公開日:2021.07.29 更新日:2026.09.07
0円物件(無償譲渡物件)とは?探し方・デメリット・税金を解説【2026】

0円物件(無償譲渡物件)とは、所有者が空き家を無償で譲る取引のことです。自治体の空き家バンクや無償譲渡サイトで探せますが、登録免許税・不動産取得税・贈与税などがかかる場合があり、物件価格が0円でも総額は完全に無料ではありません。
この記事では、0円物件の探し方から受け渡しに必要な手続き、見落としがちな落とし穴や注意点まで解説します。
目次
0円物件(無償譲渡物件)とは?

0円物件(無償譲渡物件)とは、空き家を無償で譲り受ける取引のことです。自治体の空き家バンクや無償譲渡サイトで探せますが、登録免許税・不動産取得税・贈与税などがかかる場合があり、「完全に無料」ではない点に注意が必要です。
通常、不動産売買では「資産」として対価を支払いますが、0円物件の場合は「所有しているだけでコストがかかる負債」を譲り渡すという意味合いが強く、贈与に近い形式で取引されます 。
読者の中には「無料=怪しい」と感じる方も多いですが、これは現代日本が抱える「負動産(ふどうさん)」問題が背景にあります。 国土交通省などの公的機関においても、所有者が管理不能となった空き家を円滑に次世代へ引き継ぐ手法の一つとして、こうした無償譲渡の仕組みが位置付けられています 。
0円物件の代表的な条件と前提費用
「物件価格が0円」であっても、取得後の生活や維持が「完全無料」で進むわけではありません 。 0円物件として放出される不動産には、一般的に以下のような条件と、あらかじめ見込んでおくべき「前提費用」が存在します 。
| 区分 | 項目 | 概要と注意点 |
|---|---|---|
| 物件の代表的な条件 | 現状有姿での引き渡し | 所有者は修繕や清掃を行わず、建物内の残置物(荷物など)も含めてそのまま譲り受けるのが通例です。 |
| 瑕疵担保責任 (契約不適合責任)の免除 | 取得後に雨漏りやシロアリ被害などの不具合が発覚しても、元の所有者に修繕や賠償を求めることはできません。 | |
| 公租公課の精算 | 固定資産税や都市計画税などの税金を、引き渡し日を境に日割りで精算して負担するのが一般的です。 | |
| 必ず発生する前提費用 | 登記費用・登録免許税 | 名義変更(所有権移転登記)に必要な税金で、物件の評価額に応じて数万円〜数十万円が必要です。 |
| 不動産取得税 | 不動産を取得した後に、一度だけ都道府県から課税される税金です。 | |
| 司法書士報酬 | 複雑な名義変更手続きを専門家に依頼する場合の報酬です(目安:5万円〜10万円前後)。 | |
| 維持管理コスト | 取得した瞬間から、毎年の固定資産税の支払いや、建物・敷地の適切な管理責任が発生し続けます。 |
0円物件と格安物件・事故物件との違い
「安く手に入る不動産」という点では共通していますが、その性質は大きく異なります 。 それぞれの違いを正しく理解することで、想定外のトラブルを防ぐことができます。
| 項目 | 0円物件(無償譲渡) | 格安物件(1円〜数百万円) | 事故物件(心理的瑕疵) |
|---|---|---|---|
| 主な価格の理由 | 所有コスト(税金・維持費)が資産価値を上回っているため | 立地が悪い、建物が著しく老朽化しているが、資産価値はゼロではない | 過去に事件・事故・孤独死などがあり、心理的な抵抗感があるため |
| 探し方 | 自治体の空き家バンクや0円専門サイト | 一般的な不動産ポータルサイト(SUUMO、LIFULL HOME’Sなど) | 一般的な不動産会社でも扱われるが、告知事項として説明がある |
| 所有者の意図 | 「お金はいらないから、とにかく引き取って管理してほしい」 | 「多少なりとも現金化して、売却益を得たい」 | 「事故さえなければ適正価格で売りたいが、相場より下げざるを得ない」 |
| 注意点 | 隠れた修繕費や権利関係のトラブル(共有名義など)のリスクが高い | 仲介手数料などの諸費用が発生し、総額が膨らますことがある | 告知事項の内容をどこまで許容できるか、個人の価値観に左右される |
空き家を無料(0円)で譲る人がいる理由は?

0円物件が発生する裏には、どのような理由があるのでしょうか?無料や0円という言葉は魅力的ですが、不安や疑問を感じる方も多いはずです。
実際、0円物件には「無償」というメリットと同じくらい、またはそれ以上にデメリットが潜んでいる場合もあります。そこでここでは、0円物件が発生する理由を分かりやすく解説します。
「空き家を無料で差し上げます」のカラクリとは
所有者が「0円でもいいから手放したい」と考える背景には、きれいごとだけでは済まない切実な事情があります。無料の裏に隠された、主な4つの理由を具体的に見ていきましょう。
理由(1)所有しているだけで維持費がかさむ(経済的負担)
空き家は、誰も住んでいなくても毎年「固定資産税」や「都市計画税」が課税されます。さらに、建物の維持管理費や火災保険料なども含めると、年間で数十万円単位の出費になることも珍しくありません。売却による現金化が難しいエリアの物件ほど、こうした毎年の金銭的負担から逃れるために無償譲渡が選ばれやすくなります。
理由(2)精神的・体力的な管理負担から解放されたい
空き家を健全に保つには、定期的な清掃、換気、庭木の草刈り、見回りなどが欠かせません。放置された空き家は、建物の倒壊リスクだけでなく、害虫・害獣の発生、ゴミの不法投棄、不審者の侵入といった犯罪に巻き込まれる恐れもあります。近隣住民とのトラブルや防犯・衛生上の責任に怯える生活から、一日も早く解放されたいという心理も無償譲渡を後押ししています。
理由(3)放置すると税金が最大6倍になる(特定空き家のリスク)
国も空き家対策を急速に強化しています。「空家等対策の推進に関する特別措置法」に基づき、管理状態が著しく悪い物件は行政から「特定空き家」や「管理不全空き家」に指定される制度が運用されています。
万が一、指定を受けて行政から改善勧告を受けると、これまで適用されていた「住宅用地特例(固定資産税を最大1/6に減額する措置)」が解除されてしまいます。つまり、土地の固定資産税が最大6倍(都市計画税は最大3倍)に跳ね上がってしまうのです。この大増税ペナルティを回避するため、指定を受ける前に手放そうとする所有者が増えています。
理由(4)活用や売却のハードルが高すぎる
「賃貸に出す」「更地にして土地活用する」といった選択肢があっても、建物の老朽化が激しければ数百万円から一千万円規模の初期投資が必要です。かといって建物を解体して更地にすると、それだけで固定資産税の優遇が外れて税金が高くなってしまいます。「売ることも直すことも、壊すこともできない」という悪循環に陥った結果、「0円」という強力なフックを使って引き取り手を探すのが無償譲渡のカラクリです。
0円で譲りたい所有者の典型パターン
空き家を0円でも手放したいと考える所有者には、共通するいくつかの典型的な背景があります。これを知ることは、物件の「質」を見極めるヒントになります。
| 所有者のパターン | 主な背景や事情 | 無償譲渡を選ぶ理由・目的 |
|---|---|---|
| 遠方に住む相続人 | 実家を相続したものの自身は都会に生活拠点があり、戻る予定がない。 | 放置すると管理不足で近隣迷惑になるため、所有者としての責任を全うするため。 |
| 高齢による管理能力の低下 | 長年手入れをしてきたが、体力的に草刈りや換気などの管理が困難になった。 | 「自分が動けるうちに、誰かに使ってほしい」という善意から。 |
| 資産価値のない「負動産」を整理したい層 | 建物が古すぎて売却活動をしても買い手がつかない。 | 仲介手数料や広告費をかけるだけ赤字になると判断したため。 |
| 解体費用を捻出できない所有者 | 建物を取り壊して更地にするには100万〜200万円規模の費用がかかる。 | 解体コストをかけず、そのままの状態で引き取ってくれる人を探すため。 |
0円物件にありがちなリスク要因
「無料」という大きなメリットの裏側には、法規・物理・金銭の3つの視点で注意すべきリスクが潜んでいます。
物理的リスク:想定外の修繕・解体費用
長期間放置された空き家は、目に見えない「シロアリ被害」や「雨漏りによる腐朽」が進行していることが多く、住むために数百万円単位のリフォームが必要になる場合があります。
法的リスク:権利関係の不備と境界トラブル
相続登記が何代も放置され、共有名義人が数十人に膨れ上がっている物件や、隣地との境界線が不明瞭でトラブルを抱えている物件があります。
金銭的リスク:固定資産税の増税と維持費
建物が倒壊の恐れがある「特定空き家」に指定された場合、土地の固定資産税の優遇措置(最大6分の1)が適用されなくなり、納税額が数倍に跳ね上がるリスクがあります。
心理的リスク:告知されない瑕疵(かし)
0円物件は「現状有姿(そのままの状態)」での契約が基本であり、過去の事故や近隣の嫌悪施設の有無など、事前の調査不足が後々の後悔に直結します。
0円物件(無償譲渡物件)の探し方
0円物件は、通常の不動産情報サイトや不動産会社では原則として取り扱われません。無償物件は仲介手数料が発生せず、不動産会社の利益になりにくいためです。探すには、主に次の4つの方法があります。
| 探し方 | 特徴 | メリット | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 自治体の空き家バンク | 行政が運営に関与し信頼性が高い | 移住支援金・リフォーム補助金と併用できる場合がある | 情報の更新頻度に地域差がある |
| 0円物件専門サイト | 手放したい所有者と希望者を直接つなぐ | 写真や譲りたい理由が明確で検討しやすい | 現状有姿での引き渡しが基本 |
| ジモティーなど掲示板・SNS | 個人間取引がメイン | 仲介手数料がかからずスピーディー | 契約書作成・権利確認を自分で行う必要がある |
| 現地の不動産会社 | ネットに出ない地元情報を持つ場合がある | 地域特性など一次情報が得られる | 利益にならず積極的に紹介されにくい |
移住希望先が決まっている場合は、自治体の移住担当部署に直接問い合わせると具体的な情報を得られることもあります。地域に詳しい知人や親戚がいれば相談してみるのも有効です。
必要な手続き
0円物件の取引は金銭が発生しないため「売買」ではなく「贈与」に該当します。
贈与を行うには「所有権移転登記」が必要です。なお、1年間に受け取った財産の合計が110万円(基礎控除額)を超えると、贈与を受けた側に贈与税が発生します。物件の評価額を事前に確認しておきましょう。
空き家バンクと0円不動産サイトの違いと選び方
どちらを利用すべきか迷っている方は、以下の基準で選ぶのがおすすめです 。
| 比較項目 | 自治体空き家バンク | 0円不動産サイト(民間) |
|---|---|---|
| 運営体 | 市区町村などの自治体 | 民間企業・プラットフォーム |
| 主な目的 | 移住促進・地域活性化 | 物件の流動化・所有者の負担軽減 |
| 情報の傾向 | 居住可能な物件が比較的多い | 建物価値ゼロや山林など、多様な物件がある |
| 補助金活用 | 自治体の補助金を受けやすい | 自治体を通さないため個別に確認が必要 |
0円物件取得の手続きフローと専門家へ依頼する範囲

0円物件は個人間での「贈与」という形をとることが多いため、一般的な不動産売買よりも自分で動くべき範囲が広くなります 。全体の流れを把握し、どこから専門家に頼るべきか整理しましょう 。
STEP1|問い合わせから内見・条件確認までの流れ
まずは物件の詳細を確認し、現地に足を運びます。
物件詳細の確認
0円サイトや空き家バンクを通じて、固定資産税の年額や境界確定の有無、残置物の状況を問い合わせます。
現地内見
物理的な破損だけでなく、周辺環境や近隣住民の雰囲気、インフラ(水道・ガス・下水)の状況を自分の目で確かめます。
条件の合意
「残置物をどちらが処分するか」「登記費用はどちらが負担するか」といった条件を、契約前に口頭または書面で合意します。
STEP2|売買契約・贈与契約の進め方
合意が取れたら、正式な契約を締結します。
贈与契約書の作成
金銭が発生しない場合は「贈与契約」となります。トラブル回避のため、瑕疵担保責任(契約不適合責任)の免除などを明記した書面を作成します。
重要事項説明の確認
不動産業者が入らない個人間取引の場合は、この工程が省略されるため、自分でリスクを精査しなければなりません。
STEP3|名義変更(所有権移転登記)の手順
契約完了後、物件の所有権を自分に移します。
必要書類の準備
前所有者の登記済証(権利証)、印鑑証明書、住民票、固定資産税評価証明書などを用意します。
法務局への申請
管轄の法務局に書類と登録免許税を提出します。
司法書士・不動産会社に依頼する範囲と注意点
自分ですべて行うことも可能ですが、リスク管理の面から専門家の活用を推奨します 。
司法書士への依頼
登記手続きの代行だけでなく、権利関係(相続が完了しているか等)の正確な調査を依頼できます 。
不動産会社への依頼
0円物件の場合、仲介手数料が取れないため断られるケースも多いですが、有料の「コンサルティング」として調査や契約書作成を依頼できる場合があります 。
自分で行う場合の注意
登記ミスは後の売却や活用に支障をきたすため、法務局の相談窓口を活用するなど慎重に進める必要があります 。
0円物件取得時にかかる費用の内訳と目安
「物件価格0円」以外にかかる実費の概算です。予算計画の参考にしてください 。
| 費用・税金の種類 | 内容 | 税率・計算方法の目安 |
|---|---|---|
| 贈与税 | 個人から財産を譲り受けた際に課税(納税は受贈者) | 1年間の贈与合計額から基礎控除110万円を差し引いた額に、超過累進税率で課税 |
| 不動産取得税 | 贈与による不動産取得時に課税(有償・無償問わず) | 固定資産税評価額 × 標準税率4%(土地・住宅は特例で3%、2027年3月31日まで) |
| 登録免許税 | 所有権移転登記の際に課税 | 固定資産課税台帳記載価格 × 2% |
| 司法書士報酬 | 登記手続きの代行費用 | 5万〜10万円前後 |
| 固定資産税 | 所有者に毎年課税 | 固定資産評価額 × 1.4%(標準税率) |
出典:国税庁「贈与税(暦年課税)」/総務省 地方税制度(不動産取得税)
0円物件(無償譲渡物件)の譲渡を受けるメリット
無償で物件が手に入る
空き家という不動産を取得コストゼロで手に入れられるのが最大のメリットです。
初期投資を抑えて不動産を持てる
物件代金がかからない分、浮いた資金をリフォームや運営資金に充てられます。新築や通常の中古物件と比べて、トータルの住居コストを大幅に抑えられる可能性があります。
補助金・助成金が利用できる可能性がある
0円で譲り受けた空き家をリフォームする場合や解体する場合、自治体から以下のような支援を受けられるケースがあります。ただし受給条件は自治体によって異なるため、物件所在地の自治体に事前確認が必要です。
- 空き家改修補助金:リフォーム・補修費用の一部を補助
- 空き家除却補助金:老朽建物の解体・撤去費用を補助
- 移住支援制度:自治体の移住促進施策とセットで支援を受けられるケース
賃貸・事業用で収益化できる可能性がある
0円物件は自分で住むだけでなく、収益化にも活用できます。取得コストがゼロのため、一般的な不動産投資より利回りを高めやすい点が魅力です。
- 賃貸物件:リフォーム後に戸建て賃貸として家賃収入を得る
- 民泊・宿泊施設:観光拠点やシェアハウスとして運営
- 店舗・オフィス:カフェ・シェアオフィス・トランクルームなど地域ニーズに合わせた事業展開
0円物件のデメリット・注意点
書類作成や手続きが面倒
通常の売買では仲介業者がサポートしてくれますが、無償譲渡の場合は原則として自分で手続きを行う必要があります。作業量が多い場合は司法書士などの専門家への依頼も選択肢ですが、その分費用が発生します。
| 種類 | 内容 |
|---|---|
| 贈与契約書 | 贈与の合意を証明する書面 |
| 所有権移転登記 | 法務局への申請が必要 |
| 物件調査 | 建物・土地の状態・権利関係の確認 |
| 税額の確認 | 贈与税・不動産取得税等の試算 |
| 書類の収集・作成 | 必要書類の準備・記入 |
| 法務局への提出 | 登記申請書類の提出 |
完全に無料というわけではない
物件の取得費用はゼロですが、以下の税金が発生します。取得後は毎年固定資産税(市街化区域では都市計画税も)の負担が続く点も覚えておきましょう。
| 税金の種類 | 概要 | 税率・計算方法 |
|---|---|---|
| 贈与税 | 個人から財産を譲り受けた際に課税(納税は受贈者) | 1年間の贈与の合計額から基礎控除110万円を差し引いた額に、超過累進税率で課税 |
| 不動産取得税 | 贈与による不動産取得時に課税(有償・無償問わず) | 固定資産税評価額 × 標準税率4%(土地・住宅は特例で3%、2027年3月31日まで) |
| 登録免許税 | 所有権移転登記の際に課税 | 固定資産課税台帳記載価格 × 2% |
| 固定資産税 | 所有者に毎年課税 | 固定資産評価額 × 1.4%(標準税率) |
※税率・控除は2026年時点の一般的な基準です。実際の適用可否や金額は、物件・自治体・個別のご事情により異なります。
修繕やリフォームが必要な空き家も多い
無償譲渡される物件の多くは資産価値がほとんどない状態で、建物の損傷が激しかったり設備が劣化していたりするケースが少なくありません。施工内容によっては数百万〜1,000万円超のリフォーム費用が発生することもあります。せっかく0円で取得しても高額な改修費がかかると無償譲渡のメリットが薄れるため、取得前に物件の状態をしっかり確認しておきましょう。
0円物件のおもな活用方法
取得した0円物件は、自宅として住むほか、賃貸物件・民泊などの宿泊施設・福祉施設・シェアオフィス・トランクルームとして収益化することもできます。
用途によって必要な許認可や改修費用が異なるため、事前に確認しておきましょう。より詳しい活用アイデアは「【実例】コストゼロ!空き家活用のアイデア・実例13選」でも紹介しています。
トランクルーム運営のポイントと収支イメージ
屋内型への転用や、建物を取り壊してコンテナを設置する屋外型などの方法があります 。居住用リフォームに比べて設備投資を抑えやすく、管理の手間も比較的少ないのが特徴です 。
用途を決めるための検討ステップ
どの活用方法が最適か判断するために、以下のステップで進めましょう。
現地調査・リフォーム見積もりの取り方
- 建物が活用に耐えられるか、プロ(建築士やリフォーム会社)による現地調査を行います 。
- 複数の会社からリフォーム見積もりを取り、想定される修繕費用の総額を把握します 。
資金計画と収支シミュレーションの考え方
- 「取得費用+リフォーム費用」の初期コストと、維持費(固定資産税、保険料、管理費)を洗い出します 。
- 賃貸や事業用にする場合は、想定される収益から月々の実質利回りを算出し、投資回収に何年かかるかをシミュレーションしましょう 。
【空き家所有者向け】無償譲渡以外の物件活用法「アキサポ」

ここまでは、空き家の取得を検討している方向けの内容でした。ここからは、空き家を所有している方向けの内容です。
「売却が難しい」「活用プランが決まらない」「解体やリフォームの費用負担がネックで動けない」——そうした悩みから、無償譲渡を検討する所有者様も少なくありません。ただし無償譲渡は、資産を手放すだけで利益を生まない選択肢です。

初期費用の負担を抑えながら資産を活かす方法として、空き家解決サービス「アキサポ」もご検討ください。現地調査のうえで最適な活用プランをご提案し、工事費用はアキサポが負担、その後の利用者募集までサポートします。
0円物件を探す前に決めておきたいこと
0円物件は取得後に維持・管理責任が生じるため、探し始める前に以下の3つのポイントを整理しておくことが重要です。
- 利用目的の明確化
- 自身で居住するのか、賃貸や事業用として収益化を目指すのかによって、許容できる修繕コストや立地条件が大きく変わります。
- 最大予算の策定
- 「物件代金0円」であっても、登記費用や税金、リフォーム費用などの初期費用がかかります。あらかじめ総予算を算出し、自己資金の範囲に収まるか確認しましょう。
- 維持管理の継続性
- 取得後は固定資産税や火災保険料の支払い、定期的な修繕の手間が発生し続けます。これらを長期的に負担できるか、現実的なシミュレーションが必要です。
よくあるご質問
🏠0円物件に関するよくある質問
Q. 0円物件とは?
0円物件(無償譲渡物件)とは、その名のとおり空き家を無償で取引する物件のことです。通常の売買と異なり対価が発生せず、不動産会社の仲介が入らないのが一般的です。
Q. 0円物件はやばい・リスクはありますか?
物件自体が違法なわけではありませんが、老朽化や権利関係の不備など「売れない・手放したい理由」がある場合が多く、取得後に修繕費や維持費がかさむリスクがあります。現地確認と権利関係の調査が欠かせません。
Q. 空き家を無料で譲る理由は?
維持費や管理の負担から解放されたい、特定空き家に指定され固定資産税が増額されるリスクを避けたい、といった事情が背景にあります。無料の裏には「訳あり」の可能性もあるため、譲る理由の確認が大切です。
Q. 家をタダでもらったら贈与税はかかりますか?
個人間で不動産を無償で譲り受けた場合、1年間の贈与合計額が基礎控除110万円を超えると、もらった側に贈与税がかかります。評価額次第で課税されるため、事前の確認が必要です。
Q. 本当に完全無料で取得できますか?
いいえ。物件価格は0円でも、登録免許税・不動産取得税・司法書士報酬などの実費に加え、取得後は固定資産税や修繕費がかかります。「無料」でも総額はゼロではありません。
0円物件(無償譲渡物件)まとめ
0円物件(無償譲渡物件)は、空き家バンクや無償譲渡サイトで見つけられます。ただし、登録免許税・不動産取得税に加え、評価額次第では贈与税もかかり、取得後も固定資産税や修繕費が発生します。物件価格が0円でも、総額はゼロではありません。
とはいえ、条件の良い空き家を探している方、まず何から動けばいいか知りたい方も多いはずです。アキサポでは、販売中の空き家情報の紹介から、活用・売却まで含めた進め方を、方向が決まっていない段階でも無料でご相談いただけます。まずは気軽にご相談ください。
※税率・控除・費用は2026年時点の一般的な基準です。実際の金額は物件・自治体・個別事情により異なります。
安く空き家を手に入れたい方も、まず相談から。
どんな物件が出ているか知りたい、取得後の費用が不安、という段階でも大丈夫です。探し方から活用・売却まで、方向が決まっていなくても無料でご相談いただけます。
この記事の監修者
白崎 達也 アキサポ 空き家プランナー
一級建築士
中古住宅や使われなくなった建物の再活用に、20年以上携わってきました。
空き家には、建物や不動産の問題だけでなく、心の整理が難しいことも多くあります。あなたが前向きな一歩を踏み出せるよう、心を込めてサポートいたします。






