緒に整理しませんか。
空き家の無料相談をしてみる※建物の状況等によっては、一部費用のご負担をお願いする場合がございます。
この記事の監修者
白崎 達也 アキサポ 空き家プランナー
一級建築士
中古住宅や使われなくなった建物の再活用に、20年以上携わってきました。
空き家には、建物や不動産の問題だけでなく、心の整理が難しいことも多くあります。あなたが前向きな一歩を踏み出せるよう、心を込めてサポートいたします。






