公開日:2026.06.19 更新日:2026.09.29
田舎物件とは?空き家・古民家などの種類と選ぶ際の確認ポイント

田舎物件とは、地方や郊外、山間部、海沿いなどにある住宅や土地を広く指す言葉です。空き家や古民家、中古戸建、別荘、農地付き住宅などさまざまな種類があり、ひと口に田舎物件といっても、使い方や向いている人は物件ごとに大きく変わります。
自然の近くで暮らしたい方も、週末の趣味の拠点を持ちたい方も、まずは希望する生活と物件の条件を結びつけて考えると、候補を絞りやすくなります。
そこで本記事では、田舎物件の主な種類や特徴、目的別の選び方、探し方、購入・賃貸前に確認したいポイントを解説します。
目次
田舎物件の主な種類と特徴

田舎物件を探していると、「空き家」や「古民家」「中古戸建」など、さまざまな呼び方を目にすると思います。ここで気を付けたいのは、これらが同じ基準で分類された名称ではないことです。
たとえば、「空き家」は現在の利用状況「古民家」は建物の年代や造りに着目した呼び方です。そのため、一つの物件が「空き家」であり「古民家」でもある場合があります。また、別荘・セカンドハウスは主に使い方、賃貸物件は契約形態による分類です。
主な種類と特徴を整理すると、以下のようになります。
| 物件の呼び方 | 一般的な定義 | 主な特徴 |
|---|---|---|
| 空き家 | 現在、人が住んだり利用したりしていない住宅 | 住まいや趣味の拠点などに活用できる。管理状況によって建物の傷み方に差がある |
| 古民家 | 築年数が古く、昔ながらの造りを残している住宅 | 太い梁や土間など、古い建物ならではの趣を楽しめる |
| 中古戸建 | すでに建てられ、人が所有・利用したことのある一戸建て住宅 | 築年数や間取りの選択肢が広く、古民家も中古戸建の一種に含まれる |
| 別荘・セカンドハウス | 普段の住まいとは別に所有・利用する住宅 | 休暇や週末の滞在など、二拠点生活や余暇の拠点として使われる |
| 賃貸・お試し移住物件 | 購入せず、一定期間借りて利用する住宅 | 地域での暮らしを体験してから、本格的な移住を検討できる |
| 農地付き・山林付き住宅 | 住宅と農地や山林が一体になった物件 | 家庭菜園や農業、山の手入れなど、住宅以外の土地もあわせて利用できる |
目的別に見る田舎物件の選び方と注意点

田舎物件は、移住するのか、週末だけ使うのか、DIYや家庭菜園を楽しみたいのかなど、使い方によって重視すべきポイントが変わります。ここでは、田舎に住む目的から選ぶときのポイントと注意点を見ていきましょう。
移住したいなら生活インフラと地域との相性を重視する
移住目的で田舎物件を探す場合は、まずは日常生活を無理なく続けられるかを確認しましょう。買い物、医療機関、学校、交通手段、通信環境などは、暮らしやすさに直結します。
また、地域との相性も重要です。自治会や近所付き合い、地域行事への関わり方は場所によって差があります。物件だけを見て決めず、実際に周辺を歩いたり、移住相談窓口で暮らしの様子を聞いたりして、生活のイメージを具体化しておきましょう。
二拠点生活なら移動時間と留守中の管理を考える
二拠点生活では、無理なく通い続けられる距離かどうかが物件選びのポイントになります。自宅から物件までの所要時間だけでなく、高速料金や燃料代、最寄り駅からの移動手段まで含めて考えておきましょう。
さらに休日の渋滞や冬季の道路状況も確認しておくと、実際にどのくらい滞在時間を確保できるかイメージしやすくなります。
また、自分で管理するのが難しい場合は、委託先があるかも確認しておきたいところです。別荘地であれば、管理費の金額だけでなく、どこまでの管理が含まれているかも見ておきましょう。
DIYを楽しみたいなら建物の状態と改修できる範囲を確認する
DIYを前提に田舎物件を選ぶ場合は、まず建物が安全に使える状態かを確認することが大切です。古い空き家や古民家では、見た目だけでは分からない傷みが進んでいることもあり、状態によっては、基礎的な修繕だけでまとまった費用がかかる場合もあります。
また、賃貸物件では、壁の塗装や設備交換などにも貸主の承諾が必要になる場合があります。改修できる範囲や原状回復の条件を契約前に確認しておきましょう。
なお、購入物件であっても、柱や梁など建物の構造に関わる工事は、自己判断で進めるのは危険です。大きな改修を考えている場合は、計画の段階で建築士や施工会社に相談してください。
家庭菜園や本格的な農業などをしたいなら土地の使い方と制限を確認する
家庭菜園や本格的な農業をしたい場合は、畑に使える土地の広さや日当たり、水の確保、農機具を置ける場所などを確認しましょう。庭付きの家と農地付きの物件では、できることも管理の負担も大きく変わります。
なお、農地を耕作目的で売買・貸借する際は、原則として農業委員会の許可など、法律に基づく手続きが必要です。「畑付き」という紹介だけで判断せず、対象の地番と現況、予定する使い方を伝え、管轄の農業委員会へ必要な手続きを確認しましょう。
田舎物件の探し方

田舎物件は、空き家や古民家、農地付き物件など、種類別に情報が分散しやすいため、複数の探し方を組み合わせるのが基本です。
代表的な探し方は、次のとおりです。
| 探し方 | 特徴 |
|---|---|
| 不動産ポータルサイト・田舎暮らしの物件サイト | 複数地域の価格や間取りを見比べ、候補の地域を絞り込める |
| 空き家を扱うサービス(アキサポなど) | 空き家を購入候補にして、掲載物件の条件を比較できる |
| 空き家バンク | 自治体が関与する地域の空き家情報を確認できる |
| 自治体の移住サイト | 物件情報とあわせて補助金や移住支援制度を確認できる |
| 地域の不動産会社 | ポータルサイトに出ていない地元物件を扱っていることがある |
なかでも空き家を中心に探したい方は、アキサポの販売中物件を確認してみましょう。アキサポは空き家を専門に扱っているので、田舎暮らしや二拠点生活、古民家活用などにつながる空き家を探しやすいです。
田舎での暮らしに興味があり、空き家を購入候補に入れたい方は、まずアキサポの購入ページで販売中の空き家をチェックしてみましょう。
アキサポで販売中の物件はこちら
内見時に確認すべきポイント

田舎物件を内見するときは、住み始めたあとに負担になりやすい部分の確認が欠かせません。特に注意したいポイントは以下のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 建物の状態 | 天井や壁のシミ、床の沈み、カビ臭さ、水回りの劣化など。建物の傷みを見極める手がかりになる |
| 土地の条件 | 境界を示す資料や現地の境界標、敷地と道路の関係など。建て替えの可否は不動産会社や自治体の建築担当窓口にも確認する |
| インフラ | 上水・下水の有無、ガスの種類、インターネット回線、携帯電話の電波状況など |
| 地域環境 | 最寄りのスーパーや病院、学校、役所までの距離、移動手段、道路状況、地域の雰囲気、近所付き合いの距離感など |
| 契約条件 | 設備の不具合が判明した際の売主・貸主の対応範囲、残置物の撤去や修繕の負担、契約期間、利用目的の制限など。購入する場合は、契約不適合責任の免責・期間などの特約も確認する |
水道や下水道が整備されていない物件では、井戸や浄化槽などの設備状況も確認します。見た目だけで使用できると判断せず、点検記録や修理の必要性、維持管理にかかる費用を所有者や不動産会社に尋ねましょう。
さらに、山沿い・川沿い・海沿いの物件では、周辺の災害リスクも調べておきたいところです。国土地理院などが運営するハザードマップポータルサイトと自治体のハザードマップを使い、浸水想定や土砂災害の情報、避難先と経路を確認してください。
積雪のある地域は除雪の担当や雪を置く場所、海沿いは潮風による設備の傷みなど、季節や立地ならではの条件もあります。見学する日の様子に加えて、冬や大雨のときの暮らしを地元の方に聞いておくと、購入・入居後のギャップを減らせます。
田舎物件を購入・賃貸するときの流れは?

田舎物件を購入・賃貸するときの基本的な流れは、次のとおりです。
- 目的を整理する:移住、二拠点生活、別荘利用、DIY、家庭菜園など、田舎物件をどのように使いたいのかを明確にする
- 希望する地域や物件の条件を決める:購入・賃貸の希望、予算、必要な広さ、移動手段などに優先順位を付ける
- 空き家バンクや不動産会社などで物件を探す:自治体の移住サイトや空き家を扱うサービスも併用し、条件の近い候補を比較する
- 内見で建物・土地・インフラを確認する:雨漏りやシロアリ、境界、接道、水道・ガス・通信環境など、住み始めてから負担になりやすい点を確認する
- 費用と契約条件を確認して契約・引き渡しへ進む:購入は修繕見積もりや資金計画、必要な許可を確認する。賃貸は契約期間、改修の可否、修繕負担を確認する
契約前には、掲載情報や内見時の説明と、契約書に記載された引き渡し条件が合っているかを確かめましょう。残置物の撤去や設備の修理など、入居までに誰が何を行うかを書面に残しておくと、準備を進めやすくなります。
最後に、田舎物件を検討するときによくある質問に答えていきます。ここでまとめて、迷いやすいポイントを確認しておきましょう。
長く使う予定があり、自分好みに改修したい方には購入が、地域との相性を確かめたい方には賃貸が候補になります。
購入後は税金や修繕などの負担が続くため、将来使わなくなった場合の売却や管理も考えておきましょう。賃貸は所有に伴う負担を抑えて暮らしを試せますが、改修や利用期間には契約上の制約があります。予定する滞在頻度に合う募集があるかも含めて比較してください。
古民家は、築年数が古く、太い梁や土間、縁側など昔ながらの造りを残した物件を指すことが多いです。雰囲気や趣は大きな魅力ですが、耐震性や断熱性、水回りの状態などは慎重に確認する必要があります。
中古戸建は既存の一戸建て住宅を指す広い呼び方で、古民家もその一つです。「古民家ではないからすぐ住める」とは限らないため、修繕履歴と現在の状態を確かめましょう。安く購入できる古民家を検討している方は、格安古民家の探し方と費用・注意点を解説した記事も参考にしてください。
空き家バンクには、比較的安く購入できる物件が掲載されていることがあります。使われなくなった家を手放したい所有者が登録しているケースも多く、地域によっては一般的な不動産サイトでは見つかりにくい穴場の物件に出会えるかもしれません。
ただし、空き家バンクの物件は状態にばらつきがあります。不動産会社を通さずに掲載されている物件もあり、写真や説明が少なかったり、実際に見てみると思った以上に傷みが進んでいたりすることもあります。価格の安さだけで判断せず、内見時に建物の状態や修繕費、契約条件まで確認して見極めましょう。
まとめ|田舎物件は実現したい暮らしに合わせて選ぼう
田舎物件を選ぶときは、その家で過ごす日常を具体的に思い描くことが大切です。移動や手入れに使える時間まで考えると、必要な広さや立地も見えてきます。まずは希望する条件に優先順位を付け、いくつかの物件を見比べてみましょう。
アキサポでは、各地の空き家を販売しています。田舎暮らしや二拠点生活の候補を探している方は、販売中の物件をご覧いただき、気になる空き家についてお気軽にお問い合わせください。
この記事の監修者
白崎 達也 アキサポ 空き家プランナー
一級建築士
中古住宅や使われなくなった建物の再活用に、20年以上携わってきました。
空き家には、建物や不動産の問題だけでなく、心の整理が難しいことも多くあります。あなたが前向きな一歩を踏み出せるよう、心を込めてサポートいたします。






