公開日:2021.11.25 更新日:2026.07.14
愛知県の空き家活用|方法7選・費用相場・補助金を徹底解説
愛知県で空き家を活用する主な方法は、リノベーションして賃貸に出す、売却する、解体して土地を活かすなど複数あります。なかでもリノベーションは、空き家の状態を改善しながら借り手の需要に応えられるため、活用の有力な選択肢です。
ただし成功のカギは、エリアごとの需要を見極め、費用に見合った活用方法を選ぶことにあります。名古屋市周辺と知多半島では需要の傾向が異なり、リノベーション費用も工事内容で大きく変わるためです。
この記事では、愛知県の空き家事情(令和5年データ)、活用を成功させるポイント、リノベーションの費用相場、7つの活用方法までをわかりやすく解説します。
目次
愛知県の空き家事情
愛知県の空き家率は11.8%(令和5年住宅・土地統計調査)で、全国平均の13.8%を下回る低い水準です。一方、空き家数は約43万3,000戸と1963年以降で最多を記録しており、『率は低いが数は多い』のが愛知県の特徴です。
| 項目 | 数値(令和5年・2023年) |
|---|---|
| 空き家数 | 約43万3,000戸(1963年以降で最多) |
| 空き家率 | 11.8%(2018年比 +0.5ポイント) |
| 全国の空き家率 | 13.8% |
| 愛知県の空き家率の全国順位 | 43位(低い方から数えて上位) |
空き家率は長らく11%前後で推移してきましたが、令和5年は前回(2018年)から0.5ポイント上昇しました。空き家数は増加が続き、1963年以降で最多を更新しています。住宅需要が高いエリアである一方、空き家の絶対数は着実に増えています。
ただし、愛知県の人口は2019年をピークに減少へ転じ、2025年の国勢調査では1950年以降で初めて減少しました。今後も人口減少と高齢化が続く見通しで、住宅需要の縮小が見込まれます。空き家を取り巻く環境は今後厳しくなる可能性があり、将来的な動向も踏まえて対応を考えることが大切です。
出典:愛知県「愛知県の住宅・土地(令和5年住宅・土地統計調査)」
愛知県で空き家活用する際に押さえておくポイント
愛知県で空き家活用を成功させる鍵は、エリアごとの需要を見極めることにあります。
とりわけ名古屋市とその周辺は住宅需要が高く、活用を進めやすい有望なエリアといえるでしょう。判断の出発点となるのは、市区町村別の空き家率と、土地そのものの需要動向です。
空き家率には市区町村ごとの濃淡があり、県内では知多半島の南部が際立って高い傾向にあります。なかでも南知多町は約22.7%(令和5年)と県内で最も高く、隣接する美浜町なども高水準です。一般に、空き家率の低いエリアほど住宅需要は旺盛と考えられ、活用の追い風になります。
あわせて見ておきたいのが、土地の需要を映す地価の動きです。愛知県内では、名古屋市とその周辺で地価が上昇する一方、知多半島や海沿いでは下降傾向が続いています。これは、空き家需要が名古屋市周辺で高く、知多半島や海沿いで低いことを裏づけるものといえるでしょう。エリアの特性を踏まえれば、その空き家に最も適した活用の道筋が見えてきます。
出典:土地代データ(愛知県)
愛知県で空き家をリノベーションし賃貸物件として活用する方法
空き家活用を成功させる有効な手段の一つがリノベーションです。
物件に新たな付加価値を与えることで入居希望者や利用者に選ばれる可能性が高まり、目的を絞った改修を行えば特定のターゲット層(例:テレワーカー、古民家カフェ運営者など)の需要へ的確にアプローチできます。
では、実際にリノベーションをするにはどの程度費用がかかるのでしょうか。ここでは、施工箇所と施工内容別に、費用相場を解説します。
空き家リノベーションの全体的な費用傾向として、導入する住宅設備機器自体が高額な箇所や、施工面積の広い箇所ほど総額が高くなります。
高額になりやすい代表例としては、浴室やキッチンの全面刷新といった「水回り設備」、および屋根の葺き替えや外壁塗装などの「広範囲な外装工事」が挙げられます。近年の建築資材高騰や人件費上昇の背景を踏まえると、予算内で収めるためには物件の劣化状況に応じた優先順位付けが不可欠です。
工事内容を決める際の重要なポイントは、活用の目的に直結する改修を厳選することです。例えば、一般住宅や賃貸物件として住環境を向上させたい場合は「水回りの一新や居住スペースの内装」が中心となりますが、飲食店やシェアオフィスへ用途変更する場合は「間取りの変更(スケルトン化)や店舗用厨房設備の大幅な拡張」が必要になります。ターゲットの需要を見据え、費用対効果の高い箇所へ絞って投資することが賢い空き家活用の近道です。
費用に関する疑問点や工期のスケジュールについてさらに詳しく知りたい方は、以下の関連記事をご確認ください。
自己負担0円でリノベーションし活用する方法│アキサポの仕組み
リノベーションの費用相場を見て、初期投資の高さから活用を諦めかけている所有者は少なくありません。こうした資金面でのハードルを解消できるのが、空き家解決サービス「アキサポ」です。
「アキサポ」は、オーナー様から空き家を一定期間借り受け、必要なリノベーション工事をすべて「アキサポ」側の費用負担で施工・転貸するサービスです。これにより、オーナー様は自己負担0円(※)で建物の老朽化対策と流通を実現できます。マッチング成立後は毎月の賃料の一部が還元されるため、初期リスクを負わずに安定した継続収入を得ることが可能です。物件の立地や状態を見極め、用途選定(住宅、店舗、シェアスペース等)から利用者の募集・管理までプロが一気通貫でサポートします。
※建物の構造的な不具合や状況等によっては、一部費用のご負担が発生する場合があります。
愛知県の自治体による空き家活用関連の補助金制度
空き家を自己負担でリフォームして活用する場合は、国や各自治体による補助金・助成金制度を事前に必ずチェックしておきましょう。対象となる制度は「一般的な住宅リフォームを対象にしたもの」と「空き家特有の課題に対応したもの」の大きく2つに分かれます。
- バリアフリー・耐震・省エネリフォーム補助金
手すり設置や段差解消、旧耐震基準から新耐震基準への適合化、断熱窓への改修や太陽光パネル設置など、機能向上を伴う工事に対して国や自治体から一定額が補助されます。 - 空き家専用の独自補助金・除却(解体)補助金
愛知県内の各市町村では、空き家バンクに登録された物件の改修費補助や、放置すれば危険な老朽空家を解体する際の費用を一部助成する制度(上限額や補助率は自治体ごとに異なる)を独自に設けています。
特に自治体独自の空き家補助金は地域性が極めて高く、毎年の予算上限に達し次第、申請受付が早期に終了するケースが多いため注意が必要です。着工前に、物件が所在する市町村の空き家対策担当窓口へ必ず相談してください。
愛知県における補助金や助成金制度の詳しい検索手順については、以下の関連記事を参考にしてください。
愛知県の空き家を活用するその他の方法・手段

空き家の活用方法は賃貸だけではありません。物件によっては賃貸に向かない場合もあるので、賃貸が上手くいかない場合を想定し、ほかの活用方法も検討しておきましょう。
そのためには、活用方法ごとの特徴やメリット・デメリットを知ることが大切です。ここでは、賃貸を含む以下7つの方法を紹介します。
| 活用方法 | 特徴・向いているケース |
|---|---|
| リノベして賃貸 | 継続収入を得つつ所有を続けられる。実家を手放したくない人向け |
| 建物ごと売却 | 状態が良い・土地需要が高い物件向け。税金や手数料に注意 |
| 解体して土地売却 | 建物の状態が悪く売却の妨げになる場合。解体費と固定資産税に注意 |
| 不動産会社の買取 | 早く確実に手放せる。相場の約7割が目安 |
| 無料譲渡 | 売却・賃貸が難しい場合。維持の手間や費用を減らせる |
| 自分で住む | 劣化の抑制や、将来の売却に備えた管理として有効 |
| 空き家バンクの利用 | 費用を抑えて流通させたい場合。自治体サイト等で公開 |
空き家を活用・処分する7つの選択肢と判断基準
① リノベーションして賃貸物件として活用する
実家などの資産を手放さずに、継続的な家賃収入を得られるのが最大のメリットです。ただし、改修費用を早期に回収できるだけの賃貸需要があるか、事前の収支シミュレーションが不可欠となります。初期投資のリスクを避けたい場合は、リノベーション費用を全額負担(※)してもらいながら転貸・収益化ができる「アキサポ」などの一括サービスの活用が賢い選択肢です。(※物件の状況により一部負担が発生する場合があります)
② 建物ごと売却する
相続や転居に伴う良質な空き家であれば、そのまま市場で売却し早期に現金化できる可能性があります。特に地価や土地需要が高いエリアでは有利な取引が期待できます。ただし、売却には仲介手数料、登録免許税、譲渡所得税(利益が出た場合)、印紙税などの諸費用が発生し、これらを差し引いた額が手元に残る点に留意して計画を立てる必要があります。
③ 建物を解体して土地(更地)として売却する
建物の老朽化が著しく売却の妨げになっている場合、更地にして土地のみを売り出すことで買い手が見つかりやすくなります。解体費用は木造でも坪単価4万〜6万円程度(アスベスト事前調査義務化等の影響で上昇傾向)が目安となります。注意点として、建物を解体して更地にしたまま年を越すと、固定資産税の優遇措置(住宅用地特例)が適用されなくなり、土地の税額が最大6倍に跳ね上がるリスクがあります。
④ 不動産会社に買取してもらう
一般の仲介売却(市場価格)の約7割程度に価格は下がりますが、買い手を探す期間を省き、早期かつ確実に空き家を手放せる点がメリットです。売却を急いでいる場合や、契約不適合責任(売却後の不具合への補償義務)を免除されたい場合に適しています。少しでも有利な条件で引き渡すため、査定は必ず複数の会社へ一括見積もりなどで依頼しましょう。
⑤ 無料譲渡する
市場での売却や賃貸運用が難しい物件でも、維持管理コスト(固定資産税や草木の剪定・清掃の手間)から解放されるための有効な手段です。まずは親族や知人などの近隣ネットワークを当たるのが一般的ですが、広く希望者を募るために空き家バンクを活用して「格安・無償での譲渡物件」として掲載するのも手です。なお、無償であっても登記費用や登録免許税などの移転費用は発生します。
⑥ 自分で住む(実家への移住・セカンドハウス)
自ら居住して換気や通水、清掃を行うことで、放置空き家が陥りがちな急速な建物の劣化や防犯・防災リスク(放火や不法侵入)を最も確実に防ぐことができます。将来的な売却や賃貸化を見据える場合でも、傷みやすい水回りなどを部分的にセルフリフォームやプロの手で改修しながら暮らすことは、建物の資産価値を守る優れたアプローチです。
⑦ 空き家バンクを利用する
取引に多額のコストをかけたくない場合、自治体が運営する安心かつ無料の登録制度「空き家バンク」を利用する方法があります。愛知県内でも、各自治体の情報が一元化された「愛知県空き家・空き地バンクポータルサイト」などを通じて、全国の移住検討者や物件を探しているユーザーへアプローチできます。ただし、実際の売買・賃貸契約の仲介は民間の宅建業者に引き継がれ、所定の手数料が発生するケースが多いため事前に確認しておきましょう。
🏠愛知県の空き家活用に関するよくある質問
Q. 愛知県の空き家率はどのくらいですか?
令和5年の住宅・土地統計調査によると、愛知県の空き家率は11.8%で、全国平均の13.8%を下回る低い水準です。ただし空き家数は約43万3,000戸と過去最多で、「率は低いが数は多い」のが特徴です。
Q. 愛知県で空き家活用に向いているエリアは?
住宅需要が高いのは名古屋市とその周辺です。地価も上昇傾向で、賃貸活用や売却が進めやすいエリアといえます。一方、知多半島や海沿いは需要が下がる傾向があるため、活用方法をより慎重に見極める必要があります。
Q. リフォーム費用を抑えて空き家を活用する方法はありますか?
初期費用がネックになる場合は、空き家活用サービス「アキサポ」の利用が選択肢です。アキサポの費用でリノベーションを行い、自己負担0円(※建物の状況等により一部負担の場合あり)から活用を始められます。
愛知県の空き家リノベーション・活用のまとめ
愛知県は全国的に空き家率が低く、住宅需要の高いエリアです。ただし人口はすでに減少局面に入っており、今後は需要の縮小が見込まれます。空き家活用を成功させる鍵は、名古屋市周辺か知多半島かといったエリアごとの需要を見極め、物件に合った活用方法を選ぶことです。
活用方法は賃貸・売却・解体・買取・無料譲渡・自己利用・空き家バンクなど多様で、リノベーションで付加価値を高める手も有効です。一方、最初のハードルになりやすいのがリフォームの初期費用です。
「費用が高くて活用に踏み出せない」「愛知の実家をどう活かせばいいか分からない」——そんなときは、アキサポにご相談ください。アキサポなら、調査からリノベーションまでを自己負担0円(※建物の状況等により一部負担の場合あり)で進められ、賃料の一部を継続収入として受け取れます。まだ迷っている段階でも、無料でご相談いただけます。
愛知県の空き家を、費用の心配なく活用しませんか。調査からリノベーションまで自己負担0円で、あなたに合った活用プランを無料でご提案します。
アキサポに空き家活用を相談するこの記事の監修者
岡崎 千尋 アキサポ 空き家プランナー
宅建士/二級建築士
都市計画コンサルタントとしてまちづくりを経験後、アキサポでは不動産の活用から売買まで幅広く担当してきました。
お客様のお悩みに寄り添い、所有者様・入居者様・地域の皆様にとって「三方良し」となる解決策を追及いたします。