公開日:2026.07.06 更新日:2026.06.12
NEW空き家DIYの費用相場と失敗しない進め方!プロに任せる範囲や補助金を解説
空き家DIYの費用はいくらかかる?失敗しない進め方は?といった不安を感じている方に向けて、この記事では空き家DIYにかかる費用の目安やBefore/After事例を交えながら現実的な進め方を解説。
物件選びのポイントや補助金、インスペクションの重要性にも触れ、初めての方でも挑戦しやすい空き家DIYガイドをお届けします。
目次
なぜ今「空き家DIY」が注目されているのか
住まいに完璧さよりも自分らしさを求める人が増えた昨今。SNSやYouTubeでは実際のDIYリノベーション事例が数多く発信されるなど、空き家DIYが新たな選択肢として注目されています。
空き家DIYは、新築やフルリノベーションに比べて取得費用を抑えやすく、内装DIYを取り入れることで、デザインや設備を柔軟にカスタマイズすることが可能。さらに、自治体による空き家改修の補助金やDIY向けの支援制度も年々充実してきています。
条件を満たせば改修費用の負担を軽くすることができ、やってみたいという気持ちを後押ししてくれる環境が整いつつあります。
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空き家DIYのメリットと気をつけるポイント

空き家DIYは自由度の高い住まいづくりができる反面、事前に知っておくべきポイントもあります。メリットと注意点を整理しながら、失敗しない進め方を確認しましょう。
■メリット
①自分好みの空間を作れる
空き家DIYの最大の魅力はその自由度です。間取りや内装を自分好みに整えられるほか、古民家カフェや週末拠点など、居住以外の活用も視野に入ります。
②購入・改修コストを抑えやすい
空き家は価格が抑えられているケースが多く、内装DIYを組み合わせることで改修費用をコントロールしやすくなります。自治体の補助金制度を活用できれば、初期費用の負担をさらに軽減できる可能性があります。
③資産価値・収益化の可能性
DIY後の物件は転貸・賃貸・民泊への活用も視野に入ります。暮らしと投資のバランスを考えたい人にとって魅力的な選択肢と言えるでしょう。
■注意点
①法規制と施工範囲の制限
DIYで対応できるのは主に内装の一部です。電気工事(電気工事士法)・給排水設備工事(水道法:指定給水装置工事事業者への依頼が必要)・耐震補強など構造躯体に関わる作業は、法令遵守と安全確保の観点から必ず有資格の専門業者に依頼しましょう。
【要注意】DIY禁止・資格が必要な工事一覧
| 工事カテゴリー | DIYが禁止される(資格が必要な)具体的な工事内容 | 危険性・プロに依頼すべき理由 |
|---|---|---|
| 電気工事 | 壁内の配線工事、分電盤の交換・触電、コンセントの増設など | 電気工事士法により定められており、漏電や火災、感電の深刻なリスクがあるため |
| ガス工事 | ガス配管の交換、給湯器やガスコンロの接続など | ガス漏れによる爆発事故や一酸化炭素中毒など、命に関わる危険があるため |
| 給排水工事 | 水道管の基幹部分の接続、道路からの引き込み配管など | 自治体の指定給水装置工事事業者による施工が法律で義務付けられているため |
| 構造・耐震 | 柱や梁の撤去・加工、耐震壁の変更、基礎の補強など | 建物の強度や耐震性能を一気に低下させ、倒壊を招く危険があるため |
| 高所作業 | 屋根の葺き替え・補修、外壁の高所塗装など | 足場の設置がないセルフ施工は、重大な落下・転落事故につながるため |
② 想定外の修繕費がかかるリスク
外観や内装がきれいに見えても、配管の老朽化や土台の劣化が潜んでいることがあります。こうした見えにくいリスクを把握するためにも、購入前のインスペクション(建物調査)は欠かせない工程となります。
▶インスペクションとは?中古住宅購入前に知るべき種類・費用・メリットを徹底解説 | 空き家の活用・売買は【アキサポ】
③ DIY後の維持管理・安全性
DIY物件に住み続けるためには、定期的な点検やメンテナンスが必要です。施工不備によるトラブルや事故に備えて、火災保険・賠償責任保険の内容を確認しておくことも重要なポイントです。
DIYに向いている空き家と向いていない空き家の見極め方

“安いから”“雰囲気がいいから”と選んだ空き家が、実はDIYに不向きだった…そんなケースも珍しくありません。空き家DIYでは、見た目以上に中身の状態が重要です。
DIYに向いているかどうかを判断するためには、事前に確認すべきポイントがいくつかあります。次のチェックリストをもとに確認していきましょう。
DIY向き物件のチェックリスト
| チェック | 判定項目(属性) | DIY向き物件の具体的なチェックポイント |
|---|---|---|
| [ ] | 建物の構造 | 基礎・柱・梁に大きな歪みや沈下がなく、大規模な耐震補強が不要である |
| [ ] | 劣化の状態 | 屋根・天井・床下に致命的な雨漏りやシロアリの被害がない(または軽微である) |
| [ ] | インフラ設備 | 水道・電気・ガスの配管や配線が活きており、全面交換の必要がない |
| [ ] | 間取りの構造 | 壁を抜く必要がほとんどない、または動かせる壁が非耐力壁中心である |
| [ ] | 費用バランス | 物件の購入価格が十分抑えられており、改修費を足しても総額が納得できる |
| [ ] | 調査の可否 | 契約前または購入前に専門家によるインスペクション(建物状況調査)を受けられる |
| [ ] | 補助金の要件 | 自治体の空き家改修補助金やDIY支援制度の対象条件に合致している |
▶ホームインスペクション(住宅診断)とは?包括的ガイド | 空き家の活用・売買は【アキサポ】
▶【2025年最新】リノベーション補助金を活用しよう!手続きと注意点
空き家DIYの具体的な進め方(ステップ)
空き家DIYは自由度が高い反面、思いつきで進めてしまうと途中で計画変更を余儀なくされることも。全体像を把握して段階ごとに進めることが、失敗リスクを抑えるポイントです。
ステップ1:コンセプトを決める
とりあえず直しながら考えるという進め方は、空き家DIYでは失敗のもとに繋がります。用途によって設備要件や法規制が変わるため、自宅、別荘、二拠点生活、民泊、店舗など、ゴールを明確にしましょう。
ステップ2:物件探し・現地調査
空き家バンクや自治体サイト、民間の不動産情報を活用し、条件に合う物件を絞り込みます。現地では日当たりや周辺環境に加え、建物の状態も確認が必要です。可能であれば専門家に同行してもらい、第三者の意見を取り入れましょう。
🔗国土交通省|全国地方公共団体空き家・空き地情報サイトリンク集
🔗空き家DIY向けの物件を探す
🔗アキサポで空き家を探す
ステップ3:DIY可能範囲の判断(専門家診断)
購入前後にインスペクションを実施し、DIYで対応できる範囲と専門工事が必要な箇所を整理しましょう。内装DIYは可能でも、耐震補強や配管工事はプロ対応が基本です。
ステップ4:補助制度の活用
空き家DIYでは、自治体の補助制度を活用できるかどうかで、費用負担が大きく変わります。空き家改修や耐震、移住支援など、条件次第で利用できる制度はさまざま。申請時期と対象工事を整理し、計画的に活用しましょう。
▶古民家再生の補助金・減税制度、合計14種類について徹底解説!
ステップ5:DIY実施・維持管理
DIY作業は無理のないペースで進めていきましょう。作業工程を記録しながら計画的に進め、完成後は保険加入や点検を行いましょう。
▼空き家リフォーム支援と実際の事例
空き家・空き店舗活用事例(新潟県燕市)
DIYにかかる費用・期間の目安
空き家DIYにかかる費用は、DIYの範囲によって大きく左右されます。
現実的なのは、内装などはDIYで手がけ、構造・設備は専門工事に任せる”ハイブリッド型”の進め方。自分でDIYする範囲と専門業者に任せる範囲を組み合わせた「ハイブリッド型」の費用目安は次の通りです。
| 改修リフォームの内容 | 自分でDIYする場合の費用目安 | 専門業者へ依頼する場合の費用目安 | 施工時の注意点・アプローチ |
|---|---|---|---|
| 壁・床の張り替え | 1万円 〜 5万円 / 室 | 5万円 〜 15万円 / 室 | 初心者でも挑戦しやすく、コスト削減効果が大きい |
| 水回り設備の交換 | 一部のみDIY可能(表面塗装等) | 50万円 〜 150万円 | 配管接続は必ず専門資格を持つプロへ依頼する |
| 屋根・外壁の修繕 | セルフ施工不可(要専門資格) | 80万円 〜 200万円 | 高所作業の危険性と防水性の担保のため業者必須 |
| 古民家フルリノベ | 50万円 〜 200万円(部分DIY) | 300万円 〜 800万円(全体施工) | 構造やインフラはプロ、内装はDIYのハイブリッドが現実的 |
【総額の出し方】DIY×業者のハイブリッド費用はこう計算する
- 総額 = 物件取得費+諸費用+DIY費+専門工事費+予備費(10〜20%)
- DIY費 =(塗装+床+壁+工具・消耗品+廃材処分)
- 専門工事費 =(水回り+電気+屋根外壁+耐震+断熱の必要分)
DIYで使える補助制度・支援サービス

空き家DIYを現実的に進めるうえで欠かせないのが、補助制度や支援サービスの把握です。自己資金だけに頼らず、自治体や国の制度を組み合わせることで計画の幅が広がります。代表的な制度をご紹介します。
■空き家改修補助金(自治体ごとに上限30〜200万円程度)
空き家の活用を促進するため、多くの自治体では改修費用を支援する補助金制度を設けています。
内装DIYと専門工事を組み合わせたハイブリッド改修が対象となる場合もあります。補助額や対象工事は自治体ごとに異なるため、事前に確認しましょう。なお補助金は原則として後払い(精算払い)のため、事前の予算確保が必要です。
■耐震改修補助/バリアフリー改修補助
築年数の古い空き家では、耐震性や段差対策が課題になります。これらはDIY対応できませんが、国・自治体の補助制度を活用することで費用を抑えられる場合があります。国土交通省が住宅・建築物向けの支援策をまとめた資料(令和8年度版)を公開しており、自治体窓口への問い合わせ時の参考にもなります。
国土交通省|住宅・建築物の耐震改修の支援策(令和8年度)
■DIYワークショップ・自治体の住まいづくり支援
DIY初心者向けのワークショップや工具の貸し出し、専門家への相談支援を行っている自治体もあります。静岡県川根本町では、移住者による空き家改修DIYワークショップが開催されており、基礎技術から施工のコツまでを実体験から学べる機会として注目されています。
▼参考:空き家を再生 DIYワークショップin川根本町(開催事例)
■地域おこし協力隊でDIYしながら移住も可能
地域おこし協力隊制度を活用すれば、自治体の支援を受けながら空き家活用に取り組むことができます。DIYと地域活動を並行できるため、移住を前提とした住まいづくりを検討する層から注目されています。
総務省|地域おこし協力隊公式サイト
DIY成功事例・Before/After紹介
ここでは、老朽化により活用が難しくなっていた空き家が、用途を変えて再び活かされた実例をご紹介します。
事例① 元社員寮だった空き家を広々としたシェアハウスへ

老朽化が進みキッチンや浴室、和式トイレなどの設備はそのままでは利用が難しかった物件。「アキサポ」により水回り設備をフルリノベーション。間取りを変更し、新たに共有スペースを設けたシェアハウスへ再生しました。
事例②築46年の空き家を曜日がわりのシェアカフェへ

住居として使用されていた築46年の一軒家の空き家物件。「アキサポ」でリノベーションを施し、曜日替わりで出店することができるシェアカフェに生まれ変わりました。
よくある質問
まとめ|空き家DIYは準備と相談が成功の近道
空き家DIYは、住まいづくりを自分らしく楽しめる一方で、DIYできる範囲には限界があるのも事実。専門工事と組み合わせた現実的な計画が、失敗を防ぐポイントです。まずはDIY向き空き家を探し、不安な点は早めに専門家へ相談を。
「アキサポ」では、空き家探しからリノベ・DIYの進め方まで無料相談を受け付けています。具体的な費用感や進め方に迷ったら、まずは気軽に問い合わせてみてください。
🔗空き家リノベ・DIY無料相談
🔗物件一覧でDIY向きの空き家を探す
この記事の監修者
白崎 達也 アキサポ 空き家プランナー
一級建築士
中古住宅や使われなくなった建物の再活用に、20年以上携わってきました。
空き家には、建物や不動産の問題だけでなく、心の整理が難しいことも多くあります。あなたが前向きな一歩を踏み出せるよう、心を込めてサポートいたします。