公開日:2022.10.28 更新日:2026.10.02
愛知県で空き家を探す方法|空き家バンク・格安物件・補助金を解説

愛知県で空き家を探すなら、県の空き家・空き地バンクポータル、不動産会社の販売物件、自治体の相空き家を探すときの談窓口の3つを併用するのが近道です。愛知県は空き家率11.8%と全国で5番目に低い一方、空き家の数は約43万3,000戸と全国上位で、名古屋周辺の需要が高いエリアから知多半島の格安物件まで選択肢の幅が広い県です。
この記事では、愛知県で空き家を探す方法、無償譲渡や格安物件を見つけるコツ、エリア別の特徴と価格相場、購入時に使える補助金、購入までの流れを解説します。
目次
愛知県で空き家を探す3つの方法

愛知県で空き家を探す方法は、主に次の3つです。掲載されている物件がそれぞれ異なるため、1つに絞らず併用しましょう。
| 探し方 | 向いている人 | 特徴 |
|---|---|---|
| 愛知県空き家・空き地バンクポータルサイト | 格安・無償の物件や、特定の市町村で探したい人 | 県内自治体の空き家バンクを横断検索できる。個人間取引が中心 |
| 不動産会社の販売物件(アキサポなど) | 条件を絞って効率よく探したい人、遠方から探す人 | 価格・面積・築年で検索でき、宅建業者が仲介するため契約面が安心 |
| 自治体の相談窓口・あいち空き家活用さかさま相談室 | 希望に合う物件が見つからない人、移住先を決めきれない人 | 掲載前の物件や地域事情を相談できる。さかさま相談室は名古屋市西区にあり無料 |
愛知県空き家・空き地バンクポータルサイトで探す
愛知県内の自治体が運営する空き家バンクは、愛知県空き家・空き地バンクポータルサイトでまとめて検索できます。市町村ごとの個別ページに分散している物件を横断して探せるため、希望地域が決まっていない段階で全体像をつかむのに向いています。
ただし、空き家バンクの物件は自治体が「情報提供」のみを行い、契約交渉には関与しないケースが多いのが特徴です。内見や契約は宅地建物取引業者が仲介する場合と、所有者と直接やり取りする場合があるため、気になる物件を見つけたら、自治体がどこまで対応するかを先に確認してください。
アキサポの販売物件で探す
アキサポの販売中の空き家一覧では、全国の空き家をエリア・価格・面積から検索できます。自治体の空き家バンクとは別の物件が掲載されていることも多く、宅建業者が仲介するため、重要事項説明や契約不適合責任の扱いが明確です。
希望条件に合う物件がまだ出ていない場合は、新着空き家メールに登録しておくと、愛知県の物件が掲載されたときに通知を受け取れます。条件に合う空き家は掲載後すぐに問い合わせが入ることもあるため、定期的に自分で検索しつつ、新着通知も併用するのが確実です。
自治体窓口・あいち空き家活用さかさま相談室に相談する
愛知県は「あいち空き家活用さかさま相談室」という無料の相談窓口を名古屋市西区に設けており、移住希望者や空き家を探している人が広域で物件を探したり、専門家に相談したりできます。また県のサイトでは、市町村の相談窓口一覧を公開しています。希望地域が決まっているなら、その市町村の窓口に条件を伝えておくと、掲載前の物件を案内してもらえることがあります。
無償譲渡・格安の空き家を探すときの注意点

「空き家 差し上げます」で検索して愛知県の無償物件を探している方も多いと思います。無償や数十万円の物件は実際に存在しますが、価格が安い理由を理解したうえで判断することが大切です。
無償・格安物件が出る主な理由は、建物の老朽化が進んでいる、残置物が多い、再建築できない土地である、立地の需要が少ない、のいずれかです。購入後に修繕・片付け・解体の費用がかかるため、「物件価格+改修費+残置物処分費+登記費用」の総額で比較してください。
また、無償譲渡でも登記費用や不動産取得税、登録免許税は発生します。さらに、個人間の無償譲渡は税法上「贈与」にあたるため、物件の評価額が年間110万円を超えると、受け取った側に贈与税がかかる場合があります。個人間取引では契約不適合責任が免責(補償なし)とされることが多いため、契約前に建築士などによる建物の点検を受け、税金については税務署や税理士に確認することをおすすめします。
無償・格安物件は、愛知県空き家・空き地バンクポータルサイトのほか、各市町村の空き家バンクで「価格応相談」「無償」として掲載されることがあります。
愛知県の空き家の現状とエリア別の特徴
愛知県は「空き家率は低いが、空き家の数は多い」県です。2023年の住宅・土地統計調査では、空き家数43万3,000戸(過去最多)、空き家率11.8%で、全国平均13.8%を下回る全国43位(低い方から5番目)です。
| 項目 | 数値(2023年) |
|---|---|
| 空き家数 | 約43万3,000戸(1963年以降で最多) |
| 空き家率 | 11.8%(2018年比+0.5ポイント) |
| 全国の空き家率 | 13.8% |
| 空き家率の全国順位 | 43位(低い方から5番目) |
| 空き家率が最も高い市町村 | 南知多町 22.7% |
出典:総務省「令和5年住宅・土地統計調査」/愛知県統計課
空き家を探す側から見ると、エリアごとに物件の性格がはっきり分かれています。
名古屋市・尾張(名古屋市・一宮市・春日井市・瀬戸市など)

空き家数は名古屋市が約15万6,900戸と圧倒的に多く、一宮市・春日井市が続きます。地価は上昇傾向で、住宅としても投資用としても需要が高いエリアです。格安物件は少なく、築古でも相応の価格が付きます。通勤・通学を優先する実需向きです。
三河(豊橋市・豊田市・岡崎市・豊川市・西尾市など)
豊橋市・豊田市・岡崎市は空き家数が県内上位で、製造業を背景にした住宅需要があります。名古屋より価格は抑えめで、土地面積の広い戸建てが見つかりやすいエリアです。移住して広い家に住みたい人、二拠点生活のベースを探す人に向いています。
知多半島(南知多町・美浜町・半田市など)
南知多町は空き家率22.7%と県内で最も高く、美浜町なども高水準です。海沿いで地価は下降傾向のため、格安物件や無償譲渡に近い物件が見つかりやすい一方、将来の売却は難しいエリアです。セカンドハウス、民泊や店舗としての活用、価格を最優先する人向けです。
愛知県の住宅価格相場(2026年)
空き家バンクや販売物件の価格が妥当かを判断するために、一般の中古一戸建ての相場も確認しておきましょう。
| 市区 | 売却価格相場(中央値) | 建物面積(中央値) | 土地面積(中央値) | 築年数(中央値) |
|---|---|---|---|---|
| 愛知県全体 | 2,799万円 | 110㎡ | 162㎡ | 22年 |
| 豊橋市 | 2,280万円 | 111㎡ | 169㎡ | 22年 |
| 一宮市 | 2,350万円 | 109㎡ | 161㎡ | 19年 |
| 春日井市 | 2,749万円 | 110㎡ | 159㎡ | 20年 |
出典:SUUMO「愛知県の一戸建て売却価格相場」※2026年時点の掲載価格をもとにした数値で、成約価格ではありません
空き家バンクの掲載価格がこの相場より大幅に安い場合は、築年数や建物の状態、必要な改修費を確認したうえで、購入後にかかる費用まで含めた総額で比較してください。
愛知県で空き家を購入するときに使える補助金
愛知県内の補助金は、取得・改修・解体の3種類に分かれます。購入者が使えるのは主に取得と改修の補助で、空き家バンク登録物件が条件になっているものが多いのが特徴です。
| 種類 | 内容 | 例 |
|---|---|---|
| 取得の補助 | 空き家バンク物件を購入して定住する場合の費用補助 | 日進市「空家バンク定住促進リフォーム補助金」:市外からの定住目的で空家バンク物件を購入しリフォームする場合、工事費の1/2以内・上限30万円 |
| 改修の補助 | 住宅や地域活性化の用途に改修する場合の工事費補助 | 名古屋市「空き家活用支援事業費補助金」:滞在体験施設・交流施設など地域活性化の用途に改修する場合、上限100万円。先着順 |
| 解体の補助 | 老朽化した空き家を解体する場合の費用補助 | 各市町村で実施。金額・条件は自治体ごとに異なる |
補助金は申請者の転入元や年齢、物件の築年数、空き家期間などの条件が制度ごとに異なり、「契約前」「着工前」の事前申請が必須です。気になる物件を見つけたら、購入や工事を進める前に、物件が所在する市町村の窓口へ相談してください。県内各自治体の制度は、愛知県の市町村の支援制度一覧から確認できます。
空き家リノベーション事例7選!費用相場と2026年最新の補助金
【2026最新】空き家で地方移住!最大100万の支援金や進め方・注意点
空き家を購入するまでの流れ
空き家バンクポータル・販売物件・相談窓口を併用し、希望条件に合う物件を探す
申込状況を確認し、空き家バンクなら自治体の利用者登録を行う
建物の傷み、残置物、再建築の可否、改修費の目安を現地で確認する
契約・着工前に市町村窓口へ相談し、対象になる補助金を確認する
重要事項説明を受け、契約不適合責任の免責の有無を確認して契約する
補助金を申請し、改修を終えて引き渡し・入居する
空き家バンクの物件は自治体が契約に関与しないことが多いため、ステップ5の契約不適合責任(旧・瑕疵担保責任)の扱いは必ず確認してください。免責とされている場合、購入後に見つかった不具合は自己負担になります。
まとめ
愛知県で空き家を探すなら、県の空き家・空き地バンクポータル、不動産会社の販売物件、自治体やさかさま相談室の3つを併用するのが確実です。名古屋周辺は選択肢が多く実需向き、三河は広い戸建てが見つかりやすく、知多半島は格安物件が多い一方で将来の売却が難しい、というエリアの性格を踏まえて探すと、条件に合う物件に出会いやすくなります。無償・格安物件は改修費や残置物処分費まで含めた総額で判断し、補助金は契約前に市町村へ相談しておきましょう。
「希望に合う物件がなかなか出てこない」「掲載されても問い合わせが間に合わない」という方は、アキサポの販売物件と新着空き家メールをあわせて使ってください。自治体の空き家バンクに出ていない物件が見つかることがあります。
希望エリアに愛知県を登録しておくと、新着物件をメールでお知らせします。
この記事の監修者
白崎 達也 アキサポ 空き家プランナー
一級建築士
中古住宅や使われなくなった建物の再活用に、20年以上携わってきました。
空き家には、建物や不動産の問題だけでなく、心の整理が難しいことも多くあります。あなたが前向きな一歩を踏み出せるよう、心を込めてサポートいたします。






