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2021.11.25

愛知県の空き家事情が気になる!活用方法や探し方を徹底解説

三大都市圏の一角「中京大都市圏」の中心である愛知県は、全国第4位の750万を超える人口を抱えるなど中部地方の県で最も人口が多く、日本経済を支える重要なエリアです。

もちろんこれだけ多くの人口を抱えていますから世帯数も日本屈指の多さであり、比例して空き家の数が多いエリアともなっています。

そこで今回は「愛知県の空き家事情」をテーマに、空き家の利活用に幅広く携わってきたアキサポが具体的なデータを交えながら、愛知県の空き家に関する現状、具体的な活用方法、空き家の探し方などを分かりやすく解説します。

「空き家をお持ちの方」「空き家をお探しの方」両方に役立つ情報をまとめましたので、ぜひとも参考にしてみてください。

愛知県の地理的な特徴は?人気の街や主要駅について

全国第4位の人口を抱え、大企業であるトヨタ自動車に代表されるように全国屈指の工業地域である愛知県は、交通網の発達も相まって住みやすいエリアだといわれています。

とはいえ、エリア別に人気度合いに大きな差があるのもまた事実。

そこでまずは、愛知県の人気の街や主要駅について紹介しながら、地理的な特徴を見ていくことにしましょう。

【2021年版】愛知県の住み心地が良い駅ランキング

早速、大東建託株式会社が2021年に実施した居住満足度調査から「住み心地」「住みやすさ」で人気だった愛知県のエリアをランキング形式で紹介します。

【住み心地(駅)ランキングTOP10】

順位駅名(主要路線)
1位杁ヶ池公園(リニモ)
2位はなみずき通(リニモ)
3位星ヶ丘(地下鉄東山線)
4位瑞穂運動場東(地下鉄名城線)
5位八事(地下鉄名城線)
6位高岳(地下鉄桜通線)
7位車道(地下鉄桜通線)
8位西高蔵(地下鉄名城線) 
9位大須観音(地下鉄鶴舞線)
10位徳重・神沢(地下鉄桜通線) 

1位・2位はいずれも名古屋市の東側に隣接する長久手市内のエリアとなっており、前年度ランク外から一気に急上昇してきました。

3~10位までがすべて名古屋市内であることを考えると、長久手市がなぜ人気なのかが気になるところですが、実は全国的な少子化の中にあって、長久手市は人口増加が続いているエリアなのです。

また、全国で最も住民の平均年齢が若い街として知られており、リニモによる名古屋市までのアクセスの良さ、イオンモール・IKEAといった大手ショッピングモールの充実などが人気の秘密のようです。

住みたい街ランキングから見る愛知県の主要駅・人気エリア

ここでは、株式会社リクルート住まいカンパニーが2020年に愛知県民を対象に実施した「SUUMO住みたい街ランキング2020 愛知県版/名古屋市版」をもとに、人気のエリアを見ていきましょう。

【愛知県内・住みたい街(駅)ランキング】

順位駅名(主要路線)
1位名古屋(JR東海道本線)
2位金山(名鉄名古屋本線)
3位豊橋(東海道新幹線)
4位星ヶ丘(地下鉄東山線)
5位覚王山(地下鉄東山線)
6位藤が丘(地下鉄東山線)
7位栄(地下鉄東山線)
8位尾張一宮(名鉄名古屋本線)
9位刈谷(JR東海道本線)
10位本山(地下鉄東山線)

名古屋市内のエリアがランキングの大半を占めていますが、中でも興味深いのは名古屋市から長久手市方面に向かう東側の星ヶ丘・藤ヶ谷・本山など、名古屋市中心部以外のエリアも人気が高い点です。

また、愛知県最南端エリアである豊橋駅は、鉄道・路面電車・路面バス・新幹線など、公共交通機関が集中するアクセス面と生活環境のバランスの良さが好影響を及ぼし、3位に食い込みました。

その他にも工業都市として発展している刈谷市の玄関口となる刈谷駅、鉄道・高速道路両方が整い名古屋市のベッドタウンとして都市開発が進む一宮市の中心である尾張一宮駅など、名古屋市以外のエリアにも一定のニーズが存在していることが分かります。

これらの結果を総括すると、愛知県では中心部である名古屋市の再開発が進んでいる影響で名古屋エリアは高い人気を誇るいっぽうで、ベッドタウンとして人気の名古屋市隣接エリア、工業都市として発展している地方のエリアなど、人気の場所は各所に点在しており、県内に多種多様なニーズがバランスよく散らばっているといえるでしょう。

愛知県の空き家数は全国トップクラス!現状と予測について

愛知県の風景

まずは愛知県の空き家事情を知るために、公的なデータを参考にしながら、現状および今後の予測について見ていきましょう。

愛知県の空き家率・空き家数について

以下は総務省が調査した「平成30年住宅・土地統計調査」のデータを基に、愛知県の空き家率・空き家数および全国での位置付けをまとめた表です。

愛知県全国順位
空き家率11.2%44位
空き家数391,000軒4位

全国的な位置付けでは空き家率と空き家数で相反する結果が出ており、空き家率は指折りの低さでありながら、空き家の数は第4位と、全国でも特に多くの空き家があることを示しています。

ただし、愛知県は総住宅数自体が全国第4位であり、総住宅数が多いほど空き家の数も比例して多くなる傾向にあるため、「総住宅数全国第4位・空き家数全国第4位」という結果自体に特段大きな問題はありません。

むしろ愛知県の場合は、5年に一度実施される土地統計調査において、平成25年/平成30年の対比で空き家率・空き家数がともに減少しているとのデータが出ており、全国でも数少ない空き家問題の改善がみられているエリアです。

土地統計調査結果

愛知県の空き家に関する将来的な予測

愛知県は直近の調査で空き家率・空き家数がともに減少しているとお伝えしましたが、これはあくまで現時点での話であり、将来的な展望はまた別の話です。

というのも愛知県では、世帯数が2025年にピークを迎え、それ以降は減少していくと予想する見方があるからです。

【愛知県人口の長期的な見通し】

※出生率が現状程度で推移すると仮定した場合の予測

愛知県人口の見通し

いわゆる少子化の波を受けての世帯数減少の予測ですが、世帯数が減れば必要とされる住宅数も比例して減少するため、長い目で見ると空き家はさらに増加すると見られています。

空き家率は別として、空き家の数自体が全国トップラスに多い愛知県ですから、将来的に空き家が増える懸念がある以上、継続的な空き家対策・空き家利活用の推進には引き続き注力すべきだといえるでしょう。

エリア別に見る愛知県内の空き家率・空き家数について

愛知県に限らず、空き家事情は「都道府県ごと」という大きなくくりだけでは語れず、同じ都道府県内でもエリアによって格差が存在するケースは多々あります。

そこでここからは、愛知県の市区町別の空き家関連データを基に、エリアごとの違いを見ていきましょう。

以下は、「平成25年住宅・土地統計調査」のデータをもとに、愛知県市区町別の「住宅数・空き家数・空き家率」の違いをまとめたものです。

愛知県市区町別の「住宅数・空き家数・空き家率」

地図上の赤色が一番濃くなっているエリアが空き家率15%を超える場所ですが、これらは南知多町・美浜町などの知多半島、および蒲郡市近辺に集中しているのが分かります。

特に知多半島最南部に位置する南知多町は空き家率が21.7%と愛知県内でもずば抜けて高く(愛知県全体の空き家率は12.3%)、同じ愛知県でもエリアによって大きな格差を抱えていることを示しています。

【所有者向け】愛知県での空き家活用方法

空き家外観

ここでは、空き家をお持ちの方向けに「愛知県での空き家活用方法」を紹介します。

愛知県で空き家活用する際のポイント

愛知県は全国でもトップクラスに空き家の数が多い県ですが、前述したとおり、エリアによって空き家率が大きく異なる特徴も併せ持っています。

空き家を賢く活用するには、不動産価値やニーズを踏まえて「売却」「住む」「活用」といった選択肢から相性の良いものを選択することが大切ですから、ここではまず、不動産価値を判断する参考情報のひとつとして、愛知県の「市町村地価ランキング(2021年時点)」から一部抜粋したデータを紹介しましょう。

市町村地価平均
名古屋市53万3041円/㎡(県内1位)
長久手氏14万1312円/㎡(県内3位)
日進市13万8250円/㎡(県内4位)
岡崎市10万6984円/㎡(県内13位)
豊田氏9万0348円/㎡(県内23位)
犬山市7万5363円/㎡(県内34位)
愛西市5万6212円/㎡(県内36位)
田原市3万3825円/㎡(県内48位)
南知多町2万0590円/㎡(県内51位)

愛知県の中心である名古屋市の地価が圧倒的に高いのは納得ですが、その他で上位に入っている長久手市・日進市なども名古屋市に隣接する尾張地区となっており、その他のエリアとは地価に大きな開きがあります。

特に愛知県南部の渥美半島先端に位置する田原市、知多半島先端に位置する南知多町などは、愛知県内で地価が最も低いエリアとなっていることが判明しました。

では次に、愛知県内エリア別の2020年~2021年にかけての地価変動率を見てみましょう。

地価変動率

青い矢印が前年より地価が上昇したエリアですが、愛知県のちょうど真ん中あたりに青い矢印が集中しているのが見て取れます。

興味深いのは岡崎市、豊田市、みよし市といった三河地方のエリア。これらのエリアは市区町村別の地価ランキングではそれほど上位でなかったにもかかわらず、地価変動率では軒並み上昇しており、直近のニーズが高まっていることを示しています。

このようにエリア別の地価はもちろん、その時々で変わるニーズを参考にすることで、空き家のベストな使い道を見極めやすくなるでしょう。

空き家活用方法①:売却

ではここから、具体的な空き家の使い道について順に紹介していきます。

まずは「空き家を売りたい」際に使える売却方法を3つ紹介します。

1.不動産会社に仲介してもらう

不動産会社と媒介契約を結び、空き家の買い手を探してもらう方法です。

売主が希望金額を設定できるだけでなく、「物件の宣伝・広告」「買い手とのやりとり」「内見対応」「契約」など、不動産売却に必要な手続きをすべて不動産会社からサポートしてもらえるのが大きなメリットです。

ただし、買い手が見つかって初めて売却は成立するため、当初の金額で必ずしも売却できるとは限りません。なかなか買い手が見つからない場合は価格や条件面の見直しを行うことになるため、時間がかかるケースも多々あります。それでもなるべく高く売却したいのであれば、仲介による売却を試してみる価値はあるでしょう。

2.不動産会社による買取

空き家を不動産会社に買い取ってもらう方法です。

仲介と大きく違うのは、「買い手を探す必要がない」ところ。金額面でお互いが合意に達すればすぐに売却可能なため、仲介と比べて圧倒的にスピーディな点が最大のメリットです。

ちなみに、不動産会社は買い取った物件を転売する際、必要に応じてリフォームやリノベーションを施した上で売りに出します。つまり、元々の所有者は事前にリフォームやリノベーションを自己負担で行う必要がなく、お金の心配がありません。

ただし、これらの手間や費用を含めて不動産会社は買取価格を決定するため、売却金額が相場の6~8割程度となることは留意しておきましょう。

3.空き家バンク

空き家バンクとは、空き家所有者から提供された物件情報(土地含む)を専用サイトなどに集約し、空き家の利活用を希望する人に紹介する制度です。

空き家問題への対策、移住者の誘致、地域活性化などを目的に全国各地の自治体が空き家バンクの設置を進めており、近年では空き家を売却したい方にも広く認知される制度にまで発展しました。

また、空き家所有者だけでなく、「田舎暮らし」「移住」「古民家暮らし」などの人気が高まっていることを受け、空き家を探している人からも空き家バンクは注目される制度となっていますので、需要と供給の両方が高まっているといえるでしょう。

愛知県でも「愛知県空き家・空き地バンクポータルサイト」にて県内の空き家情報を取り扱っているほか、自治体ごとに空き家バンク関連のサイトを運営するなど、積極的に空き家バンクの設置を進めていますので、売却を検討されている方は詳しくチェックしてみると良いでしょう。

空き家の売却について詳しく知りたい方はこちら

空き家活用方法②:リノベーションして自分で住む

空き家を手放すのではなく、「自分で住む」という選択肢も立派な使い道のひとつです。

とはいえ、空き家の多くは往々にして建物・設備の劣化が進んでいるため、何も手を加えずに住むのではなく、リノベーションした上で住むことを考えてみましょう。リノベーションは傷んだ部分を改善させられるだけではなく、住む人の趣味嗜好や生活スタイルに合わせて住みやすさを向上させられるメリットもあります。

もちろんリノベーションにはお金がかかりますから、「予算を設定して段階的にリノベーションを進める」「複数の会社から見積もりを取る」などして、無理のない範囲で計画的に進めることが大切です。

空き家のリノベーションについて詳しく知りたい方はこちら

空き家活用方法③:空き家活用サービスを利用する

空き家を手放すことなく資産運用できる方法として近年注目を集めているのが、この「空き家活用サービス」です。

空き家活用とは、簡単に言えば「空き家を貸し出して継続的な収入を得る」方法のことで、私たちアキサポでも独自のメリットを組み込んだ空き家活用サービスを提供しています。

アキサポの場合、空き家活用にあたって所有者の方がすることは「空き家をアキサポに貸し出す」だけ。

アキサポサイクル図

アキサポの仕組みイメージ

・物件の周辺環境や立地条件などの現地調査
・調査結果に基づいて現状分析やマーケティングを行い、活用プランを立てる
・アキサポが全額費用負担し、リフォーム・リノベーション工事を実施
・賃借人・利用者の募集まで行う

これら空き家活用に必要なこと・面倒なことをアキサポがすべて対応するため、オーナー様の手間は最小限に抑えられ、アキサポの相談窓口一か所だけで空き家活用相談を完結できます。

さらに、空き家をアキサポで借り受けることにより、万が一リフォーム・リノベーション後に賃借人がつかなくても、オーナー様へは契約どおりの費用をお支払いするため、空室リスクもカバーできます。

これらの仕組みにより、アキサポでは「空き家所有者様の持ち出し0円・ワンストップでの空き家活用」を実現しました。

空き家は物件によって「売却」「住む」「活用」など、どの選択肢が適しているのか異なりますので、空き家の使い道お悩みの場合はアキサポまでお気軽にご相談ください。

アキサポでの空き家活用事例

【借りたい人向け】愛知県での空き家の探し方

空き家の外観

ここからは、「空き家を借りたい人」向けに、愛知県での空き家の探し方を紹介します。

地域の不動産屋を利用する

すでに候補となるエリアが決まっている場合、地域の不動産屋を訪ねてみるのもありです。

地域の不動産屋は近隣エリアの事情に詳しく、地域性や特徴を教えてくれるだけでなく、一般には流通していない物件を教えてもらえることもあります。もちろん疑問点や不明点はその場で質問して解消できるため、この点もメリットのひとつでしょう。

また、特にあまり馴染みのないエリアの場合、現地に足を運ぶことで街並みや雰囲気を肌で感じられるため、「候補地が複数ある」「そのエリアにするか決めかねている」際には貴重な参考情報を得られるでしょう。

賃貸・不動産のポータルサイトを利用する

現地に足を運ぶ必要のある「地域の不動産屋」とは違い、SUUMO・HOME’S・アットホームといったポータルサイト経由での物件探しには、圧倒的な手軽さがあります。

ネットを用いるため、時間や場所に縛られることがありませんし、全国各地の物件情報を希望条件に合わせて絞り込みながら短時間でチェックできるのが最大の魅力です。

ただし、地域の不動産屋にある「一般には流通していない物件を教えてもらえる」「疑問点や不明点はその場で質問して解消できる」といったメリットには期待できないため、エリアごとの物件の相場や特徴などを把握するための情報収集として利用するのもありでしょう。

空き家バンクを利用する

空き家バンクに掲載されている物件の中には、「賃貸向け」物件もあるため、空き家を借りたい場合にも利用できます。

特に空き家バンクは非営利目的で設置されているものが多く、不動産会社が仲介に入らないため、「値引き」「リノベーションの可否」などについて所有者との直接交渉に期待できるのは大きなメリットといえます。

いっぽうで業者が仲介に入らない場合、交渉・契約などについて当事者同士でやりとりを進めていくと、トラブル発生のリスクも高まってしまうため注意が必要です。

自治体によっては、地域の宅建業者と連携してサポートを受けられるところもありますが、そうした取り決めがない場合は必要に応じて業者にサポートを依頼するなどして、リスクマネジメントしながら手続きを進めていくと良いでしょう。

空き家活用サービスで探す

空き家活用サービスの中には、提供サービスの一環として「賃借人・利用者の募集まで」取り扱っているところがあります。

私たちアキサポでも、「空き家を借りたい・使いたい」方に対して物件をご紹介しており、希望エリア・使用用途などをヒアリングした上で、物件紹介~内見~契約~引き渡しまでをワンストップでサポートしています。

ちなみに、ご紹介する物件は賃貸・不動産のポータルサイトなど、表に流通していない物件が多いため、「掘り出し物」をお探しの方にもおすすめです。

愛知県の空き家事情と活用方法まとめ

愛知県は空き家数全国第4位と全国的に見ても多くの空き家が存在するだけでなく、将来的な世帯数の減少に伴い、空き家の数はさらに増加すると予測する声があるため、継続的な空き家の利活用が叫ばれているエリアです。

現に愛知県は、空き家バンクをはじめとした空き家対策に力を入れており、直近の調査では空き家率・空き家数が改善したという明るいデータが出ています。

もちろん各自治体の取り組みによる影響は大きいでしょうが、改善したということはそれだけ「多くの空き家が利活用された」「適切に管理された」ことを意味しており、空き家に対する意識が高いエリアだと読み解くこともできるでしょう。

ただし、愛知県はエリアによって空き家率や地価に大きな格差があるのも事実ですから、エリアごとの不動産価値の傾向やニーズを踏まえて「空き家の使い道」や「空き家の探し方」を工夫することが大切です。

アキサポでは、「空き家をお持ちの方」「空き家をお探しの方」両方をサポートできる仕組みを整えています。また、加盟店事業「アキサポネット」により、アキサポの輪は全国に拡大中で、愛知県も対応エリアです。愛知県の空き家に関するお悩みをお持ちの方はお気軽にお問い合わせください。