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公開日:2021.10.12 更新日:2026.06.25

空き家バンクとは?デメリットや仕組み、利用の流れを徹底解説

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空き家バンクとは、全国の市区町村が実施している空き家解決のための施策です。

空き家を探しているときに見かけたことがある方も多いのではないでしょうか?しかし、空き家バンクの詳しい制度や使い方を知らない方も意外といるのでは?

そこで、この記事では空き家バンク制度の概要や流れなどを解説します。

空き家バンクとは?

空き家バンクとは、全国の市区町村が提供する、空き家または空き地のマッチングシステムです。市区町村の空き家担当部署が窓口となり、空き家または空き地を売りたい・貸したい人と、それらを買いたい・借りたい人をつなぎます。

空き家バンクへの登録や閲覧などは無料で行えますが、実際に売買や賃貸をする場合は、民間の不動産業者に仲介してもらうため、手数料がかかります。また、無料で登録できる関係から、通常であれば買い手がつかないような物件も登録されている場合があり、価格が比較的安い傾向にあります。

空き家バンク制度が始まった背景と目的

データの図解:全国の空き家数の推移と内訳
【空き家数・空き家率の推移】
1983年(昭和58年) 330万戸(空き家率 8.6%)
1998年(平成10年) 576万戸(空き家率 11.5%)
2013年(平成25年) 820万戸(空き家率 13.5%)
※30年間で空き家数は約2.5倍に増加。特に長期不在などの「その他の住宅」の増加が顕著です。
【空き家の種類別内訳(総数:約820万戸)】
賃貸用の住宅 52.4%(約429万戸)
その他の住宅(長期不在・取り壊し予定など) 38.8%(約318万戸)
二次的住宅(別荘など) 5.0%(約41万戸)
売却用の住宅 3.8%(約31万戸)
出典:空き家等の現状について(国土交通省資料より作成)

空き家バンクとは、全国で増え続ける空き家を解消するために始まった制度です。空き家増加の主な原因は人口減少や高齢化とされており、管理不全に陥る事例も少なくありません。

取り組み自体は「空家等対策特別措置法」の施行前から存在し、市区町村が独自に条例を制定する形で運用されていました。空き家は本来個人の財産ですが、周辺環境への悪影響が広がるにつれて自治体への苦情が増加し、関与せざるを得ない状況になりました。その結果として生まれたのが、市区町村が窓口となる空き家バンク制度です。

空き家問題の原因や解決策については、以下の記事で詳しく解説しています。

空き家バンク制度の仕組み

空き家バンクの仕組みは、市区町村が空き家・空き地の情報を掲載するウェブサイトや閲覧簿を用意し、所有者が物件を登録、利用希望者が閲覧してマッチングするというものです。所有者と利用希望者の連絡調整も市区町村が担います。ただし、市区町村のサポートはマッチングまでが基本です。

民間の不動産仲介とは何が違う?

空き家バンクは市区町村が主体の非営利的な取り組みです。民間の不動産仲介との主な違いは以下の2点です。

①物件の宣伝は行わない
②物件の賃貸・売買の媒介は行わない(民間の不動産会社に引き継ぐ)

民間の不動産会社は成約のために宣伝活動を行いますが、空き家バンクは情報の掲載のみを行います。また、不動産の媒介は宅建業の資格を持つ者でなければ行えないため、マッチング後の手続きは民間の不動産会社に引き継がれます。

空き家バンクを利用するメリットとデメリット

利用対象者メリットデメリット
空き家オーナー(所有者)・無料で誰でも空き家を掲載できる
・資産価値にかかわらず掲載できる
・市区町村が運営・サポートしている
・リフォーム等の補助金が出る場合がある
・宣伝をしないためマッチングに時間がかかる
・空き家を修繕する場合は自費で行う
・トラブル発生時は自身で対応する必要がある
空き家の買い手・借り手・無料で気軽に空き家を探せる
・民間の物件よりも安価な傾向がある
・空き家バンクだけの物件に出会える
・市区町村が運営・サポートしている
・物件の所有者と直接交渉が必要な場合がある
・物件が地方に多く、都市部では見つかりにくい

空き家バンクは無料で利用できるため、空き家・空き地の管理に困っている所有者にとっては心強い制度です。利用希望者にとっても、割安な物件を見つけられる可能性があります。

一方で、行政が運営するサービスである性質上、民間の不動産会社と比べるとデメリットもあります。ここでは、空き家バンクのメリットとデメリットを解説します。

空き家バンクのメリット・デメリットまとめ
空き家オーナー(所有者)の場合
メリット 気軽に・コストを抑えて掲載できる(4つの利点)
  • 無料掲載:誰でも費用をかけずに空き家を掲載可能
  • 資産価値不問:市場に出回りにくい低価値の物件でも掲載できる
  • 公的サポート:市区町村が運営しているため信頼性が高い
  • 補助金制度:自治体によりリフォームや家財処分の補助金が出ることも
デメリット 民間のような手厚い売却活動・サービスはない(3つの注意点)
  • 宣伝がない:広告活動をしないため、マッチングまでに時間がかかる
  • 修繕は自費:利用者をみつけやすくするための修繕費はすべて自己負担
  • 自己対応:物件の不具合や契約後のトラブルはオーナー自身で対応が必要
買い手・借り手(利用希望者)の場合
メリット 安価で掘り出し物に出会えるチャンス(4つの利点)
  • 無料検索:費用を気にせず気軽に物件探しを始められる
  • 安価な傾向:通常の不動産市場より価格が比較的安い物件が多い
  • 限定物件:民間には出回らない独自の古民家などに出会える可能性
  • 自治体の安心感:市区町村の窓口が最初の連絡調整をサポート
デメリット 交渉の手間やエリアの偏りがある(2つの注意点)
  • 直接交渉の負担:自治体は仲介をしないため、所有者と直接交渉が必要な場合も
  • 都市部の物件不足:地方に物件が集中しており、需要の高い都市部ではみつかりにくい

空き家バンク利用への登録手続きと条件

ここからは、空き家バンクの実際の利用方法を解説します。

空き家バンクは誰でもすぐに使えるわけではなく、一定の登録条件と手続きが必要です。ただし、いずれも難しい内容ではないため、基本を把握したうえで窓口に相談すると手続きがスムーズです。

登録条件

空き家バンクへの登録条件は自治体によって異なりますが、一般的な条件は以下のとおりです。

①地方税の滞納がないこと
②所有者が暴力団関係者でないこと
③所有権を証明する書類を持っていること
④建築基準法・都市計画法などに違反していない物件であること

特に注意が必要なのが④です。建物の立地や構造の適法性に関わるため、登録申請前に市区町村の建築窓口や都市計画窓口で必ず確認しましょう。

登録手続き・利用の流れ

【所有者の場合】

①自治体の窓口で登録申請
②自治体による審査・物件情報の掲載
③利用希望者が現れたら自治体が連絡調整
④民間の不動産業者が仲介し、契約手続きへ

【買い手・借り手の場合】

エリアが決まっている場合は、該当自治体の窓口に問い合わせて物件情報を閲覧し、希望に合う物件があれば利用登録を申請します。エリアが決まっていない場合は、空き家バンク対応の不動産仲介サイトで物件を検索し、物件のある自治体に問い合わせる流れが一般的です。いずれも現地確認を経て、不動産業者が仲介する形で契約手続きに進みます。

国土交通省の空き家バンク総合情報ページが便利

全国の空き家を探す際は、国土交通省の「空き家・空き地バンク総合情報ページ」が便利です。全国版空き家・空き地バンクや自治体運営の空き家情報サイトへのリンクが集約されており、統合的な情報収集が可能です。

【オーナー様向け】空き家バンクを利用する前に「活用」の検討を!

空き家バンクは手軽に利用できる一方、広告や費用面でのデメリットもあります。そこで、空き家バンクの前にぜひ検討してほしいのが「空き家活用」です。

空き家活用とは、空き家を貸し出して活用する方法です。古民家をカフェや宿泊施設に転用する事例が代表的で、空き家を資産として再生させる手段として注目されています。

ただし、自分で活用を進めるには初期投資が必要です。ここでは、費用負担を最小限に抑えて空き家活用を実現する方法を紹介します。

自己負担0円でリノベーションし賃貸物件として活用!

空き家活用を検討中の方におすすめしたいのが、2016年のサービス開始から数多くの成功実績を積み重ねてきた空き家解決サービス「アキサポ」です。

アキサポでは、オーナー様の初期投資の負担を最小限に抑えた画期的な仕組みを導入しています。ハードルとなるリノベーション費用を抑えられる理由は、以下のようなオーナー様とアキサポ双方の「Win-Winな関係」にあります。

  • 物件の借り上げ:アキサポがオーナー様から空き家を長期間借り受け、最適な利用希望者をマッチングします。
  • アキサポ負担でのリノベーション:物件の用途に合わせたリフォーム・修繕工事を、アキサポ側の費用負担で実施します。
  • 賃料の還元:運用開始後、毎月の賃料収入の中から一定割合がオーナー様の手元に還元されます。

高額な初期費用に悩まされることなく、大切な資産を有効活用して未来へつなぐことができます。「古い空き家だから」と諦めてしまう前に、まずは一度アキサポへお気軽にご相談ください。

※建物の状況等によっては、一部費用のご負担をお願いする場合がございます。

アキサポに相談してみる

活用事例

綺麗な台所への変身

アキサポではこれまで数多くの空き家を活用してきました。

例えば、上記は築47年の空き家を賃貸住宅にした例ですが、水回りを中心にリノベーションをした結果、使い勝手の良い物件に生まれ変わりました。

バイクガレージへの変身

空き家の活用方法は住宅だけではありません。住宅としての需要がなくても、別の用途を検討することで借り手が見つかる可能性があります。バイクガレージへの転用もその一例です。

アキサポではこれまでに数多くの空き家活用を手掛けています。気になる方は、ぜひ活用事例ページをご覧ください。

活用事例を見る

空き家バンクは無料で気軽に使えるサービス

空き家バンクは、空き家の賃貸・売買の入口として無料で気軽に使えるサービスです。オーナー側は資産価値に関わらず掲載でき、利用希望者側は古民家や穴場物件を見つけられる可能性があります。

ただし、宣伝を行わないためマッチングまで時間がかかる場合があります。早期のマッチングを希望する場合は民間サービスの利用も検討しましょう。

「空き家バンクには適さないかも」と感じたら、「アキサポ」のような空き家活用サービスも選択肢のひとつです。アキサポは修繕・リフォーム費用を全額負担するため、空き家オーナー様の自己負担0円(※)でご利用いただけます。「古い空き家だから…」と諦める前に、一度ご相談ください。

※建物の状況等によっては、一部費用のご負担をお願いする場合がございます。

アキサポに相談してみる

よくあるご質問

空き家バンクに関するよくある質問
Q

空き家バンク制度とは何ですか?

A

空き家バンクとは、全国の市区町村が情報提供する空き家・空き地のマッチングシステムです。各自治体の担当部署が窓口となり、物件を売りたい・貸したい所有者と、買いたい・借りたい利用希望者をつなぐ役割を果たしています。

Q

空き家バンクに登録するにはいくら費用がかかりますか?

A

多くの自治体では、空き家バンクへの登録や物件情報の閲覧に関する費用は無料です。ただし、実際にマッチングが成立して売買や賃貸の契約を結ぶ段階では、民間の不動産業者(宅建業者)が仲介に入るため、所定の仲介手数料が発生するのが一般的です。

Q

空き家バンクに登録できる物件の条件はありますか?

A

原則として、建築基準法や都市計画法などの関連法令に違反していない物件であることが条件となります。建物の立地や構造が適法であるかを確認する必要があるため、登録申請前に該当する市区町村の建築窓口や都市計画窓口などで事前に確認することをおすすめします。

この記事の監修者

白崎 達也 アキサポ 空き家プランナー

一級建築士

中古住宅や使われなくなった建物の再活用に、20年以上携わってきました。
空き家には、建物や不動産の問題だけでなく、心の整理が難しいことも多くあります。あなたが前向きな一歩を踏み出せるよう、心を込めてサポートいたします。

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