公開日:2023.09.26 更新日:2026.10.02
群馬県の空き家を売りたい方へ|買取相場・補助金・手放し方を解説

群馬県で空き家を売るなら、買取は「早く・そのままの状態で手放せる」方法で、価格は仲介で売る場合の6〜8割が目安です。群馬県は空き家のうち半数近くが賃貸にも売却にも出されていない「放置状態」で、古い家や荷物が残った家の売却相談が多い県です。
この記事では、買取と仲介の違い、県内のエリア別に見た価格の傾向、相場の調べ方、前橋市・高崎市の補助制度や県の相談窓口まで、群馬で空き家を売る前に知っておきたいことを解説します。
目次
空き家買取のメリット・デメリットとは?
空き家買取とは、不動産会社が空き家を直接買い取る売却方法です。買取と仲介はメリット・デメリットがはっきり分かれるため、自分の優先順位に合うかで選びます。
| 比較項目 | 買取 | 仲介 |
|---|---|---|
| 売却価格 | 相場の6〜8割が目安 | 相場どおり |
| 売却までの期間 | 1〜2か月 | 3か月〜1年以上 |
| 古い家・残置物あり | そのままでも可 | 片付け・修繕が必要な場合が多い |
| 仲介手数料 | 不要 | 必要(売却価格の3%+6万円+消費税が上限) |
| 向いている人 | 早く確実に手放したい人 | 時間をかけても高く売りたい人 |
買取のメリットは、1〜2か月で現金化でき、古い家や残置物がある家でもそのまま売れることです。仲介手数料がかからず、売却後に欠陥が見つかった場合の責任(契約不適合責任)も免除されるケースが多いため、維持管理の負担から早く解放されたい方に向いています。
デメリットは、価格が仲介で売る場合の6〜8割程度になることです。時間をかけてでも高く売りたい方や、手放さずに持ち続けたい方には向きません。
買取と仲介の違いをさらに詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
空き家買取のメリットデメリット|仲介との違いや、「活用」の選択肢も!
群馬県の空き家は「3つのタイプ」で売りやすさが変わる

群馬県の空き家は、立地によって売りやすさと向いている手放し方が大きく異なります。自分の空き家がどのタイプかを知ることが、買取か仲介かを判断する第一歩です。
南部の都市圏(高崎市・前橋市・太田市・伊勢崎市・桐生市)
東京へのアクセスが良く、建物も交通も県南部に集中しています。空き家の数も高崎市・前橋市・太田市が上位で、親世代の家が郊外の古い住宅地に残っているケースが典型です。買い手の需要はありますが、築40〜50年の戸建てが中心のため、仲介で売るには修繕や片付けが前提になります。現状のまま早く手放したいなら買取が現実的です。
北部の山間部(沼田市・中之条町・みなかみ町など)
空き家率が県内で最も高いエリアで、一軒丸ごと無人化した家が増えています。住宅需要が少なく、市場での売却は難しいため、空き家バンクへの登録や、解体補助を使って土地として手放す方法を検討してください。
温泉地・別荘地(草津町・みなかみ町など)
使われなくなった旅館や別荘が空き家になっています。一般の住宅と違い、観光・宿泊用途で買い手がつく可能性がある一方、管理費や固定資産税が重く、放置するほど売りにくくなります。用途が特殊なため、観光地の物件を扱える会社に相談するのが近道です。
群馬県全体では2023年時点で空き家が161,300戸、空き家率は16.7%と全国16位で、全国平均の13.8%を大きく上回っています。特徴的なのは、空き家のうち45.3%にあたる73,100戸が、賃貸にも売却にも出されていない「その他の住宅」であることです。つまり群馬の空き家の半数近くは、誰も使わず、売りにも貸しにも出されないまま放置されています。
出典:群馬県「空き家関連情報」(令和5年住宅・土地統計調査)
群馬県の空き家買取の相場はいくら?
群馬県の空き家の買取価格は、仲介で売る場合の相場の6〜8割が目安です。ただし、県南部の都市部と北部の山間部では地価が大きく異なるため、県全体の数字はあくまで参考値です。
エリア別に見ると、高崎市は県庁所在地の前橋市より価格が高く、太田市・伊勢崎市など東京寄りの都市も需要が安定しています。一方、沼田市や中之条町など北部は空き家率が高く、価格が付きにくい傾向があります。
| エリア | 価格の傾向 | 理由 |
|---|---|---|
| 高崎市 | 県内で最も高い | 新幹線停車駅があり、東京への通勤・商業の中心 |
| 前橋市 | 高め | 県庁所在地で生活利便性が高い |
| 太田市・伊勢崎市・桐生市 | 県平均並み | 製造業の集積地で住宅需要がある一方、空き家数も多い |
| 大泉町・館林市など東部 | 県平均並み〜やや低め | 空き家率が高めで供給が多い |
| 沼田市・中之条町・みなかみ町など北部 | 低め〜値が付きにくい | 山間部で人口減少が進み、住宅需要が少ない |
相場は時期や物件の状態で変動するため、具体的な金額は、次に紹介する方法で自分の物件に近い条件の取引事例を確認するのが確実です。
買取相場の調べ方
空き家買取で損をしないためには、提示された買取価格が妥当かどうかを、データに基づいて確認することが重要です。確認に使えるのは、次の4つの方法です。
4つの中で最も参考になるのはレインズ・マーケット・インフォメーションです。実際に成約した価格を、築年数や面積などの条件とあわせて確認できるため、提示された買取価格が妥当かを判断する基準になります。
土地の価値を確かめたい場合は、国土交通省の不動産情報ライブラリ(旧・土地総合情報システム)や国税庁の路線価図が使えます。路線価は公示価格の8割程度で設定されているため、実勢価格の目安は路線価を0.8で割った金額が一つの基準です。建物が古くても地価が高ければ、買取価格に反映される可能性があります。
まず大まかな目安だけ知りたい場合は、匿名査定サイトで概算を出し、その金額を見てから個別査定に進むかを決める使い方が無駄がありません。
買取相場の調べ方と高く売るコツは、以下の記事でさらに詳しく解説しています。
戸建ての買取相場の調べ方と高く売るコツ、売却じゃなく空き家活用も視野に
買取価格は必ず複数社で比較する
空き家買取で損をしないために、もう一つ覚えておきたいのが「複数社で価格を比較すること」です。買取価格は会社ごとの再販ルートやノウハウによって100万円単位で差がつくことがあり、1社の査定だけで決めるのは危険です。特に空き家を専門に扱う会社は、残置物や老朽化を織り込んだ現実的な価格を出せるため、必ず候補に入れておきましょう。
買取価格に納得できないときの選択肢
複数社を比較しても買取価格に納得できない場合は、次の3つを検討してみてください。
時間をかけてでも高く売りたいなら、仲介で買主を探す方法があります。売却までに数か月〜1年程度かかりますが、価格は相場どおりを狙えます。
建物が古く、土地に価値がある場合は、解体して更地にしてから売る方法も選択肢です。ただし解体後は固定資産税の住宅用地特例が外れて税額が上がるため、売却の目処が立ってから解体するのが基本です。
価格より「地域に引き継いでもらうこと」を優先するなら、自治体が運営する空き家バンクへの登録という方法もあります。群馬県内でも前橋市をはじめ多くの市町村が空き家バンクを設けており、無償に近い価格で譲渡するケースもあります。
群馬県で使える公的な相談先と補助制度
群馬県は、県レベルの総合相談窓口と、市町村ごとの解体・改修補助の両方が整っている県です。買取と並行して確認しておくと、手放し方の選択肢が広がります。
県の総合相談窓口「ぐんま住まいの相談センター」
群馬県住宅供給公社内に設置された「空き家・住みかえ支援事業」の窓口で、空き家の売却・賃貸・管理の相談を無料で受け付けています。どこに相談すればいいか分からない段階で使える窓口です。また県では、空き家の管理を代行する事業者を紹介する「群馬県空き家管理事業者情報提供制度」も運用しています。
出典:群馬県「空き家関連情報」(県土整備部住宅政策課)
前橋市の補助制度
前橋市では、1981年5月31日以前に建築された空き家の解体に対する「老朽空き家解体補助」、住居として使うための改修に対する「空き家活用リフォーム補助」、空き家バンクで契約が成立した物件の家財処分費を補助する制度の3つを運用しています。解体して土地として売る場合や、空き家バンク経由で手放す場合に使える可能性があります。窓口は市役所建築住宅課です。
出典:前橋市「老朽空き家解体補助金交付要項」「空き家活用リフォーム補助金交付要項」
高崎市の「空き家緊急総合対策事業」
高崎市は、空き家の管理委託費、解体費、解体後の跡地管理費などを段階的に助成する独自の総合対策事業を毎年度実施しています。解体から跡地の管理まで一貫して支援する仕組みは県内でも手厚く、高崎市内に空き家をお持ちの方は、売却前に建築住宅課で助成の対象になるか確認する価値があります。
補助の金額・条件は年度ごとに変わり、申請は工事前に行う必要があります。解体や改修を検討する場合は、着手前に必ず市町村の窓口に確認してください。
群馬県で空き家を探している方へ

群馬県で空き家を買いたい方は、アキサポの群馬県の販売中の空き家一覧をご覧ください。200万円台の戸建てなど、価格を抑えた物件も掲載しています。気になる物件が見つかったら、会員登録のうえ内見や資料請求ができます。
また、高崎市・前橋市など多くの市町村が空き家バンクを運営しており、市場に出ていない物件が見つかることもあります。空き家バンクの物件は売主と直接やり取りする場合が多いため、契約前に残置物の扱いや建物の状態を自分で確認する必要があります。
条件に合う物件がまだ出ていない場合は、新着空き家メールに登録しておくと、群馬県の物件が掲載されたときに通知を受け取れます。
まとめ
群馬県の空き家を売る方法は、仲介と買取の2つが基本です。時間をかけても高く売りたいなら仲介、早く確実に手放したいなら買取が向いています。群馬は空き家の半数近くが放置状態にある県で、古い家や荷物が残ったままの家の売却相談が少なくありません。買取なら片付けや修繕をせずにそのまま売れるため、遠方に住んでいる方や相続した実家を持て余している方には現実的な選択肢です。解体を考えるなら、前橋市・高崎市の補助制度も先に確認しておきましょう。
「古い家だから売れないかもしれない」「どこに相談すればいいか分からない」という段階でも大丈夫です。アキサポの空き家買取は全国対応・査定無料で、残置物がある家や築50年以上の家も多数買い取ってきました。まずは今の価格を知るところから始めてみてください。
売るかどうか迷っている段階でも、お気軽にご相談ください。
この記事の監修者
山下 航平 アキサポ 空き家プランナー
宅建士/二級建築士
ハウスメーカーにて戸建住宅の新築やリフォームの営業・施工管理を経験後、アキサポでは不動産の売買や空き家再生事業を担当してきました。
現在は、地方の空き家問題という社会課題の解決に向けて、日々尽力しております。






