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公開日:2025.07.11 更新日:2026.07.17

実家の処分方法5選|売却の流れ・費用・税金・相続登記を解説

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実家の処分方法は、大きく分けて「仲介での売却」「不動産会社による買取」「賃貸」「相続放棄・寄付」「空き家バンク」の5つです。

物件の状態や家族の状況によって最適な方法は変わり、売却する場合は相続登記や遺品整理、税金の手続きなど、押さえるべきポイントが複数あります。特に遠方に住んでいたり実家が老朽化していたりすると、手間は予想以上にかかりがちです。

お盆やお正月の帰省は、家族が実家に集まり、こうした話を進める貴重な機会でもあります。相続人が複数いる場合は、事前に方針を話し合っておかないと後々のトラブルにもなりかねません。この記事では、実家を円滑に処分するための流れ、費用と税金の注意点、売却以外の選択肢までをわかりやすく解説します。

実家処分の主なステップ

不動産の契約書類と、ミニチュアの人と家

実家処分の主な方法のひとつが売却です。ここでは売却を例に挙げて、基本的な手続きの流れついてご紹介します。

ステップ内容
遺言書の確認・相続人の確定遺言書の有無を確認。なければ法定相続で相続人を確定し遺産分割協議へ
② 遺産分割協議・相続登記全員合意で分割協議書を作成し、名義を相続人へ変更(相続登記)
③ 遺品整理・不用品の処分必要・不要を分別。業者依頼時は費用と作業範囲を親族で共有
④ 査定依頼・不動産会社選び複数社に査定を依頼し相場を把握
⑤ 媒介契約・売却活動一般/専任/専属専任から目的に合う契約を選ぶ
⑥ 売買契約・引き渡し契約条件・支払い日程を確認し、鍵や書類を引き継ぐ
⑦ 確定申告・税金手続き譲渡所得税を申告。特別控除の適用可否を確認

実家の処分方法は売却だけではありません。買取や賃貸活用、寄付などの方法があるので、それぞれのメリット・デメリットを比較して、自分にとって最も最適な選択肢を選ぶようにしましょう。

処分方法メリットデメリット
仲介(一般的な売却)相場通りの価格で売れる可能性が高い買い手がつくまで時間がかかることがある
不動産会社の買取スピーディ、リフォーム費用の負担がない仲介より価格が下がることが多い
賃貸で貸し出す家賃収入が見込める管理コスト・修繕費・入居者対応の手間がかかる
相続放棄・寄付・無償譲渡金銭的・心理的負担を減らせる相続放棄は法的手続きが必要、寄付は引受条件が厳しいことも
空き家バンク自治体運営で信頼性が高い、登録無料未実施の自治体もある、成約時に手数料

1. 仲介(一般的な売却)|相場通りに売りたい人向け

不動産会社と媒介契約を結び、市場に物件を出して買主を探す、もっとも一般的な方法です。相場通りの価格で売れる可能性が高い一方、買い手が見つかるまで時間がかかることもあります。急いで手放したい人には不向きですが、条件を妥協せず理想に近い形で売りたい人に向いています。

2. 不動産会社による買取|早く確実に手放したい人向け

不動産会社に直接買い取ってもらう方法で、最大の魅力は売却スピードの速さです。仲介より価格は低くなりがちですが、リフォーム費用の負担なく現状のまま手放せます。時間や確実性を重視する人に向いた選択肢です。

3. 貸し出して家賃収入を得る|手放さず活用したい人向け

実家を売らずに賃貸として貸し出せば、家賃収入が得られます。ただし管理コストや修繕費、入居者対応などの手間とリスクも伴います。賃貸需要のあるエリアかどうかが成否を左右するため、長期的に採算が合うか事前のシミュレーションが欠かせません。

4. 相続放棄・寄付・無償譲渡|維持が難しい人向け

維持管理も費用負担も難しい場合は、家庭裁判所への申述による相続放棄という選択肢があります。法的な手続きが必要なので、早めに専門家へ相談しましょう。また、自治体やNPO、親族への寄付・無償譲渡も可能ですが、引受先の条件が厳しいこともあるため事前確認が必要です。

5. 空き家バンク|地方の実家を活かしたい人向け

実家が地方にあるなら、自治体が運営する空き家バンクへの登録も有効です。移住・地域再生に関心のある人とのマッチングを促す仕組みで、登録は無料。すべての自治体が実施しているわけではありませんが、思わぬ買い手や借り手が見つかることもあり、空き家の有効活用法として注目されています。

実家処分にかかる費用と税金の基礎

電卓と家のミニチュアで不動産を引き継ぐイメージ

実家を処分するにあたっては、相続登記費用や譲渡所得税など負担すべき費用が発生する点も考慮しておかなくてはなりません。

具体的に、何にどのくらいの費用がかかるのか、詳しくチェックしていきましょう。

相続登記費用・印紙税・譲渡所得税などの税金

項目内容
相続登記の登録免許税固定資産税評価額 × 0.4%
印紙税売買契約書に貼付(契約金額に応じる)
譲渡所得税・住民税売却益に課税。特別控除が使える場合あり
仲介手数料仲介で売却が成立した際に発生(買取は不要)
遺品整理・解体・リフォーム費用業者依頼や解体は高額になりやすい

💰相続した実家の「空き家3,000万円特別控除」

相続した実家(空き家)を売って利益が出ても、要件を満たせば譲渡所得から最大3,000万円を差し引けます。主な要件は次のとおりです。

昭和56年(1981年)5月31日以前に建築 亡くなった親が一人暮らしだった 戸建て(マンション等は対象外) 2027年12月31日までに売却 耐震改修または取壊しをして売却

相続人が3人以上の場合、控除上限は1人あたり2,000万円まで。適用可否は税理士への確認がおすすめです。

相続登記では登録免許税が、売買契約時には印紙税がかかります。さらに、売却益が出れば譲渡所得税・住民税も納めなければなりません。

ただし、相続した実家の売却では「空き家の3,000万円特別控除」が使える場合があります。昭和56年(1981年)5月31日以前に建てられた戸建てで、亡くなった方が一人暮らしだったなどの要件を満たし、2027年12月31日までに売却すると、譲渡所得から最大3,000万円を控除できます。該当しそうなら、早めに税理士へ確認しておきましょう。

遺品整理・解体・リフォームにかかる費用

遺品整理を専門業者に頼むと手間と時間は省ける一方、費用負担は増えます。また、老朽化した建物の解体は高額になりがちで、リフォームして売却価格を上げた方が結果的に得になるケースもあります。築年数や建物の状態を踏まえて選びましょう。

仲介手数料と買取の注意点

仲介では相場通りの価格で売れやすい半面、成約時に仲介手数料がかかります。一方、買取は価格が低くなるものの仲介手数料は不要です。どちらが有利かは物件の特徴や売却時期で変わるため、複数社に見積もりを取り、比較してから決めるのが安全です。

実家を空き家のまま放置する3つのデメリット【税金・トラブル・資産価値低下】

老朽化した空き家の外観

実家を空き家のまま放置すると、①固定資産税の増加、②近隣トラブルや防犯上の不安、③資産価値の低下と次世代への負担という3つのリスクが生じます。手続きや費用を避けて先送りするほど、気づいたときの負担は大きくなります。

特定空家等の指定や行政処分のリスク

危険な状態や管理不全と判断されると、空家法に基づき「特定空家等」に指定される恐れがあります。指定されて勧告を受けると住宅用地特例が外れて固定資産税が最大6倍になるうえ、改善命令や行政代執行の対象となり、追加費用を負担するケースもあります。

近隣トラブルや防犯面での不安

長期間放置すると、雑草の繁茂や害虫の発生で近隣トラブルに発展しかねません。さらに空き巣や不法侵入のリスクも高まり、防犯面でも放置は賢明とはいえません。

子や孫に負の遺産を残さないために

空き家は放置するほど維持費がかさみ、問題も複雑になります。相続する子や孫へ負担を先送りしないためにも、早い段階で相続・処分の方針を固めておくことが大切です。将来を見据えた計画的な対応が、家族にとって最良の結果につながります。

実家の処分で後悔しないための注意点

家の模型を持ちながら注意を促しているイメージ

最後に、実家処分で後悔しないための4つの注意点をまとめます。

① 事前に処分費を確認し、親と一緒に片付ける

親が元気なうちに家財を整理しておくと、費用面だけでなく精神面の負担も軽くなります。思い出の品をどこまで残すかは後回しにするともめやすいポイント。親子で話し合いながら必要品と不用品を仕分けておけば、いざというときスムーズに動けます。

② 売却価格の相場を把握する

複数社に査定を依頼して相場をつかめば、極端に安く手放すリスクを避けられ、金額交渉も有利に進められます。オンライン査定で概算はすぐ確認できますが、最終的には現地での状況確認が重要です。周辺の売却事例や将来の値上がり要因も踏まえ、納得のいく取引を目指しましょう。

③ 専門家(不動産・税務・法律)へ早めに相談する

相続登記や譲渡所得税など専門知識が要る部分は、不動産会社・税理士・弁護士へ早めに相談するのが安心です。複雑な手続きほど誤った判断は後戻りが難しくなります。相談先に迷ったら、自治体の無料相談窓口も活用してみてください。

④ 田舎の実家こそ放置リスクと費用計画を念入りに

流動性の低いエリアでは、買い手が見つからず空き家化するケースも少なくありません。先延ばしするほど固定資産税や管理費がかさむため、地元の不動産会社や空き家バンクも視野に、費用対効果を見極めて動きましょう。

🏠実家の処分に関するよくある質問

Q. 実家を処分するにはどんな方法がありますか?

主に、①仲介での売却、②不動産会社による買取、③賃貸で貸し出す、④相続放棄・寄付、⑤空き家バンクへの登録、の5つです。相場重視なら仲介、早く手放したいなら買取、手放さず収益化するなら賃貸など、目的や物件の状態に応じて選びます。

Q. 相続した実家を売ると税金は安くなりますか?

「空き家の3,000万円特別控除」を使える場合があります。昭和56年(1981年)5月31日以前に建てられた戸建てで、亡くなった方が一人暮らしだったなどの要件を満たし、2027年12月31日までに売却すると、譲渡所得から最大3,000万円を控除できます(相続人が3人以上なら1人2,000万円まで)。

Q. 相続した実家は登記しないといけませんか?

はい。相続登記は2024年4月から義務化され、取得を知った日から3年以内に申請しないと10万円以下の過料の対象になります。2024年4月より前に相続した物件も2027年3月31日までに登記が必要です。売却の前提にもなるため早めに手続きしましょう。

まとめ・総括

実家の処分方法は、仲介・買取・賃貸・相続放棄や寄付・空き家バンクの5つ。物件の状態や家族構成、資金計画によって最適解は変わります。売却する場合は、遺言書の確認から相続登記、遺品整理、査定、契約、確定申告までの流れを押さえておきましょう。特に、相続登記の義務化(2024年4月〜、3年以内・過料10万円)や、相続した空き家の3,000万円特別控除といった制度は、事前に確認しておくと損を防げます。

お盆の帰省は、家族が実家に集まり、処分や相続を話し合える数少ない機会です。「そのうち」と先送りするほど、固定資産税や管理の負担は積み上がっていきます。相続した実家をどうするか迷っている方は、この機会にアキサポへご相談ください。買取・売却から活用まで、状況に合った進め方を無料でご提案します。

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この記事の監修者

白崎 達也 アキサポ 空き家プランナー

一級建築士

中古住宅や使われなくなった建物の再活用に、20年以上携わってきました。
空き家には、建物や不動産の問題だけでなく、心の整理が難しいことも多くあります。あなたが前向きな一歩を踏み出せるよう、心を込めてサポートいたします。

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